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雪が、はらはらと大地に降り積む。
2009年1月5日、週明けの朝からガザのハマスのエラいヒトが勝利宣言しているというニュウスが繰り返されています。正直、なんのこっちゃか、でポリポリです。
ココんちもヨソんちに半万年以上遅れて衛星放送チューナーを少し前に購入し、数局ではありますが無料提供放送局の番組を地上波にプラスして見れるようになりました。その無料放送局の中に一日中ニュウスのみを流すBFM という局 http://www.bfmtv.fr/ があり、この画面の特長は国内関連ニュウスがメインに流れている時は下方のテロップが国際ニュウス、国際ニュウスがメインの時は下方に国内ニュウスが流れるので、目さえ慣れれば一度に複数の情報を得ることができます。
この日、国営放送では夜20時35分以降、コマーシャル放映されることがサルコぢの意向によって禁止されることになったので、国営放送France 3 の全国ニュウスがストライキで放映中止になったこともあり、BFMの情報がいつもにも増してありがたかったりもしましたが。

兎にも角にも朝からずっとハマちゃんたちの勝利宣言が目に耳に入っていたのです。仏蘭西時間の2009年1月5日19時47分の段階で「Gaza Victoire ガザ 勝利」の鍵語でニュウス検索すれば2769もの記事 が引っかかりますが、以下、天下のおルモンド Le Monde さまの簡潔な記事がわかりやすいですね。

Le chef du Hamas à Gaza promet "la victoire" face à Israël
AFP 05.01.09 | 11h02
Le plus influent chef du Hamas à Gaza, Mahmoud al-Zahar, a promis lundi la "victoire" de son mouvement face à Israël, lors de sa première intervention télévisée depuis le début de l'offensive israélienne.

"La victoire arrive, grâce à Dieu", a-t-il affirmé dans une allocution lue sur la chaîne de télévision du mouvement islamiste, Al-Aqsa.


「La victoire arrive, grâce à Dieu  神のおかげで 勝利がやって来る」んだそうです。神の正義は必ずしも勝利が伴うのではないはずなんだが。もしこのまま本当にハマスがイスラエルに勝利したら、そりゃ、まさしく奇跡でしょう。そもそもこのエラいヒトの発言の根拠が何にあるのか。これまでの私たち市井の者が知れる報道だけで根拠を見つけようとしても根本にも抜本にもハマスが勝利を宣言できるきっかけが見つかりません。
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今回に限らず毎度のことですが、2005年8月15日イスラエルがガザから完全撤退後に築いた壁を越境するロケット弾をイスラエル国内に落としたのはハマスです。先月12月20日に4発。前回はレバノン国境でヘズボラが国境向こうのイスラエルの町に仕掛けたですね。cf. 彼らはこんなことをして、何を、直に、見たいのだろう。http://malicieuse.exblog.jp/8590037
普通、相手の軍事力を知り、自分の陣地が一応「非武装地帯」と国際的に宣伝されているならば、ロケット弾をあてずっぽに塀の向こうに4発も発砲できないと思いますが、撃てるというか撃ち続けられるんですよね、彼ら。一方、毎度のことですがテロ拠点の攻撃に際し、上空からアラビア語で書かれた避難勧告のビラが撒かれても、「それを信じるな」と庶民に命じる高官。で、高官は隠れちゃって、予告された攻撃拠点に女子供を集めて盾にするというのも理解に苦しむし(イスラエル側はこの情報が届いて攻撃を中止していうわけだ)、どれくらい持っているんだか検討も付きませんがずーっとロケット弾を塀の向こうに向かってちゅどーん、ちゅどーんと投下し続けていて。
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Copyright © 2009 AFP

2005年8月15日をもってイスラエルがガザ地区から完全撤退し、その後、ガザ地区はハマスが、ヨルダン西岸はパレスチナ自治政府(ファタハ)の拠点になり、ハマスとファタハ(フランス語表記では Fateh )の対立が深刻化し、ファタハでさえ少しは対話できる余裕と心があるから穏健だと評価が変わりもしました。アラファっつぁんが存命中からそうですが、パレスチナ自治政府の管轄化にあるベトレヘムでのクリスマスミサにはパレスチナ自治政府上層部が参列してくらしゃりもしましたし、ヴァチカンなどはベトレヘムの教区長にはアラブ系の神父さまを置いたりもしているのです。だがなー、どうも、どうも。ガザ地区からエジプト側に亡命潜伏している支援者がガザ地区にあってはならないはずのものを送り続けているという話もあります。

.....ううううううん。


やっぱりどうもガザ側が負け戦とわかっていながら戦を仕掛けているのが引っかかります(え?わかっていない?んな、ウマシカな...ああ、もし勝利を目に見えるもので捉えないのならわからなくもない)。こちら共和国で回りの冷静な意見を求めると、かつてのイラク末期に状況が似ていないか、という声も聞こえて来ますが、現実的にひとつだけガザのハマちゃんたちががイスラエルに勝てる手段はなきにしもあらずなのです。それはハマスを支援している北東の某国から或る種の爆弾を打ち込むことですが・・・・そりゃあ、ないでしょー。何せあそこには聖地がございますし、それが投下されたら朝っぱらから勝利宣言し続けている方々も共に犠牲になりますし、地中海という大きな湖の沿岸諸国に住む民も影は残るかもしれませんが形は残らないと思われます。私も確実に消えるか、生き残ったところで風に乗ってあらゆるものが降ってくるから自分がどうなっていくか結果は既に想像ついています。

