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神聖皇帝サルコぢ一世サマの言うことを聞くのは。
1月9日に皮切りされた今年の冬のソルド(Soldes, =バーゲン、大廉売)が始まって2度目の週末を迎えました。フランス共和国大統領 なんか に御身をやつしている皇帝サルコぢ一世さまですが、最近は皇帝どころか
Sarko de plus en plus au Dieu
サルコは少しずつ神に変化している。
とまでたとえられるようになりました。そんな神聖フランス帝國(しゃ、シャレになんねぇ)の皇帝サルコぢ一世さまは長いこと臣民にpouvoir d'achat (プヴォワァル・ダシャ、=購買意欲)を押し付けて、「買え、買うんだ、ジョーっ!」とひつこいのです。皇帝サマがテレビにご出演あそばされるたびにこの購買意欲の話題です。最近になって皇帝サマは「買わぬなら買わせてみせよう」とまで豪語あそばされています。

でも、です。庶民は買う気になれません。昨年9月以降、共和国民が生きていくために最低限必要な食品(パン、牛乳、チーズ、珈琲、畜産物など)が軒並み値上がりしました。年に一度定期的に発表されるSMIC(スミック、=業種間一律スライド制最低賃金)やAllocations (生活諸手当)の値上がり率が微々たるものなのに、生活必需品の値上がりは留まることを知らず、ガソリンにしても何にしてもそのターゲットのエラい人が皇帝サルコぢと私的にべっとり親しい関係にある人ばかりというのが胡散臭すぎるのです。なんでこやつらのために私達が一生懸命、大統領の言いなりになって買い物をせねばならないのでしょう?購買力を高めるために共和国民がもっと働くように、と皇帝サマがおっしゃったとか。そのために主日の労働を解禁するらしいけれど、この変革で「家族」の形がまた変わりそうな予感がします。(神聖皇帝サルコぢ一世さまは「家族」を重んじてないことも先日の ルイ第三王子の件 でもわかっちゃいますが、共和国民を巻き込むのはどうかと思います)。

さて、風刺週刊誌であるLe Canard enchaîné ル・カナァ・アンシェネの1月16日版にこんな風刺画(↓)が掲載されました。
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Chacun ses valeurs ( Dati ) - Le Canard enchaîné n° 4551 - 16 janvier 2008

《 Chacun ses valeurs 》というのは『それぞれの価値』とでも訳しましょうか。右のSoldes と書かれた袋を持つバーゲン帰りと思われる三婦人ですけれど、右端はロスリン・バシュロ Roselyne Bachelot 保健相、中はクリスチィヌ・ラガルド Christine Lagarde 経済大蔵労働相、左はクリスチィヌ・ブタン Christine Boutin 住居相です。皇帝サマの飼い犬。左のDior の袋をSPに持たせたおねいさんはラシダ・ダチ Rachida Dati 法相ですねぃ。すっかり皇帝サマとカルラ・ブルニ Carla Bruni とのおロマンスによって陰になってしまいましたが、カルラちゃんが登場するまでは皇帝サマのご寵愛はラシダさまにあると噂されておりました。先日のアラビア半島歴訪の旅では久しぶりにラシダさまは皇帝サマとご一緒の旅でした。
個人的にはクリスティヌ・ラガルド女史のスマートさや華やかさは浅漬けでなく好きだったりしますが、皇帝サマが庶民に求める購買力は皇帝サマのお友達であるクチュリエのパトロンさんたちにお金ががっぽがぽと入ることだとするなら、この風刺画のラシダちゃんは神聖皇帝サマに最も喜ばれることをしていることになります。
ε= (´∞` ) bof
去年の秋、大統領給与が皇帝サマの希望で140%加算されました。40%ではありませんよ、140%です。が、皇帝サマが私達に見本として公開されるのは
友人所有のジェットを使って、恋人カルラちゃんと
贅沢三昧の海外旅行
ですけれど、共和国民がこんなことをマネしていいのでせうか?マネできないけど。

共和国大統領給与が皇帝サマのご希望ですんなり140%upしても、公務員の給与は据え置きのままリストラが始まり、役職でなければ公務員にも民間に見合った残業代を出そう、
だから、買ってよ、買っててば。 (●`皿´ ●#) キィーッ
と、神聖皇帝 サルコぢ一世 がきーっきっきーっっ!となってもそれは凶暴なサルのようにしか庶民には見えなかったりします。

