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小粒で、ピリリと辛い。
電脳徘徊中に見つけた「カシス胡椒 poivre de cassis」なるものに惹かれましたので、旧市街の香辛料販売店に「あるわけないけど」行ってみましたら、なんと、ありました。
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Emmanuelle Baillard 社 製の、カシス胡椒

「あるわけないけど」となぜ思ったのか。なぜならココんちはブルゴオニュ地方ではありませんし、おそらく仏蘭西共和国で最も寂れた町のひとつでもあるからです。が、そんな寂れた町であってもブルヂョワもいるわけで、旧市街で最もおブルヂョワな食材を売っているこのお店だからこそ置いてある一品ではないかと思います。

店員さんの説明によりますと、この胡椒は中国の四川胡椒 Poivre du Sichuan と香りと風味が似ているとのこと。その場で匂いを嗅がされましたが、くしゃみが出なくてさいわい。四川胡椒ってなんぢゃらほい・・・とお店を出てからぼんやり考えてみましたが、近年、日本國内で話が出る麻婆豆腐の隠し味に使われるアレですかしらね?・・・確か山椒のようなものではなかったかと。店員さんの話では、山羊のチーズにも、サラダにも、肉料理、魚料理なんでも合うけれど、ほんの少量乗せるのがコツだそうです。ふぅううん。欧州人はわさび、山椒、辛子を摂取するにせよ、少量でないと・・・

と、書きつつ、思い出したのが、カシス胡椒と同じくブルゴオニュの出自。あのマスタアドです(仏語だとムタアド moutarde )。上の写真の左と真ん中が昨年9月、ブルゴオニュに行った時に買った地元産のムタアドです。左が有名な粒マスタアドで、白ワインの隠し味が特長。こればかりは仏蘭西びと、ざっくり掬い、料理にべっとり塗り乗せていただきます。日本びとが唖然とするほどの量。まあ、和がらしやわさびと異なり、ブルゴオニュの粒マスタアドならば山盛り乗せても意外と優雅にいただけたりするものです。(練りマスタアドはたまに鼻に抜けて大変なことになりますが、わさびと異なる苦しみ方になります)

ブルゴオニュでの買い物で気づいたことは、年々、ブルゴオニュの辛子も元祖だけでなく応用編が多々誕生していることです。上の写真の真ん中は緑胡椒入りの練りマスタアドになります。瓶の面だとわかりにくいので、蓋をご覧いただきませう。下の写真の三角形の頂点が緑胡椒の練り辛子でありんす。
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そして、そして、最初の写真の左。一見、ごく普通の粒マスタアドですが、蓋をご覧あさあせ。パン・ド・エピス pain d'épices とあります。となると、味は蜂蜜と香草が混ざった味ですね。パン・ド・エピスはバタアと相性が良いので、この辛子もバタアと合わせると味が生かされることでせう。

ブルゴオニュ名物のマスタアドの小瓶は先の里帰りの時、持ち帰ってしまったので、ココんちに残っているのは現在2壜。もうひと瓶、赤い粒ガラシがありましたが、復活祭のお祝い膳で、子羊の腿肉焼きに添えて食べてしまいました。なぜ赤いのか。それはこの粒ガラシにもカシスが混ざっていたからです。
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右に見える小瓶がカシス入りの粒ガラシ

仏蘭西共和国に寄留し続けるガイジンの印象に過ぎませんが、食はブルゴオニュまたはペリゴオルにあり!かなあ・・・と思うこの頃でありんす。ブルゴオニュの辛子は地元では廉価ですし、種類も豊富、質は間違い無しのホンモノ。各市町村の観光案内所の売店の棚に必ずある商品ですので、お土産にお勧めでござあます。

le 14 mai 2014, Matthias

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by ma_cocotte | 2014-05-14 17:12 | Ça était? | Comments(0)
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