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火と踊る? 馬鹿と踊る?
先日のお祭りで火の周りで踊る人を眺めていたら変な文章が頭に閃きました。
* Je danse avec un feu à coté du fou.
* Je danse avec un fou à coté du feu.
どちらも日本語で発音を書くと
シュ・ドンス・アヴェカン・・ア・コテ・デュ・
となります。ところがフランス語の文章を今一度見ると feufou と f 以下の母音が eu と ou の二種類なのです。この二つの母音はどちらも日本語だと「ウ」という音ですが、フランス人はこの「ウ」という音を eu の時と ou の時で異なる「ウ」を発声し、他者が発音する「ウ」の音も聞き分けることができます。

フランス語の発音は日本人が苦手とするもので、噂によるとイントネーションは関西弁あたり、発音は津軽弁に似て遠からぢなのだそうです。

日本人が苦手とするフランス語の発声は子音では J の音でしょう。日本で発売されているフランス語教科書に Je (私)は ジュ と書かれているものが多いですが、フランスで日本人が「ジュ」と発生するとまず Tu ? (チュ?、あなた?)と聞き返されます。そして日本人がフランス語で苦労するのは前出の eu (ウ)と ou (ウ)を伴う単語の発生です。
上の例文において第一文は「私は馬鹿のそばで火を片手に踊る」ですが、第二文は「私は火のそばで馬鹿と一緒に踊る」になります。まあ、こんな現実に出っくわすことは聖ヨハネのお祭りの夜くらいですから feu (フ、火)と fou (フ、馬鹿)を同じ発音で発生したところで笑って済むことでしょう。が、例えば
* Depuis deux ans
* Depuis douse ans
は、どちらも日本語で書くと ドゥピュイ・ドゥゾン なのに前者は「2年前から」、後者は「12年前から」とその差10年もの誤差が出てしまいます。同様に deuxième と douzième も日本語表記すると ドゥジエム ですが、前者は「2番目」、後者は「12番目」になります。例えば誰かと2時間後に待ち合わせするとしても Après deux heures (二時間後)とAprès douze heures (12時間後)と書けば違いはわかっても、発音するとどちらも「アプレ・ドゥズール」とほぼ同じになってしまいます。
12時間待ちぼうけは根気いるぞー!
「火」と「馬鹿」くらい明らかな違いなら揉め事になる方が珍しいことですが、この数字に関する違いが曖昧のままだとしばしばトラブルに巻き込まれたりすることがあります。特に学校の試験や役所での職員との会話でこちらが正しく伝えたつもりでも相手が2を12に取っていたり、逆に取られていたりすることもあります。そうそう通貨単位が euro ユーロになってからは、 deux euros 2ユーロと douze euros 12ユーロも eu/ou トラブル種のひとつかもしれません。どちらも会話だとドゥズューホと日本人の耳にはほぼ同じに聞こえます。

母音5音と子音が組合せの日本語やイントネーションがある英語に聞き慣れてしまうと、フランス語は しゅぶぢゅぶすゅヴ・・・ とモゴモゴした音に聞こえますが、フランスのテレビ画面や映画でフランス語を話す人を凝視すると、以外にも口の動きが激しいのです。口と言っても唇と鼻の周りや時には頬まで筋肉が動きます。日本語では eu も ou も単純には「ウ」となりますが eu はカタカナで ウ 、ou は ウゥ と口を思い切りとんがらして発声するとフランス人も違いに気づいてくれたりします。こちらもtête à tête テタテトゥ、面と向き合っての会話ならフランス人の口元を見て耳を澄ます、不安を覚えたら筆談で2と12の違いを必ずその場で確かめるのが良いです。別れてしばらくたって2と12を間違えた、と主張してもまず通らない、逆に向こうがこちらの発声を勘違いした場合はおっかないほどこちらの非を訴えてきます。つまりどちらにしても日本人が相手の剣幕に圧倒されドン引きして泣き寝入る場合が多すぎるのです。故に電話での会話の「ウ・ウゥ」トラブルにも気をつけねばなりません。英語などを取り入れながらの確認が良いですよ。

