<< とうとう見てしまった。 青葉、若葉に、風薫りて、お腹空いた。 >>
彼らはこんなことをして、何を、直に、見たいのだろう。
フランスでも先週から今週にかけてのトップニュウスは ミャンマーでのサイクロン中國は四川省での大地震 という天災についてでありますが、それらに続くニュウスで、私が注目しているのは25年ぶりの勃発になるかもしれないレバノン内戦についてです。これは天災ではなく人災でしょうか。連日の報道、実に考えさせられてしまいます。
以下はTF1ニュウスで流れたレバノン内戦に関連する主だったビデオです。
【5月9日】 ヘズボラによる宣戦布告と空港・海港閉鎖。
Les violences font plusieurs morts à Beyrouth
ベイルートで死傷者が出るほどの暴行
http://videos.tf1.fr/video/news/monde/0,,3845231,00-violences-font-plusieurs-morts-beyrouth-.html

Poursuite des affrontements à Beyrouth
ベイルートにおける継続中の対立
http://videos.tf1.fr/video/news/monde/0,,3844929,00-poursuite-affrontements-beyrouth-.html


【5月10日】 開戦後第4日目
Timide retour au calme à Beyrouth
ベイルートでの鈍い沈静化
http://videos.tf1.fr/video/news/monde/0,,3845418,00-timide-retour-calme-beyrouth-.html


【5月11日】 レバノン北部トリポリの様子
Les affrontements se poursuivent dans le nord du Liban
レバノン北部における継続中の対立
http://videos.tf1.fr/video/news/monde/0,,3845553,00-affrontements-poursuivent-dans-nord-liban-.html

Au Liban, la crise est loin d'être terminée
レバノン、危機の収拾までには程遠い道程
http://videos.tf1.fr/video/news/monde/0,,3845626,00-liban-crise-est-loin-etre-terminee-.html


【5月12日】
Calme très précaire à Beyrouth
ベイルート、あまりにかりそめな静けさ
http://videos.tf1.fr/video/news/monde/0,,3845765,00-calme-tres-precaire-beyrouth-.html

5月10日、11日の目を覆いたくなるような映像は日本國ではあまり流れない現実かもしれません。【註】URLの都合上TF1ニュウスのみを掲載しましたが、国営放送 France 2, France 3 でももちろんレバノン内戦について報道されております。
b0070127_15502969.jpg
↑ こんなお気軽な格好で銃を持っちゃあいけません。↑
Miliciens du courant du Futur à Tripoli (Reuters)

親シリア派というか、レバノン西方の国イラン&シリアが「真の親分さん」のヘズボラ Le Hezbollah なる団体ですけれど、既にベイルート西部を制圧なさったとか。で、この方々は母国を戦場にして何を目の当たりにしたいンでしょうかね?理想のイスラム原理イラン&シリア盲目贔屓主義国家ですか?レバノン人の多くがイスラームだろうがキリスト教徒だろうが彼らの国内破壊行為にウンザリしていること、なぜその事実に向き合えないのでしょうか?真の親玉ズがレバノン国内の被害を目の当たりにしていないからでしょうか。

フランスはレバノンと縁がある国なので、この内戦勃発以前からテレビの報道番組ではレバノン内情についてしばしば触れられてきました。

b0070127_1673867.jpgメイ・シディアク May Chidiac というレバノン人女性をご存知でしょうか。彼女はレバノンで売れっ子のニュウスキャスターで2005年9月25日、テロに遭い、左足を失いました(左手も重症)。彼女が生還したのは奇跡だと言われており、フランスでも2006年9月に入院先のフランスからレバノンに戻り、再度の報復テロに怯えるどころかレバノンの現実に立ち向かう彼女についてのドキュメンタリーが流れました。私もそれを見ており、感動し、考えさせられました。このメイ・シディアク嬢はクリスチャンであり、レバノンのキリスト教系放送局で大活躍、大人気のキャスターでありました。事件当日は終業後、車後部座席に乗り、運転手がエンジンをかけたと同時に車が爆破、大破しました(右の写真下のごとく、ドライバーは即死)。彼女が身体の一部を失ったとは言え、今こうして生きていることは「奇跡だ」と多くの人から言われています。フランスに移送され手術、闘病、リハビリを終えてレバノンに戻った勇気だけでもチキンやらウズラハートの大衆を驚かせたのに、彼女はレバノンで再び日曜日の礼拝に堂々と通い始めました。帰国後の彼女は外出時には常時ボディガードがついていますし、誰もが再び起こり得るだろう彼女への暗殺を恐れて彼女が礼拝に通うことを止めたにも関わらず、「礼拝に通うこと」が彼女にとって暗殺未遂犯人に対する確固たる意思表示なのだそうです。
私が見たTF1の報道番組 7 à 8 セッタユイット のビデオは見つかりませんでしたが、YouTubeで彼女に関するドキュメンタリー番組を見つけることができましたので、以下、ご覧くださいませ。
May Chidiac - Lebanon
http://www.youtube.com/watch?v=1LKgqNqsbUU
このメイ・シディアク嬢のドキュメンタリーの中でも取り上げられていたのが、レバノン国内でのキリスト教信者の立場でした。現在のレバノンでキリスト教信者はマイノリティになりますが、レバノン国内における彼らのほとんどが中上流階級にあたり、これがマジョリティであるイスラームの一部から過激なほどの攻撃理由になっているというのです。

