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王冠に王冠を乗せてぇ
今年も新年明けて第一日曜日を迎えましたので、かつての旧教国お仏蘭西では三賢王礼拝のお祝い日であります。(本当は一昔前までは1月6日に固定された祝日でしたが、ま、いいや)
ですので、今年も、お仏蘭西の慣習に従い、こんにちのお祝い日にいただくお菓子を買い求めました。
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右がガレット・デ・ロワ la galette des rois、左がクロンヌ・デ・ロワ la couronne des roisであります。

ガレット・デ・ロワの中身はフランジパン(アーモンド餡)です。近年、チョコやらアッポーやら洋ナシやらキャラメルなどありとあらゆる中身のガレット・デ・ロワが出て参りましたが、おいらの好物は元祖フランジパンで、できればアーモンドの皮がまざった餡がよろし。

そして、クロンヌ・デ・ロワ。
ガレット・デ・ロワ同様、エピファニにいただくブリオッシュで作られたお菓子ですが、元々は南仏蘭西の習慣。本当に本物だとブリオッシュの上には南仏名物の砂糖漬け les fruits confits がドデンドデンと乗っかっています。この十年で共和国内の流通が発展したのか、南仏蘭西の名物菓子は共和国全土に出回るようになり、どうやらこのお菓子の名前も「クロンヌ・デ・ロワ Couronne des Rois 」に定着したようです。「ほんの数年前はBrioche des Rois だったぢゃーん、いや、ガトー・デ・ロワGâteau des Rois だった?」と揚げ足を取りたくもなりますが、これも、ま、いいや。クロンヌの意味は「冠」なので、冠という名のお菓子を切り分けていただいて、中から陶器のおもちゃが出てきたひとは黄金の王冠をかぶり、その日一日、(家庭の)王様となります。王冠に王冠。

仏蘭西での三賢王礼拝のお祝い日については、1月6日ではなく新年明けての第一日曜日に祝うという移動祭日にされてしまったことや、お菓子の中に入っている陶器のお人形がひとつになり、勝利者である陶器人形に対して敗者を表す乾燥ソラ豆の存在が完全に失せたことなど、ほんの十年の間に名称は同じでも中身が様変わりしてしまったので、私個人はその急速な変化に正直驚いています。慣習なんて簡単に忘れられるし、簡単に存在しなかったことにもできるということ。仏蘭西が王制から共和制に転じた時の庶民の意識があっと言う間に変ったことやら、モイゼがシナイ山に登った40日の間に麓のひとびとが心変わりしたことなど思い出しました。
ああ、人間なんてそんなもんよ。ね?


le 5 janvier 2014, L'Épiphanie




ほらね、2012年秋あたりだとCouronne des rois ではなく、"Gâteau des rois ou Brioche des rois" だもの。


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by ma_cocotte | 2014-01-05 23:04 | 『冬』 Rien de spécial | Comments(2)
Commented by al_lamia at 2014-01-06 18:14
明けまして おめでとうございます!
今年も、宜しくお願い 致します

アーモンドの餡ですか?
涎が出ます
Commented by ma_cocotte at 2014-01-07 23:06
+ al_lamia さま、

ことしもおよろしくです。
あい、アーモンドの餡です。
バターたっぷりのパイ生地と本当によく合います。
濃いミルクティーと一緒にぜひ!
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