<< ああ、勘違い -Land of... 『短、安、楽、確』 >>
開けたいけれど、
開けられない。
b0070127_18222523.jpg
なぜなら、こんなに愛らしく包まれたモノをほぐす気持になれないのです。
日本國に住んでいた頃ならば丁寧な包みは私には当たり前で、時に破り開け、リボンや包装紙をポイっとゴミ箱に捨てました。でも、今の私にはリボンも包装紙も貴重で、ましてこのように丁寧に美しくおめかしした物体はそのものが私には飾り物です。

実はこの包み。昨年末、クリスマス直前に近所のBIOショップで私が私のために買い物したのに、店員さんからこんな時季でせっかくなので包ませて欲しいとせがまれ、私がそれを聞き入れたことで、このような仏蘭西のド田舎のド庶民生活では滅多にお目にかかれない貴重な包みがココんちにやって来たのでした。

確か中学時代の公民の授業と記憶していますが、紙の価値について習いました。特に各国の紙幣を見ればその国の紙の価値と貧富の程がわかる、と。仏蘭西では今も庶民の生活で普通に見るお札は50ユーロ以下のお札でしょうか。その50ユーロのお札さえ、何の気なしに店員さんに渡すと真偽のほどを確かめられたり、時には拒まれたりもします。自分はお札を丁寧に扱っているつもりでも、買い物の釣銭でセロハンテープでつなげた5ユーロ札が手渡されることもあります。日本びとの私はそれを受け取ったところで、別のところで使用を拒まれそうな気がして、この運命に憂鬱になることもあります。日本國のお札がここまでヨレヨレだったりセロテープでつなげられた状態で動いていることは滅多にないと思います。
こんなヨレヨレの怪しい紙幣が出回ったり、価値のあるお札を手に取ったら真偽を疑われたりする国で、文房具売り場にふらっと行けばノートにしろ、コピー用紙にしろ日本の同等のデザインのものに比べたらべらぼうに高いことも実感します。かわいい!なんて思わず叫んで手に取れるようなデザインなんてまずなくて、実用的なスタビロ(蛍光ペン)が日本びとの視覚にはたまたまかわいいツボにはまる程度ぢゃないでしょうか。消しゴムなんて臭いをかいぢゃダメよ。

そんな仏蘭西共和国ですから、日本びととサルコぢ一家が喜んで飛び込むような高級店以外で紙を惜しげなく使った包装なんてしていただけることは滅多にございません。てか、店員もそんなことは「私の仕事から外れたこと」という意識が強かったりします。こちらが買ったものはビニール袋にポン!と買った私が入れることさえございます。ほんと、時節柄、店員さんご本人にモチベーションがない限り、こんな「お包みしましょうか?ぜひ私に包ませてください」なんて申し出はありえなーい。

でも、こうして仏蘭西の日常から物資が豊か過ぎるわが母国日本國について私なりにわかることができたこともこういう時代だからこそ幸運、好運なのかもしれません。先日も外国滞在者向け通販で買い物をし、丁寧に梱包された商品が日本からココんちに届きましたが、上質のダンボールも封筒も、商品を守るために包んだパッキンや発泡スチロールも今の私には宝石のように見えます。こちらでは簡単に手に入らないものなので、折りたたんで、いつか私から何か発送する時に使えるよう押入れにしまいました。
b0070127_18501369.jpg

1月も16日。早くも半月を過ぎたので、いい加減、リボンをほぐしてパッケージを開けた方がいいですね。仏蘭西びとみたいにビリビリなんて私にはできないや。
そんなことを思いつつ、リビングのクリスマスの飾りつけの片づけをしました。

