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聖 徳 太 子 の 壱 万 円 札
新しいテレビがココんちに来たので、少しずつココんちにあるDVDをおさらいしています。きょうは天気も悪く、うすら寒いので映画鑑賞にはもってこいの日となり、先ほど「続・三丁目の夕日」を観ました。東京タワーができてまもなくの東京、おそらく東京タワーの位置と大きさからして港区の愛宕山あたりが舞台で、私が知らない私の両親の青春時代を連想しつつ、この映画を楽しむことにしています。
映画が始まって10分ほどしたところで、画面に大きく、聖徳太子のピン札が50枚、いえ、帯でとじられたままの壱万円の新券が出てきました。
それを見た途端、一年少し前、私の実家で母の遺品を整理している時に、母の箪笥のひきだしからしっかりとしぼりの和布にくるまれた硬い板に挟まれた聖徳太子の壱万円札、伊藤博文の千円札のピン札(新券)が数枚出て来たことを思い出しました。けど、それをどこにしまったのか思い出せなくて、頭を抱える”神山悟”状態になっている私。

なぜ聖徳太子や伊藤博文の古いお札が新しいまま出て来たのか。調べてみるとこれら紙幣は1984年以前のものです。久しぶりに見た旧紙幣が大きく見えたこと。

遺品を片付けているうちに薄黒く汚れた指先で触れることが躊躇われるほどきれいな旧紙幣でしたが、そういえば母が生前、いつ何が起こるかわからないので新券は必ず数枚家に置いておくように、と私に教えてくれたことを思い出しました。ご慶事についてですね。母はもういないのに、偶然にも箪笥のひきだしから出て来たピン札で内助の功というか日本女性の日常における細やかな心がけのようなものを思い出させられ、そういう習慣を忘れていた自分が恥ずかしくなりました。誰もいない母の寝室で情けなさにうなだれていたら、母がそっと私の肩に手を乗せてくれたような気もしましたが。

仏蘭西という国は日本國とは紙の価値も違えば、お金の扱い方も違います。これだけクレジット・カードやカルトブルー Carte Bleue、=クレジットカードのようなものだけれど暗証番号を打ったとほぼ同時に引き落としになるカードが浸透してもまだ小切手の習慣がしっかり残っており、日本のようなお年玉でもお札ではなく小切手であることもあります。紙も日本より貴重品ということもあるし、日本人はじめとする東アジア人が持つ独特の「かわいい」という感性が仏蘭西びとにはあまりないため、見た目が愛らしく美しいポチ袋のようなものも見つけることが難しく、簡単に手に入るものでもありません。冠婚葬祭も上流階級ならば兎も角、仏蘭西の庶民においてはどんどん簡略しており、特に葬儀における喪服の習慣はなきに等しいです。そんな環境に長くいると、自分は生きているから新しいことを吸収するかわりに先に覚えたことを忘れてしまいがちになり、時にうっかり日本女性としての善き習慣を脳内ハードディスクのゴミ箱に入れてしまっています。昨年の春、偶然、見つけた聖徳太子の新券でがさつな自分を恥じ入ったにも関わらず、それから一年再び忘れかけたところでこうして映画を観て同じことを思い起こし、また反省。そしてまたすぐに忘れてしまうのかしら?老いていく自分自身との付き合いもハードであります。

le 27 avril 2009, Zita

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昨年春の帰省時に、実家から持ち帰った地元新聞販売所が一昨年末に配ったカレンダー。暦としてのお役目終了後、もし日本國にいたならゴミ箱に捨ててしまっただろうけれど、カレンダーの真ん中に印刷された切り絵が描く日本の情景を捨てるには惜しく、額縁屋さんに持参し、額縁棒を選んで、額に入れてもらいました。夏祭りの絵は私が幼い頃、大叔母に浴衣を着せてもらい、祖母と一緒に行った観音さまの盆踊りを思い出します。他の絵は母の幼い頃を重ねています。昭和9年生まれの母は洋装で学校に通っていたので、この絵は大正時代あたりの光景なのかしらん?
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by ma_cocotte | 2009-04-27 23:50 | 『?』なたわ言 | Comments(9)
Commented by annie at 2009-04-28 16:55 x
ま・ここっとさま

こちらには初めての登場です。よろしくお願い致します。

諭吉さんたちに変わる前の紙幣は、今のものより一回り大きかったんでしたっけ・・・?すっかり忘れていました。
聖徳太子のお札、懐かしいです。いつも新券を用意されていた、
お母様のゆかしいお人柄が偲ばれますね。

お札と言えば、フランス国内で流通しているEUROのお札の絵柄、
きれいですよね~。
海外のお札って、カラフルなものが多いような気がしますが、
何か理由があるのでしょうか。

現金をそのまま渡すのははしたない、と思う感性は
日本人独特のものなのでしょうね。
それゆえ、祝儀・不祝儀袋を始め、
ぽち袋、月謝袋、給料袋(?)などなど
現金は袋に入れて渡す習慣があるのでしょう。
今後も失いたくない、良いしきたりだなぁ、と思います。



Commented by ma_cocotte at 2009-04-28 17:24
★ annie さま、ようこそ。こちらこそよろしくお願いいたします。
聖徳太子のお札ですが、久しぶりに見ると大きさにまず驚きます。次に
手に取ると紙の丈夫さでヴぃっくり・・・まあ、紙の丈夫さについては
最近の私が欧州紙幣に慣れてしまったせいで大きな感動をもらったのかも
しれません。仏蘭西のお札ですが、ユーロ移行直前のお札が好きでした。
お時間ございましたらご笑覧くださいませ ↓
http://malicieuse.exblog.jp/2047326

今のユーロ紙幣は甘さのない都会的なデザインかなあ、と思ったりもします。
ただお札を使うヒトの扱いが仏蘭西と日本國では大きく違い、日頃、手に
することが多い50ユーロ未満のお札についてはわざと切れ目をいれて
セロハンテープで貼りつなげていたり、今もホチキス用の針で止めた痕が
あるお札が自分の手に置かれてしまうことがあります。日本でお札を
このように扱うヒトはまずいないのではないでしょうか?