このドキュメンタリーを見たことで、レバノン国内事情に関する報道に注視し続けましたが、現在のレバノンにおいてキリスト教信者への差区別が日毎ひどくなっているのも事実です。政府が彼らに何をしているのかと言えば、勤労・就職妨害です。昨年11月はじめ、私はニュウスでこのようなものを見ました。
L'exode des chrétiens du Liban
キリスト教徒、出レバノン記
http://www.dailymotion.com/video/x3hiht_lexode-des-chretiens-du-liban
フランス語でレクソド L'exode という単語を用いる時、旧約聖書のレクソド、つまり出エジプト記を連想するような状況を指します。この報道によりますと、既にレバノン国内に住む約50000人のキリスト教徒が「迫害」によって欧州、オーストラリア、カナダへの移住を決めたということです。確かにこのビデオに登場する男性も脳神経外科医という職業にあり、レバノンでも中上流に属する方と拝察します。が、彼らの言い分は信仰が理由で母国なのに居心地が悪くなっている、だから移住に踏み切ったのです。ビデオの冒頭に登場するマロン派の教会もこの礼拝が最期の礼拝で、この礼拝を限りにこの教会は閉鎖されたそうです。

もし彼らがイスラームに改宗すれば母国レバノンにいることが「できる」のですよ。

「だったら改宗すりゃあいいぢゃんか」という意見も多々あるのかもしれませんけれど、そういう意見は欧米ではあんまり通じない意見だったりします。それこそ「宗教は毒」と言いながらなぜかイスラームとだけは仲の良い政治思想団体の方々が同意するでしょうけれど。

嫉妬が先立ってテロったところで目に見えるものの破壊や崩壊しか目にすることはできません。先に登場のメイさんではありませんが「左足が義足になっても私の魂は同じ魂だ」です。中上流階級のキリスト教徒を国から追放したところで、その職の器に値しないものが就任して、脳神経をいぢったところで治療にも快気にも至りません。
そんなこともわからないのが問題なのです。
彼らの中には邪魔者を追い払えば、その椅子に座れると単純に考えている人もいます。自分のタレントを忘れているのです。

私個人は同級生がレバノンからの帰国子女で、彼女から何度もベイルートはかつて「東洋のパリ」と言われていたのに内戦でその美しさを失ってしまった、と何度も聞かされていたし、フランスに住むようになってからもイスラームのレバノン難民一家と交流したり、改宗してカトリックのドミニコ会修道女となったシスターにもお世話になりました。レバノンは私にとって遠いようで近い国のひとつです。信仰先が違えど彼らレバノン人の思いは母国レバノンに平和が戻ることです。青い空と海、赤い土と白いローマ遺跡と西欧風建築に緑の木々と人々の穏やかな笑い声。彼らが懐かしい母国を語るとすぐ、美しい灰色の瞳に涙のヴェールがかかります。こうして移民した今、母国に再び定住するのは簡単には行きませんが、それでも平和であれば、いつでも、たとえ短期間であっても戻れるでしょう。早くそういう状況になりますように。廃墟は虚しい、虚しすぎる。

