<< 受け入れられたのは全てを受け入... 緑の中の紅一点、それは『赤毛の... >>
知らされた方には既にご存知のこと。 Les ordinations de prêtres lefebvristes sont "illégitimes"
ココんちあたりでは昨夕から話題のニュウス。

来る6月19日、27日、29日と聖ピオ十世会(Fraternité Sacerdotale Saint-Pie-X、略称FSSPX)が、スイス、エイメリカ、独逸において司祭、助祭計24名について叙階式を相次いで挙行しますが、昨日午前、ヴァチカンより正式にこの叙階が非合法 "illégitime" である旨の公式声明文 le communiqué が発表されました。ヴァチカンから発表された非合法の叙階式は以下のとおり。
【6月19日】 
米国ワヰノナ Winonaでのベルナアル・ティシエ・ド・マルレ司教による叙階
【6月27日】 
独逸ツァイツコッフェン Zaitzkofenでのアルフォンソ・ド・ガラッレタ司教による叙階
【6月29日】 
スイスはエコン Écôneでの総長ベルナアル・フェレ司教による叙階
27日の独逸では3司祭、3助祭が叙階されることになっており、既に地元のレーゲンスブルグ教区長ヂェラルド・ミュラア Gerard Muller 司教から今回の叙階が違法である旨、FSSPX側に伝えられたものの、叙階式は強行されるとのことです。

仏蘭西語版ヴァチカン放送局HPには公式声明文含め、既に電脳域で公開されていますが、ヴァチカン放送局日本語版HPではまだ公開されていない(?)ようです。
17/06/2009 13.50.30
Communiqué du Bureau de presse du Saint-Siège au sujet des ordinations programmées par la Fraternité Saint-Pie X

http://www.oecumene.radiovaticana.org/fr1/Articolo.asp?c=295727
もちろん仏蘭西の主要全国紙もこの件について 電脳版で分刻みの最新報道 を流しておりますが、ヴァチカン放送局が流した事実ですから、嘘も疑惑もありますまい。
b0070127_15133288.jpg
↑ 裏庭にござるヴァチカン放送局にお出ましの教皇さま ↑
ただし、6月17日ではございません。

この報道が流れてもまだ、
え?四司教の破門が既に解除されたのだから、
この四司教の按手による叙階は有効でしょ?
とおっしゃる方々もいらっしゃいますでしょうが、ヴァチカンから世界に公開された 2009年2月4日付の公式声明文 を忘れてはなりません。その文中に以下の一文が明記されています。
The lifting of the excommunication has freed the four bishops from a most grave canonical penalty, but it has not changed in any way the juridical situation of the Fraternity of St. Pius X, which for the moment does not enjoy any canonical recognition in the Catholic Church. Neither do the four bishops, though liberated from the excommunication, have a canonical function in the Church and they do not licitly exercise a ministry in it.
【註】 私はこの訳について聖域から依頼されておりませんし、こちらから聖域に認可申請もしておりませんので、私個人の判断で翻訳に信頼できる信者の部下やら畏友に訳を依頼したところで聖職者の検閲無しに公衆では掲載できません。ご了承のほど。

今回の「非合法叙階」の件で予想されるFSSPX側の反論では最後の青抜きした一文で勝負をかけてきますかねぇ。
they do not licitly exercise a ministry in it
ヴァチカン組織の仲間に入れてもらえないから、こちらの勝手をさせてもらいますよ、と。
報道を見渡すと、FSSPXのフェレ総長はカトリック教会における法規範の受け入れよりもFSSPXが主張する教会法の問題点の解決を優先し、ヴァチカンが四司教破門解除について「一時的妥協」したことで秘跡など(いずれ許されるという前提で)諸活動が今からできると主張しているらしいです。だけど、世の中はカトリック信者であろうとなかろうと、冷静に事の流れを見てみれば、2月4日文書や3月10日付書簡 がありますから、多くの報道機関はこれらの文書を引用してFSSPX側の矛盾を突いています。

