<< お気軽な国母陛下 新 学 期  à la ren... >>
前倒し効果は名前にもあるのかしら。
9月に入ってまもないというのに、これまでの恒例だったら毎年10月第一週になる「本年度の人気命名名 Classement des prénoms à la mode」発表がなされました。
まずは生まれ来る女児のお名前ぢゃ。フランス語発音に近い形で日本語表記しますね。
Clara en tête chez les filles
1- Clara   くらら
2- Léa    れあ
3- Manon  まのん
4- Emma  えんま
5- Jade   じゃど 
6- Chloé   くろえ
7- Camille  かみぃゆ
8- Lola     ろら
9- Zoé     ぞえ
10- Sarah   さら
11- Lucie   るぅし
12- Inès   いねす
13- Léna    れな
14- Jeanne  ぢゃんぬ
15- Eva    えヴぁ
16- Anaïs   あないす
17- Emilie   えみり
18- Louise   るうぃーず
19- Océane  おせあぁぬ
20- Lilou    りるぅ
ほえ~、ご立腹される方がいらっしゃるのを承知の上で申し上げるとココんちの♀猫2匹の名前が第二位と第十二位にランクインでございます。個人的には第十四位のヂャンヌ Jeanne に驚きかなあ。甲冑のおねいさんが目の前に浮かびます。それと、エンマちゃんの閻魔ちゃん。リルゥという名前は新鮮ですが、聖人にいたっけ?(調べたらいました。ルイーズ Louise の愛称だそうです) 
じゃど Jade はかのヂャニ・アリデJ Johnny Hallyday がヴェトナムで養子縁組した女児の名前 ですね。ヂャドは「石つながり」でペトロのお祝い日(6月29日)にお祝いする名前だそうです(カトリック教会も大変ですよ。命名法が緩和されて、新種の名前を典礼暦にあてがわなければならんのですからして)。
こちら(↓)、どうぞ。ヂャニがヂャドに捧げた親バカソングです。感涙。


続きまして、きょうび人気の男児名を挙げてみませう。
Lucas chez les garçons
1- Lucas   リュカ(ス)←地方によっては無音
2- Enzo    えんぞ
3- Nathan  なたん
4- Mathis  まてぃ(す)
5- Arthur  あるてゅーる
6- Hugo   ゆぅご
7- Maxime  まきしむっ
8- Louis    るいぃ
9- Ethan    えたん
10- Thomas  とま
11- Jules   ぢゅうる
12- Gabriel  がぶりえる
13- Théo   てお
14- Tom    とん
15- Léo    れお
16- Clément  くれもん
17- Mathéo  まてお
18- Maël    まえる
19- Noah   のあ
20- Axel    あくせる
ですってよ、奥さん。
第十四位の Tom とんは印刷ミスであって欲しいですが、「とん」と耳にすれば「豚」をぶひっと連想してしまう罪な私。それにしても円蔵はあいかわらず強いね、円蔵 は。Enzo という名前はイタリア発音の名前なので、共和国民の中には抵抗を示すヒトもいたりしますが、無敵のスゥパァスタアであらしゃるジズゥの子供達の名前が上位を占めていると思われますね。ジズゥのお子達の名前はEnzo, Luca, Théo に Elyazです。末っ子の名前の語尾に z がつくのはスペイン生まれだからでしょうか。上の3人はイタリア生まれだったと記憶してます。
さて、全国紙おルモンドさまにおかれましての 関連記事 を拝読いたしましたところ、短い名前 (Léa, Zoé, Eva, Enzo, Hugo, Tom), 懐古的 (Jeanne, Louise, Louis), 聖書からの引用 (Nathan, Ethan, Noah) のこの括弧の中のような名前が2008年度の注目どころだそうです。にゃるほろね。
我が知人は昨年夏、女児を出産しましたが略せない名前を選ぶと意気込んでおりました。仏蘭西の伝統的名前には複合名といってハイフンでつなぐ名前が男女共に存在しますが、最近は複合名をつける親御さんは稀かもしれません。とはいえ、近所にブノワ・ヂョゼフ Benoît-Joseph と生まれたての男児に名を与えた若夫婦がいるけど、カトリックのトラディシオナリストだったりするから(笑)。私は複合名の略愛称は愛らしいと思います。マリ・マグドゥレェヌ Marie-Magdeleine がマフレェヌ Marlène になったり、Jean-Christophe がヂャンクリと呼ばれたり・・・かわいいよねぇ。

