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mardi gras -今年の春の訪れは早いらしい-
フランスで2008年のカレンダーを眺めると、聖人名の欄にきょう2月5日は mardi gras マルディ・グラ、日本語に訳すと「脂の火曜日」です。翌日6日は cendres サァンドゥル、「灰」とあります。フランス語だと少し分かり難いですが、英語圏ではこの日を ash Wendnesday アッシュ・ウェンズディ、「灰の水曜日」と呼びます。

「灰の水曜日」というのはカトリックの移動祝祭日のひとつで、この日から復活祭前日(土曜日没前)まで主日(Jour dominical、=日曜日)を除いた40日間をCarême カレム(四旬節)と呼びます。フランスの長い生活文化史においてこの40日間は「祈りと節制の月」でありました。日本では「大斎」と呼ばれていました。近年、欧州系の共和国民でこの期間中にお肉や乳製品を断つ人はあまりいませんが、その代わりに自分の好きなもの、例えばお菓子や煙草を我慢する人はたまにいます。小銭を貯めてしかるべき団体に寄付をなさる方もいらっしゃいますね。

で、フランスにおける mardi gras マルディ・グラです。
祈りと節制の40日に入る前日のこの火曜日、昔のフランスびとは「自分の大好きな食べ物の食べ納め」をしました。大好きな料理やお菓子をたらふく食べた翌日は教会に行き、神父さまからおでこに灰を十の字に塗ってもらって節制に入りました。子供達は仮装したり、おめかしして「脂の火曜日」の午後、街中を練り歩き、大人からお菓子や飴をもらったりしたのだそうです。21世紀に入り、10月31日のハロウヰンが盛んになりましたが、元々はマルディ・グラがフランスらしい子供が仮装を楽しむ日だったのです。

年が明けて最初の移動祝祭日は「脂の火曜日」と「灰の水曜日」ですが、なんとなくこの日を迎えるとフランスの春がもうすぐそこまでやって来ているんだなあ、という自覚が芽生えます。今年のこの二つの移動祝祭日は昨年より2週間も早く訪れ、2月2日のChandeleur シャンドルゥル、=主の奉献の祝祭日でたらふくクレープを食べたばかりなのに、すぐ「脂の火曜日」を迎えてちょっと豪勢かいつもどおりのおかずやデセールをたらふく食べて、翌日夜から節制です。なんともセカセカした感じの暦の流れではありますが、暦の上とは言え春の訪れが早いことはうれしい気もします。

外は強風が吹いてはいるのですが、庭の隅にはうつむき加減の小さな水仙が咲きました。
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ココんちあたりは緯度にして北海道の北部にあたるかと思いますが、既に沈丁花は満開、クリスマス・ローズも咲き始めました。木々の枝にふくコチコチの新芽から若葉が見える日も近いでしょうか。

le 5 février 2008, Agathe
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by ma_cocotte | 2008-02-05 23:10 | 『冬』 Rien de special | Comments(0)
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