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ヂャウ・ハランバン夫人、最後の最後でおフランスのアバウトさに救われるの巻
ヂャウ・ハランバン夫人が日本國への里帰りに仏蘭西国有鉄道(SNCF)を使うようになって四度目の旅。毎度何らかの想定外事件に巻き込まれた里帰りも今回はストにも巻き込まれず、不正乗車にも出くわさず、幸いのうちに久しぶりの日本國での大晦日とお正月を過ごすことができました。

帰り道も しばらく前にお話したとおり、思いがけず座席がワンランクアップとなり、エコノミークラスより気持ちゆったりな足置きがある椅子とシックなアメニティグッズもいただけ目的地パリまで快適に過ごすことができました(ただし、窓側の座席になりましたが、ま、これは仕方あるまい)。

花の都パリ近郊のロワシ(シャルル・ド・ゴール)空港には定刻どおり午前6時20分の着陸。
今回は新しくできた羽田国際空港を利用したいがためにいつもの航空会社ではなかったため、いつもと異なる降り場となり、飛行機を降りてから十分以上歩き、途中でシャトル豆電車に一度乗り、ようやく入国審査場に辿り着きました。朝7時前だと言うのに200人以上の行列ができており、熱気ムンムン。アフリカ系の方が多かったので、彼らが持つパスポートをちらっと見たらどうやらマリ国からの入国者でした。こーんなに混雑しているのに、入国審査の10近くあるブースの内、開いているブースは3程度。ようやく入国審査を終え、次は預かり荷物の受け取りです。この時点でよれよれだったのに、今度は二十数キログラムあるスーツケースを引き摺りながら国鉄駅へ。駅に着いたのが午前7時20分頃だったと記憶しています。早足で国鉄駅の切符購入受付に向かいました。

実はヂャウ・ハランバン夫人は今回の里帰りの計画時、既に復路の計画について悩みに悩んでいました。というのも、空港最寄りの国鉄駅からココんちに向かう新幹線が午前7時40分発、その次が午前9時12分です。今回は使い慣れていない航空会社ゆえ、離発着口と国鉄駅の関係も様子もわかりません。羽田を飛び立った飛行機が定刻どおりにパリに着陸するかも予想つかず、そうなると午前6時20分到着予定で、午前7時40分の新幹線に乗り換えることは容易なのか否か、かなり微妙です。それ故、昨年11月の時点で、復路は少々割高ではありますが当日変更可能な午前9時12分発の切符を購入しました。今振り返ると、国鉄駅からさほど遠くない離発着口であっても、これまで使い慣れた国鉄駅から最も離れたエスカルゴビルの往復の方が長距離を歩かされることもなく楽です。距離が遠くても電動豆電車の移動で到着後は長く歩く必要もない・・・いやー、これはマジックですな。

さて、話は戻り、午前7時20分の国鉄駅。午前7時20分ですから、ヂャウ・ハランバン夫人が購入した午前9時12分発ではなく一本前の午前7時40分発に乗れます。当日変更可能だから駅の切符売り場に飛び込んだものの、なんと長蛇の列。本当に蛇のごとくクネクネと20人以上の人間が並び、開いている売り場が3つ。時計とにらめっこになりましたが、午前7時30分になっても自分の番になりません。咄嗟の判断で列から離れ、駅の総合案内に向かいました。ハランバン夫人の前に二人いましたが、夫人の番になり早口で切符変更をしたいけれど長蛇の列だし、私には時間がない!と受付のマダムに訴えたら、急いでホームに降り、自分が乗る新幹線の車掌に交渉しなさい!と命じられました。転がるようにホームに降りるとほぼ同時に新幹線がホームに入って来ました。国鉄の制服を着たヒトを見つけるなり、午前7時40分発の新幹線に乗りたいのだ!と言うと、その人は自分ではなく(遠く指さした先の)あのムッシュウに聞いてくれと。足がもつれそうになりましたが、米粒のように見えるムッシュウ車掌のところまで走り、その旨を話すとムッシュウのそばからひとつ向こうのドアを指差し、早く乗りなさい!と。よーくドア横の掲示板を見たら、なんと午前7時40分発の新幹線でした。ムッシュウに指定されたドアから車内に乗り込んだところ、連結には車掌用の小さなブースがあり、指定座席も決まっていないハランバン夫人はそこで車掌さんを待つことにしました。30分くらい経ったころでしょうか。各車両の切符点検途中の車掌さんが現れ、ハランバン夫人が差し出した切符をミニ・コンピータと照らし合わせながら何やらいろいろ書き込み、変更完了と。ヒトの手とボールペンが生かされるアナログの世界がまだ仏蘭西では生きていました。それでも指定席の場所を教えてくださらなかったので、「私はどこに座ればいいでしょうか?」と質問したら、なぜか「Anywhere」と英語でお返事くださいました。よれよれとすぐそばの車両に移動し、空いている席にどかっと座り、再び立ち上がって数車両向こうにあるビュッフェに行き、カフェオレとパン・オ・ショコラを頼みました。売り子のマダムが「オレンジ・ヂュウスは?」と質問してきたのでついうっかりうなずいたところ、請求金額が7ユーロ50サンチヰム。
ヽ(`Д´)ノ ななゆうろごぢゅっさんちヰむって、あーた?
どう計算すりゃあ、この金額になるンすか?これ、ボラれたンとちゃいますか?と新幹線に乗っているのに頭の中は蒸気機関車と化しましたけれど、何せ長旅で疲れているので「ま、いっか」と心がサハラ砂漠より広くなり、再び席に戻って珈琲をすすり、パンオショコラをぱくり。
щ(゚Д゚)щ うンまーいっっ!
いやー、本当にお仏蘭西のパンオショコラっておいしいですね。列車の車内販売でこれだけ美味しいパンをいただけるなんて・・・感涙でござあました。ふと窓の外を見たら、空と雲と大地の高低がはっきりわかる、まるで3Dのような光景が目の前に広がり、自分が仏蘭西にいる実感をようやく感じ取ったヂャウ・ハランバン夫人でした。
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空港を出てから約三時間後に乗換駅に到着。別れ際に車掌さんが次の列車も同じように車掌さんに交渉すればよい、と教えてくださり、定刻より5分遅れで入港した新幹線に乗り換え、ココんちの最寄り駅まで一時間弱。この乗り換えにおいては距離と時間が短かったせいか、ずっと連結の椅子に座ったままで一度も車内の椅子に座ることなく下車してしまいました。

