<< ぢわぢわと。 Por qué no te c... >>
接触の悪い蛍光灯。
こんな記事を見つけたよ。


ベネズエラのチャべス大統領、スペインとの関係見直しに言及

11月15日19時17分配信 ロイター

[カラカス 14日 ロイター] ベネズエラのチャべス大統領は14日、国際会議の場でスペインのフアン・カルロス国王から「黙りなさい」と一喝され論争となったのを受け、スペインとの外交および商業関係の見直しに言及した。
 同大統領は、同国王による叱責に対して謝罪を要求しているほか、主に銀行などスペインからの投資にも対抗的な措置を講じるとの意向を示した。
 同大統領は、地元のテレビ番組で「両国関係を損ないたくはないが、私は今、スペインとの政治、外交、経済関係について詳細な再検討を行っている」と述べた。
 資本主義者を「帝政」と揶揄する同大統領は、銀行大手サンタンデールやベネズエラ大手銀行のオーナーでもあるバンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)の名を挙げ、これらのスペイン系企業を必要としていないと話した。



どうもヴェネズエラの国家元首であらせられるチャベス大統領閣下は去る10日に、スペイン国王陛下から Por qué no te callas! 黙らっしゃいっ! と公衆で叱られたことにかなーり根を持たれたようで3日もかかって怒りを公衆で爆発させたようであります。素朴な疑問ですが、
なんで怒りが爆発するまで3日もかかったんでしょうね?
ここまでチャベスさま本人が爆裂するためのエネルギー供給が速やかに行われなかったので3日もかかったのかと拝察いたします。「21世紀の最高級マルクス主義者」を自認するチャベス大統領閣下がテレビ生中継の席上でスペインの王様に叱られた腹いせをどう表そうかと泣きついたのはキューバのご隠居さんであることは間違いないでしょうし、未来の南米を理想的アジア型中華思想に満たすためには中國さまのエラい方々にも相談申し上げたでしょうし。仲良しの弟分であるボリビアのエボ鯛、いや、エボ大統領にも「おぼえてろよーっっ!」とゲンコがつんのポーズでにいちゃんが決して負けたわけではないことを見せ付けたでしょうし、弟二人でチェ・ゲバラさまに手を合わせて祈ったかもしれません。もちろんマルクスブラザース方々からの意見をいただいたところでキューバのご老公さまのご意向が最優先されたではありましょうが、チャベスさまが動くためのエネルギーをそそいで下さる先の電圧を統一するのに3日かかったんだろうな。こんにち世界中の新聞が掲げた内容ぢゃ、電圧のせいで蛍光灯が切れちゃいそうな予感もいたします。
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闘牛さん(左)と鈍牛さん(右)がごっつんこ。

チャベスさまは「黙らっしゃいっ!」と公の席でご自分に叫んだスペインの王様を闘牛にたとえました。が、その場で怒りを表さず、ホテルでぶちぶち、翌日はスペインの新聞社にグチグチ、事件から3日も経って仕返し開始を宣言したチャベスさまは瞬発力の鈍い牛のようにも見えます。チャベスさま個人が無断で暴走しすぎたことで第一幕が盛り上がりましたが、結局はマルクスブラザーズのエラい方々が全体案をまとめて、チャベスさまに第二幕を踊ってもらうショーが始まったようです。

