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さて、師走。私たちは何をする?
たふたふ今年も 師走の月 となりました。
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ポストを確認するたびにクリスマス商戦に関わるチラシがたんまり入るようになりました。
霜月最後の金曜、土曜のココんちあたりはたいていのスーパーマルシェの出入口にビニール袋を手渡す人々の姿がありました。Banque d'alimentation、日本語に訳すと「食料銀行」なる団体でした。http://malicieuse.exblog.jp/3827292
買い物前にボランティアから袋を受け取ったヒトは店内で食料を選び、レジで支払いを済ませて、再びボランティアの手に食品を入れた袋を返す仕組です。当初、何もわからないまま私はココんちの仏蘭西びと♂が「パット(pâtes、=パスタ)でいいよ、パットで」と言うので、その通りにしていましたが、この食料が主にSDF(Sans Domicile Fixe の略、=住所不定者)に届くことを知り、場数も踏んだことで、最近は火を通さずに食べられる物を仏蘭西びとの食生活に倣って前菜、主菜、デセールの三品を選ぶことにしました。パスタですが、ボランティアさんのそばにある回収かごの中を垣間見ると溢れるばかりです。確かに仏蘭西でもパスタは廉価ですし、乾麺ですから日持ちしますが、お水と火力がないと食べられませんよね。が、先週あたりからニュウスで前日の凍死者の数も発表されるようになったので、パスタは夜巡回で配布するスープの具と化すでしょう。

こうして集められた善意の食料ですがSDFに配られるだけでなく、どこの慈善団体でも週に数日各事務所でバザールを開いてディスカウントストアより更に格安で転売したり、事務所内に話し相手を求める人々が誰でも寄れる喫茶室を作っているので、その時に出すコーヒーやお菓子、軽食になったりもします。

11月16日を頂点としたスクゥル・カトリックの年末活動開始をきっかけに、特に国営放送地方局(France 3)のニュウスでは連日、各地方の慈善団体の活動について放映し続けています。先週後半から大規模食料店舗出入口での食品収集活動が活発化したことで、今朝の国営放送France 2のニュウスでも慈善団体Les Restos du Coeur の現状を映し出し、物価高騰で思うように収集できないけれど視聴者に行動を促すよう求めていました。
Cf. http://info.france2.fr/france/49145114-fr.php

このように待降節に入って一日目にしてFrance 2がニュウスでこの手の話題を取り上げているのも、今週5日、6日の二日間、毎年恒例のテレトン Téléthon を放映するので、そこでの献金につながる心理操作を視聴者に始めているという穿った見方もできるかもしれません。テレトン2008の公式HPを眺めますと、ミオパチ研究に寄付金の一部が送られるようですが、一昨年のようにテレトンの寄付金の一部が胎児実験費用にあてがわれることでカトリック聖職者がテレトン寄付にボイコット運動を始めたことも記憶に新しいことです。
Cf. http://malicieuse.exblog.jp/6162257

ボイコットは決して邪魔ではありません。
数年前に仏蘭西のCroix Rouge 赤十字にボランティア登録した人が正規職員には無料配布される揃いのヂャケットがボランティアは購入せねばならないことに激怒した話を漏れ聞きましたが、私はそれに同情するどころか、それで当然だと思っています。正規職員とボランティアは明らかに立場が異なります。ボランティアには当人の心のあり方やモチベーションが必要ですから、自分自身を奉献までは行かずとも奉仕するのであればその先の団体への不平不満が心の中の善意と激しく戦うのであれば、そこに長居せずに、心穏やかに自分を捧げられる場を探す能動も必要です。
仏蘭西には慈善団体がたくさんあります。例えばGoogle France で「Secours」のキーワードで検索しただけで、Secours Catholique だけでなく、Secours PopulaireSecours Islamique が上位に出てきます。もちろん「Secours」という語は付かずともCroix Rouge 赤十字も存在します。ココんちあたりのようにかつて新教勢力が強く、現在も社会党勢力が絶対の町では移民も難民も共産思想系のSecours Populaire を頼りにしているし、市民もこの団体にボランティア登録している人が多いです。既に他界しましたが人気コメディアン、コリュウシュ Coluche が創立したLes Restos du Coeurs にボランティア登録している人も多いです。何が凄いって中大規模都市ならこれらの慈善団体がまんべんなく活動所を置いていることですね。ボランティアする気持ちを持っている人がいなければこの手の団体が事務所を持てることはまずありませんよね。