日本ではあまり学ぶこともありませんが、聖書の勉強なんぞ始めると、初歩のうちに el が「神」を意味することを教えてもらったりするものです。男児名に el が潜む名前が回帰し始めていますね。きょうび、若い男女(←仏蘭西の場合、必ずしも婚姻してはいないことに注意)が自分の息子に「ナマ神となること」を望んで、「el」入りの名前なんて与えていたりなんかして。
それとフランス語とは関係ない、女児名の語尾の a と男児名語尾の o 。これもイタリア語やラテン語が注目されていることの表れですね。
歴史は繰り返すのか伝統名においては、昨年復活したジュリエット Juliette やマチルド Mathilde は急降下、その代わり1980年に人気だったエミリ Emilie が再び人気名となって表れました。男児の伝統名も同様で、昨年浮かんでいたアントワーヌ Antoineやアレクサンドル Alexandre、ポル Paul があっという間に沈んでしまったそうで。これはちょっとわかる気がしたりしますね。アントワーヌと聞くと引越しセンターを連想するし、ポルは日本國にも進出したパン屋チェーンが思い起こされちゃう。男子伝統名でひょーんと出てきたのがジュール Jules だそうですよ。ふぅうん。

これまで拙ブログでも毎年恒例のこの話題を取り上げて参りましたが、2005年度 を振り返りますと、男児名人気ナンバーワンのマッテオが今回は17位、女児のレアたんはあいかわらずの人気保持でしょうか。翌年の番付 で、レアたんを抜いたクララちゃんはなんとトップにおなりあそばしました。痰がのどにからんだらクララを鵜呑みでごっくん...す、すみません。

私にとってクララちゃんと言えば、映画「Brother Sun, Sister Moon」のクララたん。



かわゆすぅううううううう


フランチエスコが仕事をほっぽり投げる気持もわからなくもない(・・・いかんぞ、働け!)
クララ Clara という名前ですけれど、本当はフランス語発音ならばクレール Claire になります。なぜ敢えてラテン語を親御さんが選ぶのかは「単に流行」だからでしょうね。生まれてくる我が娘にクララのごとき究極の清貧を望んでいるとはきょうび共和国では思いも尽きません。だって神聖皇帝サルコぢ一世サマが臣民に強いているのはPouvoir d'achat (ぷぅヴぉわぁる・だしゃ)ですもの。美しく訳せば「購買意欲促進運動」ですけれど。臣民に「買え、買え、何が何でも買うんだぁああっっ!」と鞭を目一杯振るっている無知なサルに哀れみを。とほほほほ。

le 6 septembre 2008, Bertrand
[PR]
by ma_cocotte | 2008-09-06 22:47 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(14)
Commented by 黒猫亭主人 at 2008-09-08 07:53 x
トン! てーと、小生は「鮪」ですなあ。
もしくは、「東」。ガッコの近くの雀荘の名前でした。(^-^;)
Nicolas ってえのの人気は如何なもんでせう??
小生は、ジャニーヌ・シャルドネの『もしもしニコラ!』(Allo! Allo! Nicolas!)を思ひ出すんですがね。

Commented by ma_cocotte at 2008-09-08 19:46
★ 黒猫亭主殿、流れ石、流石ですわ。
「トン」と聞いて、THON と響くとわ・・・平伏すぅうううう。m(_ _)m

そうそう、ヂャニーヌですが、結構いらっしゃいますよね。
もしかして現在50代後半の婦女子に流行った名前でしょうか。
私にとってニコラっつぅと、ギニョルの「ニコ・エ・ルイ~?」という怪しい
爆笑世界なんであります。

