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『75歳』と決めたのは誰なのか。
母のことがなければまずこの時季に帰国することはありませんでした。偶然とは言え、この時期に帰国したことで、麻生新総裁、首相誕生までの経緯を眺めることができました。

生まれたてほやほやの首相に解散総選挙を迫る会議場の様子というのは久しぶりに傍観する私には異様そのもので、こんなことをやらかせるのも日本國だからなんだろうなあ、と思ってしまいました。状況判断もしなければ、ロジックをつなげてから発言するという術も知らずに、自己だか自分が所属する団体を中心に放射状に要求を他者に強いるというのは、フランスだと或るイデオロギーにがんじがらめになった自分で事象を考えられなくなった人がすることであって、考える自由を与えられた人がまず行いません。日本の場合、きょうび驚くべきことは国会内で行われるような討論が普通のテレビ番組に招かれた国会議員と国会で発言権のない「識者」という箔がついた単なる有名人を交えて行われることですね。そりゃ、名も無い一般ピーポーにしてみれば有名人が自分の思いを代弁し、国会議員のハツをちくちくしていることに快感も得られるでありましょう。が、普通、テレビやラジオにおける暗黙の掟には「発言者の声がダブらない」というものがありますが、どうもこの手の番組を見ていると与党議員の発言中にその発言をまったく聞かずに自分の思いを大声で「ボヤく」方々がおり、そのボヤきが視聴者各自が持つ悪心をかきたて同意させるような魔を秘めているのです。もちろんこの魔術を持つ美容整形オバ、いや、野党議員の方々は国会議場でも同様で、答弁中も自分の席から隅々まで届くような声でボヤき続けています。言っちゃなんだが、他人の言うことに聞く耳を持たずに自分の主張ばかりする成人の意見に同意できますか?こういう自己欲求表現って乳飲み児ですから、乳首をくわえさせるしか黙らせる方法がないのでしょうか?フランスだと公衆で泣き喚き始めた乳飲み児の口に親が自らの指をくわえさせて黙らせたりしますがね。こういうマナーのない議員を黙らせることができるのは同じ党にいる「コンパトリオット的親兄姉」だろうし、それができないなら「親も親なら子も子」と他人に失笑されてもしかたないですね。

里帰りの一ヶ月中、気になったことのひとつに「後期高齢者医療制度の見直し」というものがあります。75歳を区切りに高齢者の立場を二分する制度です。偶然にも私の父が今年12月に75歳を迎えることで、この問題の真っ只中に父がいたりします。私が帰国したのは9月の彼岸の入り頃でしたが、父が私に今月末に期限がくるのに、それ以降の健康保険証が(自分がかつて勤務した)会社から届かないこと、更に12月に父が75歳になるからもう今月で打ち切られているのか、という不安も話してきました。たった3か月だとしてもそういう打ち切りは私にはひどい話に思えました。結局、10月に入って数日後に10月1日から12月の、父が75歳を迎える誕生日の前日までが期限の健康保険証が会社の健保組合から郵送されてきました。数日の遅れなんてヒトによっては些細なことかもしれませんが、ヒトによっては心臓が搾れるほどの不安材料だったりするのですよ。

75歳まで生きた日本國民は、75歳の誕生日を迎えると同時に国民健康保険に登録し、登録条件によっては年金から健康保険料が天引きされるようになっているそうです。この手続きが市町村によってはうまく行われずに二重請求された高齢者も既にいるようです。

今回の滞在中に、もうひとつ気になった父の発言がありました。それは年金のひとつが75歳をもって振り込まれなくなることでした。父がぼそっと「まあ、75歳まで生きたのだから満額もらえたということだよね」と私につぶやいたンですが、つまり75歳以前に死んでしまったら満額もらえなかったのだから自分はよしとしよう、という父なりの父自身の心への慰め文句でもあるのかもしれません。が、この現実は高齢者の父なりに「頼りにしていたもの」が減額されるのですから、ポジティヴに父本人が考えなければ限りなく受給者に不安を与える材料であったりもします。

他にも今回の滞在中、私は高齢者の緩やかに進行する病気についての入院が「限度40日」であることもあらためて知りました。一方で、研修医が派遣される病院について研修医が自由に選べる制度が作られたことで医師も研修医も集まり難い病院が閉鎖に追い込まれていることも知りました。このままで日本國は大丈夫なんですかねぇ。それぞれの欲求を満たすことが最優先されたら、世の中の流れはなくて、ひとりひとりの存在が炭酸水の泡になってしまうことになぜ日本政府が気づかないのか不思議です。水は流れるから浄水であれるのであって、よどんだ水はにごるばかりなのにね。

