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ヂャンヌの意向ではあるまいに。 Tous à Paris avec Jean-Marie Le Pen !
毎年5月1日のお仏蘭西は労働者の祭典の国定祝祭日であり、共和国内の県庁所在地では労働組合員のデモ行進が行われるのも恒例であります。が、同じ5月1日、きょうびのお仏蘭西にはもうひとつの名物催事が毎年パリで行われます。そ、れ、は、これ ↓
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極右政党 Front National 国民戦線の党首ヂャン・マリ・ルペン Jean-Marie Le Pen 氏が先頭に立って行われる、その名も
伝統的行進 Traditionnel défilé
です。この毎年恒例のパリ市内で開催される極右政党の大行進ですが、なぜかヂャンヌ・ダルクへの敬意 hommage à Jeanne d’Arc を表して行われることでも知られています。そのため、この行進に参加するにはまずオペラ座広場の平和通り la rue de la Paix et de la Place de l’Opéra の角に集合となっており、行列終了後はピラミド広場 Place des Pyramides の黄金のヂャンヌ・ダルク像の前で党首演説が行われます。
今朝の彼らの様子はこんな感じぃ ↓
Le FN en ordre de marche pour les européennes
http://videos.tf1.fr/jt-13h/le-fn-en-ordre-de-marche-pour-les-europeennes-4400657.html
ヂャン・マリ・ルペン氏は今朝の参加者が5000人であったと発表しておりますが、警察は1200人、報道は約2000人と公表しています。たとえ1200人でも驚異ですわい。
今年は6月に欧州議会議員選出選挙があるため、この行進には極右政党 Front National 国民戦線からこの選挙に出馬するルペン父娘と5党員 うちひとり、ブルノ・ゴルニシュ Bruno Gollnisch 氏の夫人は日本女性タケウチセツコさんであることもつとに有名 7名が最前列に並んで参加しましたが、スローガンが
《 Avec Jenne d'Arc, pour la France avant l'Europe 》
ヂャンヌ・ダルクと共に、欧州より仏蘭西を優先に思って
と。だったら、キミガタは欧州議会選挙に出るなよ、と思ったりしますが、仏蘭西を欧州の脅威から守るために出陣するのぢゃ~!と彼らは言い訳するでしょうね。

それにしてもわれらが聖女 ヂャンヌ・ダルク Jeanne d’Arc さまであらせますが、帰天して578年、確かにヂャンヌは 仏蘭西共和国の守護聖人 Saint Patrons de la France のひとりではありますけれど、天にましますご本人の承諾なく 極右の独断で極右の神輿に乗せられっぱなし というのはこの世においては不憫であり、憐憫でございますな。
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↑ 1895年春頃、修道院でヂャンヌを演じたテレーズ。かわゆす。↑
Visage de Thérèse de Lisieux

ヂャンヌは極右な国粋精神を援護するのではなく、この世の全き平和を望んだはず。
(" ̄д ̄) エ、ちがうの?

le 1er mai 2009, Joseph

極右政党Front National 国民戦線の広報誌HP版に今年1月24日付で党員からの公式声明文が掲載されました。
Monseigneur Lefebvre avait raison !
ルフェーヴル大司教は正しかった!
http://www.nationspresse.info/?p=26211
この文中 ↑ に以下のような内容が。
Monseigneur LEFEBVRE avait eu parfaitement raison de sacrer ces quatre évêques pour poursuivre et maintenir la continuité de son œuvre de restauration de l’Église face au modernisme.
Ayant toujours défendu l’identité chrétienne de la France et de l’Europe, il avait régulièrement, au grand dame des évêques français marxistes et francs-maçons, appelé à voter pour Jean-Marie LE PEN et le Front National… 
Justice est enfin rendue à Monseigneur LEFEBVRE, Deo gratias !

