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尊厳を包み隠すと安全が生じるとは... Σ( ̄△ ̄; コンガラガッテキタゾィ 
予定通り、こんにちの午後、共和國内におけるイスラーム女性の装束 について神聖賢愚帝サルコぢ一世の演説がおヴェルサイユにてございました。
Je veux le dire solennellement, la burqa ne sera pas la bienvenue sur le territoire de la République.
朕曰く、ブルカなる装束は共和国の領土で歓迎はされないぞよ。
更にサルコ朕は
Le problème de la burqa n'est pas un problème religieux, c'est un problème de liberté, de dignité de la femme. Ce n'est pas un signe religieux, c'est un signe d'asservissement, c'est un signe d'abaissement
ブルカの問題は宗教的な問題でありません。それは自由と、女性の尊厳に関わる問題です。 それは宗教的な表徴ではなく、それは隷属や服従の徴候であり、それは卑下、屈辱を表わす兆候です。
と宣まわられましたとさ。うみゅううう、神聖賢愚帝サルコ朕がそこまで考えられたとは、なんだか逆に「考え過ぎぢゃないの?言い過ぎぢゃないの?」とついうっかり心に浮かんでしまってこうして書いちゃいました。
というのも、きょうのお昼すぎ、国営放送France 3 で流れた報道はこちら ↓
Le port de la burqa fait controverse
http://info.francetelevisions.fr/video-info/?id-video=000043851_CAPP_Leportdelaburqafaitcontroverse_220620091414_F3&id-categorie=A_LA_UNE
ブルカがもたらした論争について、パリ郊外のサン・ドニ Saint Denis とリヨン Lyons の街中の様子が紹介され、途中で目だけ見えるニカブ niqab 装束の女性が二人登場します。サラ Sarah さん(21歳)とソフィア Sofia さん(23歳)です。一年前からこの装束で外出し、それは男性の視線から自分を守る、安全のためなのだとおっしゃってますね。サラさんの母親は受け入れてはくれたけれど賛成しておらず、父親は受け入れてはくれたものの意見は控えていると。ふむぅ、5年前にスカーフ大論争となった時、イスラーム家庭に生まれたわけでもないのに女子高生が頭をスカーフですっぽり隠して意思表示し、巻き方に拘っているあたりからオシャレや流行と見られ、やがて流行も廃れてしまったことも事実です。彼女たちの発言を聞いていると、異性からの心理的攻撃から守るための安全 la séculité という理由を掲げてはいるもののどこかそこはかとなくオシャレを楽しんでいるようなノリが伝わって来るような気がしちゃいます。

どちらかというとこうしてニュウス画面を見ていて問題だと思うのは、サラ Sarah もソフィア Sofia もユダヤん♀にもクリスチャん♀にも常に人気の名前で、画面から聞こえる声で女性だとわかるものの、果たしてこのニカブの中身は案外欧州系婦女子なんぢゃないのぉ?なんて疑えてしまうところです。そもそも神聖賢愚帝サルコぢ一世にしても、パリのモスクのお偉いさんにしてもこの装束がイスラームという生活包括宗教とは関係なく、土着文化の表れに過ぎないと断言していることから、これらのオバQスタイルは誰でもできるンですよね。男子だって仏蘭西共和国内だったらできるでしょう。イスラーム国家内ではできずとも。
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きょうの午後になって神聖賢愚帝サルコぢ一世がこれら装束 ↑ について演説したことで、論点がボヤけました。実際、ニカブをお召しの婦女子は安全のために着用していると主張しているのに、サルコぢ一世はこの装束を着用することで女性の尊厳が隠され、女性蔑視や男性への隷属につながると。なんか両者の主張がかみ合っていないような。
イスラーム文化圏において服飾史を振り返ると、女性は外出時に頭からつま先まですっぽりと布で覆っていたけれど、家庭内ではかなりバンボンバンでお腹ぷるるんだったことは知られていますし、何せ砂漠の土地で広まった宗教でもあるので、女性の外出時にこのような格好をするのは砂埃避けも兼ねていると聞いたこともあります。加えて、近年漏れ聞いた話ぢゃ、あのイランなんぞは革命によって質素節制を命じられても、イラン女性の中には外出時であってもチャドルの下は有名デザイナーによる装いでバリバリに決めた方も多々いると。

単純に見慣れないのでビビっているだけなのかもしれません。
アルジェリア戦争後、マグレブアラブ系の移民が共和国内で増え始めた頃、マグレブの特にモロッコの男女の装束 がピジャマ(寝巻き)に見えたことで欧州系の失笑をかったという話を私は聞いています。それは差区別ではなく無知による失笑だから赦してください、とまで聞きました。異文化の流入が馴染むまでの過程は小説でも映画でも漫画でもないから美談には決してならないと思います。

ただ現時点でこの話題の論争が持ち上がったところで、近年、仏蘭西共和国がアフガニスタンやイエメン、イラクからの難民を受け入れたのだから、ニカブどころかブルカのようなタリバン装束の女性が共和国内各地でパラサイトし始めるのは必然でしょう。が、まだ目に馴染んでいないこともあり、対面したところでブルカの下の目線がこちらのどこを見ているのかわからないことや、ブルカの下に何を所持しているのかという不安や疑心を招くのも「そんなことない。そう思うのはあなたのせいで、あなたが悪い」とは言い切れないと思います。