今年はじめ、地元の外国人向けフランス語講座に参加したら、クラスメートのひとりがシリアで育ったパレスチナ難民女性でした。彼女は完璧にヘズボラ贔屓で、私たちが西側メディアに騙されているのだと毎日力説しました。このフランスで職を得て、いかに自分達が被害者であるかという真実を伝えたいんですと。自分から被害者になって、既に被害者でないのに、被害者のままであり続けたいがために理由をこぢつけているようにしか見えません。この彼女が希望する職は公立校のアラビア語講師なんですけれどね。「マダムのおっしゃるとおりです。奪還するまでガンガン、中東でテロろーぜ」という生徒に巡り合えるのでしょうか。
私はこのフランス語講座に行くのを止めました。ψ(`∇´)ψ
平和を手に入れる方法が違いすぎ。
彼女が強く主張するように、彼らを被害者と私たちが認めてあげても平和は訪れません。本当に平和を願うなら、破壊した建造物を直して、キリスト教徒だろうがイスラームだろうがそこに住んでいた住民が再び住めるようにしてくださいよ。砂漠の夜は寒いと確か聖書のどこかに書いてあったよ。

le 14 mai 2008, Mathias
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by ma_cocotte | 2008-05-14 04:13 | 『?』なメディテらねぇ | Comments(25)
Commented by anbai at 2008-05-15 01:15 x
 多分、「銃を持って闘う」ってのは武力革命をよしとする…あるいはテロリストでも革命が目的だと標榜していれば、盲目的に支持してしまう向きの方には…非常に英雄的に見えるのでしょうね。だが、本当に「革命」なり「政権交代」を目論むなら、実際に国を手に入れてから「ちゃんと治める必要がある」ことを、あんまりこういう人たちは考えてなさそうですね。職業もしかり。就職や資格取りなんてチャンスを増やしたことにすぎない。
 実際に手に入れたものを扱いきれなかった場合も、誰かのせいにしそうですが、こういう思考回路が治らない限りは…ダメでしょうね。確かパキスタンとかのタリバン系男子校で理系科目を教えないなんてところがあるそうですが、『科学的・合理的・論理的思考をさせない』ってのは宗教を越えてカルトの域に突入しているかも知れませんね。
 
Commented by ma_cocotte at 2008-05-15 14:43
☆ anbai さま、
ヘズボラ(親シリア&イラン)がレバノンでやっていることは、同胞いぢめ
ですよね。同胞を巻き込みたいにしても、恐怖やら戦慄で服従させようと
しているようにしか見えません。レバノン国内が分裂を起こして都合が良い
のは決してレバノンに先祖を持ち、レバノンに生まれ育った人々ではない
と思います。その点についていい加減ヘズボラを支持するレバノン人も
気付くべきではないでしょうか。

    彼らは母国を失いたいのかな?

....「母国を失った」はパレスチナ難民だけで十分でしょ?
レバノンは知らず知らずに巻き込まれているけど、母国を失わせようと
しているのは実は「味方」なのかもしれません。ε= (´∞` )

Commented by rice_shower at 2008-05-16 07:06 x
アブラハム系宗教間の問題ほど、理解に骨の折れるものは無いです、私にとって。
神様の取り合い? で、悪女の深情けの末の大喧嘩?
智恵の薄い人間は、言葉で他人(ひと)を説得する能力も無ければ、他人の言葉を理解する知力も無く、結局“ゴリ押し、逆ギレ、ケツまくり”
(今の中国を形容するのに最近私が好んで使う言葉).....との印象は否めず。


Commented by つき at 2008-05-16 13:34 x
日本の価値観だけで、物事をみるのはいけないことだと分かってはいるのですが・・。

中国の例を見てもわかるように、「理解されてしまったら、取り返しがつかない 拒否感を産む」ことにもなるのですよ、と その人に教えてあげたいです。
まぁ、その人にしてみれば、拒否感を持つことは理解が足りていない証拠だ ということになるのでしょうが。

絶対の是を強いる理解などを考えているから、お国は全然まとまらないのですよ、といいです。
祖国の為にできることが、自分は被害者なのだと叫ぶことだけなのだとしたら、祖国が可哀想です。
Commented by anbai at 2008-05-16 14:09 x
同胞って何のことかしらん…、とかって最近思わされます。
たまにMEMRIとか大紀元とか見ると、分かんなくなってきますですよ。

大紀元
「売国奴」呼ばわりされた中国人女子学生、事件の真相と決意を語る
http://jp.epochtimes.com/jp/2008/04/html/d10220.html

 デューク大に留学している彼女が中国人側とチベットサポーターの中に入ろうとしたら売国奴扱い、青島にいる両親の市民IDを晒されて…という次第をワシントン・ポストに投稿したものの訳文ですが、この程度のことで「売国奴」と言われるとは…。彼女、現地の警察の保護下に置かれているそうです(http://jp.epochtimes.com/jp/2008/04/html/d92467.html )。
 カルフール不買運動の発端に関わりのある方も、不買運動の行き過ぎを諌めたところ…「フランスの奴隷」と言われたそうで。

