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聖マルタンの夏はどこに?
今年の11月も既に三分の一を過ぎました。11月に入ってココんちあたりで太陽を見たのは3日に満たないような気がします。お子たちの秋休みは11月6日の登校時間直前をもって終ったはずですが、土曜日を休校日とする市町村の学校では金曜日に橋をかけて休みにしてしまって日曜日まで秋休みにしてしまった・・・のはまだ真面目な方かもしれなくて、今年の11月11日、フランス共和国の固定祝祭日「Armistice 1918 第一次大戦終戦記念日」が火曜日なので月曜日も橋をかけて休みにしてしまったセンセもいるのではないかと思います。この10日、ココんち地元の国立高校は開校していたようですが、ほとんどのお役所は案の定、橋をかけてのお休みでした。電話をかけたところで、受話器の向こうからは留守電の声。

さて、この11月11日はフランスの暦におかれましては聖マルタンの祝日です。フランス国内にはマルタン Martin という苗字を持つ方がゴマンとおり、市町村名においてもマルタンなんたらかんたらな町名が至る所にゴロゴロしているのです。
それほど仏蘭西びとに愛される聖マルタンは「トゥールのマルタン Martin de Tours」と呼ばれるハンガリー出身の軍人だったりします。ハンガリーなのになぜトゥールなのかと言うとマルタンさんがトゥールの司教となって人生を終えた土地がトゥールだったからです。ところがこのマルタンさん、ハンガリーからトゥールにまっすぐ行ったのかというとそうではなくて、トゥールに行く前にポワチエのはずれのリギュヂェ Legugé という山中に西欧で初めての修道院を西暦360年頃に創り、労働と祈りの生活を送っておりました。
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2007年8月3日、午前11時過ぎのリギュヂェ

このマルタンさんが15歳の時、現在のアミアン Amiens あたりで大雪の日に馬上から見つけた乞食に自らのマントを刀で裂き、その半分を乞食に与えたところ、その晩のマルタンさんの夢にイエズスさまがそのマントを羽織って現れたことでマルタンさんが改宗した話は人が決めた国境を越えて知られる話でありますが、マルタンさんは今ではフランス共和国の守護聖人のひとりであり、共和国軍の守護聖人ひとり でもあります。その彼の名前が冠されている日が11月11日で、その日は第一次大戦終戦記念日であったりもします。

今年の11月11日は第一次大戦終戦から90年目にあたります。たった90年前のことなんですね。共和国の国父さま、偶然にもお父上はハンガリー貴族であるサルコぢ一世はフランス北部ムゥズ Meuse 県のドゥオモン要塞 le fort de Douaumont での記念式典に大英帝國のチャアルズ皇太子とコォンウェル公爵夫人(=カミラちゃん)、リュクサンブルグのアンリ大公とご一緒に参列されるそうです。http://info.france2.fr/france/48434339-fr.php
このドゥオモン要塞はヴェルダン Verdun の戦いでの要塞のひとつだそうで、約30万人の共和国兵士が亡くなったそうです。私ゃ、ヴェルダンと聞くと、エクサンプロヴァンスの裁判所前の同名の広場と、裁判所から見て右斜め下の同名のカフェを思い出してしまいますが、そんな甘ったるい思い出で語れるような現場ではなかったのですね。

フランスの農事暦によると11月は降雨月であるにもかかわらず、聖マルタンの日、すなわち11月11日前後は夏のような好天に恵まれるのだそうですが、どうも今年の今月今夜のこの月は拝めそうにないという予報が出ております。
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Mardi 11 Novembre, Armistice de 1918 
Carte créée à partir de données Météo France

私としましてはいくらテレビ画面からであっても、水にしたたるサルコぢやチャアルズを見たくもなかったりするので、奇跡的にハゲ、いや、諺のごとく晴れますように。

le 11 novembre 2008, Martin

そうでした。聖マルタンの日には今年収穫されたワインを味見する初日であります。
老いも若きもワインを飲みましょう。
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by ma_cocotte | 2008-11-11 03:44 | 『秋』 Rien de special | Comments(4)
Commented by Lucia at 2008-11-11 17:19 x
今日はフランス全土が雨だったのでしょうか。フランスはヨーロッパでは国土が広い方なのに、珍しいことではありませんか?
太陽の恵みというのは、曇った日の家の中の暗さによって実感されますが、世界中の財政危機の暗雲が一日も早く去り、ほっかり温かい太陽の下で最後の秋が楽しめますように。
Commented by ma_cocotte at 2008-11-11 17:45
★ Lucia さま、
先程、夜が明けましたが、なんとうっすらと陽が差しております。
聖マルタン、強し!
日本國は縦長ですが、フランスはコロっと六角形(実際、フランス国内では
フランスをL'Hexagone と呼びます)で、袖と呼ばれるブルターニュは
いつも雨、地中海沿岸は万年天気です。全土が雨という予報は滅多に
ありませんね。
Commented by siojake at 2008-11-11 23:49 x
午後になって曇ってまいりましたが、午前中は爽やか~な晴天でした@Paris
スッキリした分、気温が低くなった気もします。風強めですし。

フランスの天気予報をはじめてみたときビックラこいたのは、
「晴・曇・雨・強風」等の記号がぜーんぶ混ぜ混ぜになってる全国概況です。
peturbation→大気が不安定な状態ってやつ。
そんなもんが存在するからでしょうか、日本に居る時よりも折り畳み傘の
使用率が抜群にアップしてますねぇ。
Commented by ma_cocotte at 2008-11-12 03:50
★ siojake さま、
今年は寒いですね。こちらも寒いです。
午前中は太陽が出ましたが、午後は狐の嫁入りだったり、かなりまと
まった雨も降りました。

パリはかわらしい傘を見つけることができますね。
南仏では傘を売っているお店を見つけるのが大変でしたし、雨が降っても
傘をさす人があまりいませんでした。新天地では折りたたみ傘を持つ
女性を多く見るようになりました。それに濡れる雨ですね。寒いこと
あって風邪を引きやすそうで怖いです。
ああ、それと中央山脈越えは要注意です。それこそこちらに引っ越す時、
魔がさして中央山脈越えを選んでしまい、テニスボールより大きい
雹の中での運転でした。あれは後悔。
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