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またハズレてしまった。@ツワモノどもが夢の痕
あれから2週間が過ぎ、気をゆるめていたら、いつのまにか今年9月のローマ教皇来仏日程が4月28日付でカトリック・フランス司教団のHP(http://www.cef.fr/)に発表されておりました。9月12日金曜日から15日月曜日までだそうです。
Σ( ̄△ ̄; また、ハズレちゃったあ....
昨年、教皇さまの2008年来仏が予告された当初はてっきり8月15日の聖母被昇天の大祝日にお出ましになるのかと妄想しました。というのも、被昇天の聖母はフランス共和国の筆頭守護聖人であり、8月15日は国家の定めた固定祝祭日でもあります。振り返りますと、前教皇ヨハネ・パウロ二世の最期の外遊が2004年8月15日のルルド巡礼でありました。

b0070127_16451281.gifとっころが、最初の来仏予告からしばらくして教皇さまがお出ましになるのは2008年9月だとニュウスで流れました。9月というだけで日程が伏せられたままだったので、カレンダーを凝視してみると、まず目に留まったのが9月8日の Nativité de la Vierge Marie (聖母の誕生日)という祝日です(ただし、この日は国定祭日ではありません)。ですから、この日あたりに教皇さまが来仏し、聖母が出現してから150年という記念年 を迎えたルルドにお出ましになるのかと安直に想像しましたが、
m(_ _)m カレンダーのその先を見ませんでした。
9月という月は8日に続いて、12日は Saint nom de Marie (マリアのみ名)、15日には Notre-Dame des Douleurs (悲しみの聖母)という祝日であり、この間にある14日は La Croix Glorieuse (十字架称賛)という祝日なのですね。となると、教皇さまはこの3祝日にどっぷりおフランスに滞在されることになります。

ここで余談ですけれど、 douleur という単語。
日本國のカトリックでは「悲しみ」と訳されているようですが、フランス語に忠実に douleur を和訳となると「肉体的苦痛」または「精神的苦悩」が適訳になります。薬局やら医者との問診でしばしば登場するのがこの単語。日本びとが表現する「悲しみ」を仏訳するなら tristesse の方が適訳です。カトリックでは無原罪という生まれながらにして罪を持たないとされる聖母がどのように苦痛やら苦悩と向き合ったのか....なーんて、しばし考えてみるのもいいかもしれません。

さて、今年9月の教皇ブノワ・セーズ Benoît XVI の来仏スケジュール予告でございますけれど、ローマからパリまでは飛行機で2時間くらいですし、両国間に時差はありませんので、先のアメリカ大陸や今年7月のオーストラリア訪問に比べれば、ご高齢の教皇さまにとっては肉体的ご負担がオキガルゴクラクな旅になるかと思われます。来仏まで半年を切ったこともあり、おフランスでもエイメリカのように教皇来仏HPが作られたようです(http://www.pape-france.org/)。Pape à Paris (パリでの教皇さま)なんてHP(http://www.papeaparis.org/)もめっけました。ざっと予定を眺めてみますと、
【9月12日-初日】
 *まず、大統領と会談  ε= (´∞` ) Bof....時間の無駄だぜ、ベイベ
 *2008年9月5日から一般公開されるCollège des Bernardins 
   コレェヂュ・デ・ベルナルダンで文化についての祝辞。

ここでまた余談ですけれど、このコレェヂュ・デ・ベルナルダンですが、パリ司教区が始める総合文化施設で、1245年、現在のパリ5区に建設された参事会施設内を改装し、過去の文化から現代文化に至るまであらゆる角度(科学、生活史、政治、経済、宗教など)からの知的霊的考察を提供するらしいです。昨年帰天されたリュスティヂェ枢機卿の発案でこの計画が実行され、現パリ大司教であらしゃるヴァントワ枢機卿に使命が引き継がれての事業ですが、なんかパリの大司教さんって下世話な表現をあえて用いるなら「やり手」ですね。リュスティヂェさんはこの計画より先にテレビ局ラヂオ局 をインターネットと連動して国境を越えた万民に提供することを実現しております。外見は年老い、身なりは古臭くても、頭ン中は凡人の先を行っていたのは間違いあるまい。格好いいおぢいちゃんだよ。いつかパリに上ることがあったら、私もぜひこのコレェヂュに行ってみたいです。パリ5区は美しいカルティエですから散歩し甲斐がございます。

