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マテオにクラっと、クララちゃん
おあとがよろしいようで・・・
クマ 『おいおいおい、ちょっと待てお、ハっつぁんよ。
    いきなり「おあとがよろしいようで」っていったい、何難題?』
ハチ 『お、うまい返しだね、クマさんよ。難題が何だってぇ?』
それはいいとして、あれから一年、今年もまた来年度の人気名前が発表になりました。2007年1月以降に誕生する赤ん坊に名付けられる名前の人気度を調べたものです。こんな発表が出来るのも、フランスでは赤ん坊の誕生前に「男の子だったら○×、女の子だったら△□」など名前を病院側に登録しておく習慣があるため見積もりができるのです。近年は超音波検査などによって出産前に性別がわかっていることもあって名前探しも一方の性のみになり手間がかからなくなりつつあります。もちろんフランスでも出産まで子供の性別を知ることを希望しない親御さんも多々おります。

b0070127_23504090.jpgさて、一昨日発表になった2007年度フランス共和国における人気名前のトップですが、女児はClara クララ(2006年度は5位)、男児はMathéo (マテオ、2006年度もトップですが、スペルがMatteoと異なる)だそうです。クララは10年間トップの座にいたLéa レアを押しのけての第一位獲得!クララ以外にもLouane ルゥアヌ、Maëlys マエリスがレアたんの座を脅かしました。クララというのは13世紀のイタリアでアシジの聖フランシスコ(お、きょう10月4日はフランシスコの祝祭日だっぺよ?)の生き方に惹かれ、修道女会を創立したクララさん(写真右)でして、フランス語ではClaire クレールという発音で知られています。イタリア語だとChiara キアラという発音もありますね。ちなみにカトリック暦では8月11日がクララの祝祭日です。で、クララに続くLouane やMaëlys ってぇのは「なんぢゃらほい?」な命名法が緩くなってから流行り始めた名前だと思われます。

一方、男児の名前ですが、名前の語尾が「o オ」で終わるラテン語系の名前に人気が集中しているのだそうです。一位のMathéo マテオもそうですが、人気名前のトップ20の中にEnzo エンゾ(ジズゥの息子と同じ名前)、Hugo ユーゴ、Léo レオがランクインしています。ラテン語系の名前と共に近年流行しているのがケルト語系の名前で、例えばEthan エタン、Evan エヴァン、Kyllian キリアンがトップ20の中に入っています。一昔前だとケルト語系の名前は全国区ではなく、ケルト名=ブルターニュ出身でしたが、なぜか21世紀に入り共和国内全体で贔屓になる名前になったようですね。

以前は命名法が厳しすぎると移民問題などを含めミッテラン時代以降、年々緩和されてきたフランス共和国民向け命名法で、一時は「この謂れはなんぢゃらほい?」な名前があちらこちらで見聞きすることができましたが、一体どうしてなのか法が緩くなって数年「なんぢゃらほい?」な名前を楽しんだ共和国民が近年再びクラシックな名前を捜し求めているのだそうです。人気名で上昇傾向にあるのは19世紀に流行った名前だそうで、女児ではAdèle アデル(と聞くと、目の前にイザベル・アジャーニが出てくるのは私だけ?)、Emma エンマ、Victorine ヴィクトリーヌ(勝利の女神??)、Léonine レオニーヌ、Célestine セレスティーヌ、Désirée デジレ、Félicité フェリシテ、Albertine アルベルティーヌ、Adrienne アドリエンヌもあるでよ・・・ぢゃなくて、これらのクラシック丸出しな名前が復活しつつあります。おもしろいね♪
男児も同様に古めかしい名前が復活傾向にあり、 Alphonse アルフォンス、Ernest エルネスト、Gustave ギュスタヴといかにも19世紀な名前やJoseph ジョゼフなんて工務店経営のおぢちゃん(=イエスの父ってことよ)の名前が親に好まれ始めているそうです。これら男児の名前を聞いた印象が雄雄しさであったり、父権の象徴だったりしますが、一時期家族関係を軽んじる傾向にあったフランスびとも「家族のあり方」について再び考え始めている表れでしょうか?

