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+五つの聖痕+
ココんちの近所の公立病院の小聖堂で見つけたステンドグラス。
b0070127_5192851.jpg

仰ぎ見ての第一印象は、正直、「変なの」

右の天使のような方からビームが何本も出て、左の方が驚いているようにも、降参しているようにも見えますし、左の方の奥にいる方が怯えているような不安な顔をされています。病院のステンドグラスにしちゃ何だか見る者に変な印象を与えかねないような気もしましたが、私がそう思うのも東の果てからやってきたガイジンだからなのでありましょう。

多分、この両手を挙げている方は10月4日にお祝いされるアッシジの聖フランチエスコだと思われます。
1224年、キリストが十字架に付けられた時に受けた5つの傷がフランチエスコご自身の身体に現われたという記録があるそうです。このステンドグラスに描かれているビームも5本で、両手両足胸の5か所、キリストの身体に釘が打ち付けられ、矢が刺さった箇所と同じです。5本のビームを辿ると右の方の両手両足胸からビームが出ているので、この6枚の羽に覆われた方はおそらく、ヂィザァス・クライストざますよ。こういう6枚の羽に包まれた表現のヂィザス、私ゃ初めて見ました。

この世に生きる人間にキリストの磔の時と同じ場所に出現した生々しい傷を聖痕と呼びますが、文字を追うより一目でわかる絵画の文化が先行したカトリックでは聖痕をこのステンドグラスのように表すこともあるのだと偶然立ち寄った病院の小聖堂で知ることができました。知る喜び。でお・ぐらあしあす。


le 4 octobre 2011, François d'Assise

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by ma_cocotte | 2011-10-04 05:36 | 『?』なKTOりっくん | Comments(4)
Commented by 侑子 at 2011-10-04 17:54 x

ma-cocotte様。

最近出版された 面白い素敵な本で知ったのですが絵画ではキリストなどは大抵は聖書の「挿絵」の役目をしていて

絵の前で聖書の教えを説いていたとか。本当?

って思いました。

でも同じようなテーマで数人の画家がトライされていて「挿絵」というか聖書の中の教えを絵にしてみたいという風潮? はあったようですね。

画家の腕の見せ所なのでしょうか。

手からビームが出ていて 本当にcocotte様の解説は愉しくて勉強になります。

いつもありがとうございます。

Commented by ma_cocotte at 2011-10-05 03:58
+ 侑子さま
宗派にもよるかと思います。
新教の中には聖画や聖像も偶像崇拝になると考え、礼拝堂内も聖句が
書かれた文字が並んでいる宗派もあります。

カトリックの場合は印刷機が発明される以前から宣教していたし、
印刷機で聖書を印刷したところでそれを読めるヒトの数は長年、マイノリティ
でしたし、現在でも文盲が多い国に宣教師が派遣されていることで
言葉だけでは聞き手の脳が妄想しかねないので聖画や紙芝居など
用いて教えることがあるそうです。(と、アフリカや太平洋の諸島に
宣教に出ていらしたシスターから伺いました)

聖画についても人物によってテーマカラーがあったり、イエズスさまの
肖像などは相当昔から髪型や輪郭など地中海沿岸のどこの国で発見
されても共通の特徴があったそうです(これは聖骸布を研究されている
神父様から伺いました)

私はアッシジの聖フランチエスコについてあまりよく知らないので、
彼の身体に出た聖痕をこのように表現するのがよくあることなのか
どうかわかりません。少しずつ調べてみようと思います。
Commented at 2011-10-09 06:39
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ma_cocotte at 2011-10-10 01:13
+ 鍵06H39@09/10/11 さま

ありがとうございました。
私はアッシジのフランチエスコについて無知なので、教えてくださったことに
頷くばかりです。ルーヴルの絵も見た記憶があるような気もしますが、
興味がなかったので記憶にもとどまっていないようです。このステンドグラスに
出会ったことをきっかけにフランチエスコや御絵について知った方が
よいのかもしれませんね。・・・と言っても、どこから入ればよいのかも
わかりませんが・・・とほほ。
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