しっか~も、FSSPXのフェレ総長は先日6月5日、ヴァチカン教理省長官であるウヰリアム・ヂョゼフ・ルヴェイダ William Joseph Levada 枢機卿に呼ばれ、その席で来る6月20日に教皇さまが新たなモツ・プロプリオ(自発教令)を出され、その内容は1988年に発足したエクレジア・デイ委員会の新たな構造についての説明するものであり、うやむやになっている聖ピオ十世会の現状における教会内での立場を明言しているものだと伝えられたそうです。というのも、FSSPX が2月4日付文書を無視し、ミサ他、ヴァチカンが禁じた諸活動を続けていることで再度、文書にしての通告を兼ねているようです。で、それを知らされたフェレ総長がルヴェイダ枢機卿から内示をいただいたにも関わらず、独善と独断による前倒しでの叙階式強行挙行というのはカトリックのようでカトリックではありえなーい。だって、教皇さまの委任 Autorization が出ておりませんし、そもそも教皇さまがどこにも存在していないもの。この面会後、フェレ総長は「私はルヴェイダ枢機卿をよく存じませんから」とおっしゃたそうぢゃ。長年、エクレジア・デイ委員会の長上であるダリオ・カスティヨン・オヂョス Darío Castrillón Hoyos 枢機卿なら信じられるのだとか。

17日、聖ピオ十世会が行うであろう叙階式の非合法について公式声明文が発表された段階で、ヴァチカン側は近日発表されるモツ・プロプリオにはウヰリアムソン司教の言動についての厳しい批判が込められていると示唆もしたそうです。

いずれにせよ、こんなこと ↑ は日本國のカトリックには関係ないという判断で、ヴァチカン放送局日本語版には取り上げられない事件なのかもしれません。ですが、今年1月末のFSSPX四司教の破門解除直後から第二次世界大戦における歴史修正を支持する リシャール・ウヰリアムソン司教が2004年8月に来日し、日本人のカトリック信者8名に を授けているという事実 がある以上、最早、日本のカトリックにとってヴァチカンにおける聖ピオ十世会に関わる諸問題は「日本には関係ないこと」で済まされないのではないでしょうか。迷える子羊を本当に本物のヴァチカンへの道に連れ戻すのは、「羊飼いの羊飼い」とつながる羊飼いの方々です。羊の中の威張ン某は無知の羊たちを脅しつつ、先行く羊飼いを疑わせ、そんな羊飼いより自分が優れていると本当のヴァチカンへ続く道から外れた道に羊たちを導いているのかもしれません。羊飼いさん、今一度、後ろを振り返ってみてください。貴方が道の終点まで導くべき羊の頭数が減っていませんか?早く探しましょう。おひとりで探すのが難しいのならば、今も羊飼いの歩みに続く羊たちに聞けば、どこで見失った羊が道を外れて行ったのか知っているかもしれません。

そして、道を外れた羊さんたちもFSSPXが(信頼できいない)教区や教区長を抜きにした「教皇直結」の団体であるという話に惑わされているのかもしれませんが、ヴァチカンの聖座におわします教皇さまが今回もまたFSSPXによる無断叙階式挙行について大変激怒、悲しまれているのです。羊さんから日頃お世話になっているFSSPXの羊飼いさん方にもそっと教皇さまからFSSPXに語りかけられた思し召しに向き合い、教皇さまがご自分たちに喜びをもって微笑んでくださるような言動をとるようお願いできませんか?羊が羊飼いの威厳に対して絶対盲目従順することはカトリックのようでカトリックではないはずです。

le 18 juin 2009, Léonce

La Croix : Rome met en garde la Fraternité Saint-Pie-X
Le Monde : Le Vatican déplore mais ne s'oppose pas à l'ordination de 24 nouveaux prêtres intégristes
Le Monde : Le Vatican déclare illégitimes les ordinations de prêtres lefebvristes
Le Point : ORDINATION DE PRÊTRES LEFEBVRISTES La mise en garde du Vatican
L'Express : Le pape met en garde les Lefebvristes contre des ordinations
Zenit : Fraternité Saint-Pie X : Restructuration imminente de Ecclesia Dei Menace de nouvelles excommunications en Allemagne
Zenit : Les ordinations dans la Fraternité Saint-Pie X, « illégitimes »



[PR]
by ma_cocotte | 2009-06-18 15:19 | 破門→波紋→和解→破壊 | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< 受け入れられたのは全てを受け入... 緑の中の紅一点、それは『赤毛の... >>