だがなー、確かに中南米にはスペイン出身の「豪族」のような人々が各国の機能をツンツンいぢれるような部分にドデンと居座っているだろうけれど、もし現時点で中南米がスペイン系企業やスペインと二重国籍を持つようなおブルヂョワをいたぶったところで、中南米国内がまだ成熟しきっていないのだから国内混乱をチャベスさまの私怨がきっかけで巻き起こすことになりかねません。現に中國さまから大量の「優良」移民を受け入れ続ける中南米の左傾各国であります。人材を他国に頼っているのは間違いないし、今回の事件がきっかけでスペインとの関係を薄めたところで、中國さまからその穴埋めを理由にコッテリとした関係を求められるのもミエミエだったりします。チャベスさまにおかれましてはここはひとつ冷静に、国内臣民のあらゆる質の向上にエネルギーを注ぐことがチャベスさまが「真のヴェネズエラ皇帝」になれるための基礎作りではないかとも思われます。マルクス主義者で「皇帝」というのも摩訶不思議ではありますが、マルクス主義者だからこそチャベスさまはホアン・カルロス一世スペイン国王陛下に対し、「Monseiur le Roi 国王さん」と呼びかけたのでありましょうし、事件後、ホテルの自室において「大統領に向かって「黙れ!」とはなんて軽率な国王だっっ!」と絶叫したのでありましょう。
右と左では常識と非常識も逆だったりいたしますしね、はい。
でもですね、今回の事件ですけれど、右も左もあったもんぢゃなくて、成熟した大人の一般常識の問題だと思います。今回の事件の舞台はテレビで生中継されており、事件発覚直後からYou Tube には大量投稿され、誰もが国王陛下が理科実験の豆電球のごとくパっ と発火した瞬間を拝見できるのです。
King Juan Carlos to Chávez: "Shut up" (ENGLISH SUBTITLES)
これ ↑ にゃんて、英語字幕つきなので状況把握がつきやすかったりしますが、この会議でスペイン首相ザバテロ氏が演説を始めたあたりからチャベスさまのお口のチャックが緩み始め、テレビ局側がチャベスさまのためのマイク音声をオフにしたにも関わらず、チャベスさまが延々とザバテロ氏の発言妨害を始めたのです。
これ、右だろうが左だろうが中道だろうがノンポリだろうが
しちゃいけねえです。
大統領が国王よりエラいということと「黙らっしゃいっ!」と国王が大統領に軽率に叫ぶことと何の関係もありません。もしあの会場に幼稚園児がいたとしたら、間違いなく「おぢちゃん、うるさくて聞こえないよ」とチャベスさまに言うでしょう。幼稚園児には国王だろうが大統領だろうが「大人の男のヒト」です。チャベスさまの疳の虫が治まらないのなら、スペインに絡むよりまずはマイク音声をオフにしたヒトを威圧したらどうかね?と思いますね。なんで首相なんかのマイクをオフにしないで大統領閣下さまのマイクをオフにしたのだ!?と激怒ってみてはどうでしょう。・・・・・もしそこまでアホ晒したら、飛鳥時代の恐怖政治みたいというか、お上にはむかったら火あぶりショーな中世ですかねぇ。こんな山から出てきたばかりの田舎っぺな暴君のようなチャベスさまがなぜ大統領なのか理解に苦しみますが、国際舞台に「中南米の最優秀マルクス主義国家」代表としてお出ましあそばすなら、出席者の身分がナンであろうと平等に相手を尊重し、それぞれの意見に耳を傾けるという会議マナーを身につける必要があるのではないでしょうか。大統領も、国王も、中南米も、欧州も関係なく、ヒトとして。

le 15 novembre 2007, Albert
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by ma_cocotte | 2007-11-15 18:16 | 『?』なチュウナンベエ | Comments(10)
Commented by 伊望 at 2007-11-16 14:24 x
『平等に相手を尊重し、それぞれの意見に耳を傾ける』

そう!それをしてこそ他人の敬意を得られる真の民主的精神といえましょう。

自分のマナーの悪さを指摘されただけなので、それを逆恨みして話を挿げ替えるなんて、器量がない!

中南米の『カリスマ的指導者』と言うのは、デマゴーグが多いですね。
アメリカの謀略に負けたチリのアジェンデ大統領のような知的なイメージのする人は少なくて、田舎の親分に毛が生えたような感じ。

でその対極にくるのが特権階級出身のバリバリの反動主義者。
どちらも救いがたいですね。

これが一昔前だったらCIAがとっくに手を出してクーデターを起こしているでしょうね(今も計画中?)。でCIAの担ぎ出す人物がまたロクデナシばかりでしたが(苦)。

真に国民のためを思う民主的指導者が出てきて欲しいものです。


Commented by ma_cocotte at 2007-11-16 16:58
> 伊望さま、

この件で何がムカつくって「マルクス主義者」と必ず述べるチャベスさま
が他人を見下していることです。チャベに限ったことではありませんが、
マルクス教における究極の矛盾はコレではないかと。身分を逆転して
安堵するなんて個人の性格の問題に思えてなりません。