「 eu ウ ou ウゥ」ですが「火・馬鹿」や数字マジックだけでなく、単純な比較では
jeu (ジュ、遊び) と joux (ジュゥ、頬)
peu (プゥ、少し) と pou (プゥ、蚤)
なんてのもありますね。英語同様 L と R も lit (リ、ベッド)と riz (リ、お米)と日本語表記だと同じ「リ」で表現する方もいますが、私は前者 lit は「リ」、後者 riz は「ヒ」と表記するようにしています。フランス語における ra ri ru re ro は日本語の ハヒフヘホ に近い音に聞こえることが多いです。
外国語の発音を日本語のかなにあてはめるのは本当に難しいですね。
メゲることばかりです。
【追記】 Hiroさん さまから頂戴したコメントで目が覚めました。
62と72、82と92という恐怖のズンドコマジック発音があった!例えば62 soixante-deux と 72 soixante-douze の場合
◆ 62ans 72ans  ソワサントドゥーゾン 62歳と72歳または62年と72年
◆ 62 euros 72 euros  ソワサントドゥズューホ 62ユーロと72ユーロ
82 quatre-vingt-deux と 92 quatre-vingt-douze も母音で始まる名詞がこの数字の後ろに続くと日本人の耳にはほぼ同じに聞こえます。
おそろしいですねぇ、こわいですねぇ、おもしろいですねぇ♪


le 27 juin 2006, Ferdinand

あ、もひとつ付け足し。
80 quatre-vingts かとるヴぁん、はちじゅう ですが、これは発音というより筆記で80丁度ならquatre-vingts と s がつきますが、81以降はquatre-vingt-un となり s がなぜか付きません。31、41、51、61、71は et が入っても、81と91には et が入りません。コレが原因で江戸っ子ぢゃないのに短気な石原閣下が仏蘭西語にぶっちぎれたのでしょう。
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by ma_cocotte | 2006-06-27 06:26 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(30)
Commented by しぇリ~ at 2006-06-27 17:40 x
本当にこれらの発音とイントネーションには泣かされっぱなしです。
あ~、赤巻紙、青巻紙、黄巻紙。。。。?
Commented by Hiro-san@ヒロさん日記 at 2006-06-27 18:35 x
 こんにちは、イホ(Hiro)さんです、じゃなくてヒロさんです。
 英語でも「50」と「15」の発音を聞き返されたり、聞き取れなかったする私は、フランス語では生きていけないかもしれません。「15」と「50」の損害は、3倍強ですが、「2」と「12」は6倍だから、もっと痛い。
 年齢でトラブルことはありませんか?「12才」のコギャルを「2才」と勘違いする人はいないとしても、シニアのお見合いで「62才(soixante-deux)」と「72才(soixante-douze)」はごまかしたり、できないでしょうか。
Commented by ma_cocotte at 2006-06-27 19:40
■しぇリ~さま、発音は難しいですよね。何せ日本語母音5音、仏語母音
16音です。イントネーションは英語を日常使っている方にはフランス語の
平坦さの使い分けは大変だと思います。イメージはズーズー弁。
?や!は大阪弁の盛り上げ方がいいみたいですよ。なんのこっちゃ?
数字だけはもめると面倒なので念には念を心がけた方がいいですね
(と、日頃我がこころに言い聞かせていることです)。この弱味でボラれる
こともありよ、日本人はね、特に。
Commented by ma_cocotte at 2006-06-27 20:07
■おお、イホさんさま!もといヒロさんさま!
ご指摘ありがとうございます。早速、追記いたしました。
追記ついでに82と92やら80屁理屈も足しました。
日本人は鼻濁音をなぜか躊躇いますよね。13~19と30~90も語尾の
鼻濁音躊躇いでネイティヴ野郎に聞き返されたりしますね。-ingをイング
と発音してしまうとまず通じないのも英語においてムカつく点です。でも
英米語音声学と言語学は大好きです♡
日本人にとってフランス語で難しい発音は -ueil でしょうね。私はいまだ
上手に発音できません。はー、参ったあ。歯が口の動きを邪魔することも
ありますよ。もし私が仏語ネイティヴだったら人相が相当異なったと確信
しています。