le 4 octobre 2006, François d'Assise

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by ma_cocotte | 2006-10-04 22:49 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(20)
Commented by しぇリ~ at 2006-10-05 00:44 x
マテオが待てよに聞こえて仕方がありません。
性別がわからなくても仮に名前を病院に届けるのでしょうか?
マテオで届けておいて生まれてきて女の子だった場合はどうなるのでしょうか?
Commented by ma_cocotte at 2006-10-05 03:22
■しぇリ~さま、そうですね。
出産前に病院に名前を届けておく形らしいです。
そうしないと出産後の市役所への書類を作成している間に、提出期限
が来ちゃうんだと思います。(確か出産後2日だったはず)
性別が分からない場合は男女双方の名前を提出しておくそうですよ。
マテオはそういえば女性形の名前がない???
Commented by ぴよよん at 2006-10-05 08:06 x
私がフランスで出産したときは事前に性別がわかっていましたが、出産直後に名前を聞かれました。
で、その場で書類作成です。
一位がクレールではなくクララというのがおもしろいですね。
クララは何語なんでしょうか?ドイツ語?(ついハイジを思い出してしまって…)
Commented by 黒猫亭主人 at 2006-10-05 10:12 x
ご無沙汰でござんした。
-a , -o で終はるってなあラテンちっく(clara もおそらくラテン語の方でせう)ですな。ニッポンのは漢字にも引っ張られるので較べにくいですが、男の子は -to, ta と t 音が出ますな。女の子は mi, na, -a, -i。 -ne とかも。鼻音が好まれるのは、鼻に息が抜けるので「やはらかい」感じがするからかしらん?

そして、19世紀。文豪とおんなし名前がぞろぞろと。笑


http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/etc/ranking/best100/
Commented by ma_cocotte at 2006-10-05 15:52
■ぴよよんさま、クララはラテン語です。フランス語のClaire, イタリア語
だとChiara ですね。ほれ、カトリーヌ・ドヌーヴとマルチェロ・マストロヤンニ
の間の娘がキアラ・マストロヤンニさん。その「キアラ」です。
独逸語だとおそらく「ク」の音で「K」を使うのでしょうねぇ。

こちらのカトリック教会の結婚準備講座で「子供」についての講義日が
ありますが、子供の名付けについては慎重に、名前そのものが子供の
一生を守る守護聖人になるのだから、と釘を刺されますよ。「できれば
聖人列伝を読破せよ」なんて勢いです。

この命名についてフランス人がトラディショナル好みに戻っているのが
注目点らしいですよ。結局、奇抜な名前はお祝いがひとつ減るから?
な~んて考えちゃっては笑ってます。
Commented by ma_cocotte at 2006-10-05 16:01
■おお、黒猫亭主殿、おしさしうございます。
公私共に充実の夏だったと拝察しております(「日記」、RSS登録してますの、ウフ)
語末がO、Aというのはイタリア語もそうなので混同しちゃいがちですが、
フランスの発表では「ラテン語」派生ですね。イタリア語だとクララは
キアラ、ミカエラはミケ~ラになる、とはるか昔、シスターから習いました。
男児だとラテン語のヨハネはイタリア語ではヂョバンニですね、そういやー。

女児の名前は今の調子だと徐々に語尾が-enne、-tteなどが復活しそう
ですね。確かにこの語尾の名前はいかにもおフランスなので、らしくて
いいなあ、アメリカニゼの名前を聞くと「おいおい」とつい思っちゃったり
します(何せ、j'uis 前世紀の遺物なんで)

男児の名前については「パリ万博幹事かあ?」というのが第一印象です。

この命名の嗜好もナシオナリズムにつながるのでしょうか???
Commented by くるぶし at 2006-10-05 21:14 x
こんにちは。
やはり、名前だけで性別が判断できるのでしょうか?
語尾の法則を無視したような、(それが絶対の決まりなんですか?)不思議な名前ってあるのでしょうか?

日本では、最近いろんな変わった名前を耳にします。
好きな漢字を組み合わせただけ?のような「当て字」みたいなのとか・・・
フランスも、「おおっ?!」というような名前、あるんでしょうかね?

クララ、かわいいですね。日本人で、ひらがなで「くらら」ちゃんというのを聞いたことがあります・・・
かわいいけど、日本人にはやはり違和感を感じるのは私だけでしょうか。

Commented by 伊望 at 2006-10-05 23:42 x
Enzo エンゾはイタリア語のVincenzoの省略形ですよね。省略形のままが名前なの?Vincenzoよりフランス語形のVincentの方が僕は好きですが。Hugoは男っぽくて好きです。Désirée、フランス語の意味は「望ましい」ですよね!?でも僕はこの名前は英語のDesire(欲望、欲求)を連想してしまいます。

ケルト系の名前は英語圏でも今なぜか人気がありますね。ケヴィンとかブライアンとかその派生系ライアンとか。なぜだ?

