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ご降誕の朝に + L'octave de Noël
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2012年12月25日の朝のココんちは、猫のおもらしが自分の足にひんやりとあたったことで飛び起き、夜明け前から洗濯機フル回転です。しかも、夜明け前、屋根瓦をやかましく叩きつけるほどの雨が降っていましたが、夜が明けるとともに青空が大地を包んでくれています。ぐろりあ、いんえくしぇるしすで~お。

さて、昨晩のこと。
夜8時からの仏国営放送ニュウスで、おそらくパリ市内の一般家庭を訪問しての「クリスマスの過ごし方」が紹介されました。そのお宅には祖母、母、子供数名がおりまして、インタビュワーがおばあさまに「クリスマスとは何でしょう?」と質問しました。すると、彼女は、
クリスマスとは子供のためのお祭りで、
世の中の不幸な人、貧しい人について考える日です。
と、もののみごとになんらキリスト教に触れることのなく、仏蘭西共和国民としての優等生発言をなさいました。

いやー、わかっていることとは言え、おいら、ヴぃっくーり。

私は1999年1月からフランスという国に滞在していますが、この十年ちょいの間にユダヤ-キリスト教文化の劣化は進むばかりで、特にサルコぢ政権でアメリカニゼ(=アメリカ化)を掲げながらの、「現世利益主義」、「自分で金を儲けて、自分のために贅沢して何が悪い!」があっと言う間に庶民に浸透しました。そりゃ、サルコぢさん自ら、共和国民に「楽して、自分の腹を肥やすスタイル」を示したのですからね。

遡って、サルコぢ以前の世界。
シャルル・ド・ゴールからシラクさんまで中道のミギだろうがヒダリだろうが、いちおう、仏蘭西という国の国家元首さんは国父としてユダヤ-キリスト教生活文化に則ったことを共和国民に示していました。ですが、ご存知のように仏蘭西という国は「自由、平等、博愛」に加えて近年は第四標語「連帯」が加わったことでもわかるように、中道より左突き当たって地底棲息の極左までイキイキと暮らせる国です。マルクス主義だろうが、トロツキストだろうが、毛だろうが、仏蘭西の生活文化史に残る宗教と関連するお祭りをすべて「家族が集うお祝い日(クリスマスと復活祭)」だとか「貧しいひとを思う日(12月24~25日)」「高齢者を思う日(聖霊降臨翌月曜日)」などに置き換えて、義務教育中に教え込んでいます。

なんだかねー。
よそさまの「きょうび、クリスマスという日につつましやかに過ごしているのは生活宗旨を守っているクリスチャンだ」という意見を読みましたが、確かにそうですね。近年の仏蘭西の場合、24日、25日のミサなんぞ普段の主日ミサより空席が目立ちます。教会までの往復、車はまったく走っていないと言ってもよく、途中の家庭の窓から大騒ぎするひとびとを垣間見れるようになりました。

クリスマスになると教会にひとが集まる日本とは逆の現象です。

ひと昔前の仏蘭西という国ならばクリスマスの日にごちそうをいただいてもそれなりに静かに過ごし、ハメを外すほど大騒ぎするのは大晦日でした。

とまあ、日本だけでなく仏蘭西においても前世紀のナマ化石となった私でした。

暦は待降節から降誕節に変わり、今週はL'octave de Noël 、「大祭日後の8日間」と呼ばれています。
今年も残り7日を切りました。善くすごしてまいりましょう。

le 25 décembre 2012, Noël

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by ma_cocotte | 2012-12-25 18:39 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(2)
Commented by kaocin at 2012-12-28 11:36 x
東洋医学の漢方メルマガ(正式名称ではアリマセン)によると、冬は休息して体を暖め、力を蓄える季節なのだそうです。
それで、根菜類とか体を暖める作用のある野菜を鍋にしたり煮たりして頂くのだとか。
太陽が一番弱くなるこの季節、すべてのものが息をひそめ、来るべき明るい季節を待つということなのでしょうか。
東京でサラリーマンなんかやっていると季節に無頓着になりがちです。
ま・ここっとさんの「暦」はキリスト教ですが、でもこの一文にふれて、
ちょっと旧暦に興味がわきました。
平河天満宮では、梅も沈丁花も、もう花芽を付けています。
休息の季節でも命は脈打っていますね。
Commented by ma_cocotte at 2012-12-29 21:07
+ kaocinさま

そうそう、そうなのです>東京でサラリーマンなんかやっていると季節に無頓着
私がかつてそうでした。でも、朝9時前に職場に入ったきり、ほぼ毎日
残業でしたから、一日中、暖房または冷房の空調の中にいたし、
おまけに通勤には地下道と地下鉄となると、本当に自分が選ばないと
自然の空気に触れる時間が限られていたという・・・これ、冷静に考えると
かなりヘンテコな環境ですね。

ところで、うちの沈丁花も既に蕾をつけました。
私はしばらく前に猫ブログ先輩からいただいた「旧暦らいふ温故知新」という
本も愛用しています。kaocinさんもいかがですか。読みやすい、わかりやすい
良書ですよ。ぜひぜひ。

茹でまたは蒸した根菜にからしをちょいっとつけていただく。
美味ですなあ・・・うつとり。
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