国王様、お疲れ様でございました。
昨日の夜8時頃から主だった放送局からいつもの番組ではなく予定外の大統領からのメッセージが放映されました。(フランスではよくあること) 最初、なぜこういう放送になったのかよくわからないままでしたが、画面には共和国国旗とEU国旗を背にしたフランソワ・オランド大統領が映りっ放しだったことで、ようやく私のツルツル脳が「もしかして次期大統領選挙の立候補宣言?」と思いつきました。が、しかし、オランド王の5分足らずの演説の最後の〆は、次期大統領選挙には出馬しない というものでした。«J'ai décidé de ne pas être candidat au renouvellement de mon mandat.»

耳に入った瞬間はこんな私でもヴぃっくりしましたが、数秒後にはオランド王の決断に敬意の感情しか持てず、「これまでおつかれさまでした」とつぶやくに至りました。オランド王は大統領ですから政治そのものだけでなく経済、労働、教育、社会福祉もろもろを突っついたら善玉菌、悪玉菌が飛び出してキリがなくなりますが、私のようなただのおば(あ)さんからオランド王による大統領の御世4年数か月を振り返ると、あまりにも陰惨なテロ事件が続き、そのたびにオランド王は私情抜きに対応してきており、どれだけオランド王の心身に堪えたかと考え始めると、やっぱり「おつかれさまでした」としか言葉になりません。天においては必然だと言われたらそれまでですが、サルコぢ前大統領の御世においてのテロ事件数とその規模はフランソワ・オランド王の御世のそれらとは比較すれば明らかな違いがあり、大統領職を離れ、時を見計らって政界復帰し、政党党首になったサルコぢが近年のテロのたんびに身軽に事件先を訪問しては、市政や諸宗教のエラいひとに会い、時には宗教礼拝にまで参列して自己アピールに必死だったので、その動きを知っているといっそう昨晩のフランソワ・オランド王の不出馬表明に同情を覚えたりもしました。

ウソかホントかわからないけれど、昨晩の生放送後に続いた特別番組の中で、フランソワ・オランド王は不出馬についてひとりで決め、最終的な決断に影響したのは元パートナーのセゴレエヌ・ロワイヤルと二人の間の子供たち四人だったそうです。昨日は一日中、オランド王から笑みが消えることがなく、何かから解放された故だったのかもしれませんね、と。ふぅうううん、なるほどなあ。オランド王と(我らが)セゴ姐二人のマリタル(婚姻せずに子供も存在する男女の同居)関係はオランド王が大統領に着座する以前に解消されており、オランド王が大統領の座に就いた時は無駄にキレいな中年女性をパートナーとして伴っており、その女性とも中途で破局。その破局と前後して女優ちゃんとのスキャンダルも飛んだわけですが、結局、大統領職最後には「元の鞘に戻る」のごとく、セゴ姐と二人の間の子供たちがオランド王個人のチカラになったということで。深いなあ。他人事ながら何か学んだような気になってます、あたしw

セゴ姐はオランド王とは大学生時代からの同級生であり、社会党青年層の同志でもありました。成人してからずっと二人は一緒だったと言っても過言でも大げさでもないように思えますが、書類上で離れたとは言え、おそらく生涯のカウンターパーツのオランド王に慈愛をもっての慰めの言葉をセゴ姐が与えたのだろうなあというのも容易に想像がついたりもします。「もういいンぢゃない?」みたいな、ね。それは、もしかすると「おつかれさま」に繋がるのかもしれませんが。フランソワ・オランド王の身分が何でアレ、フランソワ・オランドそのものの心身の器の大きさを知り尽くしている現時点での筆頭はセゴレエヌ・ロワイヤル女史であることは間違いないかもしれません。二人の間の子供たちの中で既に成人しているお子たちはオランド王またはセゴ姐の活動サポオト職にあったりもしますから、今後は二人のお子たちをどのように成熟させ、完全に独り立ちさせるのかという楽しみが婚姻関係がまったくなくても、両親として共通の喜びと苦悩でもあるのでしょうね。(図らずも感涙w)

