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見えなくなる前に、
サン・サヴァン Saint Savin までユネスコ世界遺産である教会聖堂 Abbatiale de Saint-Savin sur Gartempe を見学して参りました。
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ポワティエから40kmほどにある小村に建つ聖堂で、現在も「生きた教会」なので、主日(日曜日)にはごミサがささげられています。

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日本での宣伝を鵜呑みにして訪問しますと、がっかりする方もいると思います。私はがっかりしました。写真ではカメラの性能のおかげで色の濃淡がかなりはっきりと写し出されますが、肉眼では修復された絵を除くと天井の雨沁みに見えなくもありませんし、壁画などは幽霊画にさえ見えます。例えば、こんなの ↓ 。サン・サヴァンの教会聖堂建築で最も古い建築(外観だと教会尖塔部分の1、2階)の壁画です。

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目をこらすと、磔のイエズスさまが見えます。
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そんなわけで、今回のサン・サヴァン訪問で、帰宅後にはカメラの性能のすばらしさを確認できました。ありがたや。

そして、私は貧乏なので、今回の訪問は今年9月15日、16日に共和国内全土で開催された欧州文化遺産デー Journées Européennes du patrimoine を利用し、無料拝観かつガイドさんによる丁寧なレクチャーも拝聴しました。これもまた、ありがたや。
有名な主聖堂の天井画も、修復されたとは言え、傷みがひどいです。こうしてユネスコ世界遺産に選ばれてしまうとそう簡単に修復できなくなり、サン・サヴァンの場合、次回の修復のチャンスは早くて30年後だそうです。正直、30年のうちに消えてしまうと思いますけれどね。

天井を見上げながら、かつて読んだ旧約聖書を思い出す努力をしてみるわけです。
これは間違いなく、ノアの箱舟だと思う。
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これも間違いなくモイゼの十戒でありましょう。
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これはなんだろう?エゼキエル書の冒頭場面ではないかと妄想中。(多分、ハズレだと思う)
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これはヂョゼフとあるけれど、ヂーザスのステップファアザアのヂョゼフではなく、旧約のヂョゼフだと思います。王様の夢判断にヂョゼフが参上する場面ではないかなあ、と。
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主日や大きな祭日のごミサの時に開く出入口扉の上には、聖母子。これはハズレてはいるまい。
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兎にも角にも宗教戦争の際、この教会聖堂や付設修道院、墓地はことごとく新教徒に破壊され、長い年月、聖堂内は風雨にさらされていたので、どんなに天井や壁画の地と同じ色に近くなろうとも、幾分でも絵画が残っていることの方が奇跡なのかもしれません。

最近修復されたばかりの窓から入る夕陽が印象的でした。
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聞いた話では、かつてシトー会の修道院だった時代があったので、ステンドグラスとは言え、シトー会の清貧を表すために色をまったく乗せないことに決めたのだそうです。

個人的には天井画よりも柱に目が留まりました。
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le 25 septembre 2012, Aurélie
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by ma_cocotte | 2012-09-25 16:24 | Promenons-nous! | Comments(2)
Commented by 雛菊のおっ母 at 2012-09-26 05:44 x

おはようございます。

朝から大変 貴重な教会の中が見れて ものすごく感激しております。

また丁寧な解説もありがとうございます。

私も柱の模様など 深く感銘しましたよ。

模様は何かしら意味などあるのですかね?

またステンドグラスの色を敢えて付けないなど あるのですね。知らなかったです。

coco様がフランスでの今回の教会の無料などを知るのは どのような形でお知りになるのですか?

私は イベントなど主に 近くの図書館や公民館に置いてあるチラシなどで知るのですが。

昨日は 娘と平和祈念公園に行き また先週は広島城と護国神社にも行きましたが coco様がよく銅像や記念像などをお写真に撮られていたのを思い出してしまいました。

私もいつかまた ブログにてそうした一つ一つの題材で 撮影して記事にアップしてみたいです。

最近 本当に自己満足オンリーブログになっております。

今日のcoco様の記事で1番好きな写真が窓の写真です。

ガラス面が ゆらゆらと屈折した形で夕陽に映された光が なんとも心に響きました。

Commented by ma_cocotte at 2012-09-29 18:36
+ 雛菊のおっ母(豊華)さま、

毎年9月半ばに共和国内で文化遺産デーと称し、土日二日間に共和国民に
日常は非公開や有料公開の建造物について無料で開放してくれる日が
あるのです。なので、8月下旬に地元の観光案内所に行くと、二日間の
公開一覧ガイドを無料でもらえるので、それを元に計画を立てると要領
よく自分の見たいものを見れることになります。

窓の写真は難しいですね。
私はカメラ素人なので、何枚撮っても、納得いく窓辺の写真が一枚撮れたら
喜べるような感じです。
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