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「女王陛下の忠実な僕」の群れから外れるということ
大英帝國より一時間早く暦をめくる仏蘭西ですけれど、今日の朝の仏国営放送のトップニュウスは昨日投票日だったスコットランド独立に関する国民投票の結果について、でした。結果は「独立しない」

・・・・今ンところ、今回は。(と、本当に中継でこの台詞で締めくくっていた)

私個人におけるスコットランドは、幼い頃にベイシティローラーズで萌えに萌え、007のショーン・コネリーに萌え、映画「炎のランナー」でエリック・リデル Eric Henry Liddell に萌えに萌え萌えの果て、1999年の6月にはエジンバラ大学に「留学」中の英国人友を頼りにエジンバラを拠点にスカイ島まで旅したことですかねぇ。その時、エジンバラ市内の肖像画美術館でエリック・ディデルご本人が描かれた肖像画を目の当たりにし、涎と鼻水がついうっかり漏れました。スカイ島までの道の途中(バス旅行でしたので)、ロブ・ロイのお墓参りをしたことも自分がぐいぃいいいんと時の流れを逆行したような錯覚を覚えた快感がありました。

エジンバラでの日々ですが、1999年当時でもスコットランドというところはどこかイングランドと違いました。
第一に紙幣が英国ポンドと等価価値であっても独立紙幣だったこと。エジンバラ滞在の途中で、私は列車に乗り、国境を越え、友人の実家があるダーハム Durham まで南下したけれど、大英帝國側でスコットランド紙幣は受け付けてもらえることもあれば、拒否する権利も大英帝國びとにはありまして、もし受け付けてもらえたとしてもおつりは(もちろん)大英帝國側の紙幣通貨で戻されるという形でした。
食事は、スコットランドは食事もデザートも美味しいです。ハズレなしでした。

そして、シューキョー。
スコットランド側は英国国教会ではなくスコットランド国教会が主で、礼拝のスタイルは英国国教会とは全く異なるものでした。これは映画「炎のランナー」の中でもはっきり違いがわかります。エリック・リデルは牧師先生でしたけれど、礼拝のスタイルはカルヴァン派とそっくりです。(英国国教会においての礼拝はハイチャーチはローマ・カトリック典礼とそっくりですし、ローチャーチはメソジストのスタイルに近く、スコットランド国教会のスタイルとは異なります) もちろん、聖堂内装飾や配置も違います。お地味よ。



大英帝國の国王陛下は毎年7月になるとエジンバラに近いお城に滞在され、毎週日曜日はそのお城のすぐそばの教会の礼拝にあずかりますが、そこもスコットランド正教会です。カノンゲイト・カアク Canongate Kirk という名の教会であります。聖堂訪問した時にたまたま教会員のマダムがいらして、次の日曜礼拝に女王陛下がおでましになるのであなた方もいらっしゃい、と声をかけられたこと、今でもナマナマしく覚えています。けれども、そのせい、つまり、女王陛下のスコットランド来訪日と私の離日が重なり、私が乗る飛行機がそのために遅延したことで、私は予定通りにマルセイユまで戻れず、経由地のベルギーの空港に半日以上いなければならなくなってしまいました。・・・だから、今になっての独立騒動でもスコットランドと大英帝國の女王陛下の関係がつながってしまうし、何よりチャアルズ皇太子はエジンバラ公という称号だし、皇孫ウヰリアムはスコットランド国内の大学を卒業しているぢゃんね・・・と、そんなことが脳内をぐるぐるぐる。

まあ、脳みそツルツルの私のレベルですから、当初、スコットランド独立の話題を見聞しても、1999年当時の独自色を思い返し、「どうぞご勝手に」でしたけれど、イングランドと同様にスコットランド内の上質の美術館、博物館が無料で見学できることなど独立することで改悪されてほしくないなあ、とこの点だけちょっと引っかかっていました(どんだけビンボーびとなミー)

ところが、投票日間近になり、ようやく私の耳やら目にこの国民投票の奥底に近年の限りなく極右に近いナシオナリズムがうごめいていると入り、同時にドンビキ。私は灰色から突然、「独立反対」側に急旋回しました。ほぼ同時に大英帝國側がスコットランド領内の石油利権を手放せないことももちろん知りましたけれどねぇ。ああ、ザ・ブリティッシュ・ペトロリアル、BPのロゴがこれまた脳内に飛び交う始末。

でも、中近東での「イスラム国」絡みの現状からして、大英帝國はスコットランドを含めて独立どころぢゃないと昨日、今日の私は思ってます、まる たぶん明日もそう思っているわ。だって、深刻だもの、中近東。余談、昨夕、仏蘭西のオランド王がイラク北部の空爆参戦を発表しちゃったし。

そのせいでしょ、スコットランド独立についてのこの結果。

だから、「今ンところ、今回はね。」で、コンクルウヂョン。


le 19 septembre 2014, Emilie

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by ma_cocotte | 2014-09-19 16:41 | 『?』な大英帝國 | Comments(2)
Commented by al_lamia at 2014-09-22 20:31
スコットランド、無事に?独立しないほうに決まりましたね
世界の経済金融の観点からは、良かったのでしょうが
まぁ、イギリスも喉元過ぎればの感ありですね
Commented by ma_cocotte at 2014-09-24 00:53
+ al_lamia さま

「今回は」、否決
・・・・というニュアンスみたいですね。
いずれは独立するという見方なのでしょうか。
スコットランドがもし独立したら原発反対国家になると見聞して、
それだけはうらめしく思えました。
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