昨晩から一夜明け、報道では敵対する左右野党や、オランド王と同じフランス社会党から既に次期大統領候補に出馬宣言している諸氏へのこの件についてのインタビュウも繰り返し流れていますが、オランド王の判断は賢明である、という意見も聞こえ、これまた「なるほどな」と感じ取っているところです。

フランス共和国の大統領職は現在、任期5年で再選回数一回、二期まで。だから、最高10年の間、ひとりの人物が共和国大統領の座に就くことができます。この権利から途中で去る、つまり次期大統領選に出馬しない人物はフランソワ・オランド王が「はじめてのひと」になりました。昨晩はオランド王の不出馬を知った直後から私の脳内映画館では一昔前の仏社会党から大統領選本選に出たリオネル・ヂョスパン元首相の敗退と、ニコラ・サルコぢの決戦敗退の映像が繰り返し上映されました。フランソワ・オランド王はその両者とも異なるクライマックスになりそうです。

オランド王は大統領職を離れた後、どうするのだろう?
サルコぢのように米国かスイスに移住ではないか?なんてキラびやかな妄想は何一つ沸かず、まさか人口より牛馬が多いほどの静かな故郷に引っ込んでしまうのかしら?・・・という妄想が出てくる始末。レ島に移住しちゃったヂョスパン元首相より若いので、田舎に引っ込むには早い気がしないでもない(もう決め付けているw)


le 2 décembre 2016, Bibiane

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# by ma_cocotte | 2016-12-02 15:55 | よっ、大統領!2017 | Trackback | Comments(0)
モグラの勝利
昨日、2016年11月27日は中道右派による次期大統領筆頭候補選出のための最終予備選(第一回選挙での上位二名による決勝)の日でした。ココんちあたりは朝からずっと好天でしたので、投票場もひとが集まっていると思いきや、第一回投票に比べると閑散としていたらしいです。もともとフランス社会党の党員ばかり住む町なので、第二回投票となりフィヨンvsヂュペと決まったところで、どちらが選ばれても所詮同じ、どちらか勝った方に負けた方が従うのだからさ、という見切りがあったのでしょうね。私も木曜日を境にこの件についてのヒートダウンが甚だしく、正直、ヂュペの逆転勝利もあり得るンではないかい?と内心思っていましたが、私がどう思おうと私はこの仏蘭西共和国では投票権を持たないガイジン。近未来の大統領に「ガイジンは共和国から出て行け」と命じられたら出る立場です。ココんちの仏人♂は午前10時になる前、2ユーロを手に投票場である近所の小学校に行き、フィヨンに投票したそうです。たかが一票、されど一票w

兎にも角にも、昨日は投票締切の午後7時から一時間半後の午後8時半頃にはフィヨン圧勝の報が飛び交いました。地図を添えての対戦結果は以下のとおり。

b0070127_14551225.jpg

藤色がフランソワ・フィヨンで、66.5%
きれいな水色がアラン・ヂュペ、33.5%

と、ヂュペさんが勝利した県は共和国内本土では一週間前の第一回戦より減ったものの、地図の右下に一覧として掲載されている海外領土・海外県では善戦だったように思います。数字から見ても、初選で敗退したサルコぢ、ルメェル、ポワソンがフィヨン支持、ナタリ姫とコッペ(パン)がヂュペ支持を表明していましたから、おそらくサルコぢの支持者の相当数がヂュペに投票してこの数字になったのではないかと思います。そりゃ、自然の成り行きですわな。この数値でまぢ、他人事ながら安心しました。