先日、もらったスクゥル・カトリックの寄付を募る封筒ですが、
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封筒の裏にはびっしり。私たちが納めた寄付金がどのように使われるか具体的に%を用いて明記されています。仏蘭西びとは意外にもはっきりした数字を何事にも求めるのでこれがないと寄付金が集まり難いでしょう。そして、寄付をすることでの納税指導もかかれています。

ま、これを読んで寄付したくないなら、私はしない。

誰も咎めやしません。
幸いなことに、仏蘭西では成人した共和国民には自分で思考して選択する自由を与えられています。自分の思いや願いと諸団体が私たちに求める行動が合致するのなら、自らがアクション!なのです。

le 1er décembre 2008, Florence
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by ma_cocotte | 2008-12-01 18:05 | 『?』な、お!?仏蘭西 | Comments(7)
Commented by Lucia at 2008-12-02 09:51 x
フランスでのスーパーマルシェのやり方は、日本でも試みる価値はありそうですね。
年末になると日本でもいろいろな団体から寄付金を募る郵便が届きます。十か所近くに援助している妹は、定職もないながら、今年こそ不況だから寄付する人が減るだろうからと、せっせと準備しています。
年金生活者になって、毎月の生活費が赤字続きの私も、それを理由に支援を止めてしまいたくはないのですが、課税の控除対象である日赤では多くの場合、寄付金が政治的に意図しないところで使われることが分かってからは、ユニセフ以外は、支援金がどのように使われているかがはっきりしている個人的な活動を中心に参加してきました。
しかし、中国を初めとする罹災者の生活状況を知るにつけて、彼らが本当に求めていることのために100%使ってくれる団体はないものかと思う日々です。飢餓と貧困は地球を覆っているのですが…。
Commented by ma_cocotte at 2008-12-02 17:24
★ Lucia さま、
きょうびフランスには5%ほどしか生活宗旨を守るカトリック信者がいません。
が、この手の公衆で善意を求める活動は毎年待降節、四旬節に行われるのが
常です(テレビ番組を利用してのチャリティ番組もこの両季節内に放映
されます)。
数ヶ月前にわが地元に住む米国男性が「僕は神を信じますが、特定の
団体(つまり宗派)には属さない」と私に話してくれたことがありました。
彼に限らず、フランス人でも特に中道左派支持者は彼と似たような考え
ですね。個人の立場表明はどうであれ、長い歴史の中で典礼暦に基づいた
生活習慣がまだなんとかフランスにも染み付き残っているので、待降節、
四旬節に節制と奉仕を求める活動が活発化するのだと見ていますが。
日本においてボランティアの概念が人によってさまざまなような気もします。
チャリティー活動が育たないのは何か原因があるのかなあ・・・・。
フランスでは歴代大統領夫人は何らかのチャリティ団体を持っています。
サルコぢ現大統領の夫人は歌手ですが、ニュウCDもそこそこ売れている
のにその収入をご自分の懐に納め切ってしまっているようなので驚きです。
Commented by siojake at 2008-12-02 20:57 x
スーパーで購入したものを預ける、このシステムに初めて触れたのは99年の早春、コソボ紛争の時でした。
その時はフ××プリとかモノ×リといった大手のチェーンの入り口に赤十字の係員が居て、一番必要とされているもののリストも配っていたの。どうすればいいのか分からなかった私は係員に聞いたら、女性の方なら生理用品をお願いします、ここではあまり集まってないので…とのお答えがありました。

