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地には善意の人に平和あれ Et in terra pax hominibus bonae voluntatis
旧教のミサなる儀式の中の 栄光の賛歌 Gloria から抜き出してタイトルに。

1月15日のニュウスではシャルリ・エブド社の犠牲者のうち5名の葬送がこんにち行われたことと、先週金曜日のユダヤ食料品店でのテロ事件で、店内にいた15人もの客を冷蔵庫に誘い、匿った従業員の青年に仏蘭西国籍が与えられるであろうことが繰り返されました。
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Photo AFP/François GUILLOT

先週金曜午後5時にテロ事件が終結してまもなく、このユダヤ人人質を冷蔵庫に隠した青年がテレビ画面に登場するようになりました。彼の名前はラッサナ・バティイ Lassana Bathily、アフリカはマリ出身のイスラム教徒です。現在24歳の彼は2008年16歳の時だったか、既に仏蘭西に入国していた父親を頼って母国マリから仏蘭西に入国、四年前からあのユダヤ食料店で働いていたのだそうです。きょうになって、嘘か真か、ラッサナ君がサン・パピエ Sans papier 、つまり不法滞在者であったことが報道されるようにもなりました。

驚きました。

不法滞在者のイスラム教徒であるラッサナ君を雇ったのがユダヤんのお店で、イスラム教徒のラッサナ君が15名ものユダヤ人の命を救い、それがきっかけとなり英雄であるラッサナ君に仏蘭西国籍が与えられ、彼は晴れて仏蘭西共和国民になるのだ、という話の流れ。15日の段階で英雄であるラッサナ君に仏蘭西国籍を与えてくださいという仏大統領宛の嘆願書に署名したひとは288000名を超えたそうです。

それを知ると同時にこのエントリーのタイトルのごとく、地には善意のひとに平和があるのだなあ、と私は実感中。先週金曜から今に至るまでラッサナ君へのインタビュウがほうぼうで紹介されていますが、ラッサナ君がいつもただただ「無実潔白なお客さんがユダヤ人だからと言う理由で殺めるのは自分の信仰にはない」と繰り返しているのも印象的です。ヒトが決めた国境や身分など何もかも取っ払って、地にもヒトにもこの世の全てに善意が生かされることがアッラー(アラビア語で神のこと)が喜ばれることだと信じているひとは善意に生きるのでしょうねぇ。

彼の善行が明らかになった直後から、彼のような行いをするひとこそが本物のイスラム教徒なのだ、というコメントが三次元やら四次元で飛び交っていましたけれど、一方、ユダヤ食料品店でテロ行為を行った人物は「お前らがユダヤ人だから殺す」と声を上げて実行していたので同じイスラム教徒でもラッサナ君とテロリストでは心の底にあるものがまったく逆の何かだったのだと思います。何でもグルーピングすることは容易いですが、全体主義で物事を判断するのはよろしくない、真実は何ら見えないのだと改めて、これまた実感中。

ただちょっと、ユダヤ人を救ったラッサナ君がイスラム原理教条主義の過激派に狙われはしないかと心配です。

これからのラッサナ君が安全に、しあわせに暮らして行けますように。

le 16 janvier 2015, Honorat

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by ma_cocotte | 2015-01-16 02:06 | actualite 現時点の現場から | Comments(2)
Commented by m-rica at 2015-01-17 01:33
神を 宗教を利用する 病気なのか遺伝子なのか

Commented by ma_cocotte at 2015-01-20 04:19
+ m-rica さま、

彼らは神の名をみだりに出して、テロ行為が正しいと思い込んでいますが、
神の創造物が人間であるならば、本当に神を崇めている者が
生命を自らの手で絶やせません。天罰の代理を自ら行っている
という彼らの思い込みは傲慢にあたると思います。
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