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お仏蘭西の国父サマは田舎もんでねぇと、おら、好かん。
仏蘭西という国の世の中では老若男女が「冬休み」を楽しんでいるけふこの頃なンですが、先週末から花の都はお巴里で毎年恒例の農業大見本市が開催されております。これ ↓ が今年のポスター。

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ポスターをご覧になってなんとなくわかるとおり、今年は2月25日から3月5日までの開催です。

この仏蘭西共和国はたまた欧州挙げての大農業見本市は、一年中かわるがわる全世界に注目されるような大見本市の中で間違いなくトップに位置付けられています。理由はフランスという国が欧州一の農業立国だからです。その権威と証明が毎年恒例のこの見本市。

ですから、この大見本市開催中はトッカエひっかえ引っ切り無しにおフランスの有名政治家が視察訪問することが恒例です。今年も先週土曜日の午前6時半からフランソワ・オランド大統領閣下がお出ましになりました。オランド大統領の選挙区は中央山脈に近いコレエズ Corrèze で「ヒトより牛が多い土地」と失笑されるほどの農業県であり、この土地はヂャック・シラク元大統領ゆかりの土地でもありました。そして、フランスと言えば「初めての社会党出身大統領」であったフランソワ・ミッテラン氏はコレエズの上、北西に位置するシャラント Charente 県の出身で、ここもまた農業立県で有名な土地なのです。

そんなわけで、きょうび世の中を動かしている中心、40~60歳代の仏蘭西びとにとってはこの共和国農業大見本市に大統領、いや国父サマがお出ましになり、農民に温かい声をかけながら視察を楽しまれるというのは「当たり前」であり、どこか郷愁に浸れる部分だったりします。

この感覚が破れたのは、そう、ニコラ・サルコぢが大統領だった時代です。2007年5月16日から2012年5月15日あるね。サルコぢは2008年から2012年の5回、この農業大見本市に関わっていることになりますが、どうにもパリ育ち、上流階級育ちのサルコぢサマにとりましてはこの農業大見本市がお苦手で、会場にお出ましになってもどこか上の空、ヨソヨソしさはテレビの画面からでもしっかりわかったものであります。おまけに、歴代大統領と異なり農業にうまくなじめないサルコぢサマは大統領職に就かれている間、農作物を加工し、販売する(大)企業が儲かるように一生懸命に働き過ぎたのも事実。サルコぢサマが一度決定してしまったお金の流れによって農民の生活が不具合を起こしているのは今も継続中だったりします。

で、サルコぢに失望した農民が田舎もんのオランドに票を投じ、未来を託したのは言うまでもないし、農業立国のフランス共和国内の農民成人者の数を想像すれば票もかなり読めるし、彼らの投票数が当選に大きく関わるのも投票権のない中学生でもわかります。たぶん、農業従事者にとってはサルコぢでほぼ絶望だったのにオランドで光明がちらりと見えたでしょうが、そのオランドは次期大統領選には出馬しない。となると、新しい「農業に親身になってくれる我らの国父サマ」を探さねばなりません。ですから、次期大統領選挙に立候補した方々はこの大見本市に「勝負がかかっている」のです。

そーんな角度から眺めると、不利なのはエンマニュエル・マクロンくんですかねぇ。だから、見本市開催直前に田舎もんの星のひとつであるフランソワ・バイルゥと手を組んだことが発表になったのかもしれません。バイルゥ氏の本拠地はボルドーからピレネー山脈にかけての土地であり、バイルゥ氏の夫人はミッテラン大統領が生まれ育った地方の出だから。これだけで誕生したばかりのヌーヴェル・アキテェヌ地方のミッテラン崇拝、中道左派支持の農民の票がマクロンに動き始めるでしょう。もちろんボルドーにはあのアラン・ヂュペ閣下が君臨しているので、ヂュペ支持者はフィヨン支持か極右方面の器の中に留まると想像しますが。

先週末のアンケート調査によりますと、次期大統領選の決勝は極右のマリィヌ・ルペンvsマクロンとなり、フィヨンは3位で予選敗退ではないかとのこと。そのフィヨン氏の本拠地はノルマンディですので、ここは日本でも知られる農業がさかんな地方。フィヨン氏は間違いなく、疑いなく、この農業見本市でノルマンディーの諸団体を訪問し、信頼の回復と票集めに努力することでせう。

ま、がんばってください。






le 28 février 2017, Auguste Chapdreine




さて、今年。2017年度の場合になりますが、お仏蘭西の暦やらカトリックの典礼暦において、
きょうはマルディ・グラ(脂の火曜日)なので揚げものを食べて、平常にお別れ。
そして、明日はサンドル(灰の水曜日)なので教会でおでこに灰を塗ってもらって四旬節の節制生活に突入するのです。
うへぇ← 正直な気持ちw
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by ma_cocotte | 2017-02-28 17:18 | よっ、大統領!2017 | Comments(2)
Commented by JOYママ at 2017-02-28 18:18 x
日本では JAなんぞが、頑張っておりますが
どうなるのでしょうね?  日本こそ、もっと農業の基盤をしっかりしないと
昨今の世界的な天候不順で 輸入したくても売ってくれいな事態が?
と考えております。
確かにフランスは農業国ですね、
ここ最近 フランスから直でチーズを買っておりますが やはり素晴らしいお味ですね
Commented by ma_cocotte at 2017-03-04 21:05
+ JOYママさま、そうだ!農協、いえ、JA!
私の実家近辺も農家の方々がJA絡みで政治にもお口を出してましたわ、そういえば。
本当に日本も本来の農業国として活躍していただきたいです。日本固有の海の幸、山の幸は世界一だと思います。でも、お値段がちょと・・・高すぎますね。フランスなんぞ高税率なのに野菜もお肉も安く、いったいこれで稼げているのだろうか?と心配になるほどです。・・・と、おそらく日本で売られているフランス製のチーズは高いでしょうけれど、それは「マージン」ですね。
フランスの山羊や羊の乳のチーズがとてもおいしいのでぜひお試しくださいませ。
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