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内の世界と外の世界
私は電脳世界を徘徊して知ったことですが、例の諷刺画週刊誌がリーダーとなっての執拗なフィヨン次期大統領候補へのスキャンダル投下が原因となり、しばらく公に姿を見せなかったフィヨン夫人が自殺したという噂が流れたのだそうです。知ると同時に失笑したワタクシ。だって、カトリックの、それも限りなく伝統主義に近い立ち位置をアピールしているフィヨンという家庭には「自殺という概念」が存在しないからです。そりゃ、きょうび、外界から自殺という行為について見聞しているので、フィヨン家のひとびとにとっても「自殺する」は知らぬ存ぜぬを公で通せるワケありません。ですが、フィヨンさんの家庭の中で「自殺」は存在しない概念なんですよ。それは自殺だけでなく、離婚や堕胎もそうです。

そもそも、フィヨン氏は予備選の段階でMariage pour Tous という同性婚姻を反対する団体を支持すると表明しているので、この団体の中心層には相当数のカトリック(の伝統主義または保守に近い)の人々がいるので、もしフィヨン夫人が本当に自殺したとなると、彼ら全てが同情するどころか、フィヨン支持を取り下げてしまうでしょうから、フィヨン氏にとっては本当の「オシマイ」です。

誰がこんなウワサを流したのかなあ?
エデンの園でしあわせに生活していたアダムとエワをそそのかしたヘビのような奴ですなあ。
自殺という概念が心身に沁みついているひとびとでしょうねぇ。

普通、あれだけの、自分自身にまつわるスキャンダルを流されてもノコノコ公に出たがるヒトって相当のアレだと思います。
誰だって嵐が去るまで、雨戸を閉めて、自宅に兵糧を蓄えて籠るでしょ。もし兵糧が切れて心身が弱り果てている人に「自殺したンぢゃないの」と外で触れ回るなんてヒトとしてやっちゃいけないことです。それも、四旬節にさあ。註:四旬節というのは復活祭を迎えるまでの節制を意味します。ミュヂュルマンの移民さんもラマダンについて四旬節(カレム Carême)の単語をあてる方が多いです。

だから、そういう(他人が守っている)尊重すべき暦を軽んじる外に生きるひとびと、自殺とか離婚とか堕胎とか日常で肯定しているひとびとがこういうウワサを流して、フィヨンを内側から孤立させ、彼の首をもぎ取ろう、生命にとどめを刺そうとしたンでしょうね。なんだか、哀れです。次期大統領選挙の第一回投票日は4月23日。今年の復活祭のお祝い日から一週後の日曜日です。これから投票日まではほうぼうから飛んでくるスキャンダルに振り回されずに候補者それぞれの提案についてよくよく知り、比較し、選ばねばなりません。私は投票権がないけれど、ブノワ・アモンを嫌いになれないなあ。今は4位あたりに位置していますが、がんばって追い上げていただきたいです。


le 11 mars 2017, Rosine

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by ma_cocotte | 2017-03-11 19:18 | よっ、大統領!2017 | Comments(0)
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