Commented by papillon-e at 2006-06-28 11:10
 ma_cocotteさん
 幼少の頃、毎朝「ボンジュ〜ルムッシュ、ボンジュ〜ルマダム」の声で起こされていた私には「フランス語を聞くと起きないといけない」衝動に襲われます。母がフランス語を習っていてNHKラジヲのフランス語講座を聞いてました。私にはフランス語は未知の世界ですが、けっこう親しみがあります。
 そう言えば、母は鏡を見ながら発音練習してました。顔が少し変になるのが面白くって、練習を見て蛸とを思い出します。で、母のまねして何かを言うと「**の方が上手に発音できるわね。何故かしら?」と少し悔しがってました。そら〜、毎朝音楽と共に聞いてるから少しは覚えるでしょう。子供だったし・・・。
 そうそう、息子がフランス語をとり「難しい。どうせいって言うねん」とぼやいてました。それにしても難しそうですね。 聞いてると歌っている様に聞こえるんですが・・・。
Commented by ma_cocotte at 2006-06-28 15:19
■papillonさま、放送語学講座は視るより聴くラジヲ講座により早い
上達効果があるのだそうです。
蛸のような口はまさに ou ウっ の音ですね。フランス人は誰も恥ずか
しがらずに口をとんがらすのに、日本人にはなぜか躊躇いの口元(笑。
私は歯並びが悪いので顔を思い切り動かすフランス語には限界を感じたり
しています。聴いている分には「モヂョブショベホ」なのに実は顔というか
頭全体とのど、腹まで思い切り使う言語だというのもようやくわかってきた
ことです。フランス語は会話だけでなく文法で苦しめられます。フランス人
でも文法、筆記で完璧な人は滅多にいません。でも「苦しい」「つまらない」
と思っちゃうと続かないので、何らかの形で「喜び事項」を仏語学習で
見つけられるといいですね。Bon chance!
Commented by Hiro-san@ヒロさん日記 at 2006-06-28 22:41 x
フランス語の発音といえば、Je (ジュ)を、「チュ」の濁音で発音していた私ですが、「シュ」の濁音に直されましたです。Vousは、もっと口突き出せ、と。

>でも英米語音声学と言語学は大好きです♡
そんな、まここっと様に、シェークスピアネタをプレゼント。
http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1441334
英米語言語学の常識でしたら、ごめんなさい。
Commented by ma_cocotte at 2006-06-29 00:28
■イロさんさま、そうです!
Je suis は J'uis と会話では派生されて シュイ と言うと通じます。
それでもわたしはつい ヂュシ と言っちゃいます。あーん。
Vous ですが下唇を噛んで唇を突き出すのは技術いりますよ。
私にはできません(涙。

>thou(主格)、thy(所有格)、thee(目的格)

ですが、主祷文ではまだ使われているはずです。

  Our Father, who art in Heaven
  Hallowed be thy name,
  Thy Kingdom come

てな感じ。父を指す代名詞がこれ、それに伴うBe動詞変換です。
うう、女学校時代の英語の時間を思い出します。Reader がこれ、
Composition は Hail Mary, Mather of God でした。
(誤スペルありましたらお許しを。引越前で辞書が箱ん中なのです(惨め)


Commented by 黒猫亭主人 at 2006-06-29 09:34 x
英語のyou(yeeの対格)がvousと同じになったのは、やはり仏語の影響でおませう。

