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そう簡単に別れられない事情。
先の4月21日の夜、France 2 で放映された検証番組 Complément d'enquête のテーマは『北京オリンピック開催まで100日:邪魔されたオリンピック』というものでした。
ビデオはこちら(↓)
J -100 : des Jeux olympiques qui dérangent
mms://a988.v101995.c10199.e.vm.akamaistream.net/7/988/10199/3f97c7e6/ftvigrp.download.akamai.com/10199/sgv/diff/videotheque/info/videosemissions/videocomplement/43BC2_complement-enuete_20080421.wmv?
かなーり 面白かったです。

約一時間半強の番組の中でさらに4テーマのルポが紹介され、一本目が中國から、二本目がフランスから、三本目がメキシコとエイメリカから過去にボイコットしたことでの元選手のトラウマについて、四本目が2014年に冬季五輪が開催されるロシアからのレポートで、特に前半の二本が私個人としては興味深かったです。

一本目で紹介されたのは中國にフェンシング種目の監督として雇われたフランス人の話でした。当初、妻帯で中國に引っ越し、中國側が用意したすばらしい宿舎に住み始めたものの奥様は半年でフランスに帰国、現在、このコーチは単身で中國に残り、選手を育て続けています。画面前に披露された契約書には中國選手が金メダルを獲得した際の成功報酬についても明記されていました。この監督の中國ライフについてのルポの中で、ビデオでは開始後16分あたりで中國フェンシングチームの選手たちの生活ぶりが流れますが、中國某所にある巨大オリンピック選手養成訓練施設に缶詰になっている女性選手二人の寄宿生活が映し出され、テレビも見放題、インターネットも使いたい放題だとまず紹介はされますが、撮影スタッフが選手にチベットで何があったか知っているかと質問すると「海外遠征に行っていたので知らない」、続いてルームメイトである別の選手の発言が
Pour te dire que Ça me interesse pas. 
ぷる・とぅ・でぃいる・く・ さ・む・あんてれす・ぱっ!

この際言っとくけど、私、興味がない の。
щ(゚Д゚)щ こう、出たかぁあああああっっ! と、思いました。(・_・)
チベットで起こったことは「興味がない」で片付けられちゃうんだ。中國びとが言う「中國がひとつ」が本当なら、今回のチベット暴動はあきらかに動乱状態なんだから、海外遠征中だったとしても「真の中國びと」なら興味がわいちゃうンぢゃないの?ロジックが壊れてまへんか。いきなりブルヂョワが目の前でひけらかされていることを「見とーない、聞きとーない」と背中見せているような態度を取るとはゴルゴダの道のペトロで十分ぢゃなかろうか。あ、中國は真の政教分離国家だからこういうリンク付けは受け付けないンだった。
中國政府がオリンピック参加選手に与えている使命は「メダルを取ること」のみで、その理由付けはまったく選手の脳にインプットしていないそうです。彼らはメダルを取るなら何だってしちゃうし、メダルを取るのに邪魔なことは関わらないマシーンと化しているのだな。

