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とーとー、とーじょー>日本婦女子
昨晩は日曜日だったのでいつもどおり民放 M6 の Zone interdite (ゾーン・アンテルディト、=進入禁止)という時事情報番組を見ました。毎回この番組では3つの実例を流して検証するのですが、今回は
▼Mon père est-il vraiment mon père?
  私の父親は本当に私の父親なのか?
▼Benjamin : c'est mon fils, ma bataille.
  私の息子、私の戦い : ベンジャマンの場合
▼Recherche père génétique désepérément.
  父親の遺伝を必死に探すこと
今宵のテーマは一言で表すなら「子供と親権」とでも言いましょうか。
フランスでは親子関係ひとつ取っても日本のそれに関する一般論とはかなり異なります。まずフランス人同士の男女は必ずしも結婚という手段を取りません。例の社会党大統領候補となったセゴレーヌ・ロワイヤル女史も同居人フランソワ・オランド氏とは非婚のまま、二人の間に4人の子供がいる形を まだ今のところ 取っています。この二人の場合、一つ屋根の下に住んでいるので他人が見れば(日本で言うところの)「普通の夫婦」です。が、調べれば婚姻関係の資料は皆無になります。さて、この二人の間に生まれた4人の子供の苗字は?となるとオランド氏の苗字だと思われます。「だと思われる」と言うのはフランスでは子供に「父親姓-母親姓」またはその逆というように双方の親の苗字をハイフンで結ぶことで新しい苗字を与えることができるからです。
フランスの親子関係にはまた、親子別居という形があります。結婚、非婚カップルが同居関係を解消した後、未成年の子供はどちらかの親と同居するのが原則であり、別居している親との距離などによって子供の両親が子育てをほぼ平等に分担する方法で裁判所が監視する形になります。更に親子別居については(日本で言うところの)シングル・マザーもフランスではそこら中に転がっているケースであります。が、日本と大きく違うのは女性が一人で産んで、一人で育てていても、多くの場合、子供には父親の苗字が与えられていることがフランスでは「普通」だったのです。例えば愛人関係にあった場合でも男性側が子供を認知することがごく普通だったのです。とっころが、昨晩の番組によりますと近年、30人につき一人の子供が父親から認知拒否されているというのです。これは悪い傾向に傾きつつあることでしょうか?

番組内ではある女性から「子供を認知してくれ」と言われて、「そう言われても父性を覚えない」という38歳になる独身フランス人男性のケースが取り上げられていました。

あたくし、興味深く拝見しましたわよ、奥さ~ん。
だってね、このフランス人男性を訴えた女性は 日本人 だったんですもの。

何でも巴里在住の Emi さんという日本婦女子。番組では自転車に乗って現れ、セーヌ河畔でのインタビューでしたが、「もし私が今ここでいなくなったら私の息子はどうなるのですか?」とフランス語で訴えておりました。番組ではこのEmi さんの息子はフランス国籍も持っていないと報告しておりましたが、つまりEmi さんは息子さんの父親だろう男性に認知してもらうことで息子にフランス国籍が与えられればもし明日何かあった場合でも息子は安心して生きていける、という考えらしい。とっころがEmi さんの息子さんの父親と指名された男性は「父性を未だにもてない」と正直に弁護士に告白、裁判所では双方の弁護士の前で「彼は父親であるのは間違いないが父権放棄になる」ので金銭的解決に持っていこうという話になりました。番組ではEmi さんとフランス人男性の過去の経緯については語られませんでしたが、Emi さんの子供はいわゆる「un enfant, né d'une liaison furtive」、秘められた関係において生まれた子供という位置付けになるようです。

ふーむー、私はまもなくフランスに住んで8年目に入りますが、この手の番組内容で日本人が登場したのは初めてかも。フランスには出産を理由に独身でありながら「フランス国籍を持つ子供の養育義務」をもらって滞在する外国籍女性が多々おり、近年はアジア系や東欧系女性によるこの養育義務の悪用例が目立っているのは事実です。が、それについてテレビ番組で検証される場合、アジア女性では中国やタイの女性が例に挙げられることは多々ありました。日本人女性がこのように登場したのは初めてと言っていいかも。これまでこの手のテーマがどこで流れても「日本は裕福なので法を悪用するようなヒトはいないわね」と慰めだかなんだかわからないような結論をフランス人から聞いたことは何度もあったけれど、昨晩を限りにそういう慰めはもう聞くことはないだろうなあ、と思いました。(・_・)
それにしても、Emi さん。
お子さんは日本国籍を持っているでしょうに。
訴訟を起こして息子さんにフランス国籍を与えてまでフランスにどうしてもいなければならない理由があるのでしょうね。もしかしてこの夏は無国籍未成年者の修業権獲得でサルコぢ閣下の温情を得ようとあの長い列に加わってらしたのでしょうか?ε= (´∞` )アッチャー