ときに、eu のハチオンは、物理的にエとオの中間の音なので、舌の位置をエと同じ、すなはち舌先を下の前歯の裏につけ、唇を丸めて突き出してハチオンすると、自動的に[œ/φ]の音が出ま。
[u]をハチオンしながら、舌先を前歯の裏に付けるとか、逆に[ε]をハチオンしながら、唇を丸めてゆくと、音が変化してくのが判ってオモロおまっせ。
Commented by ma_cocotte at 2006-06-29 15:59
■黒猫亭主殿、英語ってぇのは1066年ノルマンコンクエストが起源となる
んで新参語、故に文法はスマートでいいですね。おいろっぱ大陸の諸言語
の美味しい部分集めているようにしか思えません。
私にとって第三言語(いや、四か五かも。仏語以前に伊語と獨語をしばし
だったので)のフランス語は単語の作り方や文法の複雑さで歴史がある、
とか田舎臭い言葉だな、と思うことしばしばです。数字の複雑さもそうですね。

おお、先生!発音記号が画面に出ている!・・・このフォント、欲ぢい。

で、先生がおっしゃるこれ↓ですが、
>[u]をハチオンしながら、舌先を前歯の裏に付けるとか

私が実行して、夫にOrthographe を聞いたら「Heu」だって・・・
がっく~ん。
Commented by haricots at 2006-06-29 16:39 x
はじめまして。いつも大変興味深く読んでいるのですが書き込みは初めてかな。
ず~っと昔パリに住んでいた頃父が子どもの人数を聞かれて "douze enfints" と。もちろん本人は "deux enfints" のつもりでした。。。
その enfint だったわたくしめは仏語の発音は完璧に残したまま(会話は忘れました!)現在は北京に住んでおります。大発見なことに中国語には仏語の子音 j と鼻母音が存在し、これまで全く無益だったわたくしの発音の記憶が役立っております。

ちなみにわたくしもOur Father, Hail Mary, Notre Pere, Je vous salut Mari なぞを唱えてから就寝していたものです。クリスマスにはPater Nostel、高校の合唱発表会ではAve Maria も。。。
さすがに中国語のは入手困難かと思いきやあっさりげっとぉ!笑
でも訳者によってかなり文面に違いがあり、わたくしの弱った脳みそにどれをつめこもうかと思案中です。

(中国のカトリック教会事情についてFR●NK LL●YD氏から紹介されたのが貴ブログを拝読するようになったきっかけでした。。。)
Commented by ma_cocotte at 2006-06-29 17:17
■haricotsさま、はじめまして。そして、よろしくお願いします。
(私はHaricots beurreが大好物です)
こちらで中國の方のフランス語を耳にすることも多いですが、発音が上
手ですよね。ヴェトナムより南だと舌音などが強くなって聴きづらくなりますが(笑。
Haricots さん、ラテン語もたいちょぷですか?うらやましいです。

中國内カトですが、現在バカチンから使節が北京訪問中のようですよ。
Haricots さんは天主愛國協会に通ってらっしゃるのですか?
Commented by haricots at 2006-06-30 06:49 x
天主教会・・・調べはしたのですが、北京のど真ん中「王府井」の教会で日曜日朝6時~。。。ちょいと郊外住まいのあたくしは努力もせずにあきらめてしまったのでした。。。
Commented by 黒猫亭主人 at 2006-06-30 13:35 x
いやさ、英語だってそのムカチは、十二分に七面倒なコトバでおましたんやがな。チョーサーをみなはれ。人称活用も時称変化も叙法もみんなおましたのは、仏、独、英、露、梵みな根っこはひとつやさかい、あたりまへのことでっけどな。

ちなみに、70以上の数字の数へ方は、ケルト語がおんなしなもんでっさかい、ブルトン語やらの影響かと思ひきや、18世紀ぐらゐに「ハイソ風数へ方」として広まったみたいで。理由は「そっちの方がインテリっぽいから」。

そして、発音記号は、unicodeで記入できま。特にフォントは必要ありまへんよって。
Commented by ma_cocotte at 2006-06-30 17:06
■haricotsさま、そうかと言って地下教会にいらっしゃるわけにも
行きませんよね(笑。
それにしても、朝6時のみですか????
やっぱり不思議だ、中國天主愛國協会(もにょもにょ・・・以下自粛)
Commented by ma_cocotte at 2006-06-30 17:27
■黒猫亭主人殿、
英語起源と進化は仏、独とは同列にはできないと思われ。
英語史においては1066年のノルマンコンクェスト起源とされています。
つまり数式っぽく書くと、