Giselleはどうですか?北米ではこの名前のブラジル人スーパーモデルが出ていらいちょっとはやっているらしいです。でもこれラテン形だとジゼルでもドイツ語形だとギーゼラ日本人にはきれいに聞こえないですね。

>Adèle アデル(と聞くと、目の前にイザベル・アジャーニが出てくるのは私だけ?)

僕もそうです(笑)。ではMargotはどうですか?
Commented by ma_cocotte at 2006-10-06 01:02
■くるぶしさま、
フランス語のトラディショナルな名前の特徴ですが、語末の派生で男女
が分かれます。例えばAntoine (アントワーヌ、♂)はAntoinette
(アントワネット、♀)、François (フランソワ、♂)はFrançoise
(フランソワーズ、♀)、Jean (ヂャン、♂)はJeanne (ジャンヌ)などが
よく耳にする典型例ですね。

>語尾の法則を無視したような、(それが絶対の決まりなんですか?)
>不思議な名前ってあるのでしょうか?

ひとつあります。Etienne (エチエンヌ)です。語尾が「エンヌ」は普通
女性形なんですが、エチエンヌは男性の名前です。ラテン語でステファノ、
英語のスティーヴンがなぜかフランス語ではエチエンヌになります。
この派生は不思議ですよね。なんでステファノがエチエンヌなんだ?と。

フランスは一昔前まで命名法が非常に厳しく、現在の未成年者に
「その謂れはなんなんだい?」という名前を持っている子がいます。
一時この手の謂れなき名前を命名するのが流行っていたのに、年々
再びトラッドな名前が流行っているのがフランスにおける注目点らしいです。

Commented by ma_cocotte at 2006-10-06 01:26
■伊望さま、鋭い!です。
命名法がミッテラン時代以降年々緩やかになって、愛称を命名することが
可能になりました。英語だとWilliam の派生Bill みたいに。
Désiréeですが調べてみました。これ↓によりますと
http://nominis.cef.fr/contenus/saint/1116/Saint-Desire.html

6世紀のブルージュ司教Désiré の女性形になるみたいですね。
私もDésiré は「欲望」を連想するので敬遠したい名前です。(司教さま、
ごめんなさい(笑)。

Giselle は前出のCEF(フランスカトリック協議会)によりますと
フランス語ではGisèle みたいです。
http://nominis.cef.fr/contenus/saint/7033/Sainte-Gisele.html

Margot は女性名の例外か!?と思いましたが、これはマルグリットの
派生・・・うみゅ~、名前検索は面白い。
Commented by らぴ at 2006-10-06 06:00 x
ありゃ、私のイタリア友達キアラちゃんは「クララ」なのですか!びっくり。
ちょっと古い話で恐縮ですが、2004年のベルギーでは女の子はEmma, Marie, Lauraと続き、男の子はNoah, Thomas, Lucasとつづきます。フランス語圏(ワロン)ではそれぞれLéa, Clara, Manon/ Noah, Hugo, Lucasの順です。
そしてなんとブラッセルでは男の子の名前がダントツ1位でMohamedです。2位のAdamの2倍弱の勢いです・・・こはいかに?
Commented by 枇杷 at 2006-10-06 11:52 x
わたしはMargotというとこの方です。

http://www.jttk.zaq.ne.jp/heimat/ballet.htm

もう一回り上くらいになると、バレエ漫画花盛りだったんじゃないかと。
つうと年がばれますが。
Commented by ma_cocotte at 2006-10-06 12:27
■らぴさま、そうです。
イタリア語の名前とラテン語の名前はほとんど同じだろう、と私も信じて
いたのですが、どっこい違いがあるのですよ。
レアはフランスでも今年度まで長いことトップの女児人気名でした。
町中でもよく耳にします。トマもかなりブームでしたよ。夫の姉の子も
トマです。聖書だと「疑い深い」キャラのトマなんだけどねぇ。