二人の中国人女性の体験―狂気のナショナリズム
http://jp.epochtimes.com/jp/2008/04/html/d12370.html

 彼女たち、そんなに大したことを言っているのか?と思うんですが…。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-16 15:57
☆ rice_showerさま、
アブラハムが父祖の三大宗教ですが、神は唯一、All Mighty God で
あることは共通です。が、キリスト教の三位一体の神は他の2宗教では
受け入れられません。
仲違いの要因は宗教ではなく、血統が深く絡んでくるのでは。
アラブ民族はアブラハムの長男イシュマイルの血統です(が、妾胎)。
ユダヤ民族はアブラハムの次男イツハクの血統です(が、正妻胎)。

上の本文中下方に登場するパレスチナ難民♂とシリア♀の親を持つ女性は
この点をあげてパレスチナは自分達の土地だと主張していますよ。
次の問題点は現在のイスラエル(今月は建国記念月ですけど)がアシュケナジ
(改宗ユダヤ人)が上層であって、血統ユダヤ人(ミズラヒやスファラディ)が
労働階級にあることも「?」な点ですね。この点はあまり日本では知られて
いないかと思います。

レバノン内戦で気をつけねばならないのはイランはアラブ血統ではない
ことですね。そんぢゃ何がこうさせるのかというとイスラーム思想に社会
主義思想を融合した闘争心です。どちらも全体主義で、共通する思想が
多々あるのです。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-16 16:03
☆ つき さま、
「被害者であり続ける」目的のためにウソをついてまで理由を造る連中が
いますね。でも、ここまで来ると、そのウソについてその被害妄想している
連中に謝罪する、という摩訶不思議な現象が起こりかねません。尋常なら
ウソには謝罪しませんが、まことしやかなウソに翻弄される傍観者も
かなりいたりします。

レバノンの場合ですが、一部のヘズボラ派が踊らされているだけで、他の
レバノン国民は宗教がなんであろうと、彼らに迷惑しています。ヘズボラの
せいでイスラエル側に住む親戚にも会えなくなり、今回の内戦では
空港、海港閉鎖です。同じ国の民なのに、なぜ仲間に不便を与え、
命まで奪い取るのでしょう?彼らの背後はシリアやイランです。レバノン
人ではありません。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-16 16:10
☆ anbai さま、
思うに、ですけれど、彼らが使う「同胞」は、私たちの世界では「同志」で
あって「同胞」ではないのですよ。
米国在住の彼女は同じ志でないから攻撃されるのです。
でも、世界中に散らばる華僑が中國を賛美すればそれは同胞扱いに
なります。チベット自治区でもおそらく同様の現象でしょう。なぜなら
レバノンがそうですね。イスラーム社会主義思想を「宗教」とするヘズボラは
同じ国に住みながらも自分達の志に同意しない同胞を脅し続けていますから。
イスラームの教えと社会主義思想が連動着火すると、国と民の関係は
養殖業者とブロイラーですがな。主や引取り店舗の思い通りに育たなかった
ブロイラーがどう扱われるか?逆に理想に育てられたブロイラーがいかに
ほめちぎられるか。それは自由の国で育っている私たちにはよくわかりますよね。

なぜかそれが社会共産主義にあてはまるのだからして。
Commented by rice_shower at 2008-05-17 09:31 x
丁寧なご教示を感謝。
何とか理解しようとシンプルで、下種な例えを思いついたのですが、貴女のご説明を拝読し、また迷宮入り.....。
それと基本的な疑問ですが、アメリカのユダヤ人達は(ハリウッドスターの名前しか浮ばぬ私ですが)、ほとんどユダヤ教徒でもないし、ベタなシオニストも少数であると見受けられ、心底イスラエルという国家に執着しているのだろうか? 金融、media、そしてハリウッドにおいて強大な影響力を有する(とされる)彼らにとって、アメリカをここまでinvolveさせるadvantageが何か他に有ったりしないのだろうか?
チベットがらみで仏教の歴史の本を読んでいるのだが、次はアブラハムか.....、脳のキャパが足りまっしぇん!
Commented by ma_cocotte at 2008-05-17 15:58
☆ rice_showerさま、
ユダヤんを十把一絡げにすると迷宮に入ったままかもしれません。
彼らから宗教を抜くと、アシュケナジ、スファラディ、ミズラヒなどに分ける
ことができます。ちなみにサルコぢの母上はスファラディです。
エイメリカで活躍しているユダヤ系はアシュケナジ系が主流、フランスでは
パリやストラスブールはアシュケナジがマジョリティですが、マルセイユは
ミズラヒがマジョリティです。現在ですが、信仰を持っている方々はこの
出自の別ではなく、同じ宗派でコミュニティ(いわゆるゲットーで、宗派は
超正統派、正統派、改革派など)を作っています。