仏語(ラテン系)+獨語(ゲルマン系)+北欧言語(ノルマンまたは
スカンジナヴ)=英語(1066年以降)

という「いいとこ取り」ですね。ここから英語としての進化が始まり、200
年後のチョーサーさまに至ります(それでも進化中)。
更に300年が経ち、ヘンリーはっつぁんがあんなことする前はバカチン
の見本を自認していた大英帝國なんで英語の進化には聖書関連の
ラテン語とギリシャ語が影響しているでしょうね。それが、欽定聖書翻訳
につながると思います。
露西亜語というかスラブ系言語は文法からして英語にはあまり影響は
及ぼされていないのでは? 私が学んだ英語史ではスラブ言語の影響
についてはあまり聞いた記憶がありません。

数字についてはイシハラ閣下の失言で変な方向話に発展しちゃって・・・
ゲンナリです。

おお、unicode!私は未だにあれが何なのかよくわかっておらんのですよ。
いぢくってもたいちょぷなんでせうか。
Commented by 黒猫亭主人 at 2006-07-01 15:56 x
ここっつぁま、
まあ、結局、どこから「英語」と称するかいふわけですが、英語史的には、やはり8世紀あたりのラテン語文献中に見いだされる単語が最古の文献あつかひであったかと。それは「仏語」も同じで、現存する最古の(文章としての)文献は「ストラスブールの誓約」なわけですが、あれ、どっちかいふとラテン語に近い気ィもしまんねんけど、仏語史的にはすでに仏語なんでさあ。
てなわけで、一応、コンケット・ノルマンド以前は Old English いふ区分になっとりますよ。「古英語」であって「前英語」ではないので、やはり英語の歴史はそこまでさかのぼりませう。そして、根がアングロ・サクソン語といふゲルマン語の一派なので――系統的には蘭語が一番近い――、文法やら発音やらのベースはゲルマンやったわけですから、古英語時代には格変化も人称変化も時称変化も他のゲルマンなみに――それはラテン系も同様――存在してたわけでさ。

Commented by 続・黒猫亭主人 at 2006-07-01 15:56 x
そして、変化が単純になったのは、早い話、活用語尾が脱落したからで、格変化・人称変化・叙法を保持してをるギリシア・ラテン両古典語の影響は、ちょっと難しいでせうな。スラヴ系も全く関係ござんせん。

アタシ、かうみえても一応言語学者なんで、ちょいと拘ってしまひました。笑

さて、unicode は、このブログが対応してるみたいですから、ここっつぁまは何もせんでよろしおす。単に入力すれば、ハチオン記号も(何やら難しい漢字なんかだって)表示可能ってえわけでして。
Commented by ma_cocotte at 2006-07-01 17:34
■黒猫亭主殿、えええええっっ!?
8世紀まで遡りましたか?
あてくし、英米文学が専門でしたが英語起源は1066年ノルマンコンクエスト
でしたよ。
先生、このエントリー↓ご覧になりましたか?
http://malicieuse.exblog.jp/4791734/

私がラテン語と仏語比較を行ったものですが、ラテン語は寧ろ英語を
連想できる単語の方が多いです。接頭辞と接尾辞については英語は
ラテン語中心に引っ張っていると思いますね。フランス語の方がギリシャ
語(数字など)で多言語源からの引用が元で成り立っていると思われ。
こんなことでも島国と大陸のヘソという立地条件の違いがあるのでしょう。
うみゅう、英米語文法の単純さというのは他言語に比べ、後発ゆえの洗練
と考えておったのですが。最近、ムカっぱらがムカムカなのは(ちょっと
話ずれまふが)、ブラジル人がポルトガル語を馬鹿にすることです。
時の流れ無視の中道左派よりヒダリな解釈だわあ。
ったく、フランスのミッテラン10年にしても思考分断につながり兼ねん。
Commented by ma_cocotte at 2006-07-01 17:35
■黒猫亭主先生、

