<< 「優しい」と「甘い」は同じではない。 夏の夜の素人音楽祭 >>
BrExit の話。
b0070127_20194774.jpg
この海の向こうは大英帝國


確か昨日6月24日の朝一番で大英帝国のEU、いや、UEからの離脱が国民投票で決定したと見聞したと記憶しています。ま、その「大英帝國の欧州連合からの離脱」をきょうび、BREXIT と呼ぶのでありんす。

そして、この離脱について移民が問題なのだと話題が飛び交い、その移民がアジアやアフリカからの移民をさしているようにも思えますが、これって実は欧州連合内からの移民にも大英帝國民が「もうかんべんしてくれよ」ということを指しているのだと思うのは私だけでしょうか。

だって、うちの近所に大英帝國に出稼ぎしている身内を持つフツーの仏人家庭がゴロゴロあります。何せ、おシャルルドゴオルエトワアル空港から倫敦のヒースロ空港まで飛行機で45分ですもんね。同じシャルルドゴオル空港からマルセイユ空港に行くより近いわけ。しかも、大英帝國の方が給与はいいし、欧州一のオシャレでアタマいい国だから、身内に英国に在住している者がいればお仏蘭西では箔が付くやら、見栄はれるやら・・・と、仏蘭西に限らず大陸側の諸国民にしてみれば西の島国大英帝國とその首都倫敦は「憧れ」なンである。そんな欧州からあらゆるベクトルに抜きん出た優美秀麗な大英帝國が欧州連合のハブ国にもならず、首都ロンドンがハブ都市にもならなかったのは島国だったり、統一通貨に参加しなかったことなどで「欧州の中の特別、特殊」だったからに違いありません。

きょう25日になり、欧州連合側のエラい方々から大英帝國は国民投票の結果に従い「できるだけ速やかに脱退するように」とほぼ命令が出ました。

昨日すでに仏国営放送などで説明されていましたが、今後、大英帝國に留学したり、就労している者は今までのアイデンティティカードに加えて長期滞在許可証を取得、つまり、カードを二枚持つ義務が発生することになるとのこと。そうなると、どんだけの仏蘭西人が帰国することになるのでしょうか?
たぶん・・・ですけれど、大英帝國内の学費も今まではEU連合国の国民とそれ以外の国籍者(米国人や日本人など)の間に差があり、部外者の私から見ればEU連合国民の学費は「信じがたい安さ」だったのに、これももしかして解除になってしまうのでしょうか?もし解除されたら、大英帝國内の大学や職業専門校に入学できる仏人は極限られてしまうことでしょう。

こりゃ、大変なことになりそうだな、と思っていたところに、今度はきょうのお昼の仏国営放送地方局のニュウスで、大英帝國から仏蘭西に移住している英国人が今までのように長期滞在できなくなるので、彼らの中には仏蘭西国籍取得に動き始めている者もいる、という情報が流れました。

そういえば、確かにナントから南下し、ボルドーからトゥールーズまでの三角地帯に移住している大英帝國人の数は相当なのです。大西洋岸から内陸60km、ナントとボルドーの間にあるココんちあたりも大英帝國人だらけだったりします。なぜ彼ら大英帝國人がココんちあたりに引っ越してくるのかというと、気候が大英帝國本土より温暖であり、なにより物価が安いからなのです。もしフェリーを使ったとしても大英帝國本土から半日で来れてしまうのも人気の理由のひとつ。それが、今回のEU脱退によって滞在がビザ無しだと3か月マックスになります。定年後の初老夫妻だと長期滞在ビザ申請も難しくなる可能性が高い。それゆえ、仏蘭西国籍を取ってまえ、と。うぅうううん。

今回のEU離脱賛成派の多くが高齢者と中流以下の国民層という話も出ていますが、もしそうだとするならば三角形の底辺が賛成しているのだから当然の結果になりますよね。そう思うと、今はムナシイというか、「そうなる」しかないのでしょう。これまた、うぅうううううん。数年後、数十年後にこの三角形の構成層に変化が出、底辺がEU加入賛成となるまで待つのが徳川家康ってか。

うぅうううううん。

まあ、この数年でこれまで大英帝國内に長期滞在し就労していた仏人が本国に戻ってくるでしょうから、そうなってからの仏国内事情はどうなっていくのか、ほんのちょっとだけ興味があります。


le 25 juin 2016, Prosper

[PR]
by ma_cocotte | 2016-06-25 20:50 | 『?』なオイロッパ | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< 「優しい」と「甘い」は同じではない。 夏の夜の素人音楽祭 >>