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こんがらがってきた。
こんなツルツル脳の中で何が今、こんがらがっているのかと申しますと、こんにちのお祝い、「主の公現」、仏蘭西語で言うところの l'épiphanie, エピファニィについてです。

2016年1月6日の早朝、テレビから聞こえてきた交通情報で、こんにち隣国イタリアではエピファニィが国定祭日なので7.5トン以上のトラックは午前8時から午後10時まで走行禁止になるので国境を越える大型車運転手さんは気をつけるように、とのこと。ほー、仏蘭西ではエピファニは国定祭日ではありませんが、隣国イタリアではしっかりエピファニが国定祝祭日なんですね。(知る喜び。いや、おそらく昔知った過去があるのだろうけれど、関係ないので忘れたに過ぎない。だから、数年後にまた「知る喜び」とこれを話題にするだろう、まる)

で、この「主の公現 しゅのこうげん」は日本のカトリック教会で用いている名称で、非公式には「三賢王の訪問」とか「東方博士の訪問」などなど複数の呼び名があります。つまり、ベトレヘムのはずれの馬小屋で誕生したイエスさまを3人の王様(博士)が星の導きによって訪問することができた記念日なのですね。

と、キリスト教に基づくお祝い日なわけですが、きょうびほとんどの国のカトリック教会では毎年1月の第一日曜日に「主の公現」のお祝いをかねた主日ミサをささげておりまして、今年2016年は1月3日がその日でした。仏蘭西のカトリック教会も1月3日に「主の公現」を祝いました。

ですがね、仏蘭西の場合、元々はカトリック国教国でして、しっかり毎年何が何でも1月6日にエピファニィを祝うという習慣がまだ残っています。ご存知、今では日本で大騒ぎするようになったガレット・デ・ロワを家族みんなでいただいて「一日王」を決めるゲームをする日です。ところが、カトリックの典礼暦では1月の第一日曜に固定された祝日に近年変更されたので、1月第一日曜日にガレット・デ・ロワのゲームを行うひとも其処此処に存在するようです。教会でも、1月3日のごミサの直後にガレットデロワをいただきながらの茶会を開いておりましたよ。・・・つまり、毎週日曜にミサに必ず行くような信者さんの中には1月6日ではなく1月第一日曜日にエピファニを祝うようになった方々もいるわけです。

少し考えると、仏蘭西国籍をもったひとのほとんどは現在、キリスト教徒ではありません。日曜のミサなんぞ「なにそれ?」ですし、仏蘭西びとの中には巷の聖堂に足を入れることさえ嫌がるひとが今ではゴロゴロいます。

そんな彼らは信仰なくてもガレット・デ・ロワのゲームだけは止められない。そういう彼らがガレット・デ・ロワのゲームを行う日は1月第一日曜ではなく毎年1月6日なんですな。彼らのぢっつぁま、ばあさま、ご先祖さまが守っていたお祝い日です。21世紀の今、カトリック信仰を離れた人がなぜか伝統に従っているという大矛盾が生じているのでした。

まあ、近年、家庭向けの保存がきくガレット・デ・ロワ(パイ生地)やクロンヌ・デ・ロワ(ブリオッシュ)はクリスマス準備期間中に大型店舗で販売が始まるので、年末から連日、このお菓子を食べて、ゲームを楽しむ家庭もひとつやふたつ、みっつあると拝察します。

ココんちは1月6日にゲームをすることにしています。


le 6 janvier 2016, Épiphanie du Seigneur

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by ma_cocotte | 2016-01-06 19:04 | 『冬』 Rien de special | Comments(2)
Commented by al_lamia at 2016-01-11 15:15
喪中なので、
今年もよろしくお願いいたします!
だけに、させ頂きます。
美味しい習慣は、理由は別に 残りますね(≧∇≦)
Commented by ma_cocotte at 2016-01-12 02:24
+ al_lamia さま、
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ガレット・デ・ロワも既に二回いただきまして、体重が1kg強、いとも簡単に増えました。
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