ブルカ burqa ( برقع‎ )もニカブ niqāb ( نِقاب‎ )もチャドルchādor ( چادر‎ )も一枚布で頭からつま先まですっぽりと包み隠すことに問題があるのでしょうか。というのも、頭を隠し寸胴に見せる女性装束ならモロッコも同様で、ただし、寸胴のくるぶしまでのワンピースにヘジャブ ḥijāb ( حجاب )をかぶることで完成なのです。こちら ↓ 、マルセイユのスークで見かけたマグレブメダムですけれど見慣れなければドキっとしなくもありません?
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http://malicieuse.exblog.jp/2942611

神聖賢愚帝サルコぢ一世サマの側近にはラマ・ヤデ Rama Yade ちゃんや寵妃ラシダ・ダチ Rachida Dati サマというイスラームのようでイスラームでないけどイスラームな美女たちをおはべりあそばしているので、市井のブルカやニカブなんぞひっぺがして、美女は我が元へ、なーんて思っちゃいませんか?と、美女好きのシュシュ・サルコ朕の内心を厚かましくも妄想してしまうのでした。・・・ラシダさまがお産みあそばした姫の父は誰よ? と。

こちら ↓ も無知による発想なので「笑って赦して」なのでせうか。面白すぎ。



いずれにせよ、婦女子のおしゃれや流行だったらいずれ廃れるような気がします。
郷愁によるならば、一日も早く紛争地に平和が訪れ、彼ら難民が帰国できる環境になりますように。
政治的宗教的思惑ならばサルコ朕がライシテ laïcité の印籠を出すしかないでしょー。

いんやー、それにしても生活文化の発展融合ほど難しいお題はないかも。

21日には長女フランスの父親である教皇ブノワ・セーズ Benoît XVI が他国に救いを求める難民を受け入れることで受け入れる側が多くの問題を抱えることも理解するが、それでも今の私たちにとって難民の受け入れは義務である、なんて公で発言されたことで、これからもいっそう多くの戦争、政治難民が共和国内の軍空港に次々と到着しますでしょう。

le 22 juin 2009, Alban
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by ma_cocotte | 2009-06-22 23:45 | actualité 現時点の現場から | Comments(4)
Commented by rice_shower at 2009-06-23 12:32 x
ttp://www.citizentube.com
ここ視て下さい。
Commented by ma_cocotte at 2009-06-23 15:47
◎ rice_shower さま、

拝見しました。
イランの今についてでしょうか?
実はこちらの地上波ニュウスで普通に流れていたりします。
以下は国営放送France2ですが、右に地上波で既に流れたビデオの
一覧があります。
http://info.france2.fr/monde/Un-millier-de-manifestants-malgré-les-menaces-55531645.html

以下は民放TF1/LCI のイラン関連ビデオです。下方に一覧があります。
http://tf1.lci.fr/infos/monde/moyen-orient/0,,4448879,00-la-presse-etrangere-tenue-a-l-ecart-.html

仏蘭西は革命前からイランと縁があり、イラン革命時もホメイニ師と
パーレビ一族の交換もあったことで、共和国内にどちらのイランもいます。
ですから、現状においてもずっとニュウスだけでなく討論番組でもずっと
取り上げており、私もどこから突っ込んでまとめようか悩んでいたり
します。
竹下節子先生が現状をまったく違う視点から。
http://spinou.exblog.jp/11771218/
Commented by rice_shower at 2009-06-23 19:56 x
最近聞いたイランに詳しい学者の話。
イスラムの女性にとって、髪は性的羞恥心の対象なので、これを隠す。(隠すべし、と教えられる)
今のイランでは、前髪だけを見せている若い女性が少なくないが、これは原理主義守旧体制への異議申し立ての表現。(男を惑わすためのチラリズムも無いかい?、などと邪推する私は不届き者なのだ) 
イラン人のマジョリティはアーリア人だが、「我々はアラブ人ではなく、白人(の仲間)」という潜在的な優越感を有する。

などなど、いやとても複雑で、屈折していて、難しゅうございます。
Commented by ma_cocotte at 2009-06-23 20:32
◎ rice_shower さま、
女性が頭を覆う習慣は実のところユダヤんの習慣の伝播ではないかと
私は想像するのです。ムハンマドさまや夫人は啓示前まではユダヤ慣習の
強い生活環境にいたこともあります。
逆にアブラ【ハ】ムの出自はチグリス・ユーフラテスの三日月地帯で
啓示によって西に向かったノマドという推測があります。結局のところ
パリの大モスクの長上さんがおっしゃるとおりイスラームの「習慣」とは
言い切れない(土着)生活文化背景があるのではないでしょうか。私個人は
納得していたりします。
次にアラブ血統(アブラハムとハガルの子イシュマイルの血統)については
イランびとはイスラーム社会においては区差別されていますし、アフガニスタン
人はイランで差区別されていますよ。それは同様にアラブ系と混血した
ベルベルが混血しなかったカビルと差区別するなどイスラームこそが
実はラシストだ、という論も仏蘭西ではしばしば聞きます。
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