それにしてもトンという名前。
Thomas でさえ、私の耳には「とんま」に聞こえるってぇのに。
とんまに閻魔・・・センスが合わないことを痛感中。


先生、そろそろ関空に向かわれるのでは?
Bon voyage!
Commented by Lupin at 2008-09-09 06:33 x
アララ、僕の名前(セバスチャン)もう人気じゃないね(涙)
でも聖人が存在しました。
生まれた当時、そのドラマのお蔭でセバスチャンはとっても流行ってました。

http://jp.youtube.com/watch?v=m999M32Q-no

温かく涙ぐましいドラマでした。
お邪魔しました。。m(_ _)m .. Pardonnez-moi...
Commented by きなこもち at 2008-09-09 09:45 x
クララっとくれば、アルプスの少女ハイジを連想してしまう私です。
(おフランスっぽさをあまり感じさせない名前に聞えてしまう・・)
男子の名前にあんどれ、じぇらーる、ふらんしす、でぃでぃえ(いかにもフランス人~な名前が好きなんです)入ってませんね、残念。
ランキング、正直ふらんす人のセンスってよくわかりませんです(^^;)。しかし ma_cocotte さま宅のお嬢様方のお名前、ほんとイメージ通りで似合ってますね。 
ところで日本で増加中のDQNネームに相当する名前っておフランスには存在するのでしょうか?気になります。
Commented by ma_cocotte at 2008-09-09 15:10
★ Lupin さま、うぉおおおおおっっ!
この唄、知っております。
子供の頃、カナダからルネ・シマールという少年が来日しまして、LP
にこの曲が入っていました。大好きな歌でしたが、まさかこうして再会
できるとは。Lupin さんに感謝です。

・・・・Lupin さんのPrénom は Arsène だと信じ切っておりました。
セバちゃんだったのですね。あらためましておよろしく。
Commented by ma_cocotte at 2008-09-09 15:20
★ きなこもちさま、そうですよね。やはりクララはフランスではClaire !
私の知人にもおります。
日本國では洗礼名でクララを選ばれる方も多いですよね。
きなこもちさんが選ばれたのはトラディションに入る名前でしょうか。
Didierは結構聞きますね。フランシスは稀でFrançois の派生の方に
人気があると思います。André はココんちの夫Pの第三プレノンですよ。
父方の祖父の名前になります。

Guy や Guillaume もフランス男子っぽい名前だと思いませんか?

DQNな名前は原則としてはフランスでは名づけられなかったりします。
命名法というものが存在し、近年緩和されているのでJade なんて名前が
登場しました。アメリカのように愛称を名前にできるという法改正も数年前に。
Lilou が一例になりますね。フランスでは誕生日とは別に典礼暦に
あわせて自分の名前の日を祝う習慣があるので、一時期、法が緩んだ
途端に変な名前が流行しましたが、お祭りがひとつ減るのであっという
間に変な名づけは流行らなくなったように思います(ちなみに夫の姪は
変な名前です(爆笑。
Commented by ヴぇろにか at 2008-09-09 20:00 x
 先日のエントリでお教えいただいたHPにて、ようやく我が名の祝日を知ることができました!感謝感謝です。この名もやはりベスト20にはありませんが、そちらではやはりフルイ感じの名前なのでしょうか?確かマドンナ姐さんのミドルネームが同じだったと記憶しておりますが・・・・・。
Commented by ma_cocotte at 2008-09-09 21:19
★ ヴぇろにかさま、
ヴェロニカ Véronique は伝統名ですね。
中規模以上の教会のステンドグラスにはたいていヴェロニカの肖像が
ありますよ。
フランスの有名人ではヴェロニク・サンソンという歌手がいます。
女性歌手の中では重鎮のおひとりだと思います。

