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天国よいとこ、一度はおいで。
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モワサック Moissac の聖ピエール教会 l'église Saint Pierre の脇扉の上、

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西暦1110年から1130年にかけて新約聖書のヨハネ黙示録の記述に基づいて造られた「天国」なのだそうです。
ヨハネの黙示録を覗いてみると第五章の六節からがこの彫刻の登場(人)物の数につながる記述と思われます。
また私は、一方玉座と四つの動物、また一方老人たちの間に、七つの角と七つの目のある屠られたような小羊が立っているのを見た。それは、全世界につかわされた神の七つの霊である。かれは、近づいて、玉座に坐るお方の右手から巻物を受け取った。かれが巻物を手にしたとき、四つの動物と二十四人の老人とは小羊の前にひれふした。かれらは、おのおの竪琴と香にみちた金のさかずきとをもっている。香は聖人たちの祈りである。
                 -ヨハネの黙示録5:6-8、新約聖書(ドンボスコ社)より

写真の彫刻でも誰もが楽器を持っていますが、果たしてどのような曲が流れているのか私には想像つきません。彫刻が醸し出す印象ではかなりにぎやかなようにも思えます。

写真ではわかりにくいですけれど、真ん中のムッシュウの周りに黙示録の記述どおり四つの動物がおり、それは四福音の著者マルコ、マテオ、ルカ、ヨハネを表わす獅子、人(天使)、牛、鷲なのです。なぜ四人の福音史家と四つの動物が結びつくのかと言うと、旧約聖書のエゼキエル書の第一章の全文に端を発しているのだ、と大昔、シスターから私は習いました。

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モワサックのこの彫刻の真ん中のムッシュウは神だけでなく、5世紀から6世紀にかけて活躍したフランク王国初代国王クロヴィスにもヒントを得ているという説もあります。クロヴィスは496年にキリスト教に改宗していることもあるのでしょうね。仏蘭西共和国の地図を縦に二分し左側、つまり大西洋側に点在する古い教会を訪れるとクロヴィスが開いたメロヴィング朝にゆかりある聖人たちを知ることができます。

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神とクロヴィスという二つの人格を兼ね備えているせいなのか、いや、神は三位一体なのでジーザスさんだとすると真ん中のこの方、33歳にしてはちょっと老けているようにも見えますが。ま、そんなことどうでもいいぢゃな~い・・・なーんて言えるのも私が素人ゆえ。


文章に綴られていたものを一目でわかるように絵画や彫刻に表現できる人間という生き物は神秘ですね。

le 16 octobre 2010, Edwige
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by ma_cocotte | 2010-10-16 18:11 | 『巡礼』 Rien de spécial | Comments(0)
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