で、ヂュペの敗因ですが、第一回投票日の翌日月曜から水曜までフィヨンの悪口、うわさ、デマの発信が過剰だったので、木曜夜のデバからいきなり「知性のヂュペ、都会的なヂュペ」をアピールしたところで時間が足りなかったように思います。それと、ヂュペは共和国の未来について「現状維持」の姿勢が強く、それって現政権、仏社会党の方針が現状そのものですから、ヂュペは社会党員ではなく仏共和党員なのに「話がおかしくないか?」となります。初戦第二位で決勝進出を決めた直後にヂュペは「攻める」と宣言したのに、未来については守りに徹していたようです。そう思えたのも、一方のフランソワ・フィヨンは「それって非現実的ではありませんか?」と思えるほど、もし自分が大統領になったらば、ああする、こうする、といろいろな改革案をずぅっと繰り返していたのです。それは予備選始まってすぐ、フィヨンが人気第四位前後をうろうろしていた時からです。昨日までの最後の一週間も、ヂュペ陣営からフィヨンの私生活についてのデマが次々出ても、そんなのは薄笑いの表情のみで開き直りと相手にしない姿勢を貫き、ひたすら「もし自分が大統領になったらば」の改革案を連日、繰り返していました。だから、昨日の、フィヨンの勝利宣言では自分の提案を多くのひとが知ってくれた結果だと。なるほどねぇ。それにしても、フィヨンさんはヂュペさんとそのブレインズに上から叩かれ、横殴りされても、よく耐えましたよね。あれでヂュペ陣営からの攻撃に応戦していたら、昨日の圧勝と認められる数値には至らなかったことでせう。

傍観している私個人の偏見に過ぎませんが、この頃の共和国民は政治においては大きな改革を提案し、私生活においては一昔古い時代のスタイルで生きている人物を大統領に、国父さんにしたいのかもしれない、と思いました。神聖賢愚帝サルコぢ以降、フランソワ・オランド王にしろ、今回の中道右派予備選にしろ、私生活でスキャンダルを流されている政治家の方がマヂョリティです。

さてさて、フランソワ・フィヨンさん。来年の初夏にはエリゼ宮の長上となるでしょうか。

中道右派がフィヨンさんに決まって、次は中道よりヒダリの次期大統領候補が次々と登場します。既に立候補宣言している方々含めて、もちろんオランド王と等しく、私生活スキャンダルの宝庫です。



le 28 novembre 2016, Catherine Labouré

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# by ma_cocotte | 2016-11-28 15:38 | よっ、大統領!2017 | Trackback | Comments(0)
理想と現実の大違い
私個人の心の中ではかなりどうでもいい事項になってしまった、明日の中道右派の大統領筆頭候補選出最終決戦。はい、フランソワ・フィヨンvsアラン・ヂュペ。

おとといの夜に放映された両者のナマ討論番組以降、なんとなくアラン・ヂュペが挽回しているように思えます。その翌日の昨日の夕方からはフィヨンがパリ、ヂュペがナンシーで決戦前最後の演説をしたので、これについてもニュウス専門チャンネルで「なんとなく視聴」しました。内容はともかく、フィヨンよりヂュペの方が演説のスタイルがよろしい。米国人がスピーチ指導しているのかしらね。目線の動かし方がとてもうまい。フィヨンは原稿凝視する時間が長く、これは米国だったらダメダメです。ところが、スピーチ上手だったヂュペさん、ナマ討論の時はなぜか上半身が右に左にかなり揺れていたので、これはマイナスポイントだった気がします。

王様が存在しない仏蘭西共和国という国は不思議なもので、近隣諸国の王族とヴァチカンの教皇(カトリック教会での最長上さん)について尋常でない意識を持っています。こんなに意識するならば国王をギロチンにかけなきゃよかっただろうに、と思いますけれど、あの革命での行いはそれなりに賛美しているひとがいるにはいます。これも、共和国の観点からであって、そのカトリック教会からの見方をすれば革命から始まった残忍なカトリック聖俗信者への迫害は今でも絶句に値する涙、な~みだの過去なんでありますな。

だから、今も影でコソコソ涙を流している共和国民がたのハツをつかまないと、革命賛美だけでは票獲得に安心できないのが中道よりミギなんです。中道よりヒダリはそこまでの意識はないし、かなぐり無視の票田だったりします。