私は聖ヴェロニカが大好きです。
いざと言うときにヴェロニカのような行動がとれる女性になりたいです。
Commented at 2008-09-09 22:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ma_cocotte at 2008-09-10 01:19
★ 22H45@09092008 さま、
お名前の不満ってよく耳にしたものです。放課後の帰り道の雑談などで。
時代によってはマリアがつくとダサいと言ったり、男性聖人の名前を
女性変換したのより聖女がいいとか子供なりに各自強い主張がありました。
聞いていて面白かったです。

第6留の主人公と呼んでも過言ではないと思いますが、あの道行きの
流れで自分はどの立場なのだろう?と考えることが母の死をきっかけに
私には多くなったようです。が、よろけそうになった人の重荷を代わりに
引き受けたり、血汗を人目を気にせずに拭う勇気や優しさは現代だから
こそいっそう意識せねばならないことではないかと思うのです。
そう思ったところでまだ動きが重い自分が情けない限りなんですが。

私の母は今月21日に納骨なのです。まだ気持定まらずメソメソしています。
Commented by Lucia at 2008-10-30 15:31 x
クララ様はイタリアではキアーラ(Chiara)ですが、日本式に綴りを読むと チアラ、若しくはチャラ?音としてはちょっと首を傾げそうですね。
イタリアではマリアそのもの、あるいはマリアがつく名前は多いようですが、フランスではそれをダサイと思われる世代もあるのですね。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-30 18:46
★ Lucia さま、ごめんなさい、言葉が足りませんでした。
マリを添えるとダサいなどと言っていたのは日本のカト校の女子会話でした。
フランスは以前は複合名が男女とも多く、代表は男子ならJean-、
女子はMarie-ですね。たまに男子にはJean-Marieという名も見受け
られます。代表は聖ヴィアンネ師、近年ではリュスティヂェ枢機卿です。
ココんちの仏蘭西びと♂の母はマリ・マグダレーヌですがMarieではなく
Maryという稀な表記です。Mary-Magdeleine という名前は長いので
愛称はマルレーヌ Marlène です。Maria Chiara もフランス語ですと
Marie Claire で、なんだか日本では雑誌名になってしまうのでした。
Commented by Lucia at 2008-11-04 11:26 x
Jeanne(ぢゃんぬ)という名でフランス所縁の聖女は、d'Arcさん以外にもおられるのではないかと思ってBibliotheca Sanctorum(伊語なのですべてイタリア語記載です)を見たところ、Ordine dell'Annunziata創始者のGiovanna di Valois (ルイXI世の娘で1464年4月23日生まれ)、Giovanna de Lestonnac(1556年Bordeaux生まれ)を初めとして、複数おられます。
もともとこの名前はヨハネの女性形なので、イタリアでも多く使われています。Jeanne d'Arc 様が列聖されたのは1920年のことですから、それ以前の同名の女性は別の聖人、あるいは聖ヨハネを霊名聖人としておられたのでしょうね。ただ、ピオXII世が1944年(!)にフランスの二番目の守護聖人と宣言されたことから、その後のJeanne ちゃんは彼女にあやかっているのでしょう。
そうなると、その名が増えているというのは、国粋主義的な傾向が出てきたということでしょうか?異国人としては、そうではないことを願っています。

Commented by ma_cocotte at 2008-11-05 03:42
★ Lucia さま、
ヂャンヌ・ド・レストナックが創立した修道女会は日本でも活躍なさって
ますね。上智の女子寮を持ってらっしゃる。
ちなみにJeanne ですがフランス司教団のお名前HPで引きますと

http://nominis.cef.fr/contenus/prenom/704/Jeanne.html

派生だけで21種類、該当する聖人が20名挙げられています。
私は「ヂャンヌ」と聞くと「ダルク」と連想しますが、フランス人の感覚では
Jean の女性派生くらいの意識の方が多いと思います。祖父にJean
さんがいるのであやかってJeanne をもらうような感じでしょうか。
(フランスは幼児洗礼が減っているのに、命名は回帰傾向にあります)

確かに現在のフランスにおいては極右の守護聖人がヂャンヌ・ダルクでは
ありますが、ここから手繰ると深い闇に落ちてしまいますね。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< お気軽な国母陛下 新 学 期  à la ren... >>