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脳味噌は見かけの大きさぢゃないんだよ。
中学生になってまもなくのある日、担任が私たちの目の前にバレーボール、ソフトボール、新聞紙を並べ、まず大判一枚の新聞紙をぐちゃぐちゃに丸めバレーボール大の球状にしました。バレーボールと同じ大きさになった新聞紙を並べて
バレーボールと同じ大きさと丸さでも新聞紙ですね。
と、ニッコリ笑った担任は更にそのバレーボール大の新聞紙をぎゅっぎゅっと上下左右から押し込んでソフトボール大にしました。バレーボールの大きさだったのにソフトボールの大きさになった新聞紙。それでも元はといえば同じ新聞紙です。本物のバレーボールの球面、ソフトボールの球面の表皮を広げると明らかに面積は違いますが、丸められた新聞紙はバレーボール大であろうとソフトボール大であろうと皺を伸ばして広げれば同じ面積であり、その紙面4ページには同じ字数と内容が載っています。

担任の話では、ヒトの脳は生まれたてだと外面の滑らかな球に喩えられ、ヒトが毎日の生活の中で覚えること、知ることが皺となってツルツルの脳に刻まれていくそうです。ヒトが何事であっても知れば知るほど脳の皺が自然に増えるので、日頃の生活で「知ること」を怠ったヒトと「知ること」を楽しみにしているヒトの脳を平面に満遍なく広げたとしたら、本物のボールの表皮の総面積とアイロンがけしたように広げた球状の新聞紙との違いと同じくらい、面積も、そこに刻まれている文字や知識など中身も異なるのだそう。例えば、帽子のサイズがLLの頭蓋骨であっても何も興味を持たず知ろうとしない脳と帽子のサイズがSの頭蓋骨であっても日頃興味津々に物事を知ろうとする脳では帽子サイズSの脳の方が広げてみるとLLサイズの脳より面積も広く、内容量も豊富だということです。
ちなみに私はLLサイズの頭蓋骨にツルツル脳を納めております。
しかも人生は下り坂。ほほほのほ。
そしてヒトには生という運命(さだめ)があるので、この世に生まれてから生におけるピークを迎えたら、その後は老いていかねばなりません。ヒトは若ければ若いほど知識を脳に皺として刻んで簡単に記憶することができるので、興味を持ったことには失敗を恐れずに取り組んで、自ら自分の脳を最良の脳につくり、育ててみましょう、と担任はダボダボの制服を着た中学一年生の私達に熱く語りました。

わが担任の兄上は新聞記者だったこともあり、担任は私達に新聞を読むことでどれほどの宝を得られるか、についても話してくださいました。毎日、新聞に目を通すことで世の中がわかる、漢字を覚える、意味がわからないことは辞書を引くという習慣も身に付く、等等至れり尽くせりの新聞講読。朝刊を一面から最終面まですべてくまなく読むのは中学生には時間的にも力量でも難しいので、せめて毎日、一面から最終面まで全ての大見出しを読めば、その習慣だけで成人してから自身の知識や雑学に満足できることになるのだそうです。なんて担任の話を鵜呑みにした私はそれ以降、毎日、新聞の見出しだけは目を通すようにしています。現在はインターネットで見ることができるニュウスや新聞の見出しが中心ですが、わが身体が老化に向か始めているのをそこココ彼処で実感しつつも、この習慣だけは怠らず続けられることができなくなる日まで私は続けようと思っています。
動物の脳は究極の神秘。
切っても切っても個の「思い」は形となって手に取ることはできません。

le 22 février 2006, Isabelle

花のお江戸は本郷の医学部の脳味噌コレクシオンのひとつに夏目漱石の脳がござるが、その重量は1425gだそう(流石、本郷はニッポンイチ。私が勤務した医学部の自慢は日本最大のサナダムシの標本だった・・・)。
ちなみに成人男子で1300~1500g、成人女子で1200~1400gが脳の平均重量で、脳に人種差はなく、男女差も微々たるものであり、漱石先生の脳も平均的な重さ。凡人と天才の脳の違いは神経細胞のつながりを脳味噌の持ち主が作り続けることなのです。
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by ma_cocotte | 2006-02-22 03:16 | 『?』なたわ言 | Comments(16)
Commented by miepon61 at 2006-02-22 08:22
私なんてとっても石頭だったりするから、
分厚い頭蓋骨の中に、つるつるのゆで玉子が収まっていると
自称しておりまする。
Commented by ma_cocotte at 2006-02-22 15:40
■mieponさま、
美味しい塩をかけた美味しいゆで玉子が食べたくなりました。
mieponさんは音楽など芸術で興味のアンテナを一杯張っているでは
あーりませんか。音楽による想像性あっての神経細胞のつながりは
大切ですよ。「想像できる」というのも人生の喜び。
Commented by 夢之介 at 2006-02-23 08:48 x
先日はコメントの書き込みありがとうございました。
早速興味深く読ませていただきました。
僕は自慢できる脳みそを持っておりませんが、一応
生きとるということは・・・脳の仕事は最低限しとるんやなあ
と、慰めています。