昨日、地元の中道左派支持のフランス人女性との雑談で彼女が
こんなことならル・ペンの方が まだマシ だったわね (-。-) ボソッ

いや~、爆笑でしたわ。彼女は5年の我慢と言っていましたが、次期大統領選でサルコぢに投票する共和国民っているンでしょうか?おブルヂョワなカードル(=管理職)さまのみですわよね。
以前私が住んでいた土地の市長は極右で知られる人でしたけど、RMI(エレミ)と呼ばれる低所得者住民についてはバス代、映画鑑賞代など無料でしたね。移民の公立施設雇用も認めていました。サルコぢさまは国営放送の広告放映を廃止するそうですし、定年以降の高齢者世帯からのテレビ税も徴収すると改悪いたしました。神聖皇帝サルコぢサマの独善平等観が不気味です。

le 20 janvier 2008, Sébastien
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by ma_cocotte | 2008-01-20 00:00 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(8)
Commented by rice_shower at 2008-01-20 11:10 x
貴女のエントリーを読んでいる限り、サルコぢ一世は意図的に、嬉々として、わざわざ一般国民の神経を逆撫でするべく振舞っているようにしか見えないのだが、やっぱり何か戦略が有るんでないの?
ところで、私のモットー、 
『鳴かぬなら、他のを探せホトトギス』
それでも駄目なら、
『鳴かぬなら、自分で鳴きますホトトギス』
Commented by ma_cocotte at 2008-01-20 20:58
❒ rice_showerさま、サルコの戦略ですか?私腹を肥やすことでは。
フランスびとは自分達が選んだのだから5年は我慢する。もちろんストや
デモは共和国民全員に与えられた権利ですからこれらを続けつつです。
が、既にフランスびとから「サルコはガイジンだから」というつぶやきが
出ています。選挙前、サルコはやたら愛国心を出していたけれど、当選後、
彼が優先していることはフランスの伝統破壊行為ばかりです。社会党
候補だったセゴ姐でさえサルコのような政策は取らないだろう。なぜなら
彼女はフランス人だから・・・・なんて話が方々から。
サルコはフランスをどうしたいのでしょうね。エイメリカみたいにしたい
らしいけれど、だったら彼個人でエイメリカに移民すりゃあいいのです。
Commented by 伊望 at 2008-01-20 23:41 x
>Sarko de plus en plus au Dieu
>サルコは少しずつ神に変化している。

人の法を無視するから?
ヨブのように国民に試練を与えるから?

それとも神のごとく見えず聞かず(なーんて[苦])

大統領任期が7年から5年に短くなって良かったと思いますが、今後5年でフランスはどこまで伝統的なヨーロッパ国から(悪いほう)へ変わっていくのか?それとも彼によって第五共和制そのものが崩壊するか・・・

それにしても世界に蔓延する新自由主義という名の弱肉強食経済体制はどうにかならないのか?

Commented by ma_cocotte at 2008-01-21 00:42
❒ 伊望さま、

大統領閣下には道徳の「ど」の字もないのも共和国初かも。
第二番目の妻はチャリティよりも私腹を肥やしたくて離婚ですしねぇ。
コルシカ、スペインに続き、第三番目の妻になろう女性はイタリア人です。
フランス人の知人は「大統領の妻が歌手なんて子供に話せない」と
ぼやいていました。
数日前はカトリック、ユダヤ、イスラームと相手によって舌が違うという
指摘もニュウスで流れていました。このニュウスと重なってか、結婚の
噂がまた延び延びになったとか。どーでもいいけど。
大統領任期が5年から世襲制なんてアホな話になりかねませんよね。

サルコぢ本人は「地中海共同体」を作って世に名を残したいようです。
イスラエルも含まれるでしょうから、ノーベル平和賞ですかねー(しらー。

まじめにパンの高騰ぐゎああああ・・・深刻です。普通のパン屋さんだと
バゲットの値段は倍になってますね。
エリゼ宮殿で一流コックの作るご飯を無料で食べている大統領には
わからないでしょうね。私生活でも友人のおごりで生活している
サルコぢですもん。途中退陣にスーパーひとしくんを置きたい気持です。
Commented by しぇリ~ at 2008-01-21 18:20 x
パンの高騰は深刻ですが、魚の高騰も半端ではありませんね。
一日くだものと野菜を最低5品目摂取を叫んでいるようですが、これでは庶民に魚が遠のくばかり。

サルコはエリゼ宮には住まないと聞いているのですが。。。お食事はパレスで?