確かにスペイン移民がうわずみの恩恵にあずかりすぎなのは問題ですが、
現段階で彼らを迫害したところで国内はひとり立ちできるどころか、
中國から出稼ぎを求めて国内安定を図るに過ぎません。これぢゃ、
中國さまの思うツボぢゃないかと思います。マルクス教のおままごとに
チャベが言う「帝政」を巻き込もうなんて、巻き込まずに仲間内で楽しめば
いいのに。
ブッシュは任期満了に応じますが、チャベやエボ大は大統領任期まで
代えようとしています。マルクス教、摩訶不思議な宗教です。
Commented by つき at 2007-11-16 18:19 x
まっこと、まるくすとは不思議な力を持っていると思っております。
なーーぜか、これにハマった人は皆、傍若無人な、えっらそーーーな、うんちくタレになります。
『愚民を導くんだ!』
という使命感に燃えるのでしょうか?
我が家でも愚弟がカブれまして、家族みんなでボコってやりましたら、目がさめたようです。
「あんたは、マルクス主義の国にいって住みたいのか!」
といったら、一発でした・・・はい。
1個ぐらい、いい国つくれ・・・まるくす主義者達よ。
なんで、独裁の恐ろしい国になってしまうのやら。
というわけで、まるくす主義者達が、他国を巻き込もうとしているのは、「自分んとこより、楽しそうな国があったら、まずいぢゃん」
と、思っているからじゃ??と密かに思ったりしております。
まぁ、単純に、「皆で、反アメリカになろうぜ!」なのかもしれないですが。
Commented by ma_cocotte at 2007-11-17 00:15
>つきさま、はじめまして。
「愚民」ですか・・・・(-。-) ボソッ
チャベスさまはどの位置に鎮座ましてらっしゃるのでしょうか。
真の平等とは???? まるくすさまは非宗教を主張しながら、まるくすさま
そのものが神の扱い。矛盾は深まるばかりです。

  >他国を巻き込もうとしているのは、「自分んとこより、楽しそうな国が
  >あったら、まずいぢゃん」

おっしゃるとおりだと思います。おねだり上手さん♪
Commented by rice_shower at 2007-11-17 16:14 x
antonianさんの所でも紹介したけれど、佐藤優氏はその著書『自壊する帝国』において、ソ連時代のモスクワ大学の哲学部科学的無神論学科に籍を置く、“世界を人智が及ぶ領域と及ばない領域に区分し、人智が及ぶ世界を認識するためにはマルクスの言説、レーニン、スターリンの技法を応用する。 しかし人智が及ばぬ領域に対する畏敬の念、人間の力でこの世界を完全に運営、管理することは出来ない、という信念から神を信じる反共主義イデオローグ達”との深い交流を語る。 
チャベスの“内在的論理”がいかなるものかは承知しませんが、欧米列強を敵に回す無謀と、怒りを爆発させるにも三日間の状況把握の結果を待つことの出来る冷静さが同居する、強かな国家指導者であることだけは間違い無い様で。
Commented by ma_cocotte at 2007-11-17 19:14
>rice_showerさま、マルクス教については難解極まりないというか。
マルクスさまにおかれましてはイスラームはお認めあそばされているのも
特徴ですね。(双方相通じます。考えずに信じれば「ゆりかごから墓場まで」
が保証されます)。

チャベさまですが自称「カトリック」です。ボリビアのエボ大も自称「カトリック」。
で、チャベスさまのご意向についてカトリック教会内は二分しており、
(おそらく)チャベスさまを支持しているのは「解放の神学」系です。

