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それは「こぢつけ」なのでわ?
067.gif きょうは誰の日? ふっふぅ 060.gif070.gif060.gif
カレンダーで今日10月18日を眺めると Saint Luc サン・リュックと書いてあります。
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すなはち日本語で表すところの聖路加、いえ、聖ルカの祝日だったりします。
世界中のルカさん、おめでとーさんどす。
聖ルカは新約聖書の四福音の中の聖ルカ福音書の著者で、お印は「牛」であります。もし聖ルカが日本の皇室に生まれたら所持品全てに牛のマークがつくのですたい。ルカ=牛なので、ルカのご絵を検索いたしますと、牛と一緒のルカさんが大漁です。
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羽のある牛とは「天牛」??? エゼキエルきゃ?


日本國ではルカに「路加」という当て漢字が一例としてできるように、ルカはフランス語では Luc という形なったり、どこぞの国では Luke やら Lucas なんて形になったりもします。が、当のご本人はギリシャ語文化圏の生まれだそうで、その名の素はギリシャ語の leukos という単語。その leukos とやらの意味はフランス語で訳すところの pur 、英語で訳すところの pure なんだそうです。つまり日本語に訳すと「混じり気のない」「純良な」「清純な」「(美的に)完璧な」「純粋な」などそこはかとなくナシオナリストが喜びそうな語が並んでしまったりなんかします。

仏蘭西という國は欧州のヘソ位置にあるため、混血が当たり前だのクラッカーで、この国に「民族」に当たるヒトビトがいないと言ってもいいです。そういう意識を仏蘭西に持ち込んだ移民さんは方々から毎日入国していますがね。そんなわけで 命名法 La législation sur les prénoms なんていう奇特な法律が存在する国でありながら、各自のご先祖さまに辿って名前 prènom を派生する自由が共和国民に与えられていたりもします。かつて社会主義政権になったあたりから命名法がどんどん緩くなり、「そ、その名前はいったい何?」な名前をガキンチョ名簿から見つけたりもします。近年の有名どころではヂャニ・アリデの養女のヂャド Jade ちゃんでしょう。Jade ちゃんは引き取られてまもなくカトリックで洗礼を受けました。代父母は確かかのヂャン・レノとキアラ・マストロヤンニ(カトリーヌ・ドヌーヴの娘)だったねー。 仏蘭西という国には洗礼名という習慣はなく、役所に登録した名前がイコール洗礼名になりますんで、ヂャドってどの聖人?誰?となります。なんとヂャドはペトロ、フランス語のピエール Pierre です。何で?となりますが、ヂャドは東洋の「石」という意味があり、ペトロは教会の「石」だからだそうです。なんだ、石つながりか。・・・そういう問題ではないはずなんですが、仏蘭西司教団がそうこぢつけたんだからそうなんです。

話が脱線しましたが、きょうのサン・リュックのお祝い日に祝ってよい名前は
Lucain
Lucas
Lucky
Lukas
だそうです。http://nominis.cef.fr/contenus/prenom/1569/Luc.html

へぇえええええ、と納得する前にちょっと三番目 ラッキーって何よ? となりませんか。なんでもラッキー Lucky という名前の元祖は大英帝國なんだそうでございますが、意味がまるで違うと思うのは私だけでしょうか。英語の lucky の意味は「運がいい」であって、「純」だの「完全」という意味ではありません。思い起こせば、仏蘭西には「Lucky Luke リュッキィ・リュック」というアニメが今もいつも世々至るまで France 3 で流れていたりするンですけれど、だとしたら Luke が Luc でしょうよ。Lucky は Luc にはあてはまるまい。そりゃ、お仏蘭西司教団がこぢつけ、いや、決めたことにあたすのようなもんが疑問を持っちゃあいけないとわかっちゃあいるんですが、
そりゃ、あんた、違うよ・・・(-。-) ボソッ
と、我が良心がぼやいております。困った納豆。

