<< 聖母はセーヌを流れる。 同じオリンピックではあるのだけ... >>
仏 の 来 仏 。 ホトケノライフツ。
この月曜日、 ほとけ さまが蘭西にいらっしゃいました。
b0070127_163833100.jpg
Photo par © RAVEENDRAN / AFP

ダライ・ラマ Le dalaï-lama 師、73歳。
ニュウデリィからパリのロワシ(=シャルル・ド・ゴール)空港まで6時間、この日から24日まで共和国内に滞在されます。かの北京オリンピックが24日までの開催ですから、ダライ・ラマ師は北京オリンピックが閉会するまで共和国内にいらっしゃることになります。

仏蘭西ではダライ・ラマ師の今回のご来仏について、「非暴力の世界的象徴 figure mondiale de la non-violence 」による「本質的に宗教色濃い12日間の訪問 une visite de 12 jours à caractère essentiellement religieux 」と位置づけられており、蘭西の聖皇帝サルコぢ一世サマにおかれましてはこれを理由にダライ・ラマ師とは会談しないそうでございます。が、サルちゃん以外の内閣やら国会議員ズはダライ・ラマ師と会合を持たれることになっておりますし、サルちゃんの奥さん(流行歌手のカルラ・ブルニ Carla Bruni さん)は8月22日、南仏はラングドック地方エロゥ Hérault 県ロクルドンドゥ Roqueredonde でのお寺 Le temple Bouddhiste de Lérab Ling (↓)の落成式に出席されます(歌は唄わないと思います。奥さんのニウCD、良かったら買ってあげてね)。
b0070127_17112571.jpg

時の流れが前後いたしますが、ダライ・ラマ師はこんにち12日はヴぬ・え・さぶろん Veneux-les-Sablons という巴里南東はセーヌ・エ・マルヌ Seine et Marne 県内にある町の複数のお寺を訪問することになっております。600人ほどの信者と共に私的宗教行事が行われるとか。24日までダライ・ラマ師の共和国内滞在中の主な日程は以下のとおりです。
b0070127_17574714.jpg
気になるのはこのAFP の図の中にもこんな一文があります。La visite sera principalement consacrée à des themes religieux 、つまり、主に宗教的テーマについて捧げられた訪問予定 とでも申しましょうか。AFPに限らず今回のダライ・ラマ師の来仏に関する記事を眺めるとこれに似たり寄ったりな一文が必ず出てきます。なんちゅーか、マスコミを掌握し切れていない神聖皇帝サルコぢサマから各社に送られた要望の妥協点がこの一文ではないのかとついうっかり思っちゃって書いちゃったりなんかして。
cf. http://www.tibetan.fr/?La-presidence-du-Senat-interdit-a

もちろん今回のダライ・ラマ師のご来仏におかれましては、駐仏中華大使からもコメントがありました。こんなことをおっしゃってる。
"Le Tibet est une affaire purement chinoise et le dalaï-lama quelqu'un qui a une double face et un double langage."
チベットは全くもって中國の内政問題であり、
ダライ・ラマなる人物は二つの顔と二枚舌を持った人物である。
と。まあ、おっしゃったことは承っておきますが、こんなことを発言したら国土面積と人口だけで超大国である中國大使閣下の徳のなさが露見されるに過ぎませんけどねー。なんだな、中國さまにおかれましては抜本的にダライ・ラマ師と歩み寄るつもりなんかサラサラないということがこの発言からも臭い立っているに過ぎないかもしれません。そんな次元のことはダライ・ラマ師にしてみれば「中國で祈れないなら戻れません。戻りません。」なんでしょうけれど。

政治的次元を横において、仏蘭西におけるチベット仏教について眺めてみますと、1960年に布教が始まり、今年で48年目を迎えました。大きなお寺はもちろんですが、フランス語でルフュッヂ refuge と呼ばれる仏教の集会場を含めて共和国内を眺めると驚異的な発展を遂げているのではないでしょうか(約400箇所)。マスコミに登場することが多いマチュ・リカール Matthieu Ricard 師を共和国内の長上として仏蘭西びとの得度者もかなり存在します。おそらくチベット仏教という枠に限定するならば、日本國より仏蘭西の方がチベットを身近に感じられることが多くあります。それはダライ・ラマ師がたびたびお気軽に仏蘭西におみ足を運ばれることでもわかります。1982年以降、ダライ・ラマ師のご来仏は10回以上になるそうです。
仏蘭西に移住したのは仏僧侶ばかりではありませんから、既に確固たるコミュニティ La Communauté Tibétaine も存在します。アジア系移民を中心に現在、共和国内で仏教を宗旨としている国民は約770.000人になります。どうかひとつ仏教の抜本的根本思想を元に動いて、和平のために各自が動いていただきたいものです。