フィヨンもヂュペも「ロオマ教皇は我の味方」と錦の御旗を掲げたいのは当たり前ですが、仏蘭西のまじめなカトリック信者の多くは田舎に散らばったゾンビですので、フィヨンさんとヂュペさんが次々と提案する難しい話についてよくわかりません。農業改革についても村のたまり場あるバアなんぞでそれぞれのリーダーの話を通して「そうなんだっぺ。んだんだ。」となります。でも、単純な水域だと、どうしたって、誰もが一度は学んだ要理(カテシズムというもので、信者としての生き方のベースがわかりやすく箇条書きされている本)をもとに「他人(ひと)を見る」。その短絡的な域だと、どうしたって離婚経験なしの子沢山で毎週日曜に必ずミサにあずかっているらしいフィヨンさんが「わしらにはいいんでねーの」となるわけです。国父さまはみんなの見本であってほしい、というのも手繰り寄せれば要理やら結婚の準備講座で教えていることにつながったりします。
だから、きょうの時点でもフランスのカトリックヲールドではフランソワ・フィヨン優勢でごわす。

でも、何度も繰り返しになっちゃうけれど、21世紀に入って15年を過ぎた仏蘭西共和国に生活宗旨を守っているカトリック信者(家庭)は5割を大きく切っているので、上に長々書きなぐったことは勝敗を見定める票読みの参考にもなりゃしません。

でも、単純に言えることはロオマ教皇は宗教者であって、フィヨンもヂュペも政治家であることです。

前者はこの世における究極の理想を語るけれど、後者は現実において究極の理想を語るなんてしません。

この点でフィヨンが同性婚法案と堕胎法について曖昧なのはカト的に正解。
明日だけれど、ヂュペ逆転もあるンぢゃないかなあ。ひんやりw
月、火、水と徹底的に低俗なフィヨンについてのウワサ、デマ、批判を流し、木曜からは徹底して人が変わったようにヂュペの知性を売るってなかなかの戦法ですよ。まるで、目からウロコのパウロぢゃん。勉強になりました。


le 26 novembre 2016, Innocent

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# by ma_cocotte | 2016-11-26 18:06 | よっ、大統領!2017 | Trackback | Comments(0)
たとえ暴言吐こうとも、そこに理がなければやかましいドラに等しいw
昨晩、8時半頃から始まった中道右派大統領候補決定のためのフィヨンvsヂュペ最終ナマ討論番組を「~しながら視聴」しました。あたし、選挙権を持たない共和国での員数外なのであんまり真剣になれないの。先日もつぶやいたとおり、今後、中道左派からそれはあたし個人にとってチャアミングな人物が大統領候補になったら、あっさりフィヨンにさよならすることもよくわかっているので。ええ、柳に風なんです。

で、昨晩。
二時間の長丁場も穏やかに終わったって感じです。
もしこれで一方にサルコぢがいたら、両者がワーワーと同時にわめきたてる頂点が必ずあったと想像するのはあまりに簡単(だって、サルコぢがいるところ、対話の相手が誰であろうと必ずそのシチュエイシャンがあるw)。サルコぢがいると、まじめに第一言語が仏蘭西語でない私には耳からやがて脳までおかしくなります。やかましいドラぢゃね。両者おそらく何かをきちんとしたフランス語で叫んでいるのだろうけれど、私には内容がまったくつかめない。単語も拾えない。それくらいのやかましさでした。ところが、昨日はフィヨンvsヂュペ。何度か同時にしゃべくることはあったけれど、サルコぢみたいな無駄な高波にはならずに済みました。

思うに、だけれど、ヂュペ陣営は昨日木曜夜のナマ討論前日ギリギリまでフランソワ・フィヨンの人格に関わるデマ、ウワサ、批判を次々とあらゆる手段を使って流すけれど、昨日のナマ討論当日は朝から本番まで終始、ヂュペ本人の言動で「知性」しかアピールしないっちゅう作戦だったンでしょうね。だから、昨日のナマ討論番組でヂュペが紳士的に、あの低めの甘い声で理路整然と自己計画を説明するのは好感度アップ効果が増すわけ。・・・・あっは~ん、参謀の誰が仕組んだのか知らないけれど、悪い作戦ぢゃないわよ。今朝のニュウス専門チャンネルの報道だと、昨晩のナマ討論番組終了後、アラン・ヂュペの支持率が40%台に達したのだとか。