>怒りを爆発させるにも三日間の状況把握の結果を待つことの出来る
>冷静さが同居する

・・・え、さうですか・・・・。私は世界に散らばるマルクス教諸兄からの
情報を集めるのに3日かかったのかと思いました。チャベスさまは
言うなればマルクス歌劇団のトップスタア扱いであって、決して団長
ではないと現時点では想像しています。
Commented by rice_shower at 2007-11-17 21:21 x
「解放の神学」なんて初めて聞いたが、Wikiを見るとニカラグアのオルテガもこれみたいですね。
ソ連の知的エリート達の、外在論理(顕在行動標準)はコミュニズム、内在論理はキリスト教という、個人格内二重精神構造の理論武装、これの現実政治への反映に苦悩する姿とは異なり、南米の国家指導者達のそれは、マヨネーズ(エマルジョン)的(本来混ざらない水と油も、溶媒を加えれば混合状態が安定する)なお気楽さが感じられる。 でなきゃ、一般大衆の支持は得られないよな。 行った事は無いが、南米は好きなので(サッカーファンですから。 ただそれだけの理由かも)、マヨネーズでもサルサでも何でもいいから、とにかく落ち着いて欲しい。

Commented by ma_cocotte at 2007-11-17 21:53
>rice_showerさま、ぬぁ~に~っっ!? ヾ(`◇´)
中南米のマルクス教問題を語るにあたり「解放の神学」は無視できません。
おフランスの左傾カトリコ問題にも深く絡んでいます。あ、日本國もですよ。
日本国民には非武装防衛を主張しながら、中南米のゲリラ支援をなさる
カトさんなんていらっしゃいますのよ。もちろんパレスチナにもつながります。
うーーーん、マルクス教の姉妹宗教はイスラームだと私は思います。
キリスト教的世界観や思想は知れば知るほど両者の間に矛盾が出て
来るように思います。特にカトリックは信じたところで「ゆりかごから
墓場まで」の安全保障はないはずですが、それが「ある」ような思想が
まさに「解放の神学」につながるのかも。
「かも」と私が言うのは、この思想そのものは頭の良いイエズス会士に
よるものなので読んだところで途中で熟睡ですし、中南米の人々には
それこそ辻説法のような形で信じさせているはずなので。本質まで
果たして中南米庶民が知っているかどうかは謎。目に見える恩恵と
信じりゃ救われるだけが魅力ぢゃないかと思います。
Commented by rice_shower at 2007-11-18 05:02 x
無知でスマンのぉ。(サンディニスタと聞いても、長くクラッシュのアルバム名という認識しか無かったくらいだからの)
で、一つおせぇて。 佐藤が(ちなみに同氏はソ連崩壊後、モスクワ大学にて3年くらいキリスト教神学の客員講師を務めている)、
「EUはユダヤ・キリスト教の一神教、ギリシャ古典哲学、ローマ法の」三原理が一体となったコルプス・クリスチアヌム。 ロシアはローマ法を欠くので共通意識を持てない」と定義しているが、これに異論は無きや?
コルプス・クリスチアヌム無きアジアは、どうすんべ? という青臭いテーマについて、チト思いをめぐらす今日この頃なので。
Commented by ma_cocotte at 2007-11-18 17:29
> rice_showerさま、そげな難しいことあっしにはわかりません。
サンディニスタとは何ぞや。
EUがユダヤ・キリスト教文化で成り立つ共同体だ、というのは常々聞いて
いますよ。ですからトルコ加盟反対なのです。(そもそもトルコの国土
90%以上がアジア側)
ゆえに地中海共同体を作る話も出ています。が、これにはイスラエルが
入りますからマグレブがどう動くか、が注目点のような気がします。
ローマ法については東西分裂以前に成立しているならその流れは既に
東側にも底にあるはずです。旧コメコン国でもポーランド、チェコ、ウクライナ、
クロアチアはローマンカトリックマジョリティ国です。70年ちょっとぢゃ
マルクス色に染め切れなかったと私は想像するのですがいかがなもんでしょう?

アジアは「倫理なき商業国家」、金を出して求めれば金の額と労働を
天秤にかけて受け入れるくらいの割りきりがあるのでは・・・。
そう読んだところでコルプス・クリスチアヌム無きアジア諸国はそれの
何が問題なのかも理解しないですよね。常識だもの、アジアでは。
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