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わたしの、おともだち
知り合って半年が過ぎましたか。

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今では私のお友達、「山羊のべぇちゃん」です。
ココんちの犬が好きな散歩道の途中に、山羊のべぇちゃんが住んでいます。
もともと足にハンディキャップがある山羊で、飼い主も隣県ヴァンデにお住まいらしく、山羊のべぇちゃんはほっぽらかされがちで、先の晩冬の長雨を境に栄養失調がいっそうひどくなったように見えました。

山羊のべぇちゃんの具合の悪さに気づいたのは私だけでなく、近所の方々もそうで、それぞれが勝手にこの山羊に善意を示すようになりました。私はかなりの後発のワルもんですが、今はココんちの庭の草木の若芽を刈り取ってはほぼ毎日、午後遅くに山羊のべぇちゃんにご飯として持っていくようになりました。

山羊の好物ってイバラなのです。
私は今まで知りませんでした。
たまたまこの散歩道で、教会のごミサでお見かけするマダムに遭い、彼女から山羊の好物がイバラであることを聞きました。ほっほー、そりゃ、感謝。だって、イバラがココんちの庭のあちこちで発生し、大変なことになっているからです。できれば山羊のべぇちゃんがココんちに引っ越してくれたらいいのに・・・と思うくらい。でも、それができないのがちょと悲しいくらい、山羊のべぇちゃんの栄養失調と足の不自由さが進行しているのも現実です。
山羊のべぇちゃんがたったひとりぽっちで飼育されている場所の囲いの外に住む私たちができることしかできません。でも、善意の結集であることは間違いありません。私もべぇちゃんとお友達になったことがきっかけで、山羊について調べるようになりました。胃が四つもあるらしい。ヒトとコンタクトが取れるらしい(これについてはなんとなく私も気づいていました。山羊ってアタマいいよ。)
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で、山羊ですが悪魔のイメージがありますでしょ。
べぇちゃんの角の形なんて、悪魔を描いた絵画や彫像で見たような記憶があります。
その山羊の好物がイバラ。
山羊のべぇちゃんのイバラの食べっぷりはそれは見事で、それはおいしそうにイバラを残さず食べてしまいます。
そのイバラと言えば、ああ、ヂーザっさんが処刑直前に頭に乗せられ、押さえつけられ、おでこから血をダラダラ流したのは「イバラの冠」です。山羊はイバラが大好き、いとも簡単に食べてしまう。妄想を馳せると、悪魔はイバラを乗せた神の子なんていとも簡単に食べてしまう・・・となる。なるほどねぇ、悪魔ってそれくらい最強なんだねぇ・・・と改めて。

ですが、山羊のべぇちゃんは悪魔の精神とはほど遠い。無原罪のアニマルざます。
むしろ、原罪を抱える飼い主にこんなところに閉じ込められてひどい仕打ちにあっているのは天にも地にも明らかなンざます。
ゆるされないよ、まぢ。

山羊のべぇちゃんがイバラを喜んで食べてくれるので、私は毎朝、イバラ刈りを続けていますが、おかげさまで両腕、両掌にはイバラのとげによる蚯蚓腫れだらけ。爪も人差し指と中指の爪が見事、割れました。イバラのとげですが、飛び上がるような痛みが走ります。服にとげが絡んだら丁寧に外さないと布は簡単に破けます。ヂーザっさん、どんだけ痛かったのだろう・・・。ああ、「眠れる森の美女」の王子さまもねぇ。実はお姫様の目の前で血だらけの蚯蚓腫れだらけだったでしょーねぃ。

と、それでもめげずに私は今朝もイバラ刈りして、新たな蚯蚓腫れをこさえちゃいました。

冬に戻ったかのような日が続いていますが、それでも良い週末になるよう努めねば。


le 29 avril 2017, Catherine


山羊のべぇちゃんを見ていると、「囲いの中の飼い殺し」は本当に恐ろしいし、囲いの外から眺める者の心を痛めます。私は二週間近い暴風雨の後、山羊のべぇちゃんの具合がいっそう悪くなったのを目の当たりにして、「ここはアウシュヴィッツだ」と口から言葉がこぼれました。それと同時に山羊のべぇちゃんにご飯を与えることに熱心になりました。ウワサで、上に登場の私が教会でお見かけするマダムが暴風雨の間、車を運転してべぇちゃんに餌を与えていたと聞きました。ああ、私はなんて遅い、恥ずかしくなりました。そして、今、仏蘭西の庶民が次期大統領によっては塀の中の飼い殺し状態に成りかねないと私は危機を感じ取っています。ミギに巻こうがヒダリに巻こうが巻き切れると「鎖国」を好むというのは気持ち悪い現象、現実、事実。こういうことになると、脳内にはクイーンの「手を取り合ってこのまま行こう、愛するひとよ」の一節が流れ始めます。




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by ma_cocotte | 2017-04-29 17:13 | Promenons-nous! | Comments(2)
Commented by al_lamia at 2017-05-04 08:13
読んでいて、悲しいです。
フランスの動物愛護協会で 動けないのでしょうか?
其れとも、山羊ちゃんの場合は対象外なのでしょうか? 辛いですね。
Commented by ma_cocotte at 2017-05-04 15:01
+ al_lamia さま、
悲しみを共有できて、しあわせに思っています。
おそらく、農場主が土地をべぇちゃんの飼い主に貸与しており(←ほぼ確実)、ですが、その飼い主は隣県在住で毎日、べぇちゃんの世話をしているとはほぼ遠い現状です。ウワサでは父と息子で世話をしており、息子の方がマメ・・・だった。私はこの話を聞いた時に、申し訳ないけれど青少年というものは多分に気まぐれだから、お世話もいつまで続くのか?と不安を抱いていました。たぶん、この予感は的中。境目はこの地方特有の長雨、おまけに今年は暴風付きという2週間でした。私も、この2週間は家に籠りっきりでした。犬の散歩もココんちの仏人♂に任せていました。雨が止んで、ようやく犬の散歩に出たら、べぇちゃんがいっそう痩せて、歩くことも難しくなっていました。
その様子を目の当たりにして危機を覚えたのは私だけではなかったようで、例えばおうちの庭の芝刈りをした後の芝をべぇちゃんの敷地に投げ入れているひともいれば、なぜかニンジンやパンを与えているひともいます。春になったので敷地に雑草の新芽が出始めたのもこちらとしては安心材料です。(降雨で行けなくても雑草が満面に生えています)
べぇちゃんの小屋には先々週あたりに牛の干し草が山積みされており、べぇちゃんはたまにつまみ食いしているようです。(が、べぇちゃんは取り立てのみずみずしい草葉が好き) 干し草は防寒にもなるみたいで、私もべぇちゃんと関わりながらいろいろ学んでいます。
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