誰が『75歳を境に75歳未満は前期高齢者、75歳以上は後期高齢者』なんて決めたのか知りません。おりしも、緒形拳氏が帰天されたことで、テレビ画面に何度か映画「楢山節考」のラストシーンが流れました。この映画の素は私たちが子供の頃に読んだ「姥捨て山」の話ですよね。きょうび日本國で年老いた男女を山に捨てるなんてことはできませんが、行動では老人を山に捨てるなんてことは法で裁かれるからできなくても、国や若いもんが精神的に、心理的に高齢者を山に放置するがごとく追い詰めていないかということです。この現状では75歳を迎えた高齢者が「長生きしすぎた。75歳前に死んでいればこんな不安を知らずに済んだ」とボヤきかねません。戦前に生まれ、戦中を生き抜いて戦後をなんとか向かえ、成人した途端に高度経済成長とやらのために家庭も顧みずに働いてきた世代にこういう不安を与える日本國政府っていったい何考えてンでしょうかね?日本国内に住む高齢者全員が国会議員になって優遇生活を送れるわけありませんし、そもそも昔の国会議員は給金ももらわずに自己の財産を削って地元民のために中央で働いたものです。

少し前、こちらでダーウィン研究を続けるドミニコ会修道士であり神学者でもある方の講演を拝聴しましたが、会場に溢れた無神論である高等教員に向かって「ヒトの先祖がオランウータンでもなくゴリラでもなくサルであると決めたのはダーウィンであって神ではない」と断言した途端、高等教員たちがひるんだあの瞬間を思い出しつつ、75歳を境に高齢者を二分するなんて決めたのは神ではなくヒトなんだ、とあらためて感じ入りました。

先日、99歳で帰天したスール・エンマニュエルについて誰が75歳から24年も長生きしたとみなすでしょうかね。こういうくだらない計算なんか、ヒトの生き様に必要あるのでしょうか。神仏信仰がないことが強者のように扱われ、命を軽んじる行為(自殺、他殺)が毎日のように報道で流れる日本國において、「75歳までに死にたい」なんて善良な国民にさえ思わせること、危険だと思います。が、こんな日本國の現状ならば、75歳までに死ねるものなら死にたいですよね、はい。

le 22 octobre 2008, Elodie
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by ma_cocotte | 2008-10-22 16:27 | 『?』な日本國 | Comments(41)
Commented by Mark W. W. at 2008-10-22 16:42 x
>75歳までに死ねるものなら死にたいですよね、はい。

死んじゃ駄目です。なるべく長く神の栄光を現してください。(私は生き恥をなるべく長くさらすつもりです。)

ところで、75歳で打ち切りの年金というのは企業のペンションかなにかですか。まさか国の年金ではありませんよね。いずれにしてもひどい。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-22 16:52
★ Marks 先生、ようこそ。
おっしゃるとおりで、「75歳打ち切りの年金」は企業ペンションです。
おそらく75歳で健康保険も年金も奉職した会社とは縁が切れる形に
なるのだと思います。こういうことをしている一方で50歳を契機に
早期退職制度を企業側が促したりしているのも事実です。なんかバランスが
おかしいですよね。

私の場合、父が私より元気が良いとひっしり感じますので、私は75歳を
迎える前に地獄へ旅立つと確信しています。石鹸って熱湯だと泡立たない
のでしたっけ。
Commented by 通りすがり at 2008-10-22 19:36 x
65~74歳までを前期高齢者、 75歳以上を後期高齢者と呼ぶのは元々医療の専門用語です
まぁそこから勝手に悪意を感じ取るのはよくある話ではないでしょうか
Commented by ma_cocotte at 2008-10-22 20:03
★ 通りすがりさま、
私もかつて神経内科部門に関わる職におりましたが、75歳以上を
後期高齢者と呼ぶような文献を見たり、この単語を用いた書類を作成
したことがありませんでした。知る喜びですね。感謝。
Commented by stratosphere at 2008-10-22 21:22 x
これね。本当はたいした問題じゃないんですよ。お年寄りは不安かもしれないけど、日本という国は悪魔のような政治家とかわいそうな年寄りの国ではないんです。2重請求やら天引きやらは問題が起きたら、対処しますよ。

本当の問題はむしろ少子化の方なんです。子供は必要数の半分しか生まれてません。将来の働き手の不足分が毎年100万人ずつ増えるんです。例えば2重請求とやらは年間100万人ずつ被害者がふえるでしょうか?財源に将来的な不安がなければ、高齢者のしわ寄せも少なくてすむんですがね。

身の回りが老人ばかりになったから、高齢化にまつわる問題ばかりが身近になってしまったんですね・・・
Commented by tama5136 at 2008-10-23 00:29
日本の政治家は「日本の将来」を考えているのではなく、「政権維持」「政権交代」という己の立場だけです。国民を馬鹿にした政治しかしないから国民は離れていく。だからパフォーマンスをして歓心を得たいだけにしか見えません。
先日、最寄の駅で政治家が次の選挙に向けて朝から演説をしていました。国民に訴えたいことがあるなら毎日やればいいのに、総選挙が囁かれたからやっているだけなんです。調子よく「おはようございます、いってらっしゃいませ」なんて笑顔振りまいているけど、目的は己の地位の維持だけであって、日本の政治を変えたいと思っているヤツなど政治家にはいないでしょう。
自国のことを何もできないから国際舞台でも日本は蚊帳の外。
私も少子化対策に重点をおけば、高齢化に対する問題も解決できると思います。。。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-23 00:52
★ stratosphere さま、はじめまして。
老人の立場を75歳を境に二分する点を私は上で話しているのですが。
二重請求などの対処は当然ですよね。私自身、先日、国民健康保険に
ついて役所からの請求やら督促に従って振り込んでから高額請求で
あることがわかり差額返還手続を行ったばかりです。

で、少子化問題を解決したら、老人の年齢による二分化がなくなるのですか?
75歳以上生きる人がまわりにいるから高齢化問題が身近?