le 16 janvier 2009, Marcel
[PR]
by ma_cocotte | 2009-01-16 18:52 | 『?』なたわ言 | Comments(6)
Commented by らぴ at 2009-01-16 21:40 x
本当に紙は高いですよね。文房具もそうですが。
我が家も「そのいつか」のためにダンボールやいろいろなものをストックしています。和菓子なんかが入っている高級感漂う箱なんかはこちらではまず見かけませんよね。手に入り次第さっそく再利用です。
プレゼントの包みも大体自分たちですることが多くないですか?店員さんたちより上手だったりして・・・
Commented by tama at 2009-01-16 22:09 x
ま・ここつと様のクリスマスの飾りつけ、センスいいですね~。今年は私も一工夫してみましょう。ロウソクの使い方を工夫すると、こんなにいい形になるのかな~。毎年、かえられますか?
Commented by ma_cocotte at 2009-01-17 00:45
★ らぴさま、紙も文房具も高いし、実用的デザインでかわいいの「か」の
字も感じられなかったりしますよね。スタイリッシュな点(色の組み合わせ)
などはお子ちゃま用万年筆などで思わず手にとってしまったりしますが。
鉛筆、ボールペン、消しゴムは「日本、ヴぁんずぁーい!」
小さい頃、楽しめたことに感謝!です。

紙の高さとお札の質の悪さで国益がわかるというのは実感中です。
日本のお札は丈夫ですね。おそらく世界一、上質の紙幣ではないかしら?

そう、ダンボールも封筒も捨てられない私がお菓子などの化粧箱を
捨てることなんてでっきません。箱の丈夫さも印刷技術も仕上げも
最高だと思います。
プレゼントの包みもセルフサーヴィスが普通ですよね。
店員さんの包み方は紙を使わない簡易包装でもあるので、上のような
包み方で目の前に出されたときにはヴぃっくらこきましたよ。自分のため
に買ったものなのに(爆笑。
Commented by ma_cocotte at 2009-01-17 00:53
★ tama さま、
大昔、私はフラワーアレンジメントを習っていたことがあるので、当時
購入した蝋燭台付の花瓶を前回の帰国時に実家からこちらに持って
来ました。本当なら赤い蝋燭がいいでしょうけれど、今年は青の世界に
してみました。ユーカリとオリーヴ、ラヴァンドは拙宅の庭から切ったものです。
馬小屋っぽいものはなんと1ユーロ!中の聖家族は子供の頃、母校で
いただいたものです。
左の聖母子の絵はマリストのシスターからいただいた絵葉書を写真立て
に入れてみました。
おそらく蝋燭やオーナメントの色を変えるだけで雰囲気が変わると思います。
来年(いや、もう今年ですね)は茶色やオレンジを使ってみたいかも。

あ、馬小屋背後のヒイラギはしばらくしたらじか植えする予定です。
育つといいのですが。
Commented by Lucia at 2009-01-18 09:45 x
本当に日本ではお菓子でも立派な箱に入ってくるので、私も捨てられず、包装紙は筒状にして、リボンを巻きつけて、箱もとって置いているのですが…、今度は仕舞う場所がなくなって、積み上げになっています。
ハード・コピーを取るにも裏紙を使おうと思って一度使った紙を取っていたら、古くなると機械に挟まったり…。潔く捨てることも学ばないと厄介な問題も生じてきます。幸いに古紙収集という方法もありますが、全部紙の種類によって仕分けるのも一仕事です。

馬小屋の左、聖母子の額の後方にあるのが、猫ちゃんと写っているパッケージですか?写真の写し方も素敵ですね。
柊はちゃんと根付くでしょう。楽しみですね。
Commented by ma_cocotte at 2009-01-18 22:27
★ Lucia さま、日本のお菓子は箱代も含まれており、消費税が安いのでしょうか?
フランスは化粧箱には入っていなくても、値段に税19.6%が含まれています。
フランスのチューインガムは紙に包まれていません。捨て方は噛んで楽しむ
本人のモラルにかかっていますね。日本は本当に親切な国かもしれません。

写真左奥がきれいに梱包された包みです。中身は横にしても大丈夫な
ものなので角度を変えて置いてみました。まだ開いていなかったりしますぅ。
ヒイラギが成長すると楕円の美しい繁りになりますよね。実もつけば
いいのですが。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< ああ、勘違い -Land of... 『短、安、楽、確』 >>