またよろしくお願いします。
Commented by ma_cocotte at 2006-02-23 16:38
■夢之介さま、こちらこそ。
夢之介さんのお父さまとしての想いなど拝読するたびに頷いてしまいます。
脳に一番いけないことは絶望を与えてしまうことです。生ある間はいつも
希望を持ちましょう!ですね。
Commented by 黒猫亭主人 at 2006-02-24 07:20 x
お食べんなりますよね、cervelle ?
日の本では珍しいと思ひやすが、
アベノのフレンチ家庭料理店では
羊さんのが喰へまっせ。
Commented by M@s@sumi at 2006-02-24 12:35 x
m@_cocotte様、今日は。

脳の皺と言へば、人間の脳よりも海豚の脳の方が皺が多いさうですね。しかし、海豚の方が人間よりも賢いとはちよつと信じ難いので、脳の皺の多寡は必ずしも頭の良し悪しとは関係がないかも知れません。

さて、問題です。「海豚」の読み方を次の(1)~(5)の中から選びなさい。

(1)うみぶた
(2)ふぐ
(3)あざらし
(4)らっこ
(5)いるか
Commented by ma_cocotte at 2006-02-24 16:21
■黒猫亭主殿、シャキュトゥリで売っているLe fromage de têteという
テリーヌでしょうか?あれは豚の脳味噌ですね。
勇気がなく、買ったことも食べたこともありません。
見た目は美味しそうなジェリやら野菜に囲まれて美味しそうなんだけれど。
羊さんはどのような調理でお腹に納まって行くのでしょうか?

フランスはGrippe aviaireで大変。村境は憲兵隊に守られています。
Commented by ma_cocotte at 2006-02-24 16:26
■M@s@sumi さま、人間の脳味噌の皺は利用による神経細胞のリンク
によるもので、海豚の場合は最初からそういう形状(栗みたいなもの)
なんてことは・・・ない?
こりゃまた失礼いたしました。

うみぶたさんはイルカさんです。・・・が、問題はひらがなで書かれているので
「いるか」と解答欄には書きますにゃん。
Commented by さくらくら at 2006-02-24 17:50 x
いつぞやテレビで右脳と左脳は使い分けられている、
という実験と、それも血液型で考え方に特徴がある、
という実験を見てから、普段から何かを考えようとする時に、
決まってそのことを思い出し、

今は右脳使ったか?
これはAB型の特徴か?

などと余計なことを考えてしまい、
本題を忘れがちになってしまいます(^~^;)
ただでさえ物忘れが激しいのにやめてくれ自分、
とつっこむ毎日。。。
Commented by ma_cocotte at 2006-02-24 20:35
■さくらくらさま、右脳と左脳は利き手によって逆転するのでしたっけ?
脳はやっぱり神秘だと思います。猫に左利きが多いのも調べ始めると
面白いそうです。
左利き、右利きに血液型が加わるとは・・・確かに脳内の毛細血管に
血が巡っているのだからして。面白いですね、頭骸骨の中身。
Commented by 黒猫亭主人 at 2006-02-27 00:00 x
cervelle には子牛さんのもあったやうな……。
アベノの羊さんのはフライにされてをりました。1皿1600円くらゐ。ライス付き。
Commented by ma_cocotte at 2006-02-27 00:14
■黒猫亭主殿、あう、それはますます興味深い。
ライスが付くとなると洋食っぽいのが魅力的ですね。
羊のフライにはどのやうなサウスを?
羊の脳味噌のフライ・・・エグすぎるイマージュ。
Commented by 黒猫亭主人 at 2006-03-03 22:46 x
おばんでやす。
こっちにコメント付けてもよいのかしらん?(^-^;)
羊ミソ・ソースは、とくに無かったやうな……。家庭料理屋ですし。
ちなみに、この店は巨大ロール・キャベツも人気。こっちは1200円くらゐ。ライス付き。
Commented by ma_cocotte at 2006-03-03 22:54
■黒猫亭主人殿、・・・となると、シュニツェルのようにパン粉に塩・胡椒、
チーズなんぞで味付けて揚げるのですか?
なんとなく脳味噌というものは柔らかいのか、硬いのか、どのやうな
噛み応えなのか、興味を持ったりもいたします。脂で揚げると溶けるの
では?、いや、トリップの噛み応え?など想像しているうちに非常に
グロテスクな「おえ~」な気分になるものですにゃ。

おお、巨大ロールキャベツは美味しそう!
コンソメのみ?トマトスープ?柔らかいキャベツ、ほーやれほ・・・。
なぜフランスのキャベツは頭蓋骨のように硬いのだ???
Commented by 黒猫亭主人 at 2006-03-04 06:28 x
はてさて、なにぶん、ずいぶん前のことでなう……(しょぼしょぼ)
モツのやうに歯ごたへのあるものではござんせんな。

そして、仏キャベ。ほんまに硬いですなー。かつて、あれで、お好み焼き作らうとして、往生しましたわい。
Commented by ma_cocotte at 2006-03-04 15:00
■黒猫亭主人さま、ロシア女性もフランスのキャベツの固さに驚いていました。茹でてもしなやかになるのではなく溶け気味になるとでもいいましょうか。
繊維質の違いでしょうか?白菜は独逸産のものをよく見かけるようになりました。
お好み焼き・・・(遠い目・・・)
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