人は名を残し、虎は皮を残すといいますが、教皇様謁見の際の遅刻、また御前でのもみ手、国賓のスピーチ中に携帯でSMSを送っている姿を拝見するたびに、仏国の大統領として気品を身につけることが先決かと。。。
確か小泉元首相もこのタイプかと。。その後の日本は混乱の一途をたどってますが。。

出版差し押さえできなかった元夫人の暴露本については、メディアがあまり取り上げてないことが不思議です。
Commented by ma_cocotte at 2008-01-21 19:20
❒ しぇリ~さま、
皇帝はパリにあらしゃる時の食事のほとんどはエリゼではございませんか。
先日、テレビ番組で私人をエリゼ宮に招く大統領生活などが放映されて
おりましたよ。ご本人だけでなく妻子の私的友人をもてなしていいらしいです。
щ(゚Д゚)щ ザッケンナヨー、とうっかり思ってしまいました。

サルコぢですけれど共和国民を「できる人」と「できない人」に二分することに
懸命ですよね。移民でも難民でも「できる」なら置いてあげるけど、「できない」
なら置かない。お勧めの一日摂取理想メニュもいろいろな食料品のパッケージ
で読みますが、あれも「できる人」は限られていて、必ずしも共和国民の
誰もができません。基本食料品の値段が「共和国民の誰もが買える値」
に設定されていたのにこれをなくしてしまったら近い内に「食べられなくなる
共和国民」の数は増えます。赤十字やスクール各社、レスト・オ・クールで
食料品をもらったり、廉価で買う人が一層増えるのではないでしょうか。

大統領なら大統領らしく紙の悪い雑誌ネタのような私生活を披露するのは
もういいです。呆れた。
Commented by siojake at 2008-01-22 00:28 x
日曜日は昼過ぎにいつもの朝市に行くのですが、魚屋の閉店前叩き売りの内容が年明けから少し変化しました。1盛り3ユーロ・2つで5ユーロだったのに、松竹梅のごとく3ランク分けされてしまい、コレは使える!と思うモノが竹ランク5ユーロに集中。そして、叩き売りを待つ人々の数も心なしか増えたように感じました。
安売りスーパーEDも、何時の間にやら近所に2軒増えてるし。

道々パン屋や雑誌屋の店頭には「フィヨンが初めてサルコジ以上の支持率!」という、新聞の見出しが張られてましたねぇ。ほんのちょびっとだけど…トップがアレだからせめてアンタはちゃんとやってね、そんな国民の気持ちが反映したのでしょうか。
わが街では今年市長選がありますが、支持率60%越えのドラちゃんは鉄板と思っております。

ところで、ワタクシの疑問をひとつ。
カーラちゃんとツーショットを撮るときって、皇帝ちゃんはシークレットブーツ履くのかなぁ???
Commented by ma_cocotte at 2008-01-22 01:21
❒ siojakeさま、EDやLidl が当初、移民向けと言われ、欧州人はものぷり
などの買い物袋を引っさげて買い物に行っていましたが、今やこれらの
お店は地域によっては欧州人マジョリティのお店になりましたよね。
お店ごとに値段と価値のバランスのいいものを見分けるワザが板に付いた
ように見えます。たまに気付くのは生活保護満額もらっている移民さんや
難民さんの方が欧州系より贅沢していること。
リベラシオンだったか「サルコ、7か月で終わった」みたいな見出しが出て
いました。昨夕のFrance 5 のRipostes をご覧になりましたか。
http://www.france5.fr/ripostes/
ラシダちゃんなど客席にいらっさいましたが、誰がこの現状でUMPに
投票するのでしょうか。しかも17区出身のドつきマダムでっせ?

皇帝ちゃんのシークレットブーツ・・・・ありえそう。(爆笑
写真修正はお好きで、よくやらかしますわよね。
カルラちゃんの妊娠説って本当だったらぶったまげです。
なぜ私達が皇帝ちゃんとそのお取り巻きのためにお金を貢がねば
ならないのでしょう。その目的が簡単に見えるだけにムカつくというか。
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