ルフェーヴル大司教が4人の司教を任命し、カトリック近代主義に対し教会修復のために彼の信行を続けて維持したことは完全に正しかったのです。フランスとヨーロッパのキリスト教のアイデンティティを常に擁護し、彼は選挙のたびにマルクス主義のフランスの司教たちとフリーメーソンに対抗するために、ヂャン・マリ・ルペンと国民戦線に票を投じるよう呼びかけました。そして、ついに正義はルフェーヴル大司教に返されたのです。神に栄光!
やっぱり噂どおり、極右政党とルフェーヴル派はがっちり仲良しだったのね。。。_| ̄|○
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by ma_cocotte | 2009-05-01 23:20 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(8)
Commented by rice_shower at 2009-05-02 09:45 x
『楯の会』の(三島よりも共に自刃した森田必勝の)流れを引く、日本の新右翼『一水会』はルペンと親交が深いようです。
穏やかな、概ねにおいて退屈な生の実感より、血と死のカタルシスを求めるのは、形而上的領域に留めておいて欲しいものです。
その価値、意義を認めるに吝かではない私ではありますが.....。
Commented by ma_cocotte at 2009-05-02 15:23
★ rice_shower さま、
Front National はネオ・ナチやネオ・ムッソにつながり、三島のような
憂国の思いは無いと思います。移民と異教徒がいないフランスにすれば
「失業しないで済む」になります。だから、失業者が増え始めた現状では
彼を支持する人が増える可能性があるかも、です。ルペンは80歳近いですが、
自分が血を流したり、命をかける気はないと思います。逆に「絶対死ねない」
という思いが強そう。ルペンは元々漁師の息子だったそうですが、今は
ブルヂョワごっこを楽しんでいますね。成り上がりの思いが強く見えます。
彼らは今年はじめの4司教破門解除で話題になったFSSPXとの癒着でも
知られています。
Commented by rice_shower at 2009-05-02 20:41 x
“カタルシス”(魂の浄化)には排便という意味も有りますが、ルペンさんは、そっちこっちでウ〇コして回っているのですね。(失礼!)
Commented by ma_cocotte at 2009-05-02 21:14
★ rice_shower さま、
ルペン氏を見ているとミギまわりの階級闘争の先導と扇動を連想します。
移民や難民を排斥したところで、彼に従属するならば白人にも移民にも
慈愛を見せるというか。ルペン氏は「王」になり、王朝を作りたいのかも
しれません。
ルペン氏の邸宅や装いは誰の浄財あってなのでしょうか。
逆に三島には憂国とチャリティ(自己の力で獲得した富や財の還元)が
見えますよね。それに「美」がプラスされるわけで。
ルペン氏にそれはありませんぜ。
Commented by きなこもち at 2009-05-07 09:29 x
>移民と異教徒がいないフランスにすれば「失業しないで済む」になります。
こういった人々の不満を煽ってさらに社会不安を焚きたて、それを政権奪取に使おうとする手法にはイヤ~な悪質さを感じます。
結局現状のどこをどう直し、どう将来に繋げていくかという建設的議論をまともにさせず、かえって本当の問題の原点を見失ってしまうんじゃないでしょうか。
Commented by ma_cocotte at 2009-05-07 14:26
★ きなこもちさま、
キリスト教社会にはユダヤ教やイスラームほどのはっきりとした選民を
示す確証がありません。極右は彼らを差区別しながら、実は極右が
嫌悪していることを自ら実現しているように見えます。現大統領が
ユダヤ系であることも極右には攻撃しやすい点ですね。
政党を名乗りながらも、実は「喧嘩好き」の集まりかもしれません。
Commented by まり at 2014-05-12 06:17 x
本日、ルーブル近くのスターバックスで休憩していたところ、この行進に遭遇しました。なんだったんだろうとグーグル検索したところ、こちらのブログ記事が唯一の日本語での説明でした。貴重の情報をありがとうございました。
Commented by ma_cocotte at 2014-05-14 02:47
+ まりさま、

5月13日に似たような行進が行なわれていたのですね。
よい旅をお続けくださいませ。
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