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一足早く。いえ,3か月と7日早く。
今日5月8日はフランス共和国における第二次大戦終戦記念日(Victoire 1945)です。
毎年この日はフランス国内のすべての市町村役場で記念式典が開かれます。

プロヴァンス地方名物の北西風ミストラルが吹き荒れる今日2005年5月8日。
おらが町では朝9時半から教会で記念ミサが開かれ・・・
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約1時間のミサが終了後,教会前から記念式典会場まで行進します。道程は15分くらい。

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← 中央はオラが町Marignaneの市長 Daniel Simonpieri 氏。

フランスの習慣で市長は公式式典でこのようなサッシュベルトを腰に巻きます。

市長の両脇は今年度の戦争功労者2名。
式典会場は市役所向かいの広場です。中央の記念碑には第一次世界大戦,第二次世界大戦における従軍戦没者の名前が刻まれています。
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少年二人がマリニャーヌ出身の戦没者の名前を読み上げます。大きい男の子が一人の名前を読み上げると,すかさず小さい男の子が

 "Mort pour La France"
 「フランスのための死」

と続けて言います。
これが静かに何度も繰り返されます。
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そして国歌 "La Marseillaise" 斉唱。

全員,直立不動。
そして手のひらを見せるフランス式敬礼。

少年も敬礼。
← 左のベレーのムッシュウ,すばらしい歌唱でした。
1945年5月7日ベルリンが陥落し,翌日5月8日欧州中が終戦を迎えました。
わが母国の終戦の日は今日から数えて3か月と1週間後です。
60年前の今頃,私の両親はすでに欧州で戦争が終わったことなどまったく知らずに,日本の勝利を信じ続けていました。そして毎朝目が覚めることに感謝しながら昭和20年8月15日を迎えました。どれほど長い昼と夜を繰り返したのだろう,本当に長い3か月と1週間だったのだろう,とミストラルが雲を一掃した晴れ渡る青空を仰いでふとそう思いました。
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by ma_cocotte | 2005-05-08 21:46 | 『春』 Rien de special | Comments(6)
Commented by kattyan60 at 2005-05-09 01:23
マコ姐さんのリポートは、何と判り易いんでしょう。
宗教もフランスの歴史も文学も無知な僕でも理解し易い。
教養が増えた、かっちゃんでおます。
国家を[君が代]の物議も未だ冷めやらず、国旗の事も含め、有識者の話題にする事でもないと思うのであります。
勿論過去の歴史のような、帝国主義の方向へ行きつつあるなら別ですが、現国民も馬鹿ではないと思うんですよ。
そんな事よりも討論して欲しいことが山積しているはずなんですよね。
その事も踏まえて、この儀礼を拝見していると、国民が素直に国家と国旗に敬愛している事が読み取れます。
Commented by sakura_kura at 2005-05-09 01:58
kattyanさん同様、本当にmacocotteさんのエントリは
読みやすいし、わかりやすいです。感じつつ読める、という感じ。
自分の今いる場所だけが世界じゃない、ってことが、
自宅のPC前にいる私にひしひしと伝わってきて感謝です♡

終戦。
私は典型的な核家族で育ったので、おじいちゃん、
おばあちゃんとの思い出がありません。でも、台湾でたくさん、
強制的に日本語教育を受けた世代のおじいちゃんが言ってました。
「日本が戦争に負けた時は、悲しくて仕方が無かった。」
これは、後々、数人の方から同じように聞くことが多かった言葉
ですが、こんな今の日本で育った私にはわかるようでわからない、
「わかります。」とは、おこがましくて言えない、ミックスされていく
たくさんの気持ちに戸惑ってしまう感覚になりました。

学校関係の勉強でも、学校というものの変遷の中には
戦争は切っても切れない関わりがあり、むしろその上に成り立っていた
時代もあり、、温故知新とは、本当に大事なことだ、、、と思うのでした。
Commented by ma_cocotte at 2005-05-09 03:25
◎かっちゃんさま,どうもありがとうございます。
夫は日本人が国旗や国歌をためらうのが不思議だとよく言います。彼が日本に来た時は国旗関係の何でも(Tシャツや帽子,もちろん国旗)も買い漁っていました。妻の母国だからだそうです。

今日印象的だったのは子供が戦没者の名前を読み上げたことでした。日本だったら物議を醸し出しそう。でもこちらでは子供にこうさせることで過去と現在が繋がっていることをわからせるのでしょうね。日本は敗戦国だからか,ここには書けない理由なのか(爆笑),子供を過去から断ち切ろうとしているように思えてなりません。

私はそういう方針には賛成できません。
歴史(過去)があるから今の自分がいるのに。
Commented by ma_cocotte at 2005-05-09 03:36
◎sakura_kuraさんの世代の教育はsakura_kuraさんのような心境になりやすいマインドコントロールをかけているように思いますよ。
台湾については中国本土から流れてきた人と昔から台湾にいる人の日本に対する感情は二分されます。それと欧州の植民地という上下関係と併合の意味合いも異なります。最近話題の日本の三隣国は戦勝国ではないのですね。このベースがあやふやになってしまうと罪悪感ばかりが浮き出てきます。

一対一であろうと国対国であろうと戦えば必ず勝敗があります。
でも勝ち=善,負け=悪という方程式は有り得ません。
どうして日本はこれについて教えないのでしょう?
もちろん英米も「勝ち=善」と思い込んでいる節がありすぎますね。
Commented at 2005-05-09 23:43
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ma_cocotte at 2005-05-10 00:09
◎23H43鍵さま。私も歴史は苦手でした。が,歴史は切り売りはできないものだと思います。良いことも悪いことも,強いことも弱いことも。
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