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お そ う し き
先週のはじめ、ココんちの仏蘭西びと♂が友人♂の葬儀に参列した。持病が原因とは言え、45歳で他界というのは行き急いだ人生という印象を持つ。他界した彼は離婚後、旧市街のHLM(公団)にひとり暮らしだったそうで、葬儀には3人の子女が現れたとのこと。

彼の葬儀はココんちの仏蘭西びと♂が馴染みの旧市街のカトリック聖堂で午後一番(13時半頃)から始まった。ココんちの仏蘭西びとはカトリック聖堂での葬儀だから、きっと面識ある主任司祭の司式なのだろうと葬儀ミサの開祭を聖堂内で待っていたら、なんと葬儀は葬儀社の社員が聖書のどこかの箇所を朗読し、その後、三人の子供が作った詩が読まれて葬儀終了。棺は市営火葬場に運ばれ、荼毘に付し、灰になった彼は誰にも灰になった姿を披露されもせず、壷に納められ、火葬場隣のピラミッドロッカーに安置された。

葬儀後、帰宅したココんちの仏蘭西びと♂はそこはかとなくショックを受けたようだった。カトリック聖堂の中なのに無宗教葬儀が行われ、おまけに親類縁者友人というかココんちの仏蘭西びと♂にとって生まれてはじめて火葬者が身近に現れたという事実。

私はこのカトリック聖堂ではないけれど、旧市街の別のカトリック聖堂で司祭のいない無宗教葬儀が行われたことをこの目で見たことがあるので、「ああ、そういうことか」と大して驚きもしなかった。1905年の完全政教分離法以前に建築が終了したカトリック聖堂は、国やら市町村とカトリック教会の「共同財産」なので、市町村によっては市町村の力と判断で、市民の葬儀場としてカトリック聖堂を勝手に貸与しているようだ。だから、共産主義者の葬儀もカトリック聖堂の中で「無宗教葬」として葬儀屋さんやら同胞が仕切って行われることもあるらしい。ココんち地元の市は「社会党の王国」で知られているので、カトリック教会聖堂を市が喜んで無神論者に貸すのも「自然」なのである。

近年、火葬も土葬より費用も墓地も廉価なのでどんどん庶民に浸透しているそうだ。
50年以上前のユダヤ・キリスト教生活文化圏では火葬はタブーだったので土葬「しか」頭になかった欧州人にも今では火葬も選択肢のひとつになったことになる。と言っても、火葬に寛容なのはキリスト教徒と無神論やら非神論の方々であって、ユダヤ教やイスラームでは葬儀や埋葬を今もきちんと守っているのだから、彼らのスタイルを尊重することも大切。

le 14 mai 2013, Mathias

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by ma_cocotte | 2013-05-14 16:07 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(8)
Commented by カルメル会が好きな信徒 at 2013-05-18 13:31 x
こんにちは。 以前書き込みをした事があるものです。 
嘗て秘跡を決める際、葬儀も候補に挙がりながら、最終的に秘跡に含まれなかった結果が、土着の風習を取り入れた葬儀の是認、司祭なしの葬儀の是認に繋がりましたので、司祭なしの葬儀は珍しくないようですし、他にも例えば日本では故人の家族から要望があれば、仏教の線香をあげたりしていますね(初めてその話を聞いた時は、本当に驚きました・・・)。 葬式の他には修道者の誓願等も検討はされながら、最終的には秘跡と認定されませんでしたので、仕方がないとは言え、寂しい気がしないでもありません。 秘跡が何故七つなのか。私が調べた限りでは、秘跡を決める会議の席上、七という数字に強くこだわった人達がいた為、異論がありながらも今の形に落ち着いたようです。 もしここに書きこんだ事に間違いがありましら、何方か御指摘願います。
Commented by ma_cocotte at 2013-05-19 23:00
+ カルメル会が好きな信徒 さま、

私は難しいことはよく知りませんが、現在「病者の塗油」とよばれている
秘跡は以前「終油の秘跡」と呼ばれており、死の直前に行われていましたよね。(全免償などが絡んでくるらしい)
7の数字は旧約のユダヤ教世界に通じるのではないでしょうかね?
Commented by カルメル会が好きな信徒です at 2013-05-20 00:42 x
ma-cocotte様