フランスには祖国に帰ったところで苦労することを躊躇って、イスラエル
には巡礼だけと割り切ってフランスに留まるミズラヒ、スファラディが
結構いますよ。

http://malicieuse.exblog.jp/1844573

私の友人はアシュケナジのユダヤ女性ですがカトリック信者です。が、
彼女が生んだ息子さんには割礼を授けてます。エイメリカ同様、欧州も
長い歴史の中でユダヤんは公務員になれなかったのだから、自由業に
多いのは当然かと。
Commented at 2008-05-19 21:43 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2008-05-19 21:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-19 22:01
☆ 鍵 21H43-21H45@19/05/2008 さま、はじめまして。
改宗ユダヤ人というのはギユール含め、ユダヤ教を信仰したことで
始まったことが大前提ではありませんか?
例えばフランスやスペインにはミズラヒが多くいますが、彼らは血統
ユダヤ人ですから苗字もアラビア語と似ていたり、容姿も黒髪巻き毛に
地中海人特有のマットな褐色肌になります。アシュケナジは苗字も独逸や
東欧系(知られるところでは-steinや-burgなど)であり、容姿も欧州人に
近い外見の人が多いです。イスラエル建国当時、世界から帰還した
ユダヤ系の人々を(言葉が良くないかもしれませんが)お見合いのような
形で東欧系とミズラヒの結婚を奨励した時代もあったと聞いています。

続きます。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-19 22:10
☆ 例えば、貴女がユダヤ人以外と結婚して子供を産んだら、その子は
ユダヤ人ですよね。でも、血統はユダヤではありません。
欧州には逆に血統がユダヤ人でもキリスト教徒もいますし、私の友人は
改宗ユダヤ人(アシュケナジ)の家に生まれたけれど、成人してから
カトリックに改宗しています。昨年夏、帰天したカトリック枢機卿のリュスティヂェ
師もアシュケナジで成人してからの改宗カトリックで、ご親戚はユダヤ
教徒ですから、葬儀にはユダヤの祈祷も行われました。私の知人の娘さんは
ユダヤ系男性と結婚しましたが、子供は血統ではユダヤではなくなります
から、子ども自身が10才くらいまでに自分で宗教を決めることになって
います(フランスのユダヤ教では異宗婚対策でこの形を受け入れられて
います。(超)正統派ではないと思いますが)
イスラエル建国当時の

 >東欧系とミズラヒの結婚を奨励

というのが思い切りソシアリスト&コミュニスト感覚でしょうか。
フランスのユダヤ・コミュニティはユダヤ教宗派別の小村形成です。
Commented at 2008-05-20 17:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-20 18:38
☆ 鍵17H45@20/05/2008 さま、こんにちは。
現代では「バル(男子13才)/バット(女子12才)ミツバ時や成人以降に
ユダヤ教を信仰選択」した方がJew(フランス語だとJuif/Juive)ですよね。
が、過去においては民族移動時の婚姻や改宗によってJewになることも
含まれるかと思います(アシュケナジ系に多い)。で、アシュケナジ系の
一部には父祖でユダヤ血脈とする方々がいると漏れ聞いたことがありますよ。
スファラディ系は地中海東岸、北岸の新旧約聖書に登場する土地名の
出自者が多いと聞いています(例えばサルコの母親の祖はテサロニケ出身)
キリストの時代には既に地中海沿岸には満遍なくシナゴーグがあり、
パウロなる人物が本当に存在するなら、ローマからフランスを抜けスペイン
のシナゴーグまで布教したとも聞いています。フランスの地中海沿岸や
元ピエノワールのユダヤ系はミズラヒがマジョリティですよ。
イスラームでは父系の血統で判断されますね。フランスに多いのが
マグレブ・アラブ系イスラームの母とユダヤ系の父で、この場合、子供は
イスラームになります。
Commented at 2008-05-20 18:50 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2008-05-20 18:51 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-21 00:20
☆ 鍵18H50-18H51@20/05/2008 さま、
もし出島にシナゴーグがあったら日本の生活文化史も変わっていたかも
しれませんね。ユダヤのコシェルは日本に受け入れられやすい工程と
品質基準だと思うのです。
中國の上海に大きなユダヤ租界があったと聞いています。この「租界」が
「ケヒラ」という単語にあてはまりますか?ロシアの太平洋近くには今も
ユダヤ系自治区があるとも聞きました。
ユダヤ自治州 די יידישער אויטאָנאָמע געגנט で、首都はビロビヂャンですって。
イディッシュ語を使うとあるのでアシュケナジ系の移住区でしょうね。
フランスですが、こんなラジオ局があります。
http://www.radiojm.fr/
マルセイユから発信していますが、ミズラヒ系が主流だと思います。
番組の中でアラビア語講座も流れますよ。ちなみにシャバットの間は
イタリア歌謡ショーが流れます(爆笑。