さて、番組の二本目のルポルターヂュ。
こりは個人的にはワクワクするほど面白すぎでした。
なんてったって「国境無き記者団 Reporters sans Frontières(RSF)」の三人組が命綱もつけずにエッフェル塔にのぼり、例の黒手錠旗を掲げるまでのビデオが流れます。見ているこっちまでハツがドキドキ、息がハァハァしちゃう、まさに「事件は現場で起こってるんだ」であります。上のビデオでは開始後26分45秒あたりからRSF@パリについて流れ始めます。
....これ、下りる時の方がめっちゃくちゃ怖いよね。(((゜Д゜;;)))
お三方ともご無事で何よりでふ。
この「国境無き記者団 Reporters sans Frontières(RSF)」ですけれども、今回のチベット暴動がきっかけで北京オリンピック・ボイコットを騒ぎ始めたのではありません。彼らは1980年台から既に中國の報道のあり方について訴え続け、2001年7月13日、オリンピック委員会が2008年夏季オリンピックの開催地を北京とすることを宣言したと同時にボイコット活動を開始しているので、この3月は偶発的にチベット暴動が勃発したと言えます。この団体の長上であるロベール・メナール Robert Ménard 自身、1953年アルジェリアはオランで生まれたピエ・ノワール、つまりアルジェリア独立戦争でフランス本土に戻った「動乱の経験者」でありますが、彼が現在に至るまで中國に関して訴え続けていることは1980年に活動を開始してから、中國の独裁がなんら改善されていないことにあります。なぜこの国境を越えたRSFという組織が日本であまり知られてもいなければ発展しないかというと、国境なき記者団が日本國の記者クラブ制度を「排他的かつ報道の自由を阻害している」という鋭い主張をし続けているにもかかわらず、日本國の主要マスコミが無視し続けていることにあるらしいです。
___φ( ̄^ ̄ ) 恥ずかしいかも、ニホーン。
で、この国境なき記者団@おフランスと中道から左二番目に位置する全国紙おリベラシオン Libération さまが北京オリンピック開催日から遡ること6ヶ月前の2008年2月8日からオリンピック開会式の8月8日まで共同キャンペーンを続けており、毎週始めのおリベラシオンさまに国境なき記者団を支持する有名人が掲載されることになっております。その第一週目に登場された方がこの方(↓)
b0070127_22485255.jpg
きゃろる・ぶけー Carole Bouquet
Photo par AFP

写真は今年2月8日、キャンペーン開始初日、ポスター掲載初日にパリで中國人と一緒に撮影したものです。国境なき記者団のHPで毎週、新しいポスター掲載が更新され続けておりますがhttp://www.rsf.org/article.php3?id_article=25196、第二週に登場のヴァンサン・ペレス、第7週のエマニュエル・ベアール、第9週のヂェーン・バーキンあたりは日本國でもハツが高鳴る方が多いかと存じます。が、彼らはフランスでは左派系人道主義者で有名だったりします。聖火リレー当日にチベット市民支持集会にヂェーン・バーキンが参加していたことは誰もが知るところですが、エマニュエル・ベアールが大活躍しているのはチェチェン難民救済運動ですね。キャロル・ブケーに至っては、彼女は移民救済運動で首相府に拒まれたもんだから大統領府に直談判しちゃうほどの活動家だったりします。http://www.dailymotion.com/video/x4gzbt_envoye-special-carole-bouquet-sans_politics

私は今週まで14枚のポスターの中では第一週のキャロル・ブケーさまが一番好きでっす。
( ̄ε ̄)b  あ、その話ではありまへんでした。
パリの聖火リレーはオリンピック関係者のみでのリレーで、長野のように芸能人などの参加はありませんでした。国際だろうが内政だろうがヒトにまつわる諸問題についても日本國とフランスでは芸能人の関わり方が大きく異なると、今回のチベット暴動を境にあらためて実感した私でした。

そして、フランスと中國の関係は、神聖皇帝サルコぢサマのポケットがなぜか同時膨張する中國への偏愛だけでなく、中國内にフランスから出稼ぎに行って、中國政府に管理されている「人質」が多すぎかもしれません。カラスの行水のごとく安直に撤退は今のフランスにはできませんね。現在、フランスに寄生する中國からの大量の移住者に「フランスの自由を悪用するな」と厳しく主張する民間人は数多いますが、その逆はありません。中國内に住むフランスびとが中國に不満を持ってもそれを表明する自由はありません。先日、生討論番組 Ce soir (ou jamais!) に登場したパリでの中國人留学生による中國に賛同しないフランス人に対しての不満を表明するデモを主催した中國人女性は現中國が真の民主国家で自由を愛していることは貴方が中國に来ればわかる、と言っていました。自分達の世代が中國の政権を握った時に更なる理想が開花することを楽しみにしてくれ、とも。

