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坊主の行水は夢の址
なんと、きょうは午後になって気温が35度を越えてしまいました。
蒸し暑く感じたのは湿気のせいではなく、あまりに高温のせいのようです。
風鈴の音とかき氷が恋しくなりました。

先日お話した ようにココんちあたりでは簡易プールが流行中で、数日前にまた一件、お庭に簡易プールを披露されました。ヨソんちの水の音で涼を味わいつつ、思い出した風景がありました。それは「坊主の行水場」です ↓ 。
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こんなプールではお世辞にも美しいとは言えませんし、実際、そばで水の中に視点を集中させますと鯉にまじってシーラカンスのような大きな魚も泳いでおり、もしかして潜ったらウツボに遭ってしまうかもしれません。ちょっと涼しくなりました。

この坊主の行水場ですが、ココんちあたり一帯に点在するラベイィ・ロワイヤル L'abbaye royale、直訳すると王立大修道院の敷地内の遺跡になります。上の写真を逆の方向から眺めて写真に撮りますと、こんな感じ。
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空に高く突き出た尖塔を持つ建物が大修道院付き教会 l'église abbatiale で、手前の縦長の窓を持つ建物が大修道院です。修道院の前には広大なフランス式庭園と森が広がり、その一角にこの行水場があります。行水場の水路から庭の突き当りを眺めると、
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あ、無原罪のマリアさま。

サン・ヂャック・ド・コンポステル Saint Jacques de Compostelle の巡礼道の途中にあるこの教会は1137年に司教の命により丘の上に建てられ、ノートル・ダムの名が冠せられ、おそらく1460年から1477年の間に国王ルイ11世が大修道院を丘の斜面に建築、1568年にはプロテスタント勢力によって壊滅させられました。その後、トスカーナ公フランソワの介入により教会がゴシック様式で新しく生まれ変わることができました。
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ヴァチカンのモザイク作業場のみんなたち、ぜひ。びやんヴにゅ!働き甲斐がありますよ、とお願いしたくなるほど清楚な聖堂内です。主祭壇の天井壁面には、
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« Constructa sub Ludovico XI Destructa ab Hereticis Anno 1568 Anno 1669 restaurata Le Duc dit Toscane » と羅典語で掘り込まれております。そして、この文字の真下では今も跪いてお祈りできるようになっております。
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仏蘭西が共和制になった今、ココんちあたりに点在する王立修道院ゆかりの建築群ですが、教会聖堂は今もカトリック教会として存続している場合もあれど(決して100%ではない)、王立 Royal(e) が冠せられた修道院に修道僧の姿はもちろんなく、修道院の建物そのものは司祭館または市町村役場など公共施設になっており、この大修道院の建物も一部が司祭館、ほとんどが市営のレセプションホールとなっているようです。

とは言え、昔の名残りなのか、庭のつきあたりの木陰、無原罪の聖母像の左並びにはこのような野外ミサが行えるような祭壇址がございまして、
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教会学校の夏のキャンプでぜひとも拝借したいですね。
そして、聖母像の右を眺めると獣道?
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自然に感謝しつつ、歩を進めるとどこからかスータン姿の方々が現れそうです。
教会聖堂が建てられてからこんにちまでの872年の間にこの大修道院を取り囲む大地と自然は何を静かに眺め続けたのでしょう。
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修道院の庭園に入る門柱の上の彼らも沈黙を続ける「歴史の証人」のひとつのようです。

le 16 juillet 2009, Notre Dame de Mont Carmel
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by ma_cocotte | 2009-07-16 22:52 | Promenons-nous! | Comments(0)
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