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蜥蜴の尾ならば切り捨てられるのに、
2009年5月21日。今年はきょうが昇天祭 L'ascension、カトリックのお祭り日ですが、仏蘭西の国定移動祝祭日でもあります。
こちら ↓ はルルド Lourdes の大聖堂内のモザイク壁画、キリストの昇天を表したものです。
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石のかけらで描く絵画で、ヒトの表情もヒトがまとう衣の美しさも柔らかく表現できる。凄いことです。Bravo!

神の子イエズス・キリストは天に帰られたものの、
神なき残された大地では昨日の夜から新たなカトリックスキャンダールが流れ始めました。
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ルルドの大聖堂の中段からルルド旧市街を眺める

それはきょうび欧州国内でカトリック濃度の一、二位を常にポーランドと争っているアイルランドで、1930年から1990年までの60年間にアイルランド国内のカトリッック系教育施設216校で、司祭や修道者によって児童、学童、生徒に行われたあらゆる暴力の記録が昨日2009年5月20日、公表されたことです。ニュウス映像の一例はこちら ↓ 。




仏蘭西での関連報道の一例は以下、国営放送France 2 のニュウスビデオをご覧ください。
Des milliers d'enfants irlandais violés
http://info.francetelevisions.fr/video-info/?id-video=MAM_1500000000003181_200905211313_F2&ids=MAM_1500000000003181_200905211313_F2&id-categorie=REPORTAGES_INFO_MONDE


France 2 の関連記事はこちら ↓
Enfance maltraitée: un rapport accable l'Eglise
http://info.france2.fr/europe/54540788-fr.php
60年に渡るアイルランド国内のカトリック校における事件簿ですが全5巻、約2600ページにもなり、昨日の一般への公開・発表まで9年間調査し続けた結果でもあるそうです。

一夜明け、きょうの朝、英語「Catholic Ireland」の鍵語でググると、この件について1074件ヒット します。仏蘭西語「Catholique Irlande」の鍵語でググると、95件。日本國ではいかがでしょう?

こういう事件が公になって短絡的にカトリック批判を始める方がほうぼうから湧き出るだろうことは容易に想像つきますが、声を張り上げる前にひとつ気をつけねばならない点があり、それはアイルランドの場合、国家とカトリックの関係が密のためアイルランド政府の教育機関への批判も同時にあがっているためカトリックだけのせいにできない点です。

きょうの朝はカトリックにまつわる国定祭日の朝でもあるので、恒例というか国営放送France 2で毎朝流れる生トーク番組 Les 4 Vérités (四つの真理・誠意)のゲストは仏蘭西カトリック司教団の広報担当ポドヴァン司教 Mgr. Bernard Podvin でした。内容はまたも教皇のアフリカ発言、ブラジルでの堕胎についての破門、FSSPX 司教のウヰリアムソン問題に加えて、昨日、世間に投げられたアイルランドスキャンダルという餌についてでした。いい加減、ひつこい。今年発生したカトリックスキャンダルズが蜥蜴の尻尾なら切ってしまえるのに、どうもヂャアナリスト側はこれらのスキャンダルを牛の涎はたまたスライムのように扱いたいようです。なんつうか、この広報担当の司教さまは今年からこのミッションを受け入れられていますが、運命的に踏んだり蹴ったりつうか、「堕胎が破門なのに、幼児性愛者や小児に暴力を振るう者が破門にならず観想修道院で司祭や修道者のままでいるのはおかしい」とカトリック教会に裁きを具体的にさせようという魂胆見え見えの意地悪くて無知なヂャアナリストの攻撃の矢面になってしまっても、こうして生きている司教さまそのものが矢を直に受ける「信仰の盾」と化して、ヂャアナリストの愚か、いや、無知な質問にズバっと言い返し、諭すところは天晴れでござんす。直接だろうが、間接だろうが、
事実を知ったヂャアナリストよ。
以降、同じ質問をしたら罪だぞぃ。
それとも、番組を見なかったことにしてとぼけるかい?ヽ(`Д´)ノ

どんな問題、スキャンダルにせよ、カトリックを知らない者、時には「我こそはカトリック I'm Catholic / Je suis catholique.」と名乗る者が、この世の悪事についてカトリックという三次元に「裁き」を求め、その思考で止まってしまったり、勝手にピリオドを打っていることが問題なのです。カトリックの世界の中に自分が存在していると自覚するなら、その「裁き」の先に何があるのか。「裁き」という浅瀬で見限ったり、陸に自分だけが戻る。浅瀬の先の深みには「赦し」があり、そこに至るまでの道程は決して安楽でなく、そこに至るまで罪を犯したヒトが歩む様子を傍観するなら「償い」という言葉があてはまるのかもしれません。その他者による償いの過程を自分が嘲笑するのか、手を差し伸べるのかは私たちひとりひとりが考えねばならないことでしょう。

le 21 mai 2009, L'Ascension

昨晩から繰り返しこの事件に関するニュウス映像を眺めていると、司法に貢献した犠牲者のひとりが自分は神を信じているけれどカトリックはもう御免だ、と言い、こうして長年に渡る聖職者、修道者の悪行が公になったことで使命を果たしたかのようなコメントを残していますが、もし彼が本当に本当のクリスチャンだったら司法が結審した時点から先を慮るのではないでしょうか。凡女ながら彼の主張には矛盾を感じます。
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by ma_cocotte | 2009-05-21 15:42 | 『?』なKTOりっくん | Comments(2)
Commented by anbai at 2009-05-24 21:58 x
> 司法に貢献した犠牲者のひとりが自分は神を信じているけれどカトリックはもう御免だ、と言い、こうして長年に渡る聖職者、修道者の悪行が公になったことで使命を果たしたかのようなコメントを残していますが、

「信仰者の一人として」憤慨されるお気持ちはお察しします。一連のことを『カトリックだから』と報じるマスコミの論調も短絡的でしょう。しかし、本当にご本人の体験が過酷であればあるほど…被害者感情でのこういう発言は致し方ないと思います。自分も元・施設職員で、そういうところに入所している人たちが被害を訴えにくいだろうことを存じております。
その方の心の傷が早く癒されることを祈るばかりです。
被害者さんを虐待した「カトリック者」(殊に聖職者・修道者の方々)の過ちについては、その件についての「社会的責任」を果たされること、また長上である方が善導されることを願っています。
Commented by ma_cocotte at 2009-05-25 15:29
> anbai さま、

 >一連のことを『カトリックだから』と報じるマスコミの論調も短絡的でしょう。

やはりカトリック「だけ」を責めるマスコミが多いですか。
「私学」だから政府教育機関になんら触れないとするなら、それもちょっと
おかしいかも。

 >「信仰者の一人として」憤慨

ですが、常識としてご本人が自ら「カトリックでなくとも神を信じている」と
テレビカメラの前で公言して、個人名の非公表について裁き足りないが
ごとき怒りを露にしていまうと、その「神」はおそらく世界で知られる一神教の
神と違うことが記者にも視聴者にもわかるだけだと思います。筆頭で
活動しているケリー氏がもしこの言葉を述べなければ、彼に憐憫の情を
持つ人は「信仰を抜きにして」もっと現れたでしょうね。
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