チベット問題研究家のおぢちゃん(ヂャン・ポル・リブ Jean-Paul Ribes 氏)に「ああ、もういい。自分の言葉で語ってくれないか」とぼやかれてましたけれどね。私もそう思いました。北京の大学を卒業してからパリに留学できるほどの才を持つこの女性にはすこぶる暗記力はあっても、語句の意味がまるでわかっていません。
興味ないから なんでしょうね。

le 28 avril 2008, Valérie
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by ma_cocotte | 2008-04-28 23:50 | どろりんぴっく2008北京 | Comments(12)
Commented at 2008-04-29 02:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ma_cocotte at 2008-04-29 02:48
❒ 鍵02H33@29/04/2008 さま、
本当にどうなるのでしょう。
こちらで討論番組など眺めておりますと、どうも「自由」という同じ単語でも
中身が違うようなのです。
歴史や文化についての価値観も違うことも同様で、国際交流において
自画自賛の我ばかり張られても、他国との交わりがかえって難しく
なるばかりではないかと思います。だから「中華」なんでしょうけれど。

サルコぢへの落胆は共和国民の10人に8人が感じているのだそうです。
なんというかお金の流れが循環せず、どこかでよどんで詰まっているのが
明らか過ぎるのでは。冗談でサルコぢが途中退陣したら、それも
「初めて」だね、なんて話が出たりしています。
Commented by rice_shower at 2008-04-29 19:59 x
10年くらい前だったか、何かの理由で今回みたいな中国の人権批判が巻き起こった時、政府も一般の中国人も「目下の中国の人権問題とは、国民がみな飢えずに食べられること」、つまりその心は“今の所は自由主義先進国基準の人権は言わんでくれ」と、間接的ながら自身の非をそれなりに認めており、世界もそれなりに理解を示したと記憶している。 
しかし、このような謙虚さは屁にも銭にもならんと思っているのか、今や狭量、粗忽、無粋、無作法ばかり、相手構わず、時を選ばず、出物腫れ物所嫌わずの感。
世界中から人、モノ、カネは押し寄せているが、心は益々冷めて離れていくばかり、であることを認識したほうがよい。
Commented by ma_cocotte at 2008-04-29 21:36
❒ rice_showerさま、
私が今回の流れで恐ろしさを感じているのが、世界に放出されている
「海外留学、就職が中國政府に認められた中國人」が自国の方針が
本物の民主主義であり、自分達が真の自由を知っているのも自国の
おかげだと強く主張していることです。その真の自由というのが寄留国の
自由ではなく、自国での自由が「真」なんですよ。こちらが中國に対しての
疑問や不満を自由に表現すると、彼らは「はむかった」と怒鳴り返して
来ます。

同じ「自由」という単語でも、「自由」の中身が抜本から違うと見ています。

彼らの心の問題ですが、対話できない、インプットされた主張のみしかしない
ロボットと化していると思います。KW起爆ですね。外国語だとそれが
如実にわかるのですよ。司会者が「私、それを聞いてませんが」と制止
しても話を止めないのが彼らの特徴です。
Commented by LYS at 2008-04-29 23:21 x
ビデオのご紹介ありがとうございます。残念ながらPCの不具合で、シナ人の言い分が聞けなくて残念です。

TVタックルというビートたけしのバラエティ番組があります。フランスのように本格的な討論番組では無いのですがそれでも貴重です。今週コキントー来日を前にシナ特集でした。北京大学出、お茶の水大学、東大で学んだ朝鮮族出身の元アナウンサーが「シナでは少数民族に対する支援が行われており、中共政府の少数民族政策は非常に成功している」と自国擁護ばかりで、口をアングリして聞いてました。滞日20数年の教授職にあるシナ人は毒餃子問題で「中国で毒を混入させた証拠は無い」「農薬をシナで買って日本で混入させることもできる」とシナ無罪を主張し一歩も譲ろうとはしませんでした。袋詰した後で混入は不可能という日本の科学調査結果を無視というか認めようとしないのです。日本人から散々言われて炊けど、結局自分が見たいようにしか事実を受け入れない人達で、会話は成立しないと感じました。此れがシナしか知らない漢人ならあきらめるとしても、滞日20数年の人なのです。本心からなのか中共政府の代弁に徹しているのかは知る由はありません。



Commented by ma_cocotte at 2008-04-30 00:37
❒ LYSさま、
ビデオはWMPをインストールするとご覧になれると思います。
こちら(↓)から入れば確実にご覧になれるかも。
http://info.france2.fr/complement-denquete/emissions/42234511-fr.php

こちらで連日あらゆる討論番組で中國関連の議題で生討論が行われて
いますが、見れば見るほどわかってきたというか、おそらく人間を「養殖」
しているのではないでしょうか。だから命の価値やら重さもわれわれとは
まったく違うのです。養殖されている者が飼育者の理想どおりでなければ
どうなるのか。それに過ぎないのでは。彼らは現在もチベットにチベット
族が幸せに暮らしているのだから何の問題がある!とまで言い返して
いたけれど、なぜそのチベット族がそこに住み続けていられるのか?
飼育者の理想どおりだからではないでしょうか?

