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夏の最後にブルキニ水着のお話
9月も1/3を過ぎたと言うのに、まだ共和国内には酷暑の波が西から東に繰り返し動いてもおり、日替わりとは言え、或る日は大西洋岸で35度超え、別の日には地中海側で35度超えの状態が続いています。

共和国の市井においては9月に入ったことで、ほとんどのひとびとは職場、学校に戻り、新年度の様子に慣れつつあります。

が、冒頭に書きなぐったような気象であるため、週末に海岸を冷やかしに行くひとは多いです。そういう状況で今思い出すのは先月、共和国内で騒がれ、国際配信までされちゃったブルキニというムスリマが公衆海水浴場やプールで着用する水着についての話題です。確か私の記憶が確かならば地中海側の海水浴場に面するいくつかの市町村でブルキニの着用を禁じる令が出たとか。それについてもちろん人権団体諸々が人種差別や不平等をあげて抗議しました。8月末の時点で、カズヌーブ内相は多くのムスリマが着用する全身を覆うブルキニ水着の着用を共和国内で禁止することは違憲かつ無効であり、法制化されれば取り返しのつかない緊張をもたらすとの考えを示しもしました。

この件については先月26日に共和国の最高裁判所にあたる国務院がブルキニ着用禁止を凍結する決定を下しましたが、ココでは何の因果か仏蘭西共和国に長期滞在中の日本人である私の印象をつぶやかせていただきます。

内相やら国務院など三角形の頂点方面のアタマが良くてエラいひとびとは横に置いて、ガイジンであり、日本婦女子の私が眺めているかぎり、これまで仏蘭西の、特に地中海沿岸で当たり前である海水浴場での女性の上半身または全身のすっぽんぽんを目にするよりブルキニ着用の女性の方が傍観者としてハラハラしません。私のように肌や皮膚が弱い者にはむしろブルキニをまとってみたいほどです。(註:全身のすっぽんぽんはマルセイユあたりのカランクならば朝一番で全身スッポンポンが泳ぎ始めたら、そのカランクは一日全身スッポンポンの溜り場になります。法なんぞ「なにそれ?」の域の人種ですけれどね。そんなもんですよ。)ついでに、仏蘭西国内で販売されている水着には裏地がありませんし、胸にカップもついていません。生地そのものもかなり薄いです。こんな素材だからつけても、つけていなくても同じという考えになり、すっぽんぽーんになるのでしょうかね。もちろん肩や胸に水着の跡を残さず真っ黒けになりたいというセンスも存じておりますよ。

そうかと言って、今年7月14日の終わりにニースでトラック暴走による無差別殺人があったことを忘れてはならず、今年のヴァカンス中に起こった事件でもあるから、事件直後に犠牲者や当事者でなくても(残念ながら)ブルキニを見ると同時にパニックに陥るひとびとが存在しても不思議ではないし、そういう弱っているひとびとへの刺激をなんらかの方法で止めたいという気持が「ブルキニ着用禁止」という安直な言動に出たのかもしれません。この安直な言動については賛成しかねますが、ああいう恐ろしいテロの直後にパニックなどに陥るひとびとへの同情は私にも強くあります。

ですが、しかし、どちらでもない立場の私の正直で素直な気持は誰にとっても楽しく穏やかなヴァカンスを過ごしてほしいということ。
イスラームの生活慣習において、公衆において男性は男性だけ、女性は女性だけで行動するということも私は知っているし、それについて批判もしません。未成年というか中学入学前までの男児、女児は性別に関係なく公衆では母親と一緒にいることが多いです。しかも、ムスリマのママンはまるでイタリアのマンマのように子供に愛情深いことが常なので、どんな装束であれ、ムスリマの母子が海水浴場で楽しく夏を過ごすことは権利だと思います。でも、その様子を偶然見て、ニースの惨劇がフラッシュバックしてつらく苦しい思いを発するヒトもいるとなると・・・。

私見による愚案に過ぎませんが、ブルキニ禁止という極端な決まりを発するのではなく、しばらくの間は海岸を「ブルキニを見たくないヒト向け」「ブルキニ着用者向け」「そんなのどっちでもかまわないで仲良く楽しみましょうよ向け」の3分割するしかないのでは?と私は発想しました。ところが、こういうことを口にすると仏蘭西という国では「それはコミュノタリズムにつながる」とか反論してくるひとがいるわけです。私個人はコミュノタリズムを100%否定する立場ではないので、どうにもコミュノタリズムの単語を出してヒステリーに他人をぶった切るひとびとがパーに見えて仕方ないのです。が、今年の夏はある意味、ニースのテロ、ノルマンディの教会テロ発生など緊急状態のうちだっただけに、第三者のしらけた目線での白でも黒でもない灰色の案が、万民に平らに等しい判断なのではないかと思います。一方の思いを重んじるあまり、他方の、この場合、ブルキニを着る女性たちに水浴の我慢をさせたり、子供たちに喜びを与える母親としての義務を怠らせることを市町村の上長が命じるって私にはキチガイ沙汰に思えます。気の毒ですよ、善良なムスリム、ムスリマさんたちが。

私個人はブルキニより上半身や全身のすっぽんぽんをなんとかしてくれ、と思いますよ。セイウチ、アザラシ、トドみたいなんだもん。あ、言っちゃった。まじめに私にとってはブルキニの方がおしゃれです。日本の海岸でいずれ流行するかもしれません。


le 11 septembre 2016, Théodora



あー、そうだ、書き忘れた←棒読みでどうかひとつ。

例のサルコぢね。
この人物はこのブルキニの件について、
フランス大統領に返り咲いたら
全土でブルキニを禁止する
と8月25日に宣言したのです。彼、アホぢゃありませんね、パーですね。ハンガリー移民の父親とユダヤ人の母親の間に仏蘭西で生まれた移民二世のサルコぢがこういう発言をするとは。大統領、つまり、国父が或る宗教の生活宗旨で生きているひとびとをいぢめているようにしか見えませんけれどね。愚かすぎるぞ、サルコぢ。
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by ma_cocotte | 2016-09-11 16:46 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(2)
Commented by al_lamia at 2016-09-14 16:01
ん〜〜確かにスッポンポンも 美しけば 鑑賞にいいかもしれませんが
でも、好みで言えば女性の方がいいし
トドとかセイウチは 勘弁ねがいたいですね
Commented by ma_cocotte at 2016-09-15 15:56
+ al_lamia さま、

そうなのです。
どうしても海水浴場でのスッポンポンに慣れない私たちは美しい裸体の群れを
想像しがちですけれど、現実は「おぞましい」に近いような気がします。
欧州人の多くは20歳を過ぎると太股などにオレンジピール現象が出始めますから、
本当は黄色人種より白人の方が日差しの対策に真剣になった方が良いように感じ取っています。
正直、海岸でのスッポンポン、見目麗しくはないわな。
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