脱線から線路に戻って、9月12日の教皇さま。
コレェヂュでの行事後、ノートルダム・ド・パリに移動し、司祭、助祭、修道者、神学生と共に夕祷 vêpres にご出席。 ここでは若者に向け、お言葉を述べられるそうです。http://www.notredamedeparis.fr/Le-Saint-Pere-a-Notre-Dame-de
【9月13日-第二日】
 *午前中、アンヴァリッド前の大広場でごミサを司式。
 *その後ルルドに移動。
 *午後、ルルドに到着後、教皇さまはまずルルド記念年の第一から
   第三巡礼路へ。
 *日没後のルルド聖域での光の行列に出席され、巡礼者への
   メッセージを伝えられます。

【9月14日-第三日】
 *午前は巡礼者のために荘厳ミサ
 *午後にはフランス司教団との会議にご出席
 *ルルドにおいて午後恒例(確か15時頃?)の聖体顕示行列にお出まし。

【9月15日-教皇さまのフランスご滞在最終日】
 *午前中、再びルルド市内の第四巡礼路へ。
 *午後、ローマに戻られる予定。

パリ滞在中の教皇さまにおかれましては、キリスト教他宗派、ユダヤ教、イスラームとの面談も行われることになっています。

ざっと眺めて ¢( ・_・) オヤ? と思ったのは、13日午前に行われるパリ市内でのミサですね。なぜにまたアンヴァリッドの大広場で?と。確かにアレクサンドル3世橋まん前のあの空間は「美」そのものではございますが、近年振り返りますと2006年3月のCPEストライキの際にここが乱闘名所のひとつだったことを思い出したりします。
b0070127_5231722.jpg
ココがソコ。
 
なぜこれまでの訪問国での大規模ミサのように競技場やら球戯場、とてつもなくデカい大聖堂でごミサをあげないのか、としばし考えてみましたら、
( ̄ε ̄)b  あ、思い出した。
この乱闘写真の背後に見えるキンキラドーム、サン・ルイ聖堂 La Chapelle Saint Louis ですが、ここもカテドラルでした。司教さまがあらしゃるんですな。あれ?パリの大司教さまはノートルダム・ド・パリにあらしゃるンではないの?とフランス文化に詳しければそう思ってしまいますが、パリ市内には二つのカテドラがござるのですね。サン・ルイ聖堂に座すのはフランス共和国軍教区 Diocèse aux Armées Françaises の教区長さまでらっさいます。
b0070127_17575181.jpg
この先頭の方がパトリック・ル・ガル Patrick Le Gal 司教さま。

アンヴァリッドにはナポレオンの棺が安置されていることはあまりに有名ですが、ここにも司教座があるということが知られていないのは同じパリ市内のノートルダムがあまりに有名なせいか、山手線の内側ほどの面積のパリ市内に二つもカテドラがあるなんて教えてくれなきゃ気付かないのか、それとも政教完全分離先進国を自称するフランス共和国の国軍にカトリックの司教座があるなんておかしくないか、などいろいろ心の中に由無しごとも流れますけれど、前日のノートル・ダム・ド・パリでの夕祷とこのごミサで、教皇さまにおかれましては平らに等しく満遍なくパリ市内の2司教座をご訪問ということになります。ながれいし。

さてさて、パリに上るか、ルルドに激突するか。それが問題だ。(ま・ここっと、嘘ですけれど

le 8 mai 2008, Désiré

ちなみに、こんにち5月8日はフランスにおける 第二次大戦終戦記念日 にあたり、国定祭日でございまして、共和国内の全市町村で午前中には恒例の記念式典実施中。大西洋側はあいにくの悪天候ですけれど、雨にめげるようなフランスではないわな。
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by ma_cocotte | 2008-05-08 16:54 | 『?』なKTOりっくん | Comments(6)
Commented by berucci-pete at 2008-05-09 14:52 x
フランス軍教区なるものがあるのですね。衝撃的事実です。
laïcité に突っ走るかと思えば、あまり目に付かないところには
緩いと言うかなんというか…
ところで今年だか去年からだかlundi de Pentecôte が普通の祝日にもどったみたいですね。