おとといまでのアラン・ヂュペ陣営から次々と発出するフランソワ・フィヨンについてのウワサのせいで、フィヨンの味方は「カトリックの生活宗旨を守っているひとびと」であり、ヂュペの味方は「幼児洗礼(良くて堅信)を受けただけでその後は教会から完全に離れているひとびとと非神論&地上天国信者」というお取り巻きのアイデンティティの違いがいっそうはっきりした感があります。だから、今週に入って、今世紀に入って以降、出たり引っ込んだりしている限りなく極右に近い有名政治家(その筆頭はヴァンデに君臨するフイリプ・ド・ヴィリエ元貴族)がフィヨン支持を表明しており、それがわかればもちろんアラン・ヂュペ側は「フィヨンは極右とつながっている。」と騒ぐわけで。でも、アラン・ヂュペの人生そのものはどうにもカトリックで生まれ育ち、今も生きているひとびとには「受け入れがたい」のです。これはどうにも日本人にはわかりにくい点なんですが・・・。

・・・で、ちょっと、しばらく前から気になっていたこと。それは「フィヨンのカトリック(信仰)」について。もちろん、カトリックっちゅうのは(宣教国でない)欧州においては家族宗教であり、代々受け継がれる生活宗教です。これは同じ祖であるユダヤ教でもイスラームでもおんなじ。だから、フランソワ・フィヨンの信仰は「親あっての今がある」というのが大前提になります。そこで、フランソワ・フィヨンの親。お父さんがヴァンデ県の出身だったのです。ああ、なるほどね。今の仏蘭西共和国の中で大革命直後から独自のカトリック信仰を地元民が守っていることで知られているのがヴァンデです。で、ちょいと上に書いたヴァンデの超有名人フイリプ・ド・ヴィリエ(元貴族)とその一族がフィヨンを贔屓するのだな・・・とちょっとね、私はそう思いました。


兎に角、アラン・ヂュペが我こそ、フィヨンよりフランシスコ教皇の考えに近いというアピールは、間違いなくボルドオ大司教でありヴァチカン本丸の枢機卿であるリカアル師がついうっかりプっと噴いています。

ヂュペは今日からまたフィヨンの悪口を次々と噴くのかなあ。
全国紙がこの事実についていい加減にしてくれ、と記事にするくらいですから、止めた方がいいと思うけれど、陣営の作戦であってもこの行為で泥をかぶるのは長上のアラン・ヂュペですからねぇ。

ま、ココんちでは現段階で、あさっては2ユーロ持ってフィヨンに投票!です。



le 25 novembre 2016, Catherine d'Alexandrie

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# by ma_cocotte | 2016-11-25 16:26 | よっ、大統領!2017 | Trackback | Comments(0)
ゴボウ抜きで飛び出た杭は打たれまくる。
その杭の名前はフランソワ・フィヨンで、アラン・ヂュペのトンカチに打たれ、ピストルで撃たれまくられている状態がずぅううっと月曜から続いています。
先の日曜夜に中道右派の次期大統領候補決定予備選でフランソワ・フィヨンが首位、アラン・ヂュペが二位となり、決定直後にアラン・ヂュペが「私は戦う!」と勝利宣言演説を締めくくったところまではどこか詩的に思えなくもありませんでしたが、翌月曜日からヂュペはただただフランソワ・フィヨンについて公私混同で批判と子供じみた嘘を次々と流し続けて、きょう木曜日。きょうの夜はFrance 2(当初はTF1だったのに)でお二方のナマ討論番組が放映されることになっています。

