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マッチ一本、いかがですか。
ココんちあたりでは11月の終わりからクリスマス直前まで、そう、今年は12月3日が始まりでしたが待降節の時季、太陽が沈んでからすぐ繁華街を冷かすことに私は妙な楽しみを覚えます。
外気温が0度くらいの道を「ううう、寒いっ」とぼやきながら、肩に力を入れてちょっと小走りに歩くと、ほうぼうのお店のウヰンドウの向こうに暖かい光と談笑するひとびとの様子が見え、そのお店の窓から漏れる光にさえこちらの冷え切った心身を温めてもらっているような感覚におそわれます。で、
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こうして外からお店の中を見てしまうと、つい口から「マッチ一本、いかがですか。」と言の葉が漏れてしまいます。ああ、自分、つくづくアンデルセン童話を親しんだ世代なのだと改めて気づかされもします。そして、いつのまにか皺だらけになった手の甲を見る。

ココんちあたりのような共和国の中でも超ウルトラスーパーど田舎ですと繁華街でも19時にはほとんどのお店がシャッターを下ろしてしまいます。19時過ぎても開店しているのはカフェ街のカフェやバア。くるっと旧市街の繁華街を一周した後、日々節約した小銭を確認して、バアに飛び込み、ひと休み。
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待降節に入るとどちらのカフェにもヴァンショ Vin chaud が用意されています。この時季に地元のカフェでヴァンショの味比べをするのもこれまた楽しいです。このお店のヴァンショは5ユーロで、よそのお店に比べてやや高いですけれど、パリだったらありえねー安さなのかもしれません。あたし、パリに行けないからわかんない。

ヴァンショをちびちび飲みながら・・・というのも、熱々のヴァンショはぐいっと飲むことはかなり難しいです。0度の気温の中でしばし冷やした身体に熱いヴァンショを一挙に注ぐと食道や胃がヴぃっくりしてすぐさま具合が悪くなることが多いので注意を要します。気を付けましょうね。

話戻って、ヴァンショをちびりながら、目の前を行き交うひとびとの様子を楽しむ。
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あまりの寒さで何も考えずに入ってしまったバアですが、こうしてテラス席でもストオヴがたかれ、客のためにひざ掛け毛布も用意しています。そして、右を見ても、手前を見ても、なんだかブルヂョワくっさぁああ。この若い子たちなんて(死語かもしンないけれど)BCBG濃厚。この地元の私立校で幼稚園から中学まで育ち、その後はパリやボルドオの寄宿制高校に進学したのだろうなあ、と軽く妄想。それが、ココんちあたりのおブルヂョワやアリストクラットの子女に敷かれた「生きる道ぃ~」♪

そんな妄想を始めると途端に居心地悪くなるのがワタクシです。
「あーあ」と空を見上げると、惨めな気持ちのワタクシにも頭上からストオヴ。
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でお・ぐらあしあす。ありがたいこってす。
こういう頭上からの電気ストオヴを見つけると、どうしても新教女学校に通っていた当時、午後4時半からの「国際」の講義がチャペルで行われ、その授業が体育の授業の後だったことや教授の声がバリトンだったことで頭上からの温風が眠気にいざない・・・当時の国際のノート、私の居眠りよだれ染みでよれよれのガビガビですよ。その教授も今では北の果ての新教校の理事長センセ。ああ、時は止まらないのだな。


テラス席だからそんなに時間かからずに緩んだヴァンショを飲み干し、犬猫待つココんちに帰宅。
こういう楽しみが待降節まで断続的に繰り返されるのでした。いえいっ!


le 8 décembre 2017, Immaculée conception





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by ma_cocotte | 2017-12-08 14:45 | 『冬』 Rien de special | Comments(0)
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