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執着至極と祝着至極の日曜日
お久しぶりの、告解中継 Photo par AFP
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2009年10月10日、お昼のニュウスで流れていました。
仏蘭西共和國首相フランソワ・フィヨン François Fillon 氏がようやく教皇さまに告解なさったそうです。

もちろんそれはわたくしがついた嘘で、公には両者 初顔合わせ ということになっております。告解を終えたフィヨヨンは償いとして、国務長官である我らがタルちゃん Tarcisio Bertone の呼び出しに応じ、サッカー談義をいたしました。このようにフィヨヨンが神聖賢愚帝サルコぢ一世とは異なり、ヴァチカンにおいて謙虚に告解も償いもなさったことで、今はヴァチカンのために働いてらっさるドミニク・マンベルティ Dominique Mamberti 大司教さまから慰めの言葉を頂戴しました。大司教さまから励まされたフィヨヨンはそのお礼にとマンベルティ大司教さまにレジオン・ドヌール勲章を差し上げたのでした。めでたし、めでたし。

・・・・・ここまで実しやかなウソを書けるとはわたくしも大したものよ。

以下はウソではない本当の、真面目な事実。
なぜフィヨヨンがヴァチカンにいらっしゃるのかと申しますと、この10月11日日曜日午前10時(日本時間の同日17時)からヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂で列聖式が行われ、列聖される5名の中にブルターニュ出身の仏蘭西人、ヂャンヌ・ジュガン Jeanne Jugan 修道女(1792-1879)がいらっさることで、フィヨヨンがこの列聖式ミサに参列なさるのです。

日本國からでもこちら ↓ でヴァチカンでの列聖式の生中継をご覧になれます。
CéRéMONIE à ROME
Canonisation de Bienheureux

http://www.ktotv.com/videos-chretiennes/emissions/ceremonie-a-rome-canonisation-de-bienheureux/00046813
日本から生中継で列聖式ミサを拝見できるとは良い時代になりました。

さて、十字架のマリア Marie de la Croix という修道名でも知られるヂャンヌ・ジュガン修道女は1939年、Petites Sœurs des Pauvres (日本語に訳すと、貧しい修道女会)を創立、今では5大陸に宣教女を送っています。共和国内では主に高齢者のために働かれています。以下、TF1 のニュウスで紹介されたこの修道女会のシスター方の活動です。働く、働く。
La galère financière des petites soeurs des pauvres
http://tf1.lci.fr/infos/jt/0,,3353017,00-galere-financiere-petites-soeurs-pauvres-.html
日本にも宣教にいらっしゃっているのかしら?
兎にも角にも、創立者の列聖は、創立者に倣って生きる修道者方には心底、理屈なく、子供のように喜べるうれしい知らせなのです。おめでとうございます。

そして、この列聖式におかれましてヂャンヌ修道女と共に4福者も列聖されますが、中でもダミアン神父さま (本名ヂョゼフ・ド・ヴステ Joseph de Veuster、1840-1889)。が日本でも有名な方ではないでしょうか。確か日本國内では茨城や山形を中心に宣教活動されている イエズス・マリアの聖心会 に所属し、ハワイ諸島のモロカイ島でハンセン病者のために生きられた宣教師でした。
他、ポーランドのS.F. フェリンスキ司教 Mgr Sigismond Félix Felinski(1822-1895)、カタラーニュのドミニコ会司祭コル・イ・ギタール師 le P. François Coll y Guitart(1812-1875)、仏蘭西では霊的書物の作者として知られる26歳で帰天したスペイン出身のトラピスト修道師ラファエル・アルナイス・バロン師 Raphaël Arnaiz Baron(1911-1938)が聖人に列せられます。

そんなわけで、同じ2009年10月11日、
麹町は執着至極、ヴァチカンは祝着至極。
同じ発音なのにあまりの違い、それでもカトリックは世界でひとつ。

le 11 octobre 2009, Firmin

【参考】
*Le Figaro:Benoît XVI canonise une Bretonne
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by ma_cocotte | 2009-10-11 02:30 | 『?』なKTOりっくん | Comments(4)
Commented by らぴ at 2009-10-12 15:57 x
ma_cocotteさま、隣国では昨日はダミアン神父さまのニュース一色でした。お恥ずかしながら、かとりっくの知識がゼロに等しいので、教えてください。列聖されるとは簡単に言うとどうなることなのですか?
Commented by ma_cocotte at 2009-10-12 16:17
◎ らぴさま、
このたびはダミアン神父さまが聖人に列せられましたことおめでとうございます。
ベルギー人であるダミアン神父さまがベルギー国民から敬愛されている
ことを漏れ聞いておりましたが、今回の列聖はカトリックの方々に大きな
励みになるかと思います。

列聖ですが、私たちがしばしば耳にする聖ペトロ、聖テレーズなどと
同じようにダミアン神父さまにもこれからは聖(Saint)が冠されることが
カトリック教会で許されることになります。昨日の列聖式前までは
福者(仏蘭西語だとBienheureux )ダミアン神父でした。
階位と申し上げてしまうと世間一般のヒエラルキアと混同されてしまいますが、
私たちが生きていく上の見習うべき先人のひとりとしてヴァチカンが
世界中に紹介されたと言えば(宗教を抜きにして)わかりやすいたとえ
のような気がします。
Commented by らぴ at 2009-10-12 19:28 x
なるほど~そのたとえで理解できました。数日前から話題に上がっていたので、ずっと気になっていたのですがよくわからず、「きっとma_cocotteさまが記事にされるに違いない!」と思い、お待ちしていたのですよ。ありがとうございました。
確かにベルギー国民から敬愛されているダミアン神父ですが、周りを中継で映し出されるとベルギー国旗よりも黄色地にライオンの旗(フランドルの象徴)が多くはためいているのが、この国の複雑さを象徴してます…
Commented by ma_cocotte at 2009-10-13 03:51
◎ らぴさま、
カトリックの中だと、列聖されるために奇跡が必要だそうです。が、基本は
生前、私たちが倣うべき生き方をした方ですね。マザーテレサも近い
将来、列聖されることでしょう。見習うべき生き方の手本と言っても、
ダミアン神父さまのように遠い宣教地で重病の方々のために、ご自分の
健康も命も捧げて尽くされたことはなかなか真似できるものではありません
よね。でも、配偶者やお子様がお熱を出してお世話が大変な時、
ダミアン神父さまを思い起こせば、励みになるかと思います。

ベルギーの国内問題は難しいですね。異を認め、尊重しての、共存。
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