ブラッセルの男児名一位がモハメッドというのは驚きました。続く、アダムも。
そして人気名のノアも。アダムとノアはイスラム教でも預言者なので
命名できますね。私の同級生(女性)はホアさんで、これはエワ(イヴ)の
アラビア語発音だそうです。Joseph もアラビア語だと「ユセフ」ですね。
Commented by ma_cocotte at 2006-10-06 12:33
■枇杷さま、マーゴット・フォンテーンですね。
となると、Margot というのは英語の女児名なのかも。
フランス語だとMargueritte マルグリットで、マーガレットの花が
トレードマークだったりします。可憐なイメージかも。
Commented by 枇杷 at 2006-10-07 14:08 x
通院先にいっぱい、昔はやったバレエ漫画だとか体操漫画(スポ根系)が
置いてあったのですけど、こういうところで書いていた漫画家さんとかが
18禁系の雑誌で執筆活動を続けておられるのを拝見すると時の流れを感じてしまいます(涙

・・・・・何だかな。

そう、マーゴット・フォンテーンという名前は、そのバレエ漫画を読んで、
数年後にやっと知りました。きっと漫画にもフルネームは書いてあったん
だろうけど、登場キャラクターのほとんどが「マーゴ」と言ってたのです。
引退されて随分経つそうですが、こういう方は女性の場合長生きされる
みたいですね。教えておられるのかなあ?
Commented by ma_cocotte at 2006-10-07 17:43
■枇杷さま、確かナントカ京子という作者ではありませんでしたか?
週マで長いこと活躍された記憶ありです。ア・ラ・モードな18禁系漫画
雑誌ですか。

そういえばこの夏、パトリック・デュポンが地方のバレエ学校を指導した
ことがニュウスになっていましたよ。こちらではバレエは女の子にとって
必修のお稽古事(一度は通る道)で、チュチュ姿のお子たちをしばしば
見かけます。かわいいにゃあ。
Commented by 枇杷 at 2006-10-10 13:28 x
有吉京子さん、ですよね?この方、いっぱいありましたよね。きらびやかな系統の少女漫画家さんの中ではやっぱり白眉ですよね。池田理代子さんとか、山本鈴●香さんとかまつ毛長くて、髪の毛たてロールな絵柄の・・・

「SWAN」去年くらいから続編が描かれてたみたいですよ。
娘の代の話らしい。ひょー(汗
http://item.rakuten.co.jp/book/1793207/

>パトリック・デュポン

ビデオか何かで拝見した覚えがあります。上手い人だが好みじゃないってのが第一印象で(済まぬ…)。

そう、バレエの演目って王子さまとかお姫さまとか若い男女が主役のものが多いだけに、王子さまがあまりにオッサンだとかマッチョすぎるとリアクションに悩むな、とか思いました。話はちょっと違いますが、先日CFで森下洋子さんの白鳥見たときも、どうしようかと思いました。素肌にギャザーがかなりよっていて、踊りよりそっちを見てしまいました。別に森下さんが悪いのではないが…(大汗
Commented by オミキドックリ at 2006-10-10 13:45 x
有吉京子のバレエ漫画はなんと言っても「スワン」でしょうか。真澄ちゃんという女の子がバレエ学校からプロになって極地へたどり着いて云々・・・という話。これは1970年代後半ですね。続編がでていると???へ?是非調べて読んでみたいものです。
その前ですと、山岸涼子の「アラベスク」これはダンスをやっていた人(その当時)の必読書になっていたと思います。おそらく今読んでもかなり面白いと。

ちなみにマーゴット・フォンティーンさんはかなり前ですが、昇天いたしました。
森下洋子さんは今おそらく56〜58才の間だと思います。今でも踊られているのですね。たいしたもんです。
Commented by ma_cocotte at 2006-10-11 02:32
■枇杷さま、その方です。週マで活躍されていた記憶があります。
まつげカールの目の中に星がキラリンでした。(= ̄∇ ̄=)

パトリック・デュポンはこの夏、地方の小さな学校に指導に周っていた
ようですが、レッスン風景はなかなかでしたよ。凄いや、やっぱり。
手と足がしなやかなのに、筋金が入ったようなキビキビさがあった。
泣き出しちゃう生徒さんも数名いましたよ。
Commented by ma_cocotte at 2006-10-11 02:38
■オミキドックリさま、そうだ!アラベスクも有名でしたね。
森下洋子さんについては晩秋になると電車内に「くるみわり人形」の広告が
出、彼女の名前が必ず載っていた、ことを思い出します。清水哲太郎氏
がいつも演出でしたよね。
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