で、なんですが業務連絡(笑。

セゴレーヌさま、市民婚なさいますのよ。昨日ニュウスで発表されました。
おら、ヴったまげただ~。ロワイヤルからオランダかよー!?
早熟後、衰退するぞ(歴史に則れば)。

発音記号をどうやって入力すんのだ?普通に表記してスペースキーを
押すと発音記号に変わるなんてのがうれPです。
英米語は発音記号速記できますが、フランス語までは至っておらんです。
っぐぢょー。
Commented by 黒猫亭主人 at 2006-07-02 09:09 x
英米文学でいらっしゃいやしたか。ここっつぁまの先生は、中英語以降こそ、「英語」やと思てはったんでせうなあ。しかし、さうなると古英語の立場は……??(^-^;)

>接頭辞と接尾辞については英語はラテン語中心に引っ張っている

5世紀以前のローマ支配下の大ブリテン島にはラテン語が少し這入ってまっけど、ラテン系のコトバのほとんどは、250年間のアングロ・ノルマン公用語時代にフランス語から流入した語なんでさあ。現在でも英語彙の30%はフラ語源でおます。もっとも、フラ語の方が11世紀からは大変身しちまってるんですが、そいつぁ、ゲルマン語の影響(ラテン式アクセントから、ゲルマン的強弱の激しいアクセントになったため、弱アクセント音節が脱落して、単語がどんどん短くなった)。

フランス語への借用語としては、ガリア、ゲルマンの他、イタリアから結構持ち込んでますね。あと、ギリシア・ローマが再発見されてからの学術語としてラテン語からも。近年は英語からが多いやうですが。まあ、歴史的接触による語彙借用ってのはどの言語にもあるんですが、文法面での影響は、それこそ占領・支配してたとかでないと、なかなかあたへられるもんやおまへん。
Commented by 続・黒猫亭主人 at 2006-07-02 09:16 x
そして、「単純」=「洗練」ではおまへん。たとへば、母音の少ない言語は子音が多いとか、だいたいにおいて理解のための仕事量は同等で(日本語は冠詞・代名詞なんかのシステムが貧弱なのを、現場の文脈の推論に依拠することで補ってるとか)、言語学的には、どんな言語にも優劣はないてふのが常識だす。それこそ、どこぞの首都の長みたいに、数字が難しいから国際語やないとかの、アホまるだし発言になっちまひまさあ。言語学的にみると、現在の英語ってのはムチャクチャ特殊な言語でして、ハポンのひとびとの大半が最初にふれる外国語が英語なのは、言語教育的にはまことに不幸としか云ひやうがおまへんのや。シクシク。
Commented by 続々・黒猫亭主人 at 2006-07-02 09:20 x
>セゴレーヌさま、市民婚なさいますのよ。

えーっっ! そこまでしてポピュラーな支持が欲しいのんかいな!
Tant pis tant mieux...
Commented by 新・黒猫亭主人 at 2006-07-02 09:29 x
>発音記号をどうやって入力すんのだ?

とりあへず、

http://www.shuiren.org/chuden/teach/ms-ime2k/ime_04.htm

とか、

直接 &#x○○○○; 形式で入力するとか。○○○○んとこに這入る数字はこちらで↓
http://www.unicode.org/charts/charindex.html

たとへば、0283やと、

ʃ

とか。


Commented by 新々・黒猫亭主人 at 2006-07-02 09:31 x
ありゃ、白豆腐になっちまひましたな……。
ハチオン記号といふても、普通の文字とおんなし(oeの合字とか、イプシロンとか)でないとあきまへんのか。すんまへん。ガックシ。
Commented by ma_cocotte at 2006-07-02 15:24
■黒猫亭主人殿、私は英米文学で突っ込んだものの、その後英語学や
音声学に興味を持った者です。英文を訳すのみで行間を読まないような
講読の授業はがっかりしたもんです。以前ちょっこり書きましたが、なぜか
文学概論なる授業で饗○×男先生の指導になりまして、西日さす夕暮れ
から日没までの授業ってぇのが妙に彼らしく(笑)、おもろかったです。
ずーっとプルーストだったよー。(ぜったいご自身に投影しているとみた)