le 18 octobre 2008, Luc
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by ma_cocotte | 2008-10-18 22:29 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(8)
Commented by Lucia at 2008-10-24 12:56 x
イタリア語だとまさにルカ(Luca)です。その名もお仲間に入れて下さいネ。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-24 14:49
★ Lucia さま、
近年のフランスでは子供の命名にイタリア語表記やラテン語やヘブライ語
の音を意識した名前を選ぶ親御さんが増えているようです。イタリア語の
名前で常に上位に来るのが Enzo です。どうも日本人の私には 
Enzo は 円蔵 を思い浮かべてしまいますが、世界で有名なカリスマ
的サッカー選手ジネディン・ジダンの4人の息子さんのうち、イタリアで
生まれた上の三人がEnzo, Luca, Théo と命名されたことでも市井で
一目置かれるようになったきっかけだったかもしれません。
おお、まさに Luca ですね、ジズゥのご次男!
Commented by Lucia at 2008-10-24 17:24 x
日本の美術史家の間では、お子さんにイタリアにちなんだ名前をつける方がおられます。私の知っている方ではSiena(ローマ字だとShiena?)が複数で、Roma,Milano(ローマ字に書くとMiranoになってしまいそうですが)という名もつけられたようです。
Enzoの円蔵さんはいいですね。もっと楽しい名前はないでしょうか?
Commented by ma_cocotte at 2008-10-24 19:50
★ Lucia さま、
その昔の梨本宮伊都子さまはイタリア生まれなのでこの命名になったと
漏れ伺ったことがございます。私の幼、小の同級生はスウェーデン生まれ
だったのでエリカという名前でした。お父様がエリカの花の愛らしさを
長女である彼女に願って命名したそうです。
カトリック信者さんですと聖人名、プロテスタント信者さんだと新旧聖書の
登場人物をしばしばお子さんに与えますが、美術関係の方々ですと
思い入れある土地名もお子さんに差し上げたりするのですね。
面白いかも。

フランスは命名法というものがあり、基本は聖人名で、近年になって
英米のように正式名の愛称や派生名をそのまま本名にできるように
なりました。男児名だとHugo (ユーゴ)も日本語で受け入れ易いですね。
逆にGuillaume ギヨームは「業務」を連想してしまいますし、Guy
ギィもおどろおどろしいですし、Thomas トマも「頓馬」?
Commented by Lucia at 2008-10-25 10:42 x
聖ルカ(雄牛)、聖マタイ(人間)、聖マルコ(獅子)、聖ヨハネ(鷲)は、「ヨハネの黙示録」4.7-8に記述された、「翼のある四つの生き物」から考え出されたというように覚えていましたが、どの地方で、何時から各福音書記者に、それぞれの動物が割り当てられるようになったのかという詳しいことは調べないままに来てしまいました。
ラヴェンナのガッラ・プラチーディア霊廟のような、ごく初期のキリスト教美術のモニュメントには、福音書記者の姿はなく、四つの生き物だけが表わされていますね。
一方この写本挿絵のような時代やそれより後の図像では、「四つの生き物」の全身にも、それぞれの生き物に与えられた六つの翼にも、一面に目があった、という黙示録の記述とは異なって、翼は左右二枚で、目も描かれなくなっています。
そんな図像の変化の背後にも、なにか深~い訳があったのでしょうか。
Commented at 2008-10-25 17:06 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-25 18:19
★ Lucia さま、
このシンボルと教会建築の関係について調べることは面白いかも。
私はまったくの素人ですが、こちらで一般市民向けの観光ガイドによる
教会建築説明でも、この4シンボルについて説明されることが多いのです。
というのも、フランス中西部では教会の入口にこのシンボルをガーゴイル
様であれ、ファサードのポイントであれ掘り込まれていることがあります。
日本風に、異教っぽい表現を借りるなら「魔除け」とでも申しましょうか。
キリスト教以前の土着信仰に混ざり合って、今では土着文化と化している???

近年では、良くも悪くも祭壇や朗読台などを新しく置き換えるにあたり、
そこの彫刻に4シンボルを選ぶ教会もフランス国内では多いかもしれません。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-25 18:23
★ 鍵17H06@25102008 さま
うわぁああああ、後ほどご連絡申し上げます。恐縮です。
私にとって念願のローマ初訪問であり、それが教区巡礼団に参加してという
光栄にあずかれそうで、命が縮むほどの思いに駆られていたりもします。
2000年だったかトリノに行き、当時はまだユーロが存在せず、リラ換算
だけでパニクりましたが、今回はそんな下世話なことだけでも解放されて
別のことで喜んでパニクることができたら・・・なーんて愚かなことを考えて
いたりもするのですが。・・・あ、後ほど。(^_^)
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