まあ、自分が産んだ子供を殺すなんてしないことを高齢者も私の
ような中年もそういう話題のニュウスが流れるたびに願っています。

Commented by ma_cocotte at 2008-10-23 01:01
★ たまころさま、
日本ですが、子供ひとりにかかる費用負担が家庭にのしかかりすぎて
いると思います。価格破壊ではなく、学費破壊が必要でしょうね。私学と
国公立の数のバランスも国際的に比較すると摩訶不思議かもしれません。

少子化が解決したら、定年を迎えた以降の人々を75歳を境に二分する
ことがなくなるのでしょうか?例えば60~74歳より75歳より年長の方々が
「生きるのが難しい」というのは私にはどうも不思議です。
Commented by tama at 2008-10-23 11:01 x
おとうさまと私はまつたく同じ年齢で私も11月末から「後期」にはいりますので、保険証がこの間きました。いやなのは、年齢による差別感ですね。「長寿」といいかえられても「お前長生きして、まわりがこまるんだよ」といわれているような、いやな気がします。高額医療費をこれからの将来払い戻すという手続きも役所まで来なさい、といいます。足の悪いもののために、郵便手続もあるのに。いつてきましたよ。窓口は満員で、やむなく、他に先にいつて、また役所に。後期の老人は役所に行く体力もひよつとして、脳の力もよわいんですよ。それに主治医をきめろ、といいます。いくつも病気があるのに、きめられません。きめなくてもいいという選択があると知り、そちらにしました。とにかく、頭がはつきりしていないと、恐いですね。ついてゆくのに、はあふういつてますよ。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-23 16:58
★ tama さまもそうでしたか。お察し申し上げます。
この件ですが、傍観者が強者の意見を口にし始めたらキリがないと拝察
しています。きょうび日本は老若男女の多くに欝などの病気を持つ人が
多いし、この手の病は健常者にとって些細なことが本人には鉛のように
重いことになり、心の何かにスイッチを入れてしまうことが多いですよね。
亡くなった私の母のことを振り返っても、絶望や不安が病の進行を早めます。
母は74歳になる半月前に亡くなりましたが、もし後期高齢者医療の手続きを
母一人でしなければならなかったとしたら、それは「できません」でした。
介護認定度数など既にありますが、年齢の線引きをしなければ理由が
私には理解するのが難しいです。
フランスだと独居老人が多いため、高齢者になればなるほど、買い物や
掃除の手伝いをするボランティア、医師・看護婦の来訪、消防士の来訪
などが日替わりで行われています。
親子で助け合うより、高齢になったら近隣が助け合うというEU風の
生活スタイルが日本にも早く浸透すべきではないかと思ったりもします。
Commented by stratosphere at 2008-10-23 23:02 x
ma_cocotteさんこんにちは

日本では「少子高齢化」と呼称されます。人口ピラミッドでは
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2000/kihon1/00/00.htm
働き手(=払い手)が減っています。年金と医療保険は赤字だし、もっと悪化するから、お年寄りに負担をかけざるを得ないんです。日本では少子化と高齢化は既に深く関係しています。

少子化でなかったら、年金は減らなかったかもしれないし、保険財政が健全で歳で区分する必要もなかったかもしれません。

高齢化問題は熱く語るけど、少子化問題は関心のない人が多いです。年老いた父母か祖父母はいるけど、生まれなかった架空の人間の話をしても仕方ないという事でしょうか。

75歳うんぬんは、手直しされるか廃案になるでしょう(いい事と思わないのですが)。だから、たいした問題じゃありません。

日本の少子化は、まだ改善策が見つかず、先行きに年金や医療保険が大きく左右されます。このままだと年金・医療保険は維持すら危ういです。

少子化は解決策がまだ見つからず、高齢化問題に関わる大きな課題なのに関心が薄い。だから、こっちの方が問題というわけです。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-24 02:47
★ stratosphere さま、
ですからね、高齢者を二分するのが当事者に不安を与えること。
「たいした問題ではない」といえるのは当事者ではないからです。
少子化と絡めて冷静に語れる立場の方が「たいした問題ではない」と
言い切れても、当の本人には「ここまで長生きしなければ、もっと早く
死ねばよかった」と思えるほどの不安なんですよ。貴方には大したこと
なくても、本人は思いつめていたりもするのです。

なぜ日本が少子化になるのかはこれまでさまざまな観点からフランスの
事情と比較して、拙ブログで取り上げてきました。既に3年以上、不定期に
ぼやいてはいますが日本國ではなんら改善がないというか、法で策を決めて
どうなるものでもなく、個人が「命の価値」をどう捉えるかがまず抜本問題
ですよ。子殺しが多すぎ、それも身内によるもの。法を破ったら、罰を
受けて、償えば「それでいい」なんてことは個々の命にはありません。
子供を安心して産め、育て、一人前になったところで親や国家が喜んで
見送れる国にしたらどうですか。
Commented by lakeforest at 2008-10-24 08:32 x
ma_cocotte様、こんにちは。新エントリーへのコメントではなくてごめんなさい。