閣下の数字発言ですが、餌投げて引っかかったのがモロ・・・だったのが
なんとも仏蘭西語そのものと別次元の方向に飛んでしまい、なんだか
仏蘭西のAnti Raciste 事情が重なっちゃいましたです。当初意外な
展開と思ったけれど、実は閣下が餌を投げたかな?と(笑。

英語は文法面では単純すぎて「点数による差別化」を付けやすいですね。
仏蘭西語っつっか、ここの国は記述試験のみと20点満点の重みで
泣かされました。日本人のお子たちが場合によって留学生向けバックを
受けたってあの3時間論述で沈没しています。可哀想になります。
私も長文考察が未だに苦手。どうしてもrésumé になってしまいますだ。
Commented by ma_cocotte at 2006-07-02 15:39
■で、黒猫亭先生、セゴレーヌさまですが四半世紀もの間、マリタルを
オランドくんと貫いたんですが、なんでここで市民婚?と。票欲しさと
しか下世話なおかんには思えないんですが、社会党全体では先週から
リオネールが甲高い声ですっ飛ばしていましたし、
http://tf1.lci.fr/infos/france/objectif_2007/

やたらトーク番組に出始めたシュトラス・カーンの動きも怪しいかも。
http://campus.france2.fr/campus_cettesemaine.php3

4véritésの先週のラインナップ・・・笑っちゃいますよ。
パピィ・シュヴェヌマンもおるで。
http://les-4-verites.france2.fr/

個人的に面白かったのはやっぱりサルコぢだったかも。
http://cultureetdependances.france3.fr/
サルちゃん、ハンガリアンの血が騒いでいるとしか思えん(笑。

発音記号、こんぴーたをいぢくって様子を見てみます。ありがとうございました。
Commented by ma_cocotte at 2006-07-02 15:42
■書き忘れました、黒猫亭先生。
言語学はいまだにチョムスキvsハリデ理論とか、9歳までの複数言語習得
などが語られていますか?
Commented by 黒猫亭主人 at 2006-07-04 09:31 x
いやあ、大統領選にむけてみなまっしぐら。ニャンコもびっくしのフリスキー大好きー状態でんなあ。

で、チョムスキーvsハリデーは「歴史」として語られてはをります。bilingue については、脳生理学までまきこんで、あっちゃこっちゃで語られとりますな。

いっとき、英語学の方は統辞論――それがまた、なぜか、イコール変形生成文法(いまや、変形も生成もしないんですがね)――一辺倒の時期がありましたが、最近は、認知言語学が看板てとこが多いですかね。もちろん語法研究も盛んですが。仏語学の方でも認知系は多いですが、語法やらも。最近、その辺はチェキしてないんすよ。なほ、小生自身は社会・応用言語学系になります。
Commented by ma_cocotte at 2006-07-04 19:25
■黒猫亭主人殿、あい。
セゴレーヌ(ってマジに猫の名前になりそうなくらいクラシックだけど(笑)
さまはまるで太陽になりたいがごとし。近づきすぎて溶けないように、
ですよね(ゴーマンかますと溶けますな、グルグル周ってもバターだけど)。
私はこれまでとおり実在するサルトル&ボヴォワール’関係でお子に
恵まれたパターンのマリタルが良かった気がしますが、いきなりカト票に
目がくらんだんでしょうかね。確かにポワト・シャラントは歴史的にカト
ですが、今はフランス一ヒダリマキな地方なのに。今月末にセゴレーヌ
さま本丸の城下町に引っ越しますんで、もそっとお待ちを。

社会・応用言語学というと成人してからの生活環境に伴う言語発達ですか?
例えば植民地に伝わった言語が現地語と混ざって新しいオルトグラフや
文法を生み出したり?と。最近、太平洋Dom Tom の仏語に接しますよ。
似て遠からじなんだけど、訛りのようでもある、面白いです。
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