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処によっては「愛」の文字もある錦の御旗なのかもしれない。
十二月八日、雨が降る夜、旧市街にある旧小教区長座聖堂に参りましたら、
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聖堂の中で聖母行列を行っていました。主聖堂のまわりを囲む小祭壇のうち、聖母に関わる祭壇をひとつひとつロザリオを唱えながら訪問し、最後に主祭壇の前で各々が持っていた蝋燭を無原罪の聖母像の御前に捧げるという形でした。十の聖母祝詞を唱えた後はルルドの光の中の聖母行列と同様の聖歌を唄い、それは日本國で生まれ育った自分もよく知る「あめのきさき」。異国の歌なのに日本への郷愁を覚えるという不思議な錯覚に陥りました。
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仏蘭西のカトリックには幟(のぼり)の文化があります。ファニョン fanion と呼ばれ、どの教会も、どのカトリックの団体も公で行動を起こす際、どうも最初に作るのがファニョンらしく、古い教会であればあるほど金糸銀糸が含まれた美しい刺繍とフリンジの旗だったりします。もちろんこんな旗、たかが旗であろうとも、カトリックの名を掲げて公に出る前には神父さまから旗も、旗を持つ者も祝別聖別され、教会の外に送り出されます。

この教会 ↑ のファニョンも片面がラテン語 MATER DEI MEMENTO MEI を刺繍したもので、片面は写真と思われるほどの聖母像の細密刺繍です。今年の大河ドラマで幟に「愛」「義」などの文字を掲げたお話が取り上げられていましたが、10,000km離れた欧州の一国でも似たような生活文化を携え、しかも現在にも残っていたりします。地球は広いけれどヒトからヒトへの伝播の距離は短いようです。
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ちょっと古いですけれど、2004年12月8日パリ七区で行われたごミサ前の聖母行列の様子をYouTubeで見つけました。素朴だけれど、世の中の様子が変わってもヒトのこころからの表現は変わらないのかも。
ビデオの中で何十ものファニョンをご覧になれます。美しいでしょう?






以下は被昇天の聖母の祝日のノートルダム・ド・パリでの入祭の様子。美。





le 9 décembre 2009, Pierre Fourier


昨晩行った聖堂の片隅に放置されている額。
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ヂャン・バルヂャンならぬヂャンヌ・バルヂャンになってしまいそう。
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by ma_cocotte | 2009-12-09 18:27 | 『?』なKTOりっくん | Comments(4)
Commented by berucci-pete at 2009-12-11 03:14 x
日本でも殆どの教会が幟を持ってるんじゃないかしら。
私が子供のころ、5月に近隣の教会が集まって聖母行列をしましたが、各教会の先頭でそれぞれの幟がはためいていました。普段見ることは滅多にありませんが、おそらくどこも隠し持ってるはず。
Commented at 2009-12-11 03:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ma_cocotte at 2009-12-11 15:09
+ berucci-pete さま、
日本だと幟だけでなく旗の文化もカトリックの中にあるように思います。
幟を用いられた教会はパリーミッションの宣教師方がご活躍された
過去があるのでは?
Commented by ma_cocotte at 2009-12-11 15:17
+ 鍵03H49@11122009 さま

おそらく fanion の方が一般的だと思います。
カトリックの中だけでなくサッカーやラグビーの各チームの紋章が
入った楯型の旗も fanion と呼ぶようです。

カトリックの中の会合に私は何度か参加したことがありますが、どの
イヴェントでも fanion でした。ですが、もしかしたら地方によって
用いる単語が違うのかもしれません。
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