「命の価値をどう捉えるか」本当にそのとおりだと思います。
高齢者医療にしても、死刑問題しかり、実務的なことの前に、根本的な「命」の捉え方まで論議する場があれば、そして政治に関わるものが示せたら、日本も少しは変わるのではないかと思います。(もっとも政治家を選んでいる、社会を形成しているのは私たち自身ですが・・)

全てにおいて、自分の(命の)価値を数字で表される雰囲気の現在の状況は嘆かわしいです。

生まれてきてよかった、生きていてよかった・・どんな小さな「よかった」でも、それがなければ、感謝、貢献、次世代の道にはつながらないと感じます。すみません、コメントするほどのコメントじゃなくて♪
Commented by Lucia at 2008-10-24 12:41 x
ma_cocotte 様、 75歳以上の方だけでなく、65歳以上の重度障害者もまた後期高齢者と見なされることも知って下さいね。
それで、一級の障害手帳を頂いている私は、今年65歳になったので、6月に約45万5千円の請求書が来ました。ところが同じ年収額で、国民健康保険なら約27万円とのこと。すぐ後者に書き換えて頂いたのですが、4,5月分は高額な方を払うように法で定められているのです。それで、重度障害者であるがために、健康な方より遥かに高額を徴収されました。その後区役所で尋ねたら、私と同様な方がかなりおられたとのこと。

重度障害者と老人が生きづらい法律が小泉元首相によってつくられてしまったのです。そして前者に関しては、見直しはないのかも…。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-24 14:24
★ lakeforest さま、こんにちは。
少子化の問題も、高齢者の問題もどうもきょうび日本において命の重さ、
価値などの捉え方にまず着目しなければなんら光明を見ることができない
のではないかと拙ながら思ってしまっています。誕生した「ひとつの命」を
母胎で育てる段階から日本の場合、改善が必要であろうことも欧州の
医療制度を眺めてそう思うし、教育制度、労働制度も見直さないと少子化に
歯止めはかけられないでしょう。日本はこういう制度見直しについて
円を描いてその線上に乗せて一環を見出そうとせず、各問題にそれぞれ
都合の良い新案をあてがうから、後になってぎくしゃくが生じるのです。

親が子を、子が親を「自分の思い通りにならないから疲れた」と殺める
まで追い詰める社会構造も福祉国家としてはまだまだですよね。
欧州のように第三者が高齢者の生活に関われるようになればいいかも
しれませんが、そうすると詐欺だの盗難だの変なニュウスが流れるのも
日本の現状かもしれません。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-24 14:39
★ Lucia さま、ようこそ。よろしくお願いいたします。
私は以前から日本國の健康保険が細分化されていることに疑問を持って
いたりします。私の父のように一般企業に勤務した者はなぜか国保に
移動するだけで憂鬱な心持になったりしています。先に父の年金についても
触れましたが、75歳を限りに奉職した企業からいただいていた年金が
満期になります。これは父ばかりではありませんから、退職後から74歳
までの日本人の方が年金収入でもDouble income が多いでしょう。
父は75歳の誕生日を持って収入がひとつになります。
心理的な作用に過ぎないと言われたらそれまでですが、でもこういう
ネガティヴな印象を心にもたらす制度というのは、老人を追い詰めているし、
傍観者である者に老人軽視を促す作用があるようにさえ思えます。

重度障害者の方に対するケアも日本は欧州に比べてまだまだ後進国だと
言わざるを得ませんよね。それはお金という目に見えるものだけでなく、
市町村(フランスだと共同体)が一丸となって、各自が自分にできることで
助け合うことです。
65歳以上の障害者が後期高齢者扱いというのも私には疑問です。
Commented by anbai at 2008-10-24 17:36 x
>子供を安心して産め、育て、一人前になったところで親や国家が喜んで
>見送れる国にしたらどうですか。

それだけじゃ今いちかな、と思う自分がいます。
ごめんなさい、反論じゃないんでちょっとコメントさせてください。

正直、社会保障制度について、一般の国民がその成り立ちと概念をきちんと理解してなくて発生する問題も多いので、不幸にも善意の人々にツケが回るのも確かなんじゃないか、とは思います。やっぱり義務教育のうちに現在は大学の一般教養課程で学ぶ「社会保障論」の内容のものを一度は学ぶべきなんでないかと。
そうでないと、例えば国や自治体が無料で利用できるように制度を作っても濫用するような人が後を絶たないような気がします。かつての老人医療も実はそうであった部分てのは否定できないと思うんです(やたらな量の薬を所望されたり、注射を所望されたり…応じる医療機関も悪いんですが)。今、タクシー代わりに救急車を呼ぶとか、少子化対策の
一環として小児科医療の無料化をした自治体で医療機関の時間外の受診が増えたり、様々に問題発生してるようなので。
Commented by anbai(続きます) at 2008-10-24 17:40 x
勿論、年金については現在様々問題ありますし、介護保険の保険料アップ&入所施設利用の場合は食費が100%自己負担になったり…あと医療機関での長期受け入れが制限されたためベッド数が少なくなったり困ったことになってます。在宅介護への切り替えを促すためというお題目ですが、特に老々だとかなり肉体的にも精神的にも追い詰められてしまうんで、すごく考え直して欲しいと思ってます。