ダライ・ラマ師が訪れる共和国内の町々に平安がもたらされますように。

le 12 août 2008, Janne-Françoise de Chantal

以下、昨晩(11日)、TF1 の20Hニュウスで流れたビデオです。来仏直後のダライ・ラマ師の様子もご覧になれます。
Le bouddhisme, une religion qui monte
http://videos.tf1.fr/video/news/france/0,,3938486,00-le-bouddhisme-une-religion-qui-monte-.html
ほえー、約150,000の仏蘭西びとが仏教に改宗したそうですよ。ほえー。
[PR]
by ma_cocotte | 2008-08-12 17:15 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(6)
Commented by xiaoli at 2008-08-12 19:31 x
すごい、フランスの光景とは思えない!

とはいえ、今回のチベット動乱で知ったことですが、欧米でのダライ・ラマの知名度ってハンパじゃないんですね。今年のシアトルの講演に5万人が集まったと聞いてびっくりました。日本で宗教指導者の講演を聞きに万単位の人が集まるなんて考えられませんよね。

サルコジ夫人は夫とは違うのね。好感度アップです(はあと)

Commented by ma_cocotte at 2008-08-12 20:45
★ xiaoli さま、
先ほど13時のニュウスできょうのダライ・ラマ師の様子が映されましたが、
大盛況というか、祈祷の様子は感動に近いかも。グルジアとロシアの
戦いについて祈っていただけただろうか。期待したいところです。

フランスにおいて仏教は第四宗教らしいけれど、一神教とは異なって
「哲学」という位置づけで知を深めるフランス人も多いです。宗教と
捉えないので、軽い気持で「彼の話を聞いてみよう」と思えるのかも
しれませんね。

サルの奥さーんはご自分の意思かどうか。好感度アップするには
まだ早いぞよよ。 
Commented by rice_shower at 2008-08-13 17:18 x
60年代の話ですが、比叡山延暦寺が、チベットを追われたダライ・ラマ猊下を迎え入れよう(亡命)という計画が有ったそうです。  
当時の日本に、そういう事を計画する本物の宗教者、政治家、外交官が居たというのは驚きだし、とても誇らしいことです。
Commented by ma_cocotte at 2008-08-14 01:49
★ rice_showerさま、もしダライ・ラマ師が日本に亡命していたら、
チベット仏教が広まったでしょうか。オレンジと赤の袈裟のお坊様、
日本で拝見したかったかも。
1960年代って、サラリーマンが出勤時に帽子をかぶっていた時代ですかね。
なんであの文化が廃れたんだろうか。次元の違う話ですね。ご寛恕のほろ。
Commented by 黒猫亭主人 at 2008-08-15 00:42 x
いや、サル公1世は、もちろん、嫁を代理に立てとるわけですわな。そして、自分はノータッチの、まさに double face。あるひは、苦肉の策。
しかし、アジアの奇々怪々は、中近東・欧州の民に理解されとりまんのやろか??
Commented by ma_cocotte at 2008-08-15 02:14
★ 黒猫亭主殿、
こちらですが面白いですよ。
TF1では熱心にダライ・ラマの近況報告をニュウスで流しません。が、
France2&3 はダライ・ラマの近況をまめにニュウスで流します。
オリンピックの放映権もFrance Télévisions にあるので、ついうっかり
「サル公、ざんまーみろ」と思っちゃいますね。

TF1で流れたニュウスはこんな感じです。
http://videos.tf1.fr/video/news/monde/0,,3939120,00-qui-est-vraiment-le-dalai-lama-.html

駐仏中華大使がダライ・ラマ師を二つの顔を持つ二枚舌と称したけど、
それってサルですよね。相手、間違ってますよ。
サルさん、ロシアvsグルジア問題でも功績挙げたくて空周り。
やっぱこういう時は必ずKouchner です。
肩書きを勝ち取っても中身がこれぢゃあ、哀れなサルです。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< 聖母はセーヌを流れる。 同じオリンピックではあるのだけ... >>