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きのう、わたしは、現場におりました。
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2013年3月24日午後2時より、仏蘭西は花の都お巴里で行われた同性婚関係法案反対デモが行われました。
今にも雨、いえ、雪が降り出しそうな日曜の午後となり、とても寒かったです。

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今年は同日(2013年3月24日)がカトリックの典礼暦では「枝の主日」と呼ばれるイエズスさまのエルサレム入城を記念する日でもあったので、こうしてスローガンに午前中、教会で祝別されたばかりの枝を添えているヒトも多くいました。

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昨日は演壇に政治家だけでなく、地方行政や裁判所の長上さんや各宗教(カトリック、プロテスタント、イスラーム、他宗教)の家族代表、実際に幼少期に養子縁組で仏蘭西に入国し成人したアジアやアフリカ生まれの方々が立ちました。自ら演壇でご自身がホモセクシュアルだと告白しつつも、だからと言って同性婚や同性婚家庭の養子縁組、彼らが子供を得るために発生する人身売買には反対だと断言した市長さんもいました。イスラームのご夫妻がこの法改正によって二次的孤児を作り出すことになるが、政府がそれを容認してどうするのだ!という主張は本当にごもっともでうなずくばかりでした。
もし法案が通った場合、初等教育における「こどもの誕生」について教育に限界が生じることも改めて問題の深さを悟らされました。



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こういう形での宗教間の(ひととしての良心をもっての)エキュメニカル運動もあるのだなあ・・・と勉強になりましたよ。いずれの宗教も「同性愛である個人」をなんら批判していません。あくまでも「同性の婚姻」と「同性婚の家庭の養子縁組認可」にとてつもなく大きな問題があると繰り返しているのです。
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スローガンの中にはフランソワ・オランド大統領も、エロ内閣も同性婚認可より先に失業者対策に専念しろ!というものがありました。これ、本当に「ごもっとも」としか言いようがないくらい、共和国内の失業現状は深刻です。何か同性婚関係法案を早急に可決、認可しなければならない理由が大統領さんや首相さんだか仏蘭西社会党にあるのでしょうかね。フランソワ・オランドがミッテラン大統領を意識し過ぎるあまりに大統領として何かひとつデカい法改正で名を残したいという野心があり、そのための「同性婚認可」なんだという意見を何度となく見聞しているけれど、きっとたぶんソレなのかもしれません。そんなにこの世の歴史に名前を残したいンですかねぇ。くだらん。


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私は仏蘭西国籍を持たないまま仏蘭西に長期滞在している者なので員数外ではありますが、ずっと同性婚に関係する諸法案改正についての動きを眺め、こうして現場での様子を直に見聞したことで、これ以上、大統領、首相による社会党政権が民の求めを徹底無視して、同性婚を強行で認可するというのは民主共和の精神に反していると見ています。

昨日のこの運動。
警察発表では30万人参加、共和国中から巴里市内にやってきたバスは230台。主催者側発表では140万人参加、バスは450台です。他にも巴里まで遠方の都市からは新幹線チャーターでの上京となりましたし、マイカーで上京した家族もいます。
巴里市内在住者はこうして自宅からアピールしたひとびともいました。
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日本のような政治現状なので、ガイジンの私が意見してもアレだけれど、もし本当に仏蘭西という国が成熟した精神国ならば、昨日の勢いからしても国民投票を行うのが道筋ではないかと考えます。

le 25 mars 2013, Humbert

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by ma_cocotte | 2013-03-25 23:47 | actualité 現時点の現場から | Comments(5)
Commented by 黒猫亭主人 at 2013-03-26 07:51 x
アタシは「生物学的」なものへの物象化的本質主義には反対ですなあ。それは「ホンマの家族」と「ウソの家族」を差別化することに通じますやん。
後天的家族のなにがアカンのかわかりまへんねんけど、縁組みの時点で、当事者たるこどもの意見が無視されざるを得ないからかしらん?
Commented by 黒猫亭主人 at 2013-03-26 08:02 x
そして、失業対策せえちゅふのには賛成ですけどね。(^-^;)
Commented by ma_cocotte at 2013-03-27 21:48
+ 黒猫帝先生、
このケースにおける「物象化的本質主義」についてもそっとわかりやすく教えてください。
未成年である乳幼児に親を選ぶ権利がないことも問題のひとつですね。
それと、胎の貸借や、精子の売買の問題。
同性夫婦が子供の性別を選んで養子に迎える点も。

失業対策を優先しようというのは満場一致(引く事のマチニヨンとエリゼ)の
意見だけれど、思うにフランソワ・オランドとトビラおば(あ)ちゃんの
個人的野心が大問題なんぢゃないかなあ・・・

国民投票した方が次期大統領に残れる可能性があるよん、フランソワくん(笑
Commented by 黒猫亭主人 at 2013-04-02 07:12 x
物象化的本質主義たあ、ようするに「血筋重視」てふことでおます。血が繋がってるから「ホンマ」、血が繋がってないと「ウソ」。どうしても、反対派の言説は、この感覚に帰着するとしかおへぬのは僻目かしらん?
Commented by ma_cocotte at 2013-04-03 20:50
+ 黒猫帝先生、

血筋重視ではないですよ。
というのも、デモ当日に韓国、アフリカ出身の乳幼児で入国、仏国籍で今に生きる
証言者が複数演台に立ちましたし、耶蘇教に限定するならば
養子縁組は昔も今も世俗夫婦に義務に近い形で奨励されておりますからして。

裁判所レベルの論客の演説で問題視していたのは国際人権に触れることを
現政権が認可しようとしている点と、夫婦離婚の場合、二次的孤児が
誕生する点です。(もちろん共和国には未成年者施設が充実している
ことも事実ですが)
昨日の午後の仏国営放送で米国で胎を借りて子供を迎えた
夫婦が複数紹介されていましたよ。仏政府はこういう形で賛同者を
増やす計画でしょうし、強行採決で同性婚はもちろん、養子縁組と
PMAは合法となるでしょう。うん。
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