Luciaさま>
重度じゃないけど、障害基礎年金の受給を受けております。
それ以外にも、障害者(難病患者の場合…その患者さん)が利用できる制度ってのをお役所というのは教えてくれないです。だから、私の場合は持病の治療が長期にわたるものなので医療費が公費負担になるんですが…それを教えてくれたのは同病の患者さんだったりしました。
お役所仕事ってのは、、、
Commented by Lucia at 2008-10-24 18:31 x
anbai 様、私は馬鹿だったから、障害基礎年金を申請するのは面倒だからやめておきなさい、と言う社会保険事務所の方のご忠告を真に受けて申請しなかったので、何も貰っていないのです。その当時は、30年国立大学で働いて、それ以前は国民年金にも入っていたので、障害基礎年金がなくてもやっていけるだろうと思ったのですが、今振り返ってみると、諸税金、医療保険、介護保険だけで基礎年金は破産(?)、共済年金と自分で掛けた個人年金保険を合わせても毎月が赤字なのに最近気づきました。多分共済組合年金は75歳になっても頂けるのではないかと期待していますが…。
Commented by stratosphere at 2008-10-24 18:39 x
なるほど。すみません。
Commented by anbai at 2008-10-24 20:00 x
Luciaさま>
あの、あんまり卑下する言い方はされないでください。たぶん、私の持病をLuciaさまが「ご存じになったら見る目が変わるかもなあ」っていうリスクも個人的に最初からしょってますしね…。
多分、その時の環境の違いってのもあるし、持病持ちの場合は患者団体の横繋がりで情報を得られることも多いのです。自分も障害基礎年金受給してますが、生活の利便の問題で障害者手帳が必要だと思っても「外聞」を気にする主治医と家族の反対で出来ないでおりますので。

いろんな事情で「利用できるものを出来ないでいる人も多い」という点、そこを改善する必要を言いたかっただけですのでね…そこをどうか誤解しないでくださいませ。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-24 20:01
★ anbai さま、
うぅうううん、私が書いた「子供を安心して産め、育て、一人前になったところで
親や国家が喜んで見送れる国」というヒトの生の循環において、
子供は必ずしも健常でないことを含ませてください。フランスだけかも
しれませんが、障害あるヒトが必ずしも親と同居しておらず、むしろ別居
している例の方が多いです。それは親には親の、親がヒトとしての幸せで
あることも大切だからです。だから、第三者が障害者や高齢者の方々が
ひとりでするには難しいことに手を差し伸べます。

こういう制度やモチベーションがまだ日本では育っていないのではないでしょうか。

anbaiさんが書かれた制度の濫用についても、検査機関なんて立派な
ものでないにしても、仲介の第三者の目が光るだけで双方が他者から
批判されるようなことができなくなるものです。もし仲介者を育てないまま
anbaiさんがおっしゃることを両者に求めるなら、制度や法があるから
「守る、守らない」という意識以上に制度や法がなくても「そういうことを
しない」という道徳を身に着けた方が世のため、ヒトのためだと思います。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-24 20:11
★ anbai さま、更に。
医療制度については高齢者に対し40日限度の入院と退院義務という
話も正直(私は)呆れています。外科なら兎も角、内科でこういう期間を
医者でもない政府が決めるのは、いくらその制度が決まるまでの会合に
有名教授が名を連ねたからとて納得いくものではありませんね。

ただし、時間外の受診が増えたことについては、それまで朝まで我慢
させていた家庭でも受診する意識を持った結果かもしれませんし、
時間外(含む、夜勤)に勤務している医師についてはそういう契約ですから
大いに働いていただきましょう、です。それが仕事ですから、患者が
夜勤医師に遠慮する必要はありません(これは私がかつて勤務した
医師から直接いただいた言葉です)。

日本の諸制度は個々の制度であって、関連性に乏しいですね。
私は母のことで住民票を作ったら、セットになっている国民年金手続きは
問題なく済み、同じくセットのはずの国民健康保険では担当係員から
健保制度を悪用していねーだろうな、と声高に受付で叫ばれました。
だとしたら、なぜこの3つが三つ巴になっているんでしょう?
アホらしいですよね。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-24 20:18
★ stratosphere さま、
少子化の問題について国民意識が弱いのは「少子化」の中にいるから
でしょうか。だったら、現在の未成年者がいずれ子供をつくり親になることに
(本人が)喜びを見出せる国にならないとなりませんね。
フランスでは子供が先に誕生し、数年後に市民婚をあげるカップルが
多々いますし、子供が何人生まれても夫婦にならないまま同居している
カップルもたくさんいます。こういう家族の形を批判する第三者がまず
いません。婚前前に子供ができたから中絶を第三者が勧めたりするのも
命をひとつ減らしていますよね。養子縁組制度も日本では廃れる一方
のまま、家庭内暴力が増えている?ロジックがぶっ壊れていることに
問題があるのではないでしょうか。少子化についても、高齢者問題にしても。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-24 20:30
★ anbai さま、横からごめんなさい。