9月15日の Notre Dame de la douleur、この日を fête とするのがスペイン人、それからなぜかアメリカ人(カトリック限定)に多い Doloresさんです。愛称は Lol, Lola そして Lolita。
ナボコフの小説とそこから派生したイメージでこの名前が少なくなったりしなきゃいいけど、なんて余計なこと思ってしまいます。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-09 17:32
☆ berucci-pete さま、
共和国軍教区の存在はあまり知られていませんよね。
もちろん従軍司祭も存在します。

ここ数年、lundi de Pentecôte の休日には悩まされますね。
私の手元の2008年カレンダーは「平日扱い」になっています。

スペインでは9月15日が祭日ですか?
となると、この日の聖母が守護聖人なのかも。
ちなみに日本は1月1日のSaint Marie, Maire de Dieu が守護聖人です。
Commented by berucci-pete at 2008-05-09 20:05 x
悲しみの聖母はスペインでも祭日ではありません。フェット・ナシオナルではなく「洗礼名のお祝い日」の方ですね。たとえば Carmen ちゃんは7月16日の「カルメル山の聖母」、Conchitaちゃんは12月8日「無原罪の御やどり」がお祝い日です。
スペインで一番重要視される聖母の祝日は、恐らく10月12日の「柱の聖母」でしょうね。コロンブスの新大陸発見もこの日だったということになっています。直訳すれば「柱」となるPilar はスペインでは人気の女の子の名前としてとてもポピュラーです。
Commented by Leonie at 2008-05-09 21:11 x
おひさしぶりです。cocotte様。
お母様のことずっとずっとお祈りしていました。

悲しみの聖母のお名前はむすめの霊名にいただきました。でも、「悲しみ」だけでなく「喜びの」というのも付け足しました。

サンルイ教会が司教座だったとは知りませんでした。HPを教えていただきありがとうございました。サイトの「Les servants d'autel」のページが気になりました。というのはうちの息子、初聖体を終えまして、なんと待者の白衣を賜りました。彼が1時間強のミサに集中できるのか・・・毎回はらはらドキドキでございます。
待者の心得なるサイトがありましたらお教えくださいませ。

ああ、ルルド、いきたいですが行けない私たちはせめて11月24日の長崎の列福式に参加しようかとかんがえています。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-10 03:17
☆ berucci-pete さま、
でしたら、フランスもそうですよ。その日はDolorès の祭日になります。
http://nominis.cef.fr/contenus/fetes/15/9/2008/15-septembre-2008.html
カトリック典礼暦だと主要暦Mémoire obligatoireのほとんど同じ聖人が
各国司教団ではあてられていると思います。
(ただし、修道会固有暦だと少し異なりますが)

berucci-peteさまがおっしゃる10月12日はフランスの暦では聖母では
なく他の聖人の祝日になっていますね。
http://nominis.cef.fr/contenus/fetes/12/10/2008/12-octobre-2008.html

調べましたところ、10月12日の「柱の聖母」がスペインの筆頭守護聖人
みたいですよ。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-10 03:47
☆ Leonie さま、おひさしぶりでございます。
貴ブログはエントリーのたびに拝読しております(英語も仏語も♪♪\(^ω^\)

侍者ですけれど、フランスですと地域色豊かみたいですよ。

侍者HPではこのようなものを見つけました。
http://eglise-font-romeu.com/choeur.htm
http://servants.smdv.free.fr/
http://sa.paroisse-elancourt-maurepas.org/
http://www.servantsdesaintferd.net/

こういう本もあるみたいです。
http://livre.editionsducerf.fr/Spiritualite/Guides-Celebrer/les-servants-d-autel/

フランス風の侍者服だと首にかける縄がありますよね。
あの色によって区別があるみたいなのです。
地元の神父さまの侍者教育から拝察すると、今も口伝えと絵を見せて
覚えさせる。文字は使いません。元侍者だったお父さま方も同じですね。

いいなあ、侍者服。記念写真を忘れずに。(^_^)

サンルイが司教座というのは知られていませんよね。
HP、なかなか充実です。
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