なんか、新年が明けたばかりなのに1月5日の夕方になってしんみりしちゃいました。

ココんちの地方では珍しく雪が降り始めて、あっという間に白くなったりもして、「Schouette! なんてきれいなんだろう」というどこか浪漫ちっくなつぶやきも私の耳に聞こえたりもしたけれど、これが最期の雪になんなきゃいいな。


ところで、われらが神聖賢愚帝サルコぢ一世ですが、1月5日朝からエジプト、イスラエルへ
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アッバスさんより色黒のサルっていったい・・・ブラジルで遊びすぎなだけですが。


月曜、火曜と二日間の中東訪問になりますが、この訪問を賢愚帝自ら
pour trouver « les chemins de la paix »
「平和の小道」を探すため
と銘打っておりますてね。複数の小道の中のどの小道の突き当たりに平和があるのでしょう。サルさまだけがご存知で、いとも簡単に選択できるのでせうか。なぜかまったく別の次元で我が心に寒々と白々しい風が吹いたりしています。

le 6 janvier 2009, Melaine

【参考】
diaporamas d' Israël-Palestine @Yahoo.fr
http://fr.news.yahoo.com/photos/diaporamas/israel-palestine.html?curPhoto=49
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by ma_cocotte | 2009-01-06 03:40 | 『?』なメディテらねぇ | Comments(7)
Commented by at 2009-01-06 13:15 x
あけましておめでとうございます。
新年そうそうあちこちに火薬の匂いが絶えない今日この頃ですが(こっちはこっちでグルジア総主教の葬式外交も不発だった模様、なんかなー)、それはおいて今年もよろしくお願い申し上げます。

聖地は明日がクリスマスなのですが、たぶん平穏にはすまんのだろうなあ。ガザではバプテスト教会にもらい被弾したとかで米国プロテスタント系サイトでは「イスラム教徒でもユダヤ人でもない、キリスト教徒が被害を受けている」とかいう非難の声がありましたが、しかしそれもどうかなと思わなくもなく。

一昨年の復活祭の頃か、イスラエル国籍のユダヤ人の友人が(その年は復活祭と過ぎ越しと預言者誕生祭がちょうど1週間以内にひしめいていた)、「いろんな宗教のひとがそれぞれの祭を祝ってるのっていいよねえ。なごむわ」と語っていたのを思い出しました。ベツレヘムの生誕教会にもいったことがあると自慢されてくやしかったぜw ほんとうに、おのおのの家に静かに座って日々を楽しむことの出来る日が聖地に戻ることを祈るばかりです。

Commented by ma_cocotte at 2009-01-06 16:38
★ 鰤さま、今年もよろしくお願いいたします。
ベトレヘムでのクリスマスですが、12月24日から一連の行事が
あげられ、アッバス氏もファヤド首相も例年通り列席されたそうです。

この件はターゲットを予告し爆撃せざるをえなくなったのは自国民を
守るためが第一にあります。あちらからのロケット弾は予告もなければ、
ターゲットも決めず、壁の向こうにむけて放っているだけです。

イスラエル国籍のアラブ人やパレスチナ人、8mの分断壁沿いに住む
イスラエル国籍者(アラブ系、ユダヤ系)が気の毒だと私個人は
思ったりしています。
いろいろ批判もありますがアラファト氏の最後の夫人はカトリック校
育ちの正教徒パレスチナ人で、かつては人道活動にも活躍されて
いました。平和を求める心を培うヒトがどんどん手をつなぎあって
いけますように。
神の正義も神の慈悲も、祈ったところで必ずしも目に見える勝利では
ありません。ハマちゃんの長の言い分は空しすぎます。
Commented by Sarah Michiko M at 2009-01-06 23:22 x

Chalom, Mme ma_cocotte,

C'est hautain de dire,
mais, malgré tout,
merci beaucoup pour votre compréhension profonde,
et aussi pour votre publication franche,

toutes mes amitiés de Jerusalem,

Sarah
Commented by Mark W.W. at 2009-01-07 01:06 x
うむ。やはりサルさんの国の報道内容はこちらとは違うようです。見逃しているのかもしれませんが、ハマスが勝利宣言なんて…、へえー。
昨日の関連記事の最大はブッシュが初めてイスラエル支持を自分の口で表明したことと、地元L.A.でのニューズでは民主党員のL.A.市長がイスラエル支持を記者を集めて宣言したのでL.A.在住アラブ人が大騒ぎしているという程度です。もちろん外電としてサルさんが「お前パレスチナで何やってんの」とイスラエルからウマシカにされたという報道も昨日ありました。
Commented by ma_cocotte at 2009-01-07 04:05
★ Sarah Michiko M さま、横柄な物言いですみません。
Commented by ma_cocotte at 2009-01-07 04:13
★ まるくす先生、その外電ですが、アンバランスではありませんか?
というのも、月火の二日間でサルが巡業したのはエジプト→ファタハ
(ヨルダン西岸)→イスラエル→レバノン→シリアです。この件について
アッバス氏とのネゴは必須かと思われますが、どーでしょう?
イスラエル政府もパレスチナ全体ではなく「ハマス」の解体に
ターゲットをしぼっていますよね。
さっき、以前はガザに住み、イスラエルとの戦闘で母親、兄弟を
失ったものの現在はヨルダン西岸に移り住んだパレスチナ男性が
こちらのニュウスで紹介されましたが、そういう過去があってもハマちゃん
の一員にはなりたくないそうです。
実は私自身もガザ出身の男子とかつて同級生でしたが、彼ら一家が
現在もガザに住み続けている可能性は低いと思います。
Commented by sarah at 2009-01-07 19:51 x
ma_cocotteさま。 こちらのことです。高慢に言うのも何ですがお伝えしました。
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