 >「利用できるものを出来ないでいる人も多い」
 >そこを改善する必要

ですが、国や自治体の家庭介入でしょうか。フランスの場合はそうですよ。
年金の問題は「国民の権利」だから、障害者なら障害者としての権利を
もらうのは国としての喜びでもあるはずで。関係者がそれを反対するなら
国が説得するのが良いでしょう。「もらえるのにもらえない」というのは
国の立場で言うなら「払えるのに払えない(○×の介入で)」となってしまいます。

場合によっては裁判所が入り、指導管理したり、問題があった場合は
裁判所が家庭に介入します。(例えば単親と子供の家庭で親がアル中や
暴力で問題を起こしたら、国は子供をこの親から離して守る権利があります)
日本の場合は親の片方が拒否したら子供はそういう家庭環境にいな
ければならないそうですよね。つい最近、この問題を友人から聞いた
ばかりです。
Commented by anbai at 2008-10-24 22:17 x
> 「そういうことをしない」という道徳を身に着けた方が世のため、ヒトのためだと思います。

はい、それが言いたいのです。今の日本社会の認識だと、仲介者・監視機関としての組織の機能は残念ながらまだ難しいかと。

> 高齢者に対し40日限度の入院と退院義務という話

ただでさえ十分と言えないベッド数が減ってしまいました。大変、現場も困っていることかと。

> それまで朝まで我慢させていた家庭でも受診する意識を持った結果

それ以外の話です。勤務時間である医師に働いて頂く事に異議を唱えておりません。誤解無きよう。

> 国や自治体の家庭介入でしょうか。

残念ですが、今の日本では出来ないですね。出来るとかなり改善しますが。その前に、役所が利用できる制度についてインフォメーションどころか使えないようにしてないかという疑念を抱くことが時折あるので。私に教えてくれた人も「役所は教えないから」と言ってたのです。(あと自分の場合、持病のことで家族にかなり辛い思いさせてるんで…)
Commented by ma_cocotte at 2008-10-24 23:47
★ anbai さま
仲介者・監視機関としての組織の機能は残念ながらまだ難しいとしても
徳育だけではやはりバランスがよろしくない。仲介する者、監視するもの
にも徳が必要ですから。
研修医に研修病院を選ばせるシステムにも驚きました。日本の場合、
これを取り入れると医療崩壊まっしぐらになるかと思います。
で、小児科の性質上、時間外診療については無料化を境にした問題
ではありません。無料化するにあたって想定できる諸問題は小児科には
いくらでもあります。今まで表面化されなかっただけだし、今も表面に
出さない病院はいくらでもあります。小児科以外の診療科でも時間外
受診については医療側、患者側の良心のみだと思います。

続きます。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-24 23:48
★ 病院から役所に資料が回り、役所が家庭や関連団体に動く、その結果が
病院に戻るという循環ではなくて、自分が病院、役所、関連団体の各方向に
動かなければならないのが日本ですね。フランスは本人が動かないから。
知らないうちに周りにその流れに乗せられてしまうので、本人や家族が
その流れに自己都合で歯止めをかけるのはかえって難しいですね。
共和国民なのに、国から差し伸べる恩恵に乗れない理由を質問されてしまいます。
これでもまだ北欧に比べると後進的福祉制度だそうです。
日本の場合は消費税をあげないことも求めつつ、高度福祉も求める
ので実現は難しいでしょう。日本より国益も国力もないスカンジナヴや
欧州各国でも既にできているのに、お金の出て行く先が違うのでしょうね。
Commented by anbai at 2008-10-25 00:15 x
えっと。「まだ実現が難しい」ものについては”現時点で”そうだからそう書かざるを得ません。勿論、現状がいいとは思っておりません。また、当方は「徳育のみで問題を解決できるだなんて思ってない」です。
また残念ながら、日本の一般の人たち(その多く)が

> 日本の場合は消費税をあげないことも求めつつ、高度福祉も求める
ので実現は難しいでしょう。

こういった部分がある。消費税アップになれば騒ぐ、高度福祉が得られなくても騒ぐといっただけのことではまずいんでないかと。先に記しました社会保障の成り立ちや仕組みについてある程度学ぶことも、これからの改善を考える上で「徳育」以上の意味を持ちうるかもとも思う部分も実はあります。それなりの歴史と実績を積んできた欧米に比較すれば、問題は山積状態ですし…そもそも日本のそれも欧米に学んだもの。仰る通りで、日本はまだまだなんです。
その「まだまだ」なところを、『どうしてなのか』理解しておかないと改善がますます遅くなりましょう。それを必要とする人々に間に合うのが大前提ですが、真実、意識が変わっていくにはまだまだ時間かかってしまうと思います。
Commented at 2008-10-25 00:51 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-25 04:17
★ anbai さま、
どうでしょうね。諸制度についても、教育についても改善を同時に進めつつも、
各事項が互いにリンクづけされていないと後々歯車が合わなくなります。