実家を出てから22時間でココんちに到着。
少しでも早くココんちにたどり着いて横になれたのも、こんぴーたを頼らずに駅員さんや車掌さんが動いてくださったおかげです。21世紀から10年も経つのに、こんぴーた要らずで「乗れば何とかなるから」なんて言葉で動き動かさられるというのもキツネにつままれたようでもありますが、本当に何とかなってしまいました。

こういう時は仏蘭西で良かったです。
空港駅のマダム、新幹線の車掌さん方の優しさと機転とスマアトな対応に感謝です。
それに引き換え、早朝の空港職員と入管は・・・到着の客数が多いなら応用で配置せよ!であります。


le 24 février 2011, Modeste

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by ma_cocotte | 2011-02-24 03:42 | 『旅』 Rien de special | Comments(6)
Commented by ぴよよん at 2011-02-24 09:34 x
フランスでの窓口対応で血管ぶち切れることもありますが、こういう臨機応変な対応に出会うと悪くないなと思いますね。
それに引き換え、何でもかんでもコンピュータ頼みの日本では、がんじがらめになって「できないものはできない」の一点張りになって、上司が出てきて謝るだけで結局何も変わらず、なーんてこともありますよね…。
Commented by ma_cocotte at 2011-02-24 21:00
+ ぴよよんさま
私は前回の里帰りの際、ストにぶつかり、自動販売機とコンピュータ、窓口の
それぞれの対応が違い、窓口が最も確実だったことで、言葉の問題が
あっても窓口というか人間に頼ることに決めました。
でも、よく考えると機械に頼らず人間と関わることは生きていく上で
良いことですよね。

今回は正直、列車に乗り込んでから不正乗車など騒がれたらどうしよう?と
いう緊張や不安もありました。(それも、新幹線が動いてしまってから、
自分の切符に押印していないことも気づきました)
今振り返ると空港駅の切符売り場はこんぴゅうたが両者の間に入る
けれど、インフォメーションも駅員さんもこんぴゅうた無しの判断ですものね。

人間、ヴぁんざーい!です。
Commented by JOYママ at 2011-02-24 21:02 x
もう・・・20年以上もイタリアへは行ってませんが
でも・・・似てるような気がします
PCの方が間違っていたりして・・・
Commented by ma_cocotte at 2011-02-24 21:13
+ JOYママさま
昨年2月の里帰り時では国鉄HPと駅構内の自動販売機の情報は
間違っていました。もし私が人間とのかかわりを面倒臭がって、
HPか販売機で切符を購入していたら私は飛行機の離陸時間までに
空港に辿り付けませんでした。

その時のストの趣旨が「コンピュウタ導入による人員削減への抗議」
でした。私は仏蘭西でのこの件については労働者側の味方です。

人間、ヴぁんざーい!
Commented by らぴ at 2011-03-01 23:09 x
そうそう、たまにこの「いい加減さ」に助けられることってあるんですよねぇ…多分頭にくることの方が多いのでしょうが、これがあるからやっていけるというか、何というか…
Commented by ma_cocotte at 2011-03-02 00:33
+ らぴさまもやっぱり、でしょ?(手を取り合ってどこまでも行こう♪

証拠のない口約束になるから今回、本当に不安でした。でも、何とか
よく事が運んで地元まで辿りつけたので良かったです。
らぴさんがおっしゃるとおり、頭に来ることの方が多いですよ。
不正乗車のせいで何度泣いたことか!・・・って今回以外、全部です!(泣笑

5年ほど前のマルセイユからパリの飛行機で、深夜にパリ到着したら既に
自動ドア全てに鍵がかかっていたことを思い出した・・・_| ̄|○
仕事は契約だから勝手に応用しないのも仏蘭西かも・・・です。
お客さんが数名、「メールド!」「ヴィヴ・ラ・フランス!」と叫びながら
ドアを足蹴りしていたのもこれまた仏蘭西ですよね(笑。
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