<< 仏蘭西びとも頭(こうべ)を垂れます。 靖國でルペン爺が釣れたようである。 >>
きょうの善き日に、爆弾
きょうは8月15日。仏蘭西共和国においてはアサンプシオン Assomption、=聖母被昇天の国定祝祭日であり、今年は日曜日と重なったことで例年にも増してお祭り気分が高まっておりました。ココんちの二人もきょうの善き日、知人宅にお祝いの午餐に招かれ、美酒美食と楽しいおしゃべりに酔いしれて参りました。ところが、帰宅後、こんぴーたに火ぃを入れたら何やらソラ恐ろしい情報が飛び交っており、それはピレネー山脈麓のルルド Lourdes という今から152年前に聖母が出現したことで知られる巡礼地に爆弾が仕掛けられたと予告があり、きょうの聖母被昇天の大祝日にあわせてルルドに巡礼に訪れていた約3万人の人々がルルドの聖域に立ち入ることが禁じられたというニュウスでした。

報道を読み返してみると、ルルドの聖域内の四箇所に爆弾を仕掛けたと県知事に公衆電話からの電話が入ったのが15日正午(日本時間の同日午後7時)。電話の向こうの声ははっきりとした地中海訛りの仏蘭西語を話し、午後3時に爆破するので三万人の巡礼客よ、覚悟しろ!と宣言し、切られたそうです。この予告後、ルルドの聖域は巡礼者の入場を禁じ、聖域内はがらんどうになりました。
b0070127_0574348.jpg
Les Sanctuaires de Lourdes ont été évacués suite à l'alerte à la bombe, le 15 août 2010. photo par AFP

ルルドという巡礼地は聖母が出現した場所だけに一年の暦において聖母にちなんだ祝祭日になると巡礼客の数がぐーんと増えますが、きょうの8月15日の聖母被昇天の祝日はヴァカンス中でもあり、被昇天の聖母が仏蘭西共和国の第一守護聖人でもあることからおそらく一年のうちで最高の人出になる日であります。きょうの善きお祝い日は共和国のうちだけのお祝いではなく、この8月15日に合わせてローマ教皇もルルド巡礼されるほどなのです。

そういう日に爆弾をしかけるなんてできることなのでしょうか?

単純に世界中から遠路はるばるルルドなんて辺鄙で小さな町に祈りに来る人々に対してとてつもなくいぢわるですし、もし単なるいたずら電話だとしたら悪ふざけにもほどがあり、成人がする遊びではないと思います。

仏蘭西のカトリック系放送局KTOでは毎日夕方からルルド聖域内の洞窟での「ロザリオの祈り」の生中継を放映しますが、こんな爆破予告がなかったらきょうの中継は洞窟前に集う巡礼者の熱気が画面を通して見る者に伝わってきたでしょうに、なんときょうの生中継は「爆破されて死んでもしあわせ。ありがとう」な先唱者である司教さまと6人の司祭方のみのロザリオとなりました。
CHAPELET à LOURDES
Chapelet du 15 août 2010

http://www.ktotv.com/videos-chretiennes/emissions/nouveautes/chapelet-a-lourdes-chapelet-du-15-aout-2010/00052062
なんだか最後の司祭方の声のみのサルヴェ・レジイナが悲しいですのぉ。
こんなガラガラの世俗席なんて深夜でもありえないルルドですから、このような非日常な状況は後にも先にもきょうだけと願います。

le 15 août 2010, Assunta


【追 記】
17時を過ぎ、ルルド聖域の世俗に対しての立入禁止は解除されたようです。
[PR]
by ma_cocotte | 2010-08-15 23:36 | actualite 現時点の現場から | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< 仏蘭西びとも頭(こうべ)を垂れます。 靖國でルペン爺が釣れたようである。 >>