続きます。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-21 00:23
☆ 鍵さま、

こちらはパリから発信しているユダヤ系ラジオ局です。
http://www.radiorcj.info/

私個人はマルセイユのラジオ局がお勧めです。面白いですよ。
で、南仏ですが、こんな事実がございます。ご笑覧くださいませ。
http://malicieuse.exblog.jp/3310275

私は南仏に住んでいた頃、ユダヤ系コミュニティを訪ねるのが好き
でした。皆さん、親切で、いろいろ勉強させていただきました。今、
住んでいるところは南仏のようには行かず、寂しいです。

イスラエリ・アラブとユダヤ系イスラエル人との関係などもっと知るチャンスが
増えるといいですね。イスラエル国内ではむしろユダヤ系の出身国に
よる問題点が良い方向に改善されるといいなあ、と祈っております。
Commented at 2008-05-21 01:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2008-05-21 01:29 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-21 16:04
☆ 鍵01H27-01H29@21/05/2008 さま
そんな長期間お住まいだとは存じませんでした。すごーい。
いつか聖地巡礼することが夢(とはいっても、ツーリスティックなんだけど)
です。その時はぜひお茶でも~~~~。

私の夫の母方一家はピエ・ノワールとフランス語で呼ばれるマグレブから
の帰還フランス国籍者なのです(祖母はカタルーニャ人、祖父はフランス人)。
何百年もアルジェリアのオランにいたらしいので、夫の従弟妹は二人とも
なぜか地中海人風貌です。社会主義独立戦争がきっかけで帰還しましたが、
祖母の話では戦争前のオランはキリスト教もユダヤ教もイスラームも
仲良く共存していた美しい町だったそうです。戦争さえなければ今でも
あちらに住みたいと思ったりするそうです(そりゃ、諦めたものが多すぎ
ですから)。
フランスにはこの戦争時に帰還した欧州人、ユダヤ人、アラブ人(=フランス
側についた人々)が多々います。ですから、各港にそれぞれのコミュニティ
があります。

続きます。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-21 16:17
☆ 先のコメントでお嬢さんがユダヤ系と結婚し、お孫さん3人の信仰は
バル(バト)ミツバ前に判断させるという状況のご一家ですが、ご夫妻は
ボルドー港でマグレブから帰還した直後、港で出会って恋に落ちたそうです。
そんなロマンチックな話も聞いたりしますね。
昨年亡くなられたリュスティヂェ大司教も戦争中、匿われていた先での
経験があってユダヤ教からカトリックに改宗された方です。
ご笑覧くださいませ。
http://malicieuse.exblog.jp/7253535/

続きます。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-21 16:19
☆ フランスですが、パリだとマレ地区あたりがユダヤ系観光スポットかも。
大きなユダヤ文化博物館があります。おもしろいですよ。生活密着だと
ビュットショモン(19区)あたりに大コミュニティがあると聞いています。
アシュケナジ系ならストラスブールなど独逸国境方面、ここにはナチスの
収容所も残っています。

http://www.cisonline.org/

ミズラヒ系ならマルセイユを拠点にプロヴァンス観光がよろしいかも。
マルセイユ市内には40のシナゴーグがありますよ。前もって連絡すれば
シャバットに入館可能みたいです。
http://www.consistoiremarseille.com/

ただし、超正統派ではないかも。でもハバットの商店はマルセイユに
ありました。6区から南はユダヤんコミュニティが点在していて、キッパ
着用もズラ着用も自然体で大丈夫ですし、学校や図書館まであります。
レストランでは貸しキッパまで用意されていたり。私にはワンダーワールド
でしたが、皆さん、親切で、そればかり今も懐かしくてしょーがありません。
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