兎にも角にも、その連日、ヂュペ陣営から発表されるフィヨン批判とウワサがあまりにくだらなすぎて、どうにもヂュペ陣営の戦法は誤っているとしか思えなくなりました。そればかりが流れてきて、肝心のヂュペ本人が「もし大統領に選ばれたらボクはこうしたい、ああしたい」がまったく我々の眼にも耳にも届きません。そりゃ、こちらが努力して探せば見つけられますよ。確かに数日前までのエイメリカ次期大統領戦において勝利したダアナルド・トゥランp氏はずぅううっと自画自賛と他の存在への痛烈な批判と嘘を無駄に叫んだことで勝利したけれど、これは悪例であって善例ではないと捉えた私がココでもやっぱり員数外でした。たった数週間でマネしたアホをこうして共和国ン中で目の当たりにしているのですから。

連日、ヂュペ陣営から発出されるフランソワ・フィヨンについての悪いウワサですが、昨日の午前は「フィヨンは極右とつながっている」、そして昨日の午後にはとうとう「フィヨンは反ユダヤ主義者」ですよ。これには呆れました。この事実を私が知ったのもフェイスブックの壁に届く報道からでしたが、コメント欄を覗くと、この月曜からのヂュペがしかけるフィヨンへのこの攻撃について「お腹いっぱい。吐き気を催してきた」と感じている共和国民が多いことがわかりました。多くのコメント欄に「もうヂュペからのこのやり口を気にするな」という意の内容がありました。

この分だときょうの夜のナマ討論ですが、ヂュペさんの口からは「あなたはカトリックの超伝統主義者」「極右とつながっている」「堕胎法に二枚舌」「LGBT差別者」「反ユダヤ主義者」とばかり出てくるのですかねぇ。うへぇ。

確かに振り返ればこの秋になって以降、中道右派の大統領候補はアラン・ヂュペで決まりだろうという予想が常に流れていたわけで、先の日曜日の第一回投票でフランソワ・フィヨンが首位に躍り出た事実は誰にとっても想定外に値しました。もしかしたらアラン・ヂュペ本人とその取り巻きにとってはこんなに面白くないことはないのかもしれませんが、首位奪還するにせよ、こういうあまりに程度の低いスキャンダル流しで人心を取り戻そうという方法は、「近未来の国父」が行っていいことなのですかね? とても国父に従う羊はマネする気になりませんが・・・ヤギはするでしょうけれどね。

この四日間、フランソワ・フィヨンさんはヂュペさんに同じ方法で仕返すことなく、淡々とこれまでの戦法を続けて今日を迎えました。作戦勝ちに思えます。昨日の夜の時点のアンケート調査で既にフィヨンの支持率70%に届きそうなところだそうで。

今朝早く、私が見たニュウス専門チャンネルでは同じ広場でフィヨン陣営とヂュペ陣営がビラ配りしていましたが、通りすがりのひとびとがヂュペ陣営のひとびとに厳しい顔で言い返していたのが印象的でした。でも、本当にヂュペ陣営が次々と出すフィヨン氏についてのウワサはちょっと考えればブーメランで「そりゃ、ヂュペさん、あんたでしょ? あんたが深海で極右とつながっているぢゃん。」と突っ込めるので、この戦法は自滅ではないかと思います。作戦ミスですよ。

以上、今晩の最終決戦直前のフィヨンvsヂュペのナマ討論、ぼんやり視聴することにします。

ヂュペの声、嫌いぢゃないけど、その声で他人の批判を言の葉に乗せるって悪魔っぽいよねw
ヂュペから出る今日の悪口は何だろう?とちょと思うけれど、まぢ、もう、お腹いっぱい。
ヂュペ陣営はいい加減、自分たちの戦法のせいでフィヨンへの(単純に「かわいそう、気の毒」という感情だけの)同情票が集まっていることに焦らないと、もう挽回の時間はありません。



le 24 novembre 2016, Flora

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# by ma_cocotte | 2016-11-24 15:21 | よっ、大統領!2017 | Trackback | Comments(0)