特別な場所に持って行く事もない、送ることもない、何て参加しやすい形のボランティアなんでしょう!と目からウロコの気分でしたよ。

食糧銀行には以前はやはりお手軽なパスタと瓶ソースを置いてましたが、去年ふとそのまま食える方がいいかな?と思い(まここっとさんと同じ理由)、空けるだけで食せるものを選んでいます。
カルラちゃん、ユニセフのお仕事始めましたね。結構こういう活動に力入れてる有名人て多いのに、今になってようやくかい?と思っちゃいました。
Commented by ma_cocotte at 2008-12-02 23:55
★ siojake さま、

コソボと言えば、私のエクス時代の大家さんのお嬢さんのフィアンセが
コソボ従軍していました。数年前を振り返るとコソボやらコトジボやら
フランス国内でもサンガットなどありましたが、意外にも同じ町内の
移民難民住宅に目を向ければ手を差し伸べねばならない人々は身近に
いたりもしますよね。
この食料援助についてもこちらが回を重ねて慣れてくると、ようやくもらう
立場の気持になれる余裕が出てきたりもすると思いませんか。もし自分が
彼らの立場だったらパスタをもらってもなー、とか、どうせなら価値は
どうであってもサラダ、主菜、デセールが食べてみたいな、とか。
以前、定期的に放映される従軍生活ドキュメンタリーで、味の何もついて
いない魚の水煮を手を使わずに食べさせられている陸軍兵士を私ゃ
テレビで見てしまったもので、涙流しながら食べていた彼らですが、
仏兵のああいう凄さを見せ付けられ、従軍経験者が「カスレの缶詰なら
冷えてても食える」とか豪語してくると、大雑把な気持で食料選択
してしまいそうになりますが、そこは大和撫子、細やかな気持を忘れずに
いたいですね。

Commented by ma_cocotte at 2008-12-02 23:56
★ 続きです。
神聖大統領夫人ですけれど、タイムリミットというか、これからこれまでの
大統領夫人方の数倍がむばらないと共和国民が納得してくれない
のではないでしょうかね。本当だったら大統領夫人になって以降の
CD発売なんだから全額寄付するくらいであってもいいのに、と思ったり
してます。その点、ジズゥにしてもヂャニアリのレティシアちゃんにしても
静かーに活動しつつ、世間にしっかりアピールしているので浄財が集まって
いるのではないでしょうか。
Commented by siojake at 2008-12-03 22:45 x
>ヂャニアリのレティシアちゃん

うん、静かーにキッチリ活動重ねてますなぁ。
数年前のミスフランスでレティシアちゃんが審査員してたのだけど、
我々の活動にご協力くださいってスピーチした時の彼女は、居並ぶミスより
断然輝いてました。格が違うってな雰囲気で。
ご主人のファンの中には「夫を支えて慈善活動もはずさない美貌の妻」を
持てるのは彼だからさ、最高だぜ!なーんて思う人沢山居そう。

赤十字のアドリアナさんも、チャリティ方面ずっと頑張ってますよね。

CD、売上の中にチャリティ分を作っとけばもっとヒットしてたかも…
Commented by ma_cocotte at 2008-12-04 02:52
★ siojake さま、どうも今週はSecours Populaire が食料集めを
スーパー出入口で行っておりますよ。

レティシアちゃんですが、あれだけ美人ですし、声が少女のようなままなのに
発言の多くが考えて言葉に変える方ですよね。アンバランスなほど重い
発言が多いように思えます。なーんでこの女性がヂャニアリに?と
私なんぞは思ってしまったりもします。

フランスという平等の国だからこそ、目に見えて稼いでしまった人々が
同胞に目に見える返還をするのが当たり前なのでしょうか。
カルラちゃんについては本当にCD発売前から売上金の何割かを
ナントカ目的のために寄付することを数値を明らかにして行うべき
だったのではないかと私は思っています。この秋、カルラちゃんったら
やたら歌番組に出演していたでしょう?あの出演料もどこの懐に入って
しまっているのでしょうね?仮にも国母さまでありながら歌手活動を
続けられる運だか甘さに浸っていられるのだから、ねぇ?
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