le 20 novembre 2006, Edmond

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by ma_cocotte | 2006-11-20 21:44 | actualite 現時点の現場から | Comments(6)
Commented by しぇリ~ at 2006-11-21 01:02 x
この場合、フランスの世論としては「30歳になっても父性を自覚しない情けない男」ととるのか、それとも「養育義務を悪用するアジア女性に日本人も仲間入り」とレッテルを貼られるのかどちらなのでしょうか?
随分昔、秘められた関係でフランスで出産した私の友人は、相手(仏人)からの認知を断りました。なぜなら長い将来息子が日本人ではなくなり、母親の母国で暮らせなくなる可能性があるから。彼女はその後、ガンで亡くなりましたが、息子は父親側との行き来もあり、優秀だったので日・英・仏堪能な青年に育ち、大学はフランスへ。現在日本駐在となっているとか。
父親が養育を拒否している場合は大変ですよ。その日本人女性は、未来永劫フランスで暮らす覚悟があればいいとおもうのですが。。。
Commented by ma_cocotte at 2006-11-21 01:47
■しぇリ~さま、PsyコローグとPsyキアートの先進国を自認する国としては
「父性の欠如」はテーマのひとつでしょうね。現に昨日も裁判所での様子が
映って、日本人女性に「父親」と名指しされた人物への父性欠如が話題に
出ていました。一方、社会面では「養育義務を悪用するガイジン」も注意
喚起を兼ねたテーマだと思われます。今年の夏の不法滞在未就学児の
就学認可行列の凄まじさと来たら・・・尋常ではありませんでした。

この件ですが、子供はフランス国籍を持っていないそうです。だうして
フランスにいられるのか、となるとおそらくこの女性がフランスで働いて
いるからだと思います。「明日私がいなくなったら息子はどうなるんですか?」
と訴えていましたけれどねぇ。ロジックがつながりませんわね。
Commented by しぇリ~ at 2006-11-21 02:42 x
父親が認知しないからフランス国籍は子供は持てない?あれ?フランス生まれならもらえるんじゃなかったでしたっけ?どっちか忘れてしまいました。
それにしてもEmiさんとやら。。どうしてそこまで子供の仏国籍にこだわるのかちゃんと説明しなければ他の悪用者と同じ扱いになるのではと心配になりました。ma cocotteさまが仰るとおり、ロジックを重んじるおフランスでは通用しないのでは?また、自分がフランス人ではないのに、フランス人として子供を育てられるかというところも疑問であり。。。あ~心が狭くてごめんなさい。でも確かにハーフの子供を日本で育てるのは大変かもとも思う面もあり。
そしてそのピーターパン症候群のようなお相手。父親としての義務というよりも金銭面でもサポートを放棄しているのでは??確か仏国には養育費支払いについては厳しい義務があるはずですよね?
それよりも、そんな男性とお付き合いしていた頃に、ちゃんと将来のことは話しておくべきでしたよね。
Commented by ma_cocotte at 2006-11-21 04:03
■しぇリ~さま、確か現在はフランスで生まれれば国籍を与えられる
はずです。昨日の番組では二人の過去がどのようなものだか述べられ
なかったのでもしかしたら日本で生まれた子なのかも?
子供の明日が心配という理由で認知かつフランス国籍を求めたところで
母親は子供が成人したら帰国することになるんぢゃないかなあ。
早い話は日本国籍成人女性と日本国籍の子供が巴里に長期滞在して
いるだけ。金銭での示談は裁判所で決定したことなのでこれには逆らえ
ませんね。この双方の弁護士は対立するというより「わかりきった結果」
という様子でしたよ。
男性の方ですが、数年前の関係を今更子供まで登場しての蒸し返し
という状況だったみたいなので「言われても実感がわかない」。
そりゃそうなんぢゃないかな、と私も思いました。フランスは妊娠中から
男女親揃っての指導が普通です。多分アヴァンチュウル?で別れた女
性が数年後に子連れで現れて「認知しろ」ってぇのは精神的には暴力に
値するかも。・・・というわけで、夫に「Emi って本当に日本の名前?」と
聞かれたわたくしですがな。(T_T)
Commented at 2006-11-27 00:04
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ma_cocotte at 2006-11-27 02:46
■00H14鍵さま、本当にいろいろなヒトがいますね。
とうとう、遂に!日本人女性がこの手の番組に登場しちゃいましたか!?
です。十把一絡げの日本人女性観にならないで欲しいです。
Saint Germain en Laye は美しいお城があることで知られていますよね。
美食シーズン真っ只中なのでプライヴェートもかな~り楽しめると
思います。Bon Voyage !
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