日欧間においては歴史と実績の違いというより物事を動かすにあたっての
論拠の組み立て方が違う点に着目した方がいいように思えます。
何かと何かを出して「以上」も「以下」もなく、同時に運ぶか、循環だてる。
中心から四方八方に理想が飛ぶことは飛べば飛ぶほど距離が広がる
ので、個々に発達してしまえばしまうほど互いをつなげるのが難しくなります。
近年日本で何かが起こると互いに責任のなすりあいをしたりしますが、
本当なら関連団体全てに責任が問われるのがわかっていればなすりあい
なんてしないわけで。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-25 04:29
★ 鍵00H51@25102008さま

そうですね。
ただひとつふと思うことは貴殿にしても、各論客方の障害にしても
それぞれの違いがありますよね。それをどう私達が分かち合い、互いに
思いやりを持ち、互いに互いのためにできることは何なのか考えて
みることですよね。これは障害の有無ではなく、ヒトは誰でもできることも
あれば、できないこともある。得手不得手があり、それはヒトそれぞれ
違う。本当に何もできなくなったら祈るしかないんだろうけれど(と、
今月のチマッティカレンダーを見る)
Commented by Lucia at 2008-10-25 09:56 x
anbai 様のお歳も知らないし、私にはご苦労の大きさも分からないとは思います。ただ私には重症のポスト・ポリオのお友達もいるので、単に私ごととして問題を考えているのではないのです。
主治医やご家族が障害者手帳の申請を阻んでおられるということですが、もしanbai 様がご家族の被扶養者となっておられるなら、扶養者にとっても障害の認定は、税金の控除などで役立つのですが…。私はずっと一人で世帯主として生きてきたので、anbai 様とは生活環境は違いますね。
別のブログで介護保険の問題点に触れたのですが、強制加入なのに、いざ支援が必要になって申請してみたら、ひとりで生きていくのに必要な支援は受けられないことも分かりました。また、その調書を見せてもらったところ、故意か誤解か、まったく実情とは違う内容で審査されていたことが分かりました。それらをどう考えたらよいのか、今は又苦情を神戸市に持ち込んでいるところです。
兎に角、日本の制度には、理解できない問題点が多すぎますね。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-25 17:52
★ Lucia さま、横からごめんくださいませ。

どうも日本国内の諸問題のお話を伺っていると該当者本人と役所の間に
誰もいないことで、後になってから双方の過不足行動について、双方が
直接に戦いあうような現象が多々発生しているように見えます。

おそらくフランスだけではないと思いますが欧州では、こういう両者を
「二者間」には決してしないで、フランス語で言うところのmédiateur
(調停者)、inspecteur(検査官、視察官)を置きます。これを置いた
ところで三者間ではなく、該当者とこの立場の間にも更にこの立場が
置かれ、同様に役所や諸団体とこの立場の間にも更にこの立場が置かれる
といういわゆるTree diagrame で国につながる形です。だから日本の
現状のように自治体任せで知らなかったとは言えないし、何も知らない
国民のせいにもできない。もしそういう問題が起こったら、その間に
関わる人物や団体の怠惰になります。
今の日本の現状だととどのつまり二者の勝敗で決着つけるしかない。
勝敗ではなく互いの過不足を最善にする抜本姿勢が互いに大切なのでは、と
ふと思ったりしています。
Commented by Lucia at 2008-10-26 13:15 x
話題の中心は変わりますが、たとえばHIVや薬害C型肝炎の方たちは、大変なご苦労の末、裁判で勝訴して、政府からも補償を約束されたのですが、私も輸入血の輸血によって、26年前にC型ヴィールス性肝炎に感染してしまった一人です。当時はまだC型肝炎ヴィールスが知られていなかったのですが…。ところが、薬剤によって感染した人は補償されても、政府公認のミドリ十字が輸入した血そのものから感染した私たちには何ら補償もなく、治療費も自己負担ですし、肝臓癌になる危険を背負い込んでいるので、民間の入院保険にも入れません。
「HIVでなかっただけ良かったね」としばしば言われますが、まさに同時期に輸入された血液による感染でした。
日本では、結局裁判に踏み切らないとダメなようですが、体力と財力と時間がなければ、裁判はできないので、泣き寝入りの人はきっと多いことでしょう。
弱者が様々な処で困難にぶつかってしまう社会を変えるには、どうしたら良いのでしょうね。
Commented by  tama at 2008-10-26 21:52 x
ま・ここつとさまのお父様が職場と切れてしまう、不安感というか、寂しさ、よくわかります。夫が2年前になくなり、年金申請でかなり、苦労しました。私は私学共済がかなりあつたのですが、夫の遺族年金を選択した結果、働いていた私学共済とは切れる形になつたのです。年金受給者でないと、組合員証もつかえなくなりますね。本当に悲しかつたのですが、その後、どんな計算なのか、わずか~なお金が共済からはいり、組合員証もつかえるようになつたのです。
お金は僅かでしたが、心理的にはとても前向きになつたのをおぼえています。それと、今まで、夫の扶養者でなかつたのに、夫がなくなつて、夫の扶養を受ける形になり、これはいつも夫がまもつてくれているという、心理的効果が大でした。老人はこんな、ふとしたちいさな??ことで、気分が随分かわるものなのです。健康保険証は退職時に「退職者保険」でしたから「国民保険」になつたときも働いていたという事実が反映されなくなり、悲しかつたです。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-26 21:56
★ Lucia さま、

