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きょうは朝からずっとコレだった。
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低い国 Pays bas 、いえ、俗に呼ばせていただくならばオランダの王位継承と新国王即位式についてでざます。
国王がいない仏蘭西という国で、なぜか欧州諸国の国王とヴァチカンの法王についてやたら丁寧に騒ぐのは毎度のことですけれど、きょう、興味深かったことは新しい国王(ウヰレム・アレクサンドル Willem Alexandre )の即位式なのになぜか仏蘭西では妃殿下のマキシマ Maxima さんについての話題を繰り返していました。それはマキシマさんがアルゼンチンの出身で旧教徒だから。今年は3月に選ばれたロオマ法王もアルゼンチン出身なので、今はアルゼンチンが旬なのだそうだ。それのどこが仏蘭西までもが大喜びするのだろう?と首を傾げてしまうのも私が欧州から10000kmも離れた国の、顔のっぺりガイジンだからですね。仏蘭西が元はカトリック国教国だったという藁にすがるマスゴミ・・・呆れます。

午前9時半からの生中継でそういう旧教ネタばかり話していた解説者が、午前十時を過ぎて、この写真の場面がテレビ画面に映った途端、「ココからは新教の世界です」とおっさった。噴出してしまいましたよ。
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カトリック教徒のマキシマさんが今日の主人公のひとりとしてしっかりいらっしゃるのにね。おまけに、背後の絵画は宗教画に見えるけれど宗教画ではないのかしら。

日本國で教育を受けたひとならばオランダ(阿蘭陀)と聞けば鎖国後でもオランダが新教国ゆえに日本との交易が許された国として頭に残っていたりしますが、今のオランダに国教は存在しないのだそうです。確か新国王とマキシマさんの婚姻が決まった時に、マキシマさんは改宗しないけれど、生まれてくる子供の教育はオランダ王家の伝統に従うという誓約があったと漏れ聞いた記憶があります。

さて、オランダという国。
本当に日本国内の日本史や世界史で教えているとおり新教国なのでしょうか?
実は、確かにオランダの王家の宗旨は新教ですが、国教は無し。それでは庶民の宗旨は?となると、意外にも昔からオランダの庶民の宗旨は旧教、カトリックが優勢なのです。日本という国は相手国の長上一族が新教だから交易認可したわけで、もっと広い目で眺めたら国民の生き方はカトリックなので、日本が交易を禁じた諸国の平民さんと同じだったのです。なんだかなー。オランダさん、ラッキーでしたね。

とココまで書いたところで、それでもオランダは新教国だ、とおっしゃる方もいらっしゃると思うので、外務省データを転載しますと、
キリスト教(カトリック27%、プロテスタント16.6%)、イスラム教(5.7%)、ヒンズー教(1.3%)、仏教(1%)、無宗教・その他(48.4%)(2011年 オランダ中央統計局)
と、キリスト教徒の比率は明らかにカトリック優勢の「今のオランダ」なのです。21世紀に生きているのに、鎖国時代の欧州宗教分布をそのままで語ったところで、それは過去。勉強になりました。

そんな話で以下の写真。昨晩(4月29日)の晩餐会の様子です。
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天井の左上に目を合わせると、白い修道服をお召しの人物が描かれています。間違いなく旧教の修道士の肖像でしょうけれど、そういう方面の絵をすべてヘラで削り落とすような新教の宗派でなくて良かったです。あ、オランダという国に国教は「無」。それが「今のオランダ」でした。

le 30 avril 2013, Pie V

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by ma_cocotte | 2013-04-30 23:13 | 『?』なオイロッパ | Comments(0)
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