飼育者が決めたら、優良特産物として海外輸出もしてもらえるわけだな。
Commented by LYS at 2008-04-30 01:29 x
シナの歴史を読み始めたのですが、シナは戦乱、天災との戦いで、人心が休まる間がなかったのです。戦乱になれば文字通り「食うか食われるか」の壮絶な戦いになり、人を信用できない世の中なのです。論理、事実ではなく力が全ての世界です。毛沢東の時代まで武力が全て、今は金が全ての世界です。
シナ、シナ人とどのように対応していくべきか国際社会の大きな課題と思います。

長野でのシナ人の狼藉ぶりをご覧下さい(私のPCで音を聞くことができないので、映像を見るだけですが)
ドォーモ(九州ローカル)長野聖火リレー密着取材 
http://jp.youtube.com/watch?v=4e72lszdhmk
http://jp.youtube.com/watch?v=Cyp4EuG0OW8
http://jp.youtube.com/watch?v=eUYwJzLF5Ww
http://jp.youtube.com/watch?v=7Ra_271Wsf0
Commented by ma_cocotte at 2008-04-30 01:54
❒ LYSさま、

  >>シナ、シナ人とどのように対応していくべきか国際社会の大きな
  >>課題と思います。

難しいと今の私は思います。価値観が違いすぎるというか、彼らには言葉が
通じないのですよ。おそらく中国語での会話であっても通じているようで
通じていないのであって、飲むか飲まれるかだけ。中國は飲むだけですね。
飲まれる前に飼育者が隔離してくれますよ。
Commented by anbai at 2008-05-01 11:23 x
LYSさまのおっしゃる通りで、「TVタックル!」これはねえ。
今回ばかりでなく、毎度のように滞日年数長い中国の方々が同じ主張を繰り返しており、それは今はなきTBS「ここがヘンだよ!…」の頃からメンバーとかも大して変わってないんじゃないかと。(それは民団関係の方もそのようだとWebのあちこちで指摘があるようですが…)

4/28TVタックル中国毒入り餃子問題
http://www.youtube.com/watch?v=nIMq5RhJT6Y
4/28TVタックル東シナ海ガス田問題
http://www.youtube.com/watch?v=8WcMQ1In8YU
4/28TVタックルチベット問題
http://www.youtube.com/watch?v=t0HJV3lSxLU

これ観て、げっそりこないといいですが…。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-01 15:30
❒ anbai さま、
拝見しました。
なんだか「ああ言えば○×」と甘栗太郎コンビを思い出しました。
特に張という方の主張は先日、こちらの討論番組に登場した中國人留学生と
ほぼ同じですし、デモの中で中國人参加者が訴えていた「ポジティヴだけ
を見、ネガティヴは見ない」そのものですね。はー、驚いた。
まあ、日本國内にも、ポジティヴを賛美して、ネガティヴをおとしめる
愚か者が増えつつありますよね。一時期の「勝ち組」と「負け組」という
表現もそうでしたが、それが中國のようにネガティヴやら負け組を理由も
見ずに抹消しようとする心にならないようにするにはどーしたらいいでしょ?

...なーんてことをビデオを拝見しながら思った次第。おそまつ。
Commented at 2008-05-03 09:32 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-06 02:36
☆ 鍵09H32@03/05/2008 さま、
世界中に散らばる華僑のこと、そして近年の各国の中國人受け入れの
甘さについて、中國側が「今、世界にどれほどの中國人が散らばっているのか
分かっているのか!?」と方々で強気の発言をしているのが(個人的に)
気になっていたりします。

やはり、国家が農場主、国民は養殖されているブロイラーという関係
なので、農場主が気に入らないブロイラーは、容赦なく処分できて
しまうのかも。命の重さが違う。
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