 >日本では、結局裁判に踏み切らないとダメなようですが、体力と財力と
 >時間がなければ、裁判はできないので、泣き寝入りの人はきっと多い
 >ことでしょう。

この点も仏蘭西とは大きな違いかもしれません。仏蘭西では無料弁護士
が存在し、それが良いのか悪いのか、最近は東欧から来た偽装結婚
女性がこの手の無料弁護人を利用しています。日本ですが、米国の
ごとく何事も「金 Money」に既になっていますが、仏蘭西の現国家
主席は仏蘭西を米国のようにしたいとドあほなことを主張し、共和国内に
混乱を招いています。
仏蘭西が福祉や教育面で日本より「良いかも」と思えるのはミッテラン
時代があったからこそですが、日本で中道左派政権を国民が選んだ
ところでどこまで現状破壊と再生ができるのかは謎ですね。生活に
おける倫理道徳の基礎がないとこういう一見、甘い制度は悪用者が
増えるばかりです。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-26 22:03
★ tama さま、本当にそうですね。
私の父の場合、恥ずかしい話ですが「家庭を顧みないほどの会社人間」
でしたから、会社から年齢を理由に見限られてしまうような思いをする
のが、それだけでショックに近い心理に陥っています。本人の性格で
いちおう「75歳まで生きて満額いただけただけでもよしとしよう」と口に
しているだけでも聞いているこちらには救いのような気持になれますが、
この事実でネガティヴに考えることしかできなくなった方がいるとしたら
私までなんともいえない気持になってしまいます。
年齢問わず、各自の心にしのびよる事項は、第三者にとっては些細な
ことでも、当人にとっては槍、針であったりすることをどう互いに慮るか
もこんな時代には大切ですね。世間から何かあったとしても、その傷を
えぐるようなことや塩を塗るようなことを互いにしないようにせねば。
Commented by Lucia at 2008-10-28 09:51 x
会社のために尽くしてきたのに、75歳で年金が出なくなるというのは、本当に残酷ですね。国民年金の基礎年金だけになるのですか?
フランスではどうだか知らないのですが、イタリアでは、わが恩師から昨年聞いた話では、定年まで働いた人の年金受給額は、最後に受け取った給与額で、一生出るうえ、医療費は入院時の食事代も含めて無料だそうです(これは現役時代も)。だからイタリアの国の財政は赤字になっても当然でしょう。ただし、現役時代の所得税が高いそうです。
日本では、外国に比べて消費税が安いから、消費税を上げようという話も出ていますが、食料品などの物価そのものが高いですし、消費税はあらゆる人に影響するので、課税対象によって税率を変えれば良いのに、と思います。たとえば、贅沢品には高い税を課し、庶民の生活にかかわる食費などの消費税を低く抑えるとか…。
所得税も、昔のように、収入の額によって、高額所得者には多くを負担してもらって、年間所得300万円以下の場合には無税にするとか…。
Commented by ma_cocotte at 2008-10-29 04:10
★ Lucia さま、おそらく基礎年金だけの基本生活になるかと思います。
恥ずかしい話ですが、安定した企業にクソ真面目に奉職したことだけが
唯一の誇りだった父にはこの期限切れは残酷という言葉に値するように
思います。心の中はわかりませんが、口では「満額もらえた」と言う
ポジティヴに聞こえる台詞にだけ楽観できるでしょうか。
フランスも奉職時の最高年俸を元に換算されると聞いています。医療費
については私が知る限り、15歳以上が平等にCarte Verte と呼ばれる
国民保険加入になります。このカードに記載されている数字はIDに
匹敵する数字で性別、生年月日、戸籍登録県などがわかる仕組になっ
ています。この共和国共通の決まった割引率に、個人がMutuel(日本
で言うところの生命保険に近いシステム)にかけることで医療費や入院費
などの負担金が変わってきます。私個人は医療費、入院費、調剤費が
無料で、歯科は条件で無料、眼鏡は割引の保険をかけています。

税金についてはおっしゃるとおりですね。贅沢税と必需品税に差をつける
のが理想だと思います。フランスは新車と中古車だと税率が違うそうです。
Commented by Lucia at 2008-10-29 13:46 x
本当にma_cocotte さんのお父様の会社は、酷いひどいヒドイ!!!

やはり私の父も、家庭は二の次三の次で、母に子供たちの全責任を押しつけて、退職するまで勤め先のために働き続けました。その退職後の年金がどうなっていたのか、経済状態が実際はどうであったのか、独立して家から離れていた私はまったく知りませんでしたが、どうも私たちが何歳になっても、自立していても、私たちの将来を案じ続けていたようです。
そして体が思うように動かなくなってからも、脳溢血で倒れる前日まで、しっかりと権威を示し続けた父でした。朝目を覚まさないのでお医者様に往診していただきましたが、様子を見るように言われ、夕方になっても目覚めなかったので緊急入院となりましたが、病院で一カ月間眠り続けて、92歳でとても優しい顔立ちになって天に召されました。
今の若い方には想像できないほど家族に対してもすべてにおいて厳しく、怒りっぽく、しかも生真面目な父でしたが、自分自身をも厳しく律し、責任感の強い明治生まれの代表のような人でした。
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