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射殺する必要はまるでなかっただろう?
容疑者モハメド・メラ Mohamed Merah の死亡から二日。

容疑者が死に至るまでの調査が開始し、複数の専門家が容疑者を射殺する必要があったのかという疑問を公にし始めています。

私のような脳みそツルツルのパーでも、今週月曜午前8時にトゥールーズのユダヤ教学校での乱射無差別殺人事件をきっかけに容疑者殺害に至るまでの仏蘭西共和国内の動きが正直、珍妙に見えなくもありません。事件直後はネオナチはたまた極右支持者による犯行と断定するような勢いで噂レベルの報道が流れ、一夜明けたら犯人はアルカイーダ残党の23歳の移民青年であり、既に彼が立て篭もる自室アパルトマンを特殊部隊が包囲していると前日とはまるで違う話が繰り返しラジオ、テレビのスピーカーから聞こえるようになりました。しかも、既に容疑者宅の電気、ガス、水道は閉められていると公になっていたので、素人の私でも兵糧攻めになった容疑者の持久力か集中力が衰えれば逮捕だろうと予想していました。ところが、翌日の夜明けが過ぎても動きがなく、容疑者が自害した可能性もあるほど室内が静かだという話。そう聞けば誰だって生きていようがなかろうが衰えた容疑者を想像しますよね?にもかかわらず、どういう理由か午前11時半きっかりに特殊部隊が容疑者宅に入り、銃撃戦の末、犯人死亡と報道です。同日の夕方には4分(または5分)間に300発発砲されたという情報が流れました。



なぜか仏蘭西の報道で、犯人が死亡したことで全てがハッピーエンドのような話が流れました。
ですが、こうして事件を眺めていた一ガイジンの私にはどう考えてみても容疑者ひとりを射殺することになぜ300発も発砲せねばならなかったのか納得いかないままでした。30発でなく300発です。3発でひとひとりの命が絶えることも可能ですのにね。百倍ですよ?

そんな警官だか特殊部隊隊員の腕うんぬんは横に置いても、ご遺族を思うと容疑者はあくまでも生かして、法廷で戦うのが道筋ではないかと私個人は思うのです。百歩、千歩ゆずって仏蘭西共和国側を思うならば、報復テロから共和国民全員を守るには射殺しかなかったということでしょうか?・・・うううん、苦しいですよね。なぜなら容疑者が射殺されても報復する仲間は共和国内のどこかに必ずいますから。(既に容疑者の実兄が射殺された弟を誇りに思うと召還された警察内で告白しています

あいにく週末に入ってしまい、お仏蘭西では事件報道が限りなく途絶える二日間に入ってしまったのでアレですけれど、もうしばらく耳ダンボのお目目アフリカーンで集中を続けてみます。

le 24 mars 2012, Catherine



【追 記】
3月24日夕方の報道番組によると、容疑者Mohamed Merah はユダヤ人の少女のこめかみに銃口を直に当てて発砲したとのこと。

連続銃撃事件、フランス社会に衝撃 大統領選にも影響

2012年03月23日 07:50

【3月23日 AFP】フランス南西部トゥールーズ(Toulouse)周辺で仏軍兵士やユダヤ人学校の生徒ら7人が殺害された連続銃撃事件のモハメド・メラ(Mohamed Merah)容疑者(23)が、32時間も自宅に立てこもった末に突入した警察の特殊部隊に殺害されたことは、西ヨーロッパで最もユダヤ人とイスラム教徒が多いフランスに大きな衝撃を与えた。

 4~5月に投票が行われる仏大統領選に向けた選挙戦の中で、社会の不寛容さと治安の悪化への疑問が持ち上がっている。事件を受けて一時止まっていた選挙運動を再開したニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領はストラスブール(Strasbourg)で、「このような犯罪は狂信的なモンスターの仕業だ」と述べた。
 これに先立ち同大統領はテレビ演説で、ジハード(イスラム聖戦)関連のウェブサイトを頻繁に閲覧する人に対して法的措置をとることを含め、過激派の取り締まりを強化する方針を示していた。

■「復讐と抗議」の犯行
 パリ検察で対テロ捜査を指揮するフランソワ・モラン(Francois Molins)主任検察官は、メラ容疑者が、殺されたパレスチナ人のために復讐するとともに、フランスがアフガニスタンに軍を派遣し、イスラム教徒の女性に顔を隠すベールの着用を禁止したことに抗議するために7人を殺害したと認めたことを明らかにした。
 さらにモラン主任検察官は、メラ容疑者が、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)と関係があるイスラム武装勢力の潜伏地として知られるパキスタンのワジリスタン(Waziristan)地域で、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)から訓練を受けたとも話していたという。
 アルカイダ系のJund al-Khilafahというグループはウェブサイトで、「このフランス人はシオニストの十字軍の基礎を揺るがす作戦を実行した。われわれがこれらの作戦を実行した」「(イスラエルの)罪が、罰を免れることはない」などとする声明を発表し、メラ容疑者が起こした一連の事件への関与を認めた。
 米民間情報機関SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)によると、Jund al-Khilafahはアフガニスタンやカザフスタンでの攻撃で犯行声明を出したことがある。

■犯行時の動画が存在
 モラン主任検察官は22日、メラ容疑者が7人を殺害したとき、胸にくくりつけたビデオカメラで動画を撮影しており、この動画を見たことも明らかにした。11日の最初の事件では、殺害された空挺部隊員に「おまえは俺の兄弟たちを殺した。今度は俺がお前を殺してやる」と言って2発の銃弾を放ったという。
 トゥールーズ近郊のモントバン(Montauban)で起きた15日の事件では、兵士2人を撃った後、「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)!」と叫びながらスクーターでその場を離れたという。19日はヘルメットをかぶり、スクーターでトゥールーズのユダヤ人学校に乗りつけて、教師1人と子供3人を殺害した。

(c)AFP/Remy Bellon and Laurent Lozano

http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2867190/8685068?ctm_campaign=txt_topics



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by ma_cocotte | 2012-03-24 20:59 | actualite 現時点の現場から | Comments(2)
Commented by JOYママ at 2012-03-25 19:27 x
日本でも報道されました・・・・・当然ですが
それにしても 300発とは、日本では想像出来ないです
まずは、歴史の違い 国情の違い?
それだけでは、無いのでしょうが
Commented by ma_cocotte at 2012-03-25 20:25
+ JOYママさま

大統領選挙直前に何から何までサルコぢ帝に有利な展開という不思議。
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