続きます。
Commented by ma_cocotte at 2009-04-28 17:25
★ 月謝袋の茶封筒、懐かしいです。
小学一年次はまだ月謝袋を購買部に持っていく形で、その後銀行引き落とし
になって母がブーブー言っていたことをannieさんのコメントで思い出しました。
日本のぽち袋は洋風だろうが和風だろうがほんと愛らしいですね。
自分の好きな香りをためて、よそさまにさしあげたいです。
Commented by annie at 2009-04-28 21:12 x
ユーロ移行前の50フラン札、「星の王子さま」だったんですね!
本当にかわいい!
フランスには1995年にひと月ほど滞在していたのですが、
使っていた紙幣の絵柄の記憶が全然ありません・・・。
こんなにかわいい50フラン札だったら、一枚ぐらいとっておけば良かったなあ。

フランスのお札の扱い方、確かに日本とは全く違いますね。
余白に数字が書き込まれているお札や、テープが張られたお札を手にしてしまったことが、私にもあります。あまりいい気はしませんよね。
「早くこのお札を手放さなくっちゃ」と思ってしまいます。
ババ抜きのババじゃあるまいし・・。

Commented by ma_cocotte at 2009-04-28 22:36
★ annie さま、
ユーロ移行直前の旧フランですが、青のサンテグジュペリやら緑の
キュリー夫妻など、私は結構好きでした。星の王子様のお札は私も
手元に残さず、後悔しています。
ピンで留めた痕や、数字の落書きがあるお札もドキリとしますが、やはり
何と言ってもセロテープでくっつけられたお札が一番イヤですね。おそらく
誰もが同じ思いで、レジのおねいさんもこの手のお札や偽コインは
なんとか他人の手に渡して責任逃れしようと必死になるのも常です。
仏蘭西では偽コインに気をつけるようにした方がいいですが、買い物などで
疲れているヒトにそういうコインを渡すのも常です(泣。
Commented by らぴ at 2009-04-28 23:16 x
ma_cocotteさま、こんにちは。
日本は過重包装しすぎだといわれますが、annieさまの仰るように現金を袋に入れて渡す習慣はよい習慣ですよね。ポチ袋、このトピを読んで今度の一時帰国での買い物リストにいれました。フツーの封筒じゃ味気ないなぁと思っていたので。思い出させてくださってありがとうございます!
カレンダーの切り絵、素敵ですね。その絵の時代に生きていなくても懐かしく感じられるのはやはり日本人の心がそうさせるのですかね?

そういえば、子供のころ、穴があけられた100円玉を手に入れてしまい、子供心に珍しいと思って大事に持っていたのですが、少し大きくなってこれを使う(所持する)のはいけないことだと知って、困ったことがあります。
Commented by ma_cocotte at 2009-04-29 01:01
★ らぴさま、額縁をほめていただけてうれしいです。日本に住んでいたら、
ポイと捨ててしまうだろうな、と思いつつ、カレンダーだった上下左右を切り
取り、額に入れてもらいました。10ユーロちょいで作れた!らっきぃ。
ぽち袋も今は老舗だけでなく、Loftなどでかわいいイメージ、きれいな
イメージ、美しいイメージなど色も多彩になり、選ぶ時間がこれまた
楽し!ですね。
穴が開いた「銭」も欧州では見かけない文化ですよね。失われませんように。
それにしても百円玉にどうやって穴を開けたのでしょう?
造幣局のミスではなく?
Commented by 恵みのガブリエラ at 2009-04-29 10:05 x
情緒あふれる絵ですね。
額縁の色も鎮守の森を思わせますね。

数字の落書きがあるお札は、日本では景品交換所経由だとの説がありますが、どうなんだろう。
100円玉に穴とは・・・
一時、500円玉と500ウォン玉がそっくりというので、500円玉を新しくしたら500ウォン玉を細工して自動販売機で不正使用という事件が頻発しましたなぁ。
Commented by ma_cocotte at 2009-04-30 03:58
★ 恵みのガブリエラさま、仏蘭西には額縁屋さんが多々あり、スーパーにも
額縁コーナーがあったりします。2m以上ある棒を買い、絵やポスターを
渡すと数日後にぴったりサイズの額にして戻ってきます。
フエルト地に切り絵が印刷されたカレンダーも形変えればこんな感じ。
気に入っています。
偽コインというか、恵みのガブリエラさんのお話と同様な経験を私も
仏蘭西で数度巡り遭ってしまっています。フランスというかEU硬貨と
瓜二つの硬貨を国際通貨国でない国が造っていたりするようですね。
南アジアの硬貨、中米の硬貨をもらってしまったことがありました。
運が悪いのに、悪いことした気分になるから不思議です(爆笑。
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