御返信有難うございました。有名な゛七つの大罪゛も、元は八つだったのが一つ削られて七つになったり等々、昔の方の感性は色々と興味深く、調べてみると楽しいですね。 ところでこの話題とは関係なくて申し訳ありませんが、以前から伺いたい事がありました。それは、シリアで先日誘拐された二人の主教様に関してです。日本では、この事件を一切マスコミは取り上げませんが(取りあげて下さるよう、中東問題専門のジャーナリストの方にお願いしたのですが・・・)、フランスでは取りあげられましたでしょうか? パパ様が、お二人の為に祈る様呼びかけられましたが、その後の情報がなく大変心配しております。 心配と言えば、ma-cocotte様はお風邪を召された御様子(上記記事にて拝読しました)。どうかお大事になさって下さい。


Commented by カルメル会が好きな信徒 at 2013-05-20 01:12 x
度々申し訳ありません。病者の秘跡に関して書くのを忘れておりました 昔、病者の秘跡は終油の秘跡と呼ばれていましたね。 私は1976年生まれなのですが、今でも終油の秘跡と仰る信者さんも少なくないですね。自分も子供の頃、母からその様に聞かされて育ちました。余談ですが、私は以前、手術の際に、神父様から秘跡を授けて頂いた事がありました。御危篤で告解出来ない状態の信者さんが安心して旅立てる様、免償制度が導入されたという話をものの本で読んだ記憶があります。 7という数字(3という数字もですが)に関しても色々な解説書がありますが、私が以前読んだ正教会の神父様によると、7の次の8という数字は神様を象徴する完全数なのだとか。時々、正教会やユダヤ教の専門家の方の御本を拝読しますが、とても勉強、参考になります。
長い拙文になりました事、御容赦下さい。
Commented by ma_cocotte at 2013-05-20 17:10
+ カルメル会が好きな信徒さま、

聖書内の数字の話題は、新教の信者さんで研究している方が多いかもしれません。
前世紀の終わりに聖書における「8」の数字を研究している老日本人数学者に
仏国内でお目にかかったことがあります(既に帰天されましたが)。
なんでも8の数字と8の倍数が鍵らしいです。

「終油の秘跡」には聖体拝領と告解が含まれると私は記憶していますよ。
で、全免償を携えたとして教会が霊魂を天国に送り出すわけです。
Commented by ma_cocotte at 2013-05-20 17:13
+ カルメル会が好きな信徒さま、

シリアの正教会主教誘拐についてはもちろん報道されていますが、
派手な宣伝にはなっていません。

そして、私へのお気遣い、申し訳ありません。
きょうも暖房を強くいれたままで、外も冬のようです。
今年の冬に体調を悪くして以降、どうも本調子が出ませんね。
早く5月らしい美しい気候になってほしいです。
Commented by カルメル会が好きな信徒です at 2013-05-20 19:19 x
ma-cocotte様

ma-cocotte様がお書きになられた様に、終油の秘跡で全免償の対象になるには聖体拝領と告解が含まれる、というのはカトリックの書籍で沢山読みました。 免償(その歴史、その概念等々)をはじめ自分が神学校に在籍していた時に叩き込まれた公共用理に則した教え(指導者は邦人司祭のみでした)、スイス人やアイルランド人の神父様から個人レッスンで教わった事、ユダヤ系チェコ人の方から個人レッスンで学んだ事、正教会の神父様から教示して頂いた事、独習で学んだ第1千年紀の神学書・・・。学べば学ぶほど興味は尽きません。
私事ですが、先週ぎっくり腰をした為、直近の手術が延期され、暫くぶりにパソコンに向かう時間が出来ました。 今年は日本でも欧州でも寒暖の差が激しい様です。 一昨年の今頃訪れた5月のリトアニアの美しさを思い出しつつ、皆様に神様の豊かな恵みがありますよう、お祈り致します。
Commented by ma_cocotte at 2013-05-23 23:34
+ カルメル会が好きな信徒です さん

神学校に在籍された経験があるのですね!?
私より貴殿の方がよくご存知だと拝察しますが、全免償を認めて、
いただいたところで、教会はそれを煉獄の霊魂にささげることを
善しとしているので、臨終の間際にもし全免償をいただいても、
その方の霊魂がカトリックとして「善」であるとすると、いただいてすぐ
ご自分のために用いることなど考えずに煉獄にさしあげてしまう
のではないかと(私だけかもしれませんが)想像します。
矛盾のようだけれど、信仰や救いから考えると、臨終間際のこの
善行で天国が近くなるようにも思われ。カトリックはほんとおもしろいですね。
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