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或る日、突然
子ブッシュがカトリックになっていたよ。
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おら、朝からぶったまげた~。
私がこの 事実 を知ったのはこちら↓(気になる部分を赤字)。

女子中学生の要請で性教育授業が実現

20日付の米紙ニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク・ブロンクス地区にある公立中学の女子生徒10人が、性教育の授業を学校に求める署名活動を進めた結果、全6回の授業が実現することになった。▼ニューヨーク市の衛生当局によると、同地区の10代女子の約13%が妊娠を経験。しかし、カトリック色の強いブッシュ大統領の影響もあり「結婚まで禁欲」の思想教育に巨額の予算が割かれ、「性教育はタブー」とされエイズ予防の指導もおざなりだという。▼アシュリー・レイズさん(13)らは計206人の署名を獲得。レイズさんは「親は家で性教育に触れたがらないし、学校でも教えてくれない」と活動を始めた。
             [日刊スポーツ 2006年6月21日13時55分]


へ~ぇ           ほ~ぉ


で、いつから子ブッシュ、George W. Bush がカトリックになったのだろう? 
私は今日の今朝まで知らなかった。前回の大統領選挙において子ブッシュの対抗馬であった民主党候補 John Kerry ヂョン・ケリー氏がカトリックなのはよーく知っていた。というのも、ケリー氏の母方の家族の多くが現在もフランスはブルターニュ地方に住んでおり、ケリー氏自身も幼少の頃は定期的にブルターニュの家族の元でかなりの時間を過ごしていたという事実が何度もしつこいほどフランスのテレビで流れていたからだ。Kerry という苗字自体、アイリッシュの香りがムンムンに高いので何のインフォメーションがなくてもケリー氏がカトリックだろう、くらいの想像はできるものだが。が、今日の今朝、この記事を知るに至るまで一度たりとも子ブッシュがカトリックであると聞いたことはなかった。

上の記事もよく読むと出だしからいきなり
20日付の米紙ニューヨーク・ポストによると、
である。つまり元記事が別にあることになる。それがこちら↓。

SEX ED, PLEASE
GIRLS PETITION BX. SCHOOL

NEW YORK POST - June 19, 2006 -- Teach us about the birds and the bees!
That's the overture from 10 seventh-grade girls at PS 218 in the South Bronx who say they're tired of relying on raunchy music videos, squeamish parents and uninformed peers to get the straight dope on sex. ▼Though just 12 and 13 years old, the girls insist their school is failing to meet its mission of "empowering students with purposeful education" because it does not offer sex education - and they're petitioning to get it. ▼"The only sex education we have is music videos, the Internet and books because our parents don't talk about it with us and we don't get it in school," said Ashley Reyes, 13, who with her friends collected 206 signatures from classmates and peers. ▼Sex is such a taboo topic at PS 218, the girls claim, that the school has not even launched a state-mandated HIV/AIDS curriculum because of complaints from parents. The school did not return phone calls for comment. ▼These girls live in a borough where, according to the city Health Department, 12.8 percent of teenage girls become pregnant. Five of the 10 girls said they know a teenager who got pregnant. ▼"Kids think they know about sex but they really don't," said Yanilsa Frias, 13. "They feel pressured by their peers." ▼While New York state requires public schools to offer health education, including HIV/AIDS prevention, it does not mandate that anything be taught about sexuality, relationships or birth control. ▼Lessons on those subjects are left to the discretion of schools, and most city schools ignore them. ▼"It's very piecemeal," said Dana Czuczka of Planned Parenthood of New York City. "Depending on the classroom, there may be a teacher who decides to provide the information." ▼The state spends about $12 million a year - most of it in federal funds - on abstinence-only programs. Meanwhile, a bill gaining traction in Albany called the Healthy Teens Act would create a funding stream for comprehensive sex ed. ▼Katherine George, 13, who helped write the petition in an after-school program run by the Women's Housing and Economic Development Corp. (WHEDCo), said "abstinence only" lessons just don't cut it. ▼"Teaching kids abstinence makes them more intrigued," George said. "Your mom can tell you, 'Don't take a cookie from the cookie jar,' but you still want the cookie." ▼City Department of Education spokeswoman Marge Feinberg said education and health officials were in the process of revising the health curriculum to include a sex-ed component. She could not say when it would be implemented.



なんか変なの・・・


だってさ、日刊スポーツが照会している元記事との共通点は固有名詞と数字くらい。しかも12.8%は約13%と端折られていたりなんかする。本文中、どこにも Roman Catholic カトリック なんて出てこない し、ヂョーヂに至ってはGeorge は「ヂョーヂ」でも「ヂョーヂ」違いで記事に登場するのは《Katherine George, 13》、つまり『13歳のカサリン・ヂョーヂ』さんであって現大統領のように名前がヂョーヂぢゃなくて彼女の苗字がヂョーヂなんだな。
私が日刊スポーツの記事で気になった部分は
カトリック色の強いブッシュ大統領の影響もあり「結婚まで禁欲」の思想教育に巨額の予算が割かれ、「性教育はタブー」とされエイズ予防の指導もおざなりだという。
なので、元記事にも実名で登場するPS218校はカトリック系なのか?と調べたら、これは日刊スポーツの記事とおり公立校だった(PSはPublic School の略?)。なぜ英文のこの内容が日刊スポーツではああいう内容となったのか私は知る由もないが、元記事が掲載された誌名がはっきり書かれている以上、もそっと元記事に忠実な内容を載せるべきではないだろうか。少なくとも元記事の記者が学校にこの件について問い合わせても回答を得られなかったのはカトリックのせいぢゃないはずだ。前出の私が気になった部分を穿ってみれば
カトリック = 性教育はタブー = エイズ予防の指導もおざなり
と日本國では曲解されかねない。確かにカトリックは避妊や結婚に関連する性行為について独特な考えを持っているが、カトリックにおいて一般性教育は決してタブーではないぞ。

全国紙でなくても夕刊紙であろうとスポーツ紙であろうと「事実」を前提に読むのが庶民であるから、私だって冒頭の記事をまずは疑わずに読んでしまったではないか。日本においてはこの手の「まことしやかな事実でないこと」が大きな誤解を生み、名も無き者が誠意で事実を語っても有名な箔を塗ったくった人物の饒舌の方が信頼されてしまうことが多々あるのだ。冒頭の記事だが、子ブッシュが「カトリック色の強いブッシュ大統領」というのは何を根拠に書いたのか、これを公表するのを認めたのか理由を知りたいところでもある。大幅修正された日刊スポーツの記事では欧米ぢゃ一笑されて飛ばされると思われ、「カトリック色強いブッシュ大統領」というのは明らかに日本発信の嘘デマ、話題になるのではないだろうか。
近年、子ブッシュは 福音派贔屓 Evangelicalism、はたまた キリスト教原理主義 Fundamentalist Christianity にかぶれていると疑われているが、彼が傾倒するエイメリカ起源の福音派やキリスト教原理主義はカトリックというより寧ろ米国創世記におけるピューリタン(=病的に厳格すぎるカルヴァン主義)の厳格すぎる思想に限りなく近い。バチカンを本社とするカトリックとのリンクづけには無理がありすぎる。
世界に散らばる宗教音痴だけだよ、
キリスト教原理主義をカトリックに無理やりこぢつけてんの。(
ムカつきついでに、子ブッシュ大統領のどこをつっつけばローマンカトリック的抹香臭いネタが登場するのか調べてみた。簡単に引っかかる事実としては今年2月、子ブッシュの 愛妻ローラが娘バーバラと共にバカチンにてB16と非公式に面会していた! ただしローラの宗旨は 南部メソジスト である。カトリックぢゃない。そして、もいっちょ掘り下げてみると、子ブッシュの弟君、フロリダ州知事のJeb Bush ヂェブ・ブッシュ氏がメキシコ系アメリカ人である夫人 Columba の影響で1996年ローマンカトリックに改宗、現在はマイアミのEpiphany Catholic Church に通っているそうである。てなわけで、
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↑ヂェブは今年4月24日にバカチンでこのやうにB16と「よしな」済み↑

どうも子ブッシュ「W ドブリャ」本人というより彼に近い大統領夫人や弟君からもわーんと抹香臭さが漂っているようである。弟君ヂェブ氏についてなら「カトリック色強いブッシュ」と書かれても誰も疑問は持つまいよ。

子も成人して、家庭を持ち、玄関も別の生活になれば、親は親であってもかつての親子関係、家族の形とは異なる。が、ブッシュ家の場合、14世紀まで家系を遡れ、エリザベスⅡ世とも遠戚というそんぢょそこらに転がってはいない「家」であるにもかかわらず、パパブッシュは表向きは南部メソジスト、裏向きでかのテレビ説教師 Billy Grahamお手手をつないでいたりした ので、子ブッシュが放蕩時代から軌道修正しすぎて極端な福音派に傾いたなんて噂もある。1985年Billy Graham との出会いがきっかけとなっての子ブッシュの目に見える改心はかつてRobert Redford が妻の影響でモルモンに改宗したことでアル中から抜けられた話にそこはかとなく似ている美談にも思える。もしかしてエイメリカではこの手の話が喜ばれるのだろうか?兎に角、歴史あるブッシュ家なのに次男ヂェブは嫁にそそのかされてカトリックに改宗してしまい、とどうも信仰面では同じブッシュ畑にいろいろな種が撒かれたようだけれど、ブッシュ一族の食卓での祈りはどのようになっているのだろう。それぞれ正餐を主催した家主の宗旨に従っているのかな? 
覗けるもんなら、覗いて見たい気もする。
いや、一族で宗派を分けたからこそ、とんでもない規模の得票田が広げられているんだな。
やるな、パパブッちゅ、ぢゃなくてパパブッシュ。

le 23 juin 2006, Etheldrede

【Rétroliens*Trackbacks】
*園丁日記 : ことは日刊スポーツの記事から始まったのですが。
*あんとに庵◆備忘録 : 粗雑な宗教観

【参考文献】
*西神田二丁目ちんぐゎら日誌 : 日刊スポーツに言いたい — ブッシュはいつからカトリックになったのか?
*フガフガ・ラボ : 大統領とそのペットたち

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by ma_cocotte | 2006-06-23 02:44 | 『?』なたわ言 | Comments(8)
Commented by 枇杷 at 2006-06-23 10:35 x
あ、日刊スポーツでしたか。
ブッシュ氏本人は福音派だと聞いておりますが…。確かその繋がりの団体経由で拉致被害者家族との出会いをコーディネートしたのが、脱北者などの関係で活動しているノルベルト・フォルツェンという人だと思いましたが。
Commented by ma_cocotte at 2006-06-23 14:38
■枇杷さま、日刊スポーツなのですよ。
元記事があって記事にするにせよ、あまりにあまりな話のすり替えですね。
スポーツ紙の社会面とは言え、読み手に元記事と明らかに異なる印象
を与えるのは残念です。カトリックとブッシュの絡みを調べても、現大統領
ではなく弟のフロリダ州知事ならすんなり関連が受け入れられる話です。

ブッシュ家は元々は南部メソジスト(現代アメリカの最大宗派)です。
子ブッシュが福音派に関わり始めたのはパパブッシュがまずBilly
Graham と関係を持ったことに起因しており、福音派の「おかげ」で
子ブッシュがアル中から抜けることができ、そのことも子ブッシュが
異常にまで心酔するきっかけになったそうです。
Commented by 枇杷 at 2006-06-24 00:08 x
とりあえず、一通り考えてみた事についてエントリしてみましたので、TBしてみますね。この前の架空の「大平神社」説教牧師といい、ガセネタは良くないですよね。地元の方のコメントが怒ってましたからね。
何か、うーん、ビリー・グラハムというと確か以前の友人がその関係の日本のプロテスタント教会と繋がっていたと思いました。その時の記憶も含めて少しだけ。
Commented by ma_cocotte at 2006-06-24 02:04
■枇杷さま、TBありがとうございました。
そうだ、大平神社・・・なんというか日本はワザとぢゃないかと思われるほど
宗教音痴というかルーズというか、で、大平総理の宗旨は?(笑。
元々曖昧が美徳されるような感性がこういう点でも災いしているのかも
しれませんね。が、ブッシュ→厳格キリスト教好き→カトリックぅ?という
こぢつけも、米国内基督教事情に疎い方の連想としか思えません。
は~、この記事は疲れましたね。
Billy Graham は子供の頃、テレビ神奈川で番組が流れていた記憶が
あります。確か祈祷中に会場の天井から風船が降ってきたりね。トランス
している観客(って言っちゃまずいのかな?)なども映し出されていた
記憶あり。なーんちゅーかー、ぶっちゃけて言えば私には「世界の
料理ショー」が視聴者に伝える雰囲気と同次元、あんまり変らなかった(爆笑。
Commented by valvane at 2006-06-24 02:50 x
宗教的なことは良く分からないですが、日刊スポーツさん、けっこうちょくちょく、こうしたミスをされているのでしょうか…?
まったく違う、W杯関連の事件を扱った記事でも、単純だけどひどい間違いがありました。。

http://valvane.blog17.fc2.com/blog-entry-362.html
Commented by ma_cocotte at 2006-06-24 04:01
■valvaneさま、貴エントリー拝見いたしました。
凡ミスというか・・・このスポーツ紙の編集部はどうなってんでしょうか?
上のブッシュの件ですが元記事を公表したところで元記事の内容とは
数字と固有名詞など単語の一致のみで大違いと言ってよいかも。
ブッシュやカトリックについてはこぢつけだと思われ。これこそ事実無根
で、根を張ったのは日刊スポーツですよ。こんなことができるなんて
ある意味、凄い勇気かも。弁解するとしたら「無知」しか出せないだろうなあ。
マスコミがこんなことして良いのでしょうか?疑問。
Commented by あぐねす at 2006-06-24 20:57 x
凄すぎ、この記事、スポーツ紙といえども、こんな大違い+偏見に満ちたことを記事にしてはなりませぬ。
私みたいに、記事=情報=事実と疑わない人が多いと、危ないですなあ。専門家が指摘してくれないと、嘘も本当だと信じてしまうなあ。

それにしても、アメリカって自分の地位が上がるごとに、まるで家建て直すみたいに宗派を変えるっていうじゃないですか。これもヘンな話ですよね。人種の坩堝みたいな国じゃ、同じ教会内でもいろんな差別があるらしいし。

福音派って、超保守的で、プロテスタントの最右翼ってされてるから、
無知な人には、超保守的=ローマ・カトリックと勘違いするのかな。正反対なのに。
Commented by ma_cocotte at 2006-06-24 23:41
■あぐねすさま、この記事を読んで、新聞社が書いたことだから真実と
する人も多々いるのでしょうね。記事全体はブロンクスの女子中学生に
よるムーヴメントで元記事と一致はしていますが、関連付けされている
内容は「事実無根」ですよね、これ。庇おうと思っても庇いきれません。
元々、ノースカロライナだったか植民地時代にカトリックの州主夫妻が
置かれたものの移民が集まらず、この夫妻がアングリカンに改宗して
移民が集まったという事実もあります(情けないよのぉ、ローマン)。

私も目上の言うことや新聞などの公で認められた媒体から発せられる
ことは性善説扱いでまずは受け入れるので、もし私自身にカト基礎が
なかったら上の記事を信じちゃいます。でも、近年のえいめりかにおける
原理的福音主義はピューリタニズムの厳格さへの懐古が起因なのに。
赦しより裁きがメインですよね。ピューリタン的戒律はカトリックとは
相容れないと思われ・・・こんなブッシュ-カトリックというこぢつけが